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オリジナルボーイズラブアンソロジーPetit Canna Vol.5

petit canna

  • 電子専門
  • 電子書籍【PR】

あらすじ

Vol.5は「ゾンBL」特集
やっと君に触れる。

椛島リラコ『あなたがくれた愛の死を』
いっぱい抱きしめて、いっぱいキスして。それから――。 警察官のホアンと大学生のダニエルは恋人同士。男同士だけど、二人一緒なら何気ない毎日も幸せ。だがあまりにも突然に、二人の日常は崩壊していく。

琥狗ハヤテ『ゾンビチェイサー』
男は追いかけられていた。背が高く、血まみれのゾンビに。逃げても逃げても追いかけられ、ついには転んでしまい……。

夏目くも『ゾンビハイ』
ゾンビバスターの上司と部下。しかし二人は溢れたゾンビを駆除しきれず、部下をおいて逃げることになってしまう…。もう二度と会えないだろうと悲しみに暮れる上司だったが、目の前に部下が現れて――?

にたこ『My Zombie Friend』
学校にゾンビウイルスが蔓延。ゾンビに喰われ、皆どんどんゾンビになっていく。図書館で待っている、幼なじみのいっちゃんの元へ走るもそこにはゾンビがいて――。

ハジ『埋食い』
民話や怪談話を収集している旅人は、今夜の宿を探していた。そんな時、女郎屋の店主に声をかけられ、店の目玉という『うずめ』に惹かれ泊まることに。そこに現れた荷物持ちの男は、まるで大陸の妖怪・僵尸のような格好をした男の『うずめ』で……?

八ツ目青児『END』
「そうだ、連れて帰ろう」久しぶりに外へ出ると、サラリーマンが鳩を喰っていた。アパートの大家もコンビニの店員も、なぜか全員ゾンビ。そこで大学の様子を見に行くと、ゾンビになった幼なじみ・安達が走り去っていくのが見えて――。

Cover Illust.硯遼

作品情報

作品名
オリジナルボーイズラブアンソロジーPetit Canna Vol.5
媒体
漫画(コミック)
出版社
プランタン出版
電子発売日
4

(5)

(1)

萌々

(3)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
20
評価数
5
平均
4 / 5
神率
20%

レビュー投稿数2

ゾンBLアンソロジー

表紙はさすがの硯遼先生。コワイ。
ゾンビ苦手な私がゾンBLを買ってしまったのは、なんと言っても琥狗ハヤテ先生の4ページ作品が読みたかったから!
全5作品収録。

以下、収録順にざっと。(作者様敬称略)

「埋食い」ハジ
うずめぐい、と読むそうです。
怪談話を求めて旅をする男が、妙な宿に泊まることになったが…という話。
うずめ、とはどうやら死人の女郎。
こちらはBLですからね、男のうずめです。
いつもは客を喰うらしいけど、男の優しさに絆されたか宿から逃してくれたようです。

「あなたがくれた愛の死を」椛島リラコ
「死屍病」に覆われた世界で、恋人のダニエルが感染してしまった…
絶望と殺戮のエンディングが哀しい。

「ゾンビチェイサー」琥狗ハヤテ
ゾンビに追われて逃げる男。だが、なぜそのゾンビが追ってくるのかというと…
ほのぼの?な訳ないか。その後どうなるのよ?という。

「END」八ツ目青児
ゲーム廃人してる間に世界にゾンビが蔓延していた。友人の安達もゾンビになってたので、腕を切り取って家に連れて帰る…
なんともブラックな魅力のある話です。

「ゾンビハイ」夏目くも
ゾンビから逃げているらしい不良のボスと手下?
呆気なく手下の方がゾンビになり、ハイになってボスに好き好き言って、ポッとなったボスも一緒にゾンビになり。お腹がすいた2人は…
なんか子供の描くポップな地獄って感じ。

「My Zombie Friend」にたこ
学校に急にゾンビが!
大好きな友達もゾンビになってしまって、ちゃんと好きって言えばよかった…
…と思ったらそのゾンビは別人で。
バッドエンドが続いたからこれはとっても希望のある話に思えました。ぜってー生き残れよ!



琥狗ハヤテ先生作品はとにかく短くて、ちょっとホッとする箸休めみたいな感じ。
椛島リラコ先生作品が絵柄が綺麗だから余計怖かったです。バッドを描き切ったところも良かった。

1

ゾンビ!Zombie!ゾンBL!作家陣の気合の入った画面が楽しいです!

毎号ニッチなテーマで攻めまくるCannaの電子アンソロジー。第5弾のテーマは「ゾンビ」!
カバーイラストは、カニバリズムBL「MADK」を引っ提げてBL界に降り立った硯遼さん。怖美しさが目を引きます。

・ハジ『埋食い』15ページ
・椛島リラコ『あなたがくれた愛の死を』24ページ
・琥狗ハヤテ『ゾンビチェイサー』4ページ
・八ツ目青児『END』22ページ
・夏目くも『ゾンビハイ』8ページ
・にたこ『My Zombie Friend』16ページ

私はハジさん目当てに買いましたが、注目すべきはラインナップでしょうか。
6名中3名は初登場作家さんです。Cannaの攻めっぷりはテーマだけに非ず。

好きだと思った3名レビューします。

まず、本作がBLデビュー作の椛島リラコさん。
個性派揃いの執筆陣の中ではストレートに【ゾンビ×BL】というテーマに沿ったものを描かれていました。
恋人同士の片方がゾンビになるのですが、完全にゾンビになるまでの数日間に焦点を当てた切ないお話。
TL作家さんのようなのですが、え、TL作家さんなの?!?!という容赦ない凄絶な画面は、画力があるだけになかなかにエグかったです。

個人的最プッシュは八ツ目青児さん!
ラバコで「LOST」って漫画を描かれていてちょっと気になっていた作家さんなんですが、まさかBL誌でお目にかかれるとは…!
この方もやはり画力が高くて、画面に迫力があります。
ストーリーは6作品の中で一番好きでした。
目の下クマだらけのゲーム廃人の主人公が数ヶ月ぶりに外に出たらみんなゾンビになっていて、その中に友達の〔安達〕もいた。ゾンビになっても綺麗な安達を部屋に連れ帰り、束の間の2人の世界。
終末世界を心地良く感じる主人公の逆メリーバッドエンド(=本人にとってはバッドエンド)モノ。

お目当のハジさんは、安定のクオリティでした!
いやもうむしろこの手のテーマはお得意分野でしょうね。
画面がとっても楽しい♡
そんなハジさんのチョイスはゾンビはゾンビでも中国のゾンビ、僵尸(きょうし/キョンシー)。
垂れ目キャラなキョンシーくんが色っぽいです。
埋食い=うずめぐいと読みます。
民話や怪談話を収集しながら各地を旅する主人公がある宿場町で体験した摩訶不思議な一夜のお話。

ゾンビがテーマですから、やはり画力の高い作家様の作品ほど目を引きます。
ハピエンや萌えを求める方には不向きですが、Cannaさんらしい何が飛び出すか分からないBlack Box感が良かったです!

ホラーマンガほど本気度MAXではないものの、BLジャンルにしては結構なグロさと出血量ですので、苦手な方は(そもそもこのテーマに興味持たないとは思いますが・・・)ご注意ください。

7

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