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兄さんだけ居ればいい。そう思っていたのに――
割とあっさり読めちゃったなという印象でした。
二人のカップルをじっくり描かれる印象があったのですが、こちらは双子同士!
もちろん九重さんなので獣人なんですが、双子が何かがシンクロするというファンタジーワールドの設定があります。
主人公の双子は、同じものが見えるという設定。
一方、攻めさん双子は、Hの感覚が同じ!逆に困るよね、実際そうだとすると。。(仕事中とか?)
かわいくウブな禅と、オラオラ系に見えて結構包容力の高いカイトのカップル(弟同士)がメインです。
ストーリー自体はあんまりひねりはなかったかも。ちょっかいをかけてくるカイトが、結構本気なので禅も絆されて、という感じでした。
すごいお洒落!
ツインしか生まれなくなった世界で、その片割れが獣人?なのですが、その子たちの服が可愛くて驚いた‼︎
パンツ見せながら長ズボン引っ掛けてるっていうのが、最高に素敵でした。
そして、世界観が素晴らしい。
双子同士の共感覚とか、もう発想が素晴らしい!
ただ、ラブストーリーとしては、ちょっと物足りなかったです。
心から惹かれ合うようになったんだよね?とは思ったけど、兄弟愛に負けない「愛」がもっと欲しかった。
描き下ろしの別兄弟の話は、とてもよかった。
共感覚が強いと大変だと思う。
でも、双子にはいまだに憧れあるなぁ〜
ためし読みで可愛いなあと思ってましたが、いざ読んでみると、あれれ?難しいなあ。
双子の複雑な事情が絡まって大人になっても性格に影響してて。それに共感覚が人それぞれで。
櫂斗は結局禅を本当に好きなの?禅が迫るところはとっても良かったのですが。禅も櫂斗のこと好きなの?それともなんとかしてあげたい気持ちと兄カップルの為もあってくっつくの?
一読では理解出来ずしかし再読も気力がわかず。
禅が唇を尖らせてるように見えるのはそういう仕様?ただの癖?
一番大人なのは祥ですね。
発売当初「共感覚」「双子の片方が姿形を変えている世界」といった設定がちょっと私には難しいかもしれない…と思い今まで見送っていたのですが、実際読み始めたらあっと言う間!!
いろんな愛が散りばめられた、暖かくてかわいらしいお話でした。
人口減少に歯止めをかけるため遺伝子組み換えを行った結果、双子しか生まれなくなった世界。その結果、双子の片方が姿形を変えてしまい、双子間ではなんらかの感覚を共有することに。例えば嗅覚、味覚…など、共有する感覚は双子ごとにそれぞれ違っておりそれを「共感覚」と呼びます(祥と禅の共感覚は「視覚」です)。
この作品ではこの「共感覚」のせいか、双子同士の関わりが非常に密に描かれているところも見どころです。
靴の修理の仕事をしている祥は学生時代から若社長・鶴間遥斗と付き合っているのですが、ブラコン気味で、よく熱愛スクープされる鶴間遥斗を快く思っていない禅。
遥斗の代わりに修理中の靴を取りに来た双子の弟・櫂斗にロックオンされてしまいますが、チャラい外見と態度に嫌悪感を隠せません。
でも、話してみると意外とイイ奴である櫂斗と距離を縮める禅でしたが、遥斗と櫂斗には特殊な「共感覚」があって…。
早くに両親を亡くし祥に支えられてきた禅は、自分が邪魔なんじゃないかと密かに悩んでいたり、人前では喧嘩ばかりでも実はお互い信頼しあっている遥斗と櫂斗の兄弟関係であったり、恋愛だけではなく、いたるところに描かれる兄弟愛や、家族愛にほっこりしたり、感動したり…。
禅をひたすら口説く櫂斗ですが、それも実は兄のためであり、それぞれがそれぞれを想う気持ちがたくさん溢れていて、この作品が「恋愛」だけをテーマにしたものではなく、「様々な形の愛」を描きたかったのだなという想いがしっかりと伝わって来ます。
そして、作中に出てくる「外傷の痛覚を共有している双子の少年2人」の描き下ろしがラストに載っているのですが、そこでとうとう我慢出来ず泣いている自分がいました。
近すぎるから、身内だから、かえって素直になれないし、ついつい反発してしまう。
その気持ちが痛いほどよくわかる。
この2人もいつか大人になって、幸せになれるといいな…。
この物語に出会えて良かった。心からそう思える作品でした。
初読み作家さん。
世界規模の人口減少をくい止める為の遺伝子操作の結果、人類には双子しか生まれず、その片方は獣人化し、双子同士は、程度・種類は様々だけど必ず何らかの感覚を共有する世界。
それぞれ双子の兄弟同士が恋人で、獣人&弟同士、人&兄同士のカップルです。
禅くんのブラコン度が最強なのですが、櫂斗の登場による変化の過程が見ていてきゅんきゅんします。
あと、獣人のコスチュームが可愛いかったです♪
禅くんの尻尾ふりふりも超キュートです♪
4人見てると、祥くんが一番大人だな~と。好きなタイプの受ちゃんです。
それにしても帯を見て視覚共有は理解できたけど、快感共有がイマイチピンときてなかったのですが、読み進めていくうちに・・・これは大変な共感覚だな・・・と。
この先一生だと思うととっても心配になっちゃいました。
あと、本編にも少し出てくるのですが、共感覚が共依存にもなってる双子のお話「君に届け」が描き下ろしとして収録されてるのですが、この双子がすごく気になりました。