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この男の餌食にされて 孤独な御曹司に植え付けられた快楽。
「まだドラマCD化されていなかった」という事実に驚かされた作品の1つです。
原作の持つ、あの独特な雰囲気を じっくりと感じることの出来るCDでした。
典彦の感情の読めない、一言で言うとサイコパス的要素を持つ部分を 平川大輔さんが巧みに演じて下さっています。
育郎の声は少々イメージとは異なりましたが、感情的になるば面では、彼の幼さにも似たような部分をひしひしと感じました。
ドラマCD1巻ということもあり、原作『蟷螂の檻』の暗く、深い世界を感じられるまではまだまだ、ですね……
続きを聴くことが出来る日を、楽しみにお待ちしております。
原作未読。
冒頭で平川さんのかなりの低音に驚きました。
全体のダークな雰囲気もあり、不気味ささえ感じるほどでした。
育郎(山下さん)と使用人の典彦(平川さん)以外に物語の契機や
今後のカギを握るであろう人物に焦点をあてた章で構成されています。
章によっては現在と過去を行き来するので、原作は読んだほうが理解しやすいと感じました。
育郎は人前ではクールに振る舞う青年ですが、義兄の蘭蔵(水島さん)の前では感情がむき出しに。
山下さんの世を冷めた視点で見ている役は新鮮でした。
典彦によって変えられていくところ、蘭蔵とのかかわり方で見せる面をもっと聴いてみたいと思いました。
典彦は使用人としてときに育郎を制したりしますが、育郎へ向ける感情はまだまだ見えてきません。
トーンの不気味さもあり、腹の内に隠している感情がすごそうです。
平川さんがこれから典彦にどんな感情と声を乗せるのかと思うとゾクッとします。
そんな典彦を相手に育郎もいったいどうなってしまうの…?!とドキドキします。
1巻という位置づけもあり、ダークでディープな世界への序章。
ここからが本番といったところでしょうか。ぜひ続きが出ることを願っています。
山下さんも平川さんもここから先、本領発揮なさるのではないかと期待。
こちらのCD発売のニュースで原作を読んでおりました。待ち望んだCD、とても、とても、良かったです。声優さん、とにかく凄い(もちろんCDを作り上げるスタッフの方々のお力も凄いと思います)。
原作がかなり独特の世界観で印象的なのですが、音声が入ることで、まさに息が吹き込まれたというのでしょうか…自分の想像の中で動いていた育郎が、典彦が、らんぞうさんが…イキイキと動き回っていました。
平川さんの典彦を聞くと、原作では氷のような、感情がないような、不気味な人間を思い浮かべていたのが、育郎への「可愛い、愛しい」という想いには血が流れているように感じました。
そして、山下さんの育郎は、まっすぐで「崇高な魂 」の青年という部分も、兄のらんぞうさんに対しては乱れる心情も…清らかで柔らかなオーラがありました。
らんぞうさん、西浦さん、育郎のお母さんや親戚の人々、子供時代…多くのキャスト様が演じられてますが、皆様それぞれに素晴らしかったです。
予約特典のおしゃべりCDは18分もあり、こちらも充実した内容でした。平川さんの典彦は、平川さんの中では最低音とのこと。感情があるような、ないような典彦のセリフが棒読みにならないよう気を付けたとのこと。ううーん、凄い!