こんな恋、もうできないと思っていた――。

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表題作ブルーノート

戈木眞琴,戈木商船HD代表,元ジャズピアニスト
一ノ瀬奏,ピアニストを諦めたピアノ弾き

同時収録作品初恋リフレイン

霧島,社長,大学の元先輩
奥村仁,社長秘書代理,大学の元後輩

その他の収録作品

  • Fly me to the Moon
  • あとがき

あらすじ

ある出来事からピアニストの夢を諦めかけ、バイトと身体を売ることで生計を立てている奏。
ある日、ラウンジプレイヤーの仕事で、謎の男・戈木と出会う。
ピアノの腕を素直に褒める彼に、奏は過去のトラウマと重ねながらもほのかな恋心を抱く。
誘われるがままついて行った才木の部屋で、「俺の専属ピアニストにならないか」と提案され…!?

作品情報

作品名
ブルーノート
著者
束原さき 
媒体
漫画(コミック)
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリアコミックス
発売日
ISBN
9784866571843
3.7

(93)

(20)

萌々

(38)

(29)

中立

(5)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
17
得点
344
評価数
93
平均
3.7 / 5
神率
21.5%

レビュー投稿数17

美しさにはまる

2作品が収録されていますが、個人的には表題作が好みでした。

【ブルーノート】
ピアノを通じた恋物語は、先生の絵柄と物語の雰囲気がぴったりとマッチしていて、ロマンティックさを増してくれます。

とても綺麗なお話だったのですが、1つだけ気になったのがピアノの上でやっちゃうシーン。
2人を繋げてくれたピアノであり、奏にとっては商売道具なのにその上でしてしまうのが違和感でした。

物語としては幸せで、甘いシンデレラストーリーを楽しむことができました。

1つのお話が短いのでどうしても物足りなさは感じてしまいましたが...
絵柄と物語がぴったりとはまっていて、目で見て楽しむこともでき、大満足でした。

0

スパダリ

お名前は前から知っているのですが、
購入したのは初めての作家様でした。

バイトと身体を売ることで生計をたてている奏(受け)と
奏のピアノの演奏に惹かれるミステリアスな男の人(戈木さん)のお話です。

戈木さんが一体何者なのか謎だったのですが、
読みすすめるとなるほどなぁと思いました。
どん底にいた奏を間接的に救ってくれたんですね。

恋愛の進み方が大人って感じでした。
そうさせるのは戈木さんがスマートな男だからかなぁと思いながら読み終えました。


表題作以外にもう1つお話がありました。
そっちの攻めもスパダリですごくかっこよかったです。

ただ、個人的にはどちらもあっさりとしているように感じ、
もうひと悶着というか、波がほしいなぁと思ってしまいました。

0

とても綺麗...

ピアニストを諦めた2人が偶然にも出会ってしまいます...
美しいピアノの音色が聞こえてくるような、終始美しい作品です。

-------------

ピアニストを諦めたピアノ弾き: 奏(受)
×
元ジャズピアニスト: 眞琴(攻)

身体を売って、時々ピアノを弾いて、なんとか生活している奏でしたが、奏の演奏をたまたま聴いた眞琴は奏が気に入り、専属のピアニストとして雇います。

ピアノに苦しまれつつも死ぬほどピアノを愛しているふたりの美しい作品です。

0

少女漫画

ピアノをあきらめた主人公が、自分のピアノを気に入った大富豪に買われる、というシンデレラストーリー。まさに少女漫画設定で、あまりに都合がよすぎてなかなかお話に入り込めなかった。

コンクールで優勝するために弾くことに疲れ、今は体を売って暮らしている受け。ふとしたきっかけで彼のピアノを聞いたイケメン社長、しかも昔ジャズピアノをやっていたという(そんな都合よすぎる王子様が自分を好きになるという。。)人物に目をかけられ、いやどうも一目惚れっぽいのです。

それが実は、昔受けさんが憧れたジャズピアニストだというのも、え~という感じでなんだかあまりの非現実設定に引いてしまいました。

絵がきれいなだけにお話の方が少し残念。

0

癒やして癒されて

手に取って表紙を見た時点で、完全に心を奪われていました。
作画が美しいのはもちろんのこと、装丁も素晴らしい。
作品を生み出すのは作家さんですが、それを世に出すべく飛び回っている編集者がいて、コミックスが人目を引くようにデザインするデザイナーがいて、いくつもの手が加わって、1冊の本としてわたしたちに届いているんだなあと改めて感動。

【ブルーノート】萌2
かつて恋をしたピアノ講師に捨てられて、人前でピアノを弾けなくなった奏。
そんな彼を見つけてくれたのは造船の大企業を経営する戈木(さいき)で…。
音楽業界という狭い世界からドロップアウトした奏が、収入で足りない分を身体を売って生計を立てているというのが何とも…。
一握りの人間しか立てないスポットライトの下で光を浴びていたのに、一歩外れたら潰しが効かない分、落ちるだけなんだな…。どの業界でも言えることですが。
奏がもう一度ピアノを弾きたいと思ったきっかけを作ったジャズピアニストの存在や、そのピアニストが演奏していた曲のタイトル、それに奏が元恋人のために作った曲のタイトルも含めて、一本の線の上を流れるようにストーリーが展開していきます。
お互いの奥に隠した傷を理解して、癒やし合える関係っていいですよね。
ある意味シンデレラストーリーなので結構ベタだし、ラストの船上パーティで昔の客にばったりなんていうくだりは「詰め込んじゃったな」感があるのですが、作画の美しさで全く気になりませんでした。「あばたもえくぼ」状態。
小綺麗な作画はあまり…という方には、あばたはあばたのままなので、ご都合主義な展開に気になるところがいくつかあるかもしれません。

【初恋リフレイン】萌
大学時代に付き合っていた先輩との再会。
みんなの憧れで、常にひとに囲まれていた先輩に好かれていることへの自信のなさで失ってしまった過去の関係と、現在の対比がわたしにはあまり響きませんでした。
現在は仕事面で支えられるから、堂々と隣に立てる!という終わり方だったけれど、そこに至るまでもう一捻り欲しかったです。
先輩は昔のまま、誰からも愛される人で、前の秘書さんとお似合いとかいうネタ振りがありつつも、都合良くレストランで居合わせた前秘書は社長の未練を受けにお知らせする係でしかなくて、受けが自信のなさの壁を乗り越えたのもお酒の力を借りて、だったので、「え…、これで終わり…?」という物足りなさが残ってしまいました。

描き下ろしでは本編の2人が、懐かしいジャズバーへ。
4年前に戈木が奏に残したメモの英文、ブレイクですね。
“If the Sun and Moon should ever doubt, they immediately go out.”
「太陽と月が自らの存在を疑うなら、その瞬間に光を失ってしまうだろう」(拙訳)
自分に自信をなくして、何もできない人間だと思えば、何もできなくなる。でも自分を信じて進めば、自ずと光は見える、みたいな、深い言葉です。

3

ジャズ ピアノ

先に投稿されたレビューに「スパダリがテーマ」とあるので、ブルーノート、ブルースとどのような関連があるのか興味を持って、読みました。
レビューからだと、作品として面白味がある『初恋リフレイン』のほうが人気が高いらしいです。
あとがきに著者も書き足りないと書いているので、続編による補完がありそう、期待。
映画のシーンを漫画化した感を受ける綺麗で丁寧な描写です。私は映画のような作品は好きなので、神評価。

クラッシックのピアニストは、ジャズを格下に見る傾向があったようで、私が習ったピアノの先生はジャズ風に染まらないようにとジャズを演奏しないように言っていたことを思い出しましたが、今は、そうじゃないみたい。

作中の主人公;奏は、失恋+プレッシャー負けして、音大を中退したピアニスト。繊細過ぎた。
でも実力はかなり高い。一度聴いただけで、同じ曲を演奏できる力量を持つ。
大学中退後、貧窮。昼と夜(高級男娼)の仕事と友人の支援で、なんとか生計を立てている
或日、昔聞いたジャズ曲の奏者ヘリオ(戈木~太陽)との再会したことから、太陽を待っていた月が(月は奏のこと)幸せをつかめたシンデレラ物語。

「太陽を待つ月」奏が作曲した曲のタイトル、月は奏のこと。
「helio ヘリオ(太陽)」才木が作曲した曲の名
「奏は、もう太陽を待つ必要はないだろう」才木が奏に語った言葉。

「フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン」(Fly Me to the Moon)を聞きながら読みました。


・・・知って読むと面白さが増すので、調べました。

▼ブルー・ノート(blue note):.
ブルー・ノート・スケール - ブルースやジャズで使用される音階。ジャー・スケール(長音階)に、その第3音、第5音、第7音を半音下げた音を加えて用いるものである。また、特に♭3,♭5,♭7の音をブルー・ノートと呼ぶ。
19世紀中頃、白人の奴隷としてアフリカから連れてこられた黒人たちに「ドレミ…」の西洋音階を教えたところ、ヨーロッパ音楽には耳慣れない妙な音程で歌いだした。その音がどことなく物悲しい雰囲気を帯びていたため、ブルースの語源であり「憂うつ」を意味する「ブルー」の名称で呼ばれ定着したとされる。

▼ジャズがクラシックの“なれの果て”なのか
ジャズ側のクラシックに対する“目線”が変わってきたのではないかということ。
「ジャズとクラシックの関係性」より
≪戦後のジャズとクラッシックの融合で、随分ジャズの評価が変りました≫

▼世界三大ピアノブランド:
スタインウェイ&サンズ(STEINWAY&SONS)、
ベーゼンドルファー(Bosendorfer)
、ベヒシュタイン(C.BECHSTEIN)

★このうち二つが作中に出ていました。いずれも、マンション一軒買える価格。
*スタンウエイ:
1853年にニューヨークでドイツ人ピアノ製作者ハインリッヒ・エンゲルハルト・シュタインヴェーク(後のヘンリー・E・スタインウェイ)によって設立されたピアノ製造会社。ピアニストが思いのままの音を実現できる唯一のピアノと言われている。価格はグランドで1千万円から。
*ベヒシュタイン:
C. ベヒシュタイン・ピアノフォルテファブリック(C. Bechstein Pianofortefabrik)AG、通称ベヒシュタイン(Bechstein)は、カール・ベヒシュタインによって1853年に創業されたドイツのピアノ製造会社。価格は、お問い合わせ。透明感のある高音が特徴。

▼ジストニア:
ジストニア(dystonia)は、中枢神経系の障害による不随意で持続的な筋収縮にかかわる運動障害と姿勢異常の総称。

▼レイドバック:
「Laid-back(レイド・バック)」は 
「メトロノーム的にきっちりのリズムではなく、小節をいっぱいに使って、ゆったり大きくノッて下さい!」なんてイメージを伝える時に使います。
 ・・音楽専門用語の「レイドバック」とは?から引用

▼私を月に連れて行って:
954年発表 バート・ハワードの曲。本来3拍子のワルツだった曲、8年後にジョー・ハーネルが4拍子のボサノバにアレンジしたところ、大ヒット。
フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン」(Fly Me to the Moon)
原題は「イン・アザー・ワーズ」(英: In Other Words)


5

ピアノの旋律が聞こえてきそう

再読です。
あっさりしているけど読みやすい。
美しいピアニストの雰囲気と画風がとてもマッチしています。

元ジャズピアニスト×ピアニストを諦めた男

ピアノで接点を持った二人が、
またピアノを通して再会して仲を深めていく。
ピアノ中心に展開するストーリーが叙情的で美しいです。

少し偶然が重なりすぎたところに不自然さは感じますが、
それでも二人の出会いと再会は素敵だったと思います。
船上というシチュエーションにも萌えました^^


同時収録作は、大学の先輩・後輩の再会。
元恋人同士の二人が、
数年経ってもまだお互いを想っているところがよかったです。

0

美しすぎる(元)ピアニスト達。

束原先生、やっぱり絵が最高にお綺麗です。
美しすぎるので、Powder Snow Melancholyのようなクスッと笑えるキャピキャピ大学生より、こういうしっとりした世界観のほうが絵に合ってるなと思いました。
ジャズバーでピアノを弾くまだ髪の長い戈木、戈木の部屋でグランドピアノを弾く奏、船上で夜明けを待つふたり…どれも美しかった。

それだけに物語の展開が早くてがっかり!
脳内で補完しろってことですかね(笑)
過去の失恋、当て馬の不動産屋、昔のパトロン、ふたりの関係を暗示する太陽と月…設定や登場人物は盛りだくさんで細部まで練られているので、いくらでも広げようがあっただろうに。
あっさり終わっちゃった。というか不完全燃焼?
あとがきに、描ききれなかったシーンが沢山あったとありましたから大人の事情ってやつですか。
残念すぎる。もっとこの世界観に浸らせていただきたかったなあ。

そんなわけでストーリーとしては完成度が低いかと思いますが、設定が好みだったのでこの評価で。

5

なんか惜しい!私の思うスパダリとはちょっと違った!

好きな作家さんなので、作者買い。
束原さんの絵が独特の雰囲気を持っていて、
それがいつもストーリーと上手く合わさって、
ステキな束原ワールドを見せてくれるのですが、
今回はどうも物語のインパクトが薄い。

物語の展開に新鮮味がないというか……
絵に雰囲気があるだけに、惜しい!

どちらの作品も、
スパダリと言うにはちょっと弱い気がしてしまうのは私だけ⁈
お金持ち=スパダリではない……と。
戈木にしろ霧島にしろ、
もう少しどーんと構えた余裕がある感じが欲しかった!

スパダリってくくりがなければ、もっと素直に読めたかも。

でもやっぱり束原さん好きなので、
評価は「萌×1」で!

1

少し期待はずれ

表紙買いにて出会いました。
絵もきれいで皆さん評価されているようにスパダリで、ストーリーも悪くなく良かった。
ただ、なんとなく座裏屋先生の作風に見えてしまいました。
エロは少なく、サラリと美しい恋愛を見たい方はいいですが、物足りないと思う方もいるはず。
受けを男娼と書いてますが、全然ビッチ感も描写も少なくがっかり感は否めません。

0

ここで逢えたんだ‼︎ 『初恋リフレイン』が編纂されてることに萌え♡

アンソロジー『スパダリ』の巻頭に編纂されていた、『初恋リフレイン』が好きで。そりゃもぅ大好きで。何度読んだか分からない。なので、とっても嬉しかったんだけど。描き下ろしとかで、その続きを読んでみたかった。霧島先輩の完璧なスパダリっぷりをもっと‼︎ もっと耽溺してみたいのにぃ‼︎ 大学時代、先輩にとても優しくされていて。それを男同士だからと、二の足を踏んでいて。とても好きだったのに。先輩の海外留学の際、自然消滅してしまった淡い恋。数年後、エージェントを通して採用された会社に赴くと、その社長は霧島先輩だった。のみならず、霧島先輩は仁(しのぶ)に変わらず優しく。またアプローチをかけても良いか?と尋ねてくれる。数年越しにようやく…。二人は一線を越える。…きゃあああ〜♡ という、ショートストーリーながら、その美麗な絵と共に、とってもとってもロマンティックに耽溺出来る、素敵な物語。久々に読んでも、大好きです♡

…と、興奮してしまったので。表題作『ブルーノート』のテンションはやや欠けてしまう。スパダリ 繋がりなんだとは思うんだけど。その魅惑の美しさ♡ も霧島先輩のが何だか勝ってる気もしちゃうし。戈木も凄いとは思うし、スマートに強引っていう、スパダリみには溢れてはいると思うんだけどね。一ノ瀬くんが戈木に言えなかったことが、売りをやっていた事っていうのが。そんな事よりも。私はピアノの講師に失恋していて。恋をする事が怖くなっている、裏切られるのが怖いっていう精神的負債の方が。『告白』に値すると思っちゃったんだよなぁ。そして、件のピアノ講師が数年後、戈木となって現れたと勝手にミスリードしていたので、(だって、皆んな美形でややこしい。)あれは一ノ瀬の誤解だったと思いたかったのだ。後にピアノ講師は卑怯なヤツだったと詳しい経緯が分かる。
夜の街で、金で抱かれた男が不動産屋の息子で、再会するものの。口説かれて、逃げてしまう。
彼が一晩抱いただけの一ノ瀬くんを囲おうとする程なので。一ノ瀬くんは相当美しくて、その…具合も良いんだと思うんだけど。一ノ瀬くんがその場を逃げた事で、不動産屋の息子はもう出てこない。
あとがきにも「描ききれなかった」とあるので、少し中途半端感が否めない。終盤の船で迫ってくる客が不動産屋でも良かったのに。
なにくれとなく、面倒を見てくれる優しい友達、矢野くんも消えている。
一番肝心な、一ノ瀬くんが人前でピアノを弾けなくなっていた理由。著名なピアニストだった母に師事していて、賞レースも楽しかった筈なのに。ピアノ講師との失恋。きっと母は失望していると思うのに。そのあたりの和解は無く。弾けなくなっていた事の原因も何となく、読み手側としては、迷子になっている。楽しかった筈の賞レースはいつ何処でプレッシャーになっていたのか。
それは同じ様に、戈木のピアノを聴いたことと、その時もぅ、戈木に恋していた様な気もするし。
何となく迷子になっている様な、美しい画の強さで、力技でねじ伏せられた様な気もしてしまうのだ。
後で取って付けたかの様な、思い出とでも言うような。

『Fly me to the Moon』は割と好きな唄で。色んな人がカバーしているし、ちょっと意味付けした描き下ろしにして欲しかったとも思う。
要素が多過ぎたのかなぁ。あとがきで、束原先生が「ピアノの経験は皆無」とあるのを見て、少しガッカリする。それでもジャズはお好きだろうか。クラシックはお好きだろうか。この作品を機に少しでも聴いてくれていたらと思う。

なので。評価は全て『初恋リフレイン』に『萌×2』です。

0

えすむら

Chikakumaco様
こんにちは~。コメントありがとうございました。「Powder Snow Melancholy」、表紙が超絶好みでした。絶対読みますね!(たぶん、気になってたはずなのに、読みたい作品が多すぎてうっかりしてた気がします…)お正月は実家で電子BL三昧だったんですが、束原先生の絵ってきれいなんで紙版欲しい気持ちになります。あらためて「初恋リフレイン」も読んでみますね~(^^

美しい絵と雰囲気のあるお話

すごく楽しみにしてました。相変わらず絵が美しい!

「ブルーノート」
好きだった講師にフラれて、プレッシャーもあり人前でピアノが弾けなくなった湊。
ピアノが弾けなくなったのはてっきり講師に湊が作った曲を盗まれたとかしたのかなとドキドキしてました。
今は身体を売りピアノを弾ける環境を維持している状況。
不動産屋も唐突ですね。そんなに湊は身体を売る臭いがプンプンしてるのでしょうか。

才木とは運命的な出会いと再会ですね。才木に出会ってピアノを諦めるのを止めて、再会して連弾して楽しさを思い出して。

なんというかとってもいいお話で素敵で雰囲気もあるのですが、お話を詰め込みすぎなのか展開が急な感じがして。流れるようなストーリーとは思えませんでした。

また恋をするのに臆病になってた湊。今度こそ大丈夫ですね。
こんなスパダリに想われて。ずっと一緒にいられたらいいですね。
連弾っていいですね!連弾でお話ができそう。

「初恋リフレイン」
大学時代に自然消滅した恋人の先輩。みんなの人気者で。なのに素直になれなかった仁。
再会しても先輩はまた口説いてくれて。今度こそ素直になる仁でした。
何年後でしょうか。社長なんてすごいですね。

2つとも若くして高い地位にいて皆に慕われるスパダリですね。

絵はデビュー作の方が個人的に好きです。でも変わっていくものだしこちらもとてもキレイでした。

2

スパダリ攻めの話が二つ

束原先生は相変わらず絵が綺麗です。御曹司の才木が王子様過ぎて若干見た目が受っぽかったです。
一ノ瀬がピアノを辞めていた期間に出会っていたなんて、しかもピアノをもう一度弾くきっかけになったのが才木だったのは出来過ぎな感じはしましたが、スパダリのお話なのでOKとします。しかも半端ないお金持ちだし、売りをやっていた一ノ瀬を許してるし、お互いに再会した時から惹かれあってるし、この先はこれからも夢物語な感じなんでしょうか?一ノ瀬の両親が回想でしか出てないので現実感のないお話です。かなり色っぽいシーンは多かったですがお上品でした。
二つ目のお話も社長と秘書として再会した元恋人同士でした。
この二人の場合も攻めがスパダリで受にぞっこんなので攻めの結婚話とかの心配はなさそうでした。

2

繊細な絵とピアノの旋律がリンク

束原先生作品を未読で、表紙の絵に惹かれつつも購読を迷われている方。
ご安心ください!本編も美しいですよ(^^)
奇抜な設定やキュンキュンする甘々な雰囲気はないけれど、落ち着いたお話が好みの方にはお薦めしたいです。

表題作『ブルーノート』では、奏(受)が紡ぎだす美しいピアノの旋律と束原先生の繊細なタッチの絵がうまくハマっていて、実際に音楽が聴こえてこないのが残念に感じる程。
また、戈木(攻)の過去のエピソードが加わることにより、単なる音楽家とパトロンの枠を超えた、二人の絡み合う運命のようなものに説得力を感じました。
主人公以外のキャラクターも登場シーンは少ないながら、奏くんを見守る友人の矢野くん、戈木さんをサポートする秘書?さんと、僅かなコマからでも温かな愛情が伝わってくる人たちの存在が素敵です。
個人的には戈木さんと矢野くんの絡みが読んでみたかったな…

同時収録の『初恋リフレイン』も可愛らしいお話ですが、こちらはページ数が少なく、どうしても展開が駆け足になりがちで、若干物足りなさを感じてしまいました。
逆に、お話の短さを残念に思えるくらいに萌えを感じることができた作品なので、主人公二人の学生時代のエピソードや、霧島(攻)の会社に仁(受)が入社する以前の元秘書との会話等々、妄想が止まりません(笑)
いつか続きを描いて頂けることを期待しています♪

5

シンデレラスパダリストーリー

初めて読む作家さんなのですが、表紙買いでした。
絵と世界観がきれいで、とても読みやすかったです。
物語も素敵なので、”きれいな絵”と”スパダリ”が好きで、癒しを求める(笑)方にお勧めです。

苦労しながら夢を追う青年(一ノ瀬)と夢をあきらめた(戈木)実業家のラブストーリーが表題作です。
幼い頃からピアノの英才教育を受けていた一ノ瀬が、コンクールに勝つための演奏に疲れ、また失恋の痛手を抱えながら、演奏する環境を維持するために男娼をしながら生活する日々を送るのですが、そんなある日、代打のラウンジプレーヤーとして演奏したことがきっかけで、戈木という実業家に出会います。実は、以前この二人は出会っていて…という、まさに運命の邂逅の物語なのですが、それだけでなく、その出会いによって互いが囚われる過去から再生していくという要素も含み、なかなか読み応えはありました。もっと長くてもいいかも、と思わなくもなかったですが、音楽(ピアノ)という共通の言語を通して、互いの理解を深めていくプロセスは十分描かれていて、読んでいて”?”と思うところはありませんでした。なんといっても絵の美しさが、夢のような世界観に説得力をもたせています。

同時収録の「初恋リフレイン」も学生時代からの再会がもたらす大人の恋愛(スパダリ社長と秘書)、スパダリは珈琲を入れるのも上手で女子社員にもモテる!という癒しの小作品です。

絵がきれい、に留まらない萌えがあったので、他作品も読みたくなりました!

7

chikakumaco

えすむら様、こんにちは。
私は束原さき先生の作品が大好き♡なんですが、未だデビュー作「Powder Snow Melancholy」以上のものが無いと思っていて。
もし未読でしたらそちらをお勧めさせて頂きたく思います。
絵の美しさだけはデビュー作から変わらずです。
よろしければ是非〜。

とにかく美しいです

束原さき先生がスパダリのアンソロに寄稿したものと、ブルーノートの2作品が載ってます。
先生の描く絵は繊細でとても美しいのですが、スパダリというテーマだったので攻めがどちらもハイスペックで大人の男っていうところが、今までの先生の作品とは違ってなかなか素敵なんです。

ちょっとスパダリって非現実的なところがありますが、ブルーノートは男の子版シンデレラストーリーという感じで幸の薄い奏が友達のピンチヒッターでピアノを弾きにいったホテルで出会う、お金持ちの戈木にピアノを気に入られて専属のピアニストになって欲しいと頼まれるところから、だんだん奏も戈木のことを知るうちに惹かれていくお話で、本当に薄幸な男の子が戈木との出会いによって変わっていくのに萌えます。

濡れ場でさえも美しくてなんだか映画でも見ているような気持になります。

初恋リフレインはスパダリに掲載されていたお話で、こちらもテーマに違わず素敵なお話です。
短編なので過去の話とかも読んでみたくなりますが、昔付き合っていた2人がまた大人になって社長と秘書として再会してまた恋が始まる。

どちらの攻めさまもそれはそれは愛情たっぷりなので、甘いお話を読みたいときにおススメです。

10

おちゃめなスパダリを愛でれるシンデレラストーリー。

束原先生の背景まで手を抜かないきれいな絵が大好きです♪

表題作と短編1話が収録されています。
アンソロ『スパダリ』に描いた短編がキッカケで、表題作を思いついたそうで、どちらの攻めも御曹司なスパダリ。
束原先生の絵にはスパダリがよく似合う!


●「ブルーノート」
ピアニストを目指していた奏は、初恋の男に裏切られ、音大を中退し、ピアノからも離れていたけれど、名前も知らないバーのジャズピアニストに出会って、もう一度ピアノを始めてみようと思った。

でも生活は苦しくて、最初は男に抱かれたくて訪れていた場所で、今では金のためにカラダを売っている。
そんな時、奏の演奏を気に入った御曹司の戈木から専属ピアニストにならないかと誘われ…

奏は、戈木と出会った後、音が弾んでいて、戈木に惹かれ始めているのに、裏切られたトラウマがあるから、戈木の提案をすぐに受け入れることはできない。

戈木は船舶を持っている会社の御曹司で、ホテルの最上階スイートに住んでいる、現代版の王子様のような男です!
でも酔っぱらったまま奏の家にやってきて、はしゃいで甘えて、戈木は非の打ちどころのない完璧な男っていうより、なんかおちゃめで愛嬌があります♪

戈木は葛藤もなく奏に落ちるし、奏も最初の意地はどうした?と思うくらい簡単に流されるけど、なんかこの流れがナチュラルに感じられるんですよね。
シンデレラ的夢物語、王子様とかわいそうな子は結ばれるのが当然というか、束原先生のきれいな絵柄で二人が結ばれるのが見たいと思わせる。

唇と唇が触れそうな瞬間、肌の重なり合い、感じてのけ反る首元に突き出ている喉仏、もう期待通りに美しくてウットリしてしまいます♪

そして、奏が目覚めると服は隠され、奏の荷物はすべてホテルに運びこまれている。
行動は強引なのに、戈木がやったことだと思うと、あーぁしょうがないなってかわいく思えて受け入れてしまう。

戈木の正体や、描き下ろしのネタばらしを読むと、できすぎなくらい出逢うべくして出逢った、ほんとうにきれいな夢のような二人のお話です。


●「初恋リフレイン」
付き合ってはいたけど恋人になりきれないまま自然消滅した二人が、偶然、社長と社長秘書として再会、”やけぼっくいに火がついた”典型ストーリーです。
酔った挙句…な簡単な展開だったけど、やっぱり私は束原先生が描く筋肉隆々でも細すぎもしない男のカラダが好きだと再確認^^


偶然が重なる、まさにフィクションな夢物語なんだけど、束原先生の絵はきれいな夢を見せてくれます!

10

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