イラスト付
「少年は神」シリーズ ランスロット編始動!!
「少年神シリーズ」のアナザーストーリー開幕!
…という事で、少年神は全巻読了してから読んでおります。
内容的には5作目の「少年は神の子を宿す」でのランスロットの乱心からの分岐ストーリー。
つまりアーサーは亡くなり。
ランスロットが主役?となっていく世界観。
少年神の方でもランスロットは大変魅力的な登場人物で、この「騎士」シリーズを読むのはとても楽しみだったのですが。
が!
ここでのランスロット、好みじゃない…
モルガンに操られアーサーを襲った事への後悔や樹里をあきらめない心、それらが頑なすぎて。
少年神の時の慎ましい騎士、礼を重んじるランスロットが素敵だった。
でもこちらの世界では、アーサーを失っている樹里を性欲にまかせて強引に抱く男になっていて。なんだかがっかりしている私。
モルガンも容赦ないし。
まあ、気を取り直して次を読みます。
ランスロット編です。
あんなに待ちわびたランスロットが主役のストーリーですが、
まぁ暗い暗い^^;
希望があるとすれば、アーサーが死んでいないということと、
アーサーと樹里との子が無事であることくらい?
あと、マーリンが帰ってきましたね!
モルガンが妖精王を排除しようとする動きは本編ではなかったので、これはサイドストーリーならではだと思います。
先が全然見えないけど、早く樹里とランスロットの甘々な姿を見たい!
アーサー寄りの方はそんなふうに思えないんでしょうけど……
今回は、マーハウスとユーウエィンの大活躍も嬉しかった^^
この二人好きだなぁ〜
とっても萌える関係性ですよね。
冒頭のランスロット視点。
樹里やアーサーの事を率直に語るのでなんだか秘密の日記を覗いているような気分になります。
というのも私のランスロット像はまさしく聖人の様な人物!だったから。
そんなランスロットの樹里への想いが案外ドロッとした物をはらんでいて、まあそうだよなーと思うと同時に知りたくなかったって気分にも少しだけなります。
そうなのです、ランスロット編のランスロットは騎士として、よりは人間らしい人物として書かれています、良い意味でも悪い意味でも。
少なくとも私の好きなランスロットは必死で拒む樹理に「本気で嫌ならこれで私を殺して下さい」なんて脅し文句は使わない。
正直戸惑いました。でもこの時点で、樹里とアーサーが過ごした時間よりアーサーが亡くなってからの月日の方が長いのですよね。あんなにアーサーを好きだった樹里ですから「時間」なんかでは測れないとは分かっていてもランスロットに同情してしまう部分もありました。
とはいえまだ序盤、答えを出すのはまだ早いですよね。次読もう!
*普段他の方のレビューは読まないのですが(色々揺らぎそうなので)、猫村さんの愛溢れる面白レビュー読んで爆笑してしまいましたー。
ホント長丁場でしたねー笑笑。
そして電子なのでカバー下羨ましい!
とうとう読んでしまいました。
別ルートのストーリーとはいえ、好きな登場人物が主役の一人を殺して愛する人を奪いとるらしい展開に樹里の心痛を思うと苦しくて、ページを開く手が進まずしばし飾っておいてしまったわけです。
そもそも愛する人を手にかけた相手に想いを寄せられるか、それはどんな心境で?と思っていましたが妖精王の発言にビックリでした!
とはいえ実際はもっと話は複雑で揺れ動く樹里もどうしたらいいかわからない中で、国も民も守りたい、ランスロットもアーサーとの子も…と大切なものがあるけれど異世界の自宅に逃げ帰りたい心境も理解できて痛々しい。
本編同様こちらも、どう考えても救いも解決の糸口もないまま絶望していくしかない様に見えて暗澹たる思いに陥ります。
このサイドストーリーは1冊で終わると思ったら、あと2冊ある模様。
次巻が待ち遠しいです。
ランスロットが好きだったので凄くうれしい内容の本でありがたい。これからの2人の展開を考えると茨に道ですが最後の最後にはあまあまな二人の姿を見させてほしいです。続くということなのでそれを期待して待っていたいと思います。あれほどまでに硬派で忠誠を誓っていたランスロットを惑わせるほどの愛と魅力が樹里にはあるんですね。アーサーもランスロットもどちらも応援してやりたい。そう思っていた私にとってこの一冊は凄く凄く嬉しい発売です。