本能に身を任せる快感。「優等生」が砕け散る。

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表題作 カーストヘヴン(3)

仙崎鴨 → 古川慎

巽耀一郎 → 榎木淳弥

刈野滉平 → 小野友樹

梓裕也 → 内田雄馬

久世那月 → 佐藤拓也

あつむ → 村瀬歩

その他キャラ
エノ[八代拓]/ 刈野幸之助[佐々木義人]/ 巽の母[水神のりこ]/ 秘書[三瓶雄樹]/ 梓の母[藤田奈央]/ 教師[大西弘祐]

あらすじ

手にしたカードによって、クラス内での自分の階級が決まる。これは教師は知らない、生徒だけの秘密のゲーム【カーストゲーム】。
刈野の異母兄・巽(cv.榎木淳弥)は、「優等生」を演じていたが、エキセントリックな男・仙崎(cv.古川 慎)と出会い
「バッドボーイ」に転身。全てを投げ出した本気の愛を求め、二人だけの世界に溺れていく…。待望の仙崎×巽編が登場!
刈野(cv.小野友樹)×梓(cv.内田雄馬)編も収録!! 衝撃のスクールカーストBLドラマCD第3弾!

作品情報

作品名
カーストヘヴン 3
著者
緒川千世 
媒体
CD
作品演出・監督
小泉紀介(奏)
音楽
武本遥
脚本
外原祥子
オリジナル媒体
コミック
メーカー
リブレ〈CD〉
シリーズ
カーストヘヴン
収録時間
79 分
枚数
1 枚
発売日
JANコード
4571284840928
4.8

(27)

(23)

萌々

(4)

(0)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
8
得点
131
評価数
27
平均
4.8 / 5
神率
85.2%

レビュー投稿数8

彼らがそこにいた

好きな声優さんが多いシリーズですが、この3は圧倒的に回数多く聴いています。大好きな1枚です。
榎木淳弥さんの巽も、古川慎さんの仙崎も、ちゃんとそこにいて。原作の、少し突飛な設定の中でリアルに生きる「高校生」というのを見事に体現しています。おふたりとも存じ上げていた上、特に榎木さんが大好きなので、かなり期待して購入したのですが、余裕でそれを超えてきました。それぞれ多面性のある人物を表現しきった、おふたりの演技力に感服です。

・榎木さんはもう、最初の話し出しから感動しました。凜とした中に複雑な気持ちを内包している声が、まさに巽で。仙崎の前だけ甘えられる普段との差が素敵で。
「僕のこと 好き?」と訊くときの「好き」が恥ずかしくて小声になっているところが好き。
どちらの道も捨てきれない苦悩は、胸が苦しくなりました。クライマックスの演技が圧巻です。

・古川さんの仙崎は、エキセントリックなところは思いっきり演じつつ、どこか無邪気で、同時に孤独を感じられるのがお見事だと思いました。仙崎も巽が拠り所なんだと、古川さんの演技で実感しました。色々と規格外な仙崎だけど、うっかり「大人」に聴こえてしまうことはなく、ちゃんと高校生なのが素晴らしい。

ふたりの間の愛を深く感じました。お互いが、他の人にはぶつけられない自分をぶつけられる、唯一の存在。このふたりが大好きです。
原作ではあつむがビクッとしていることから仙崎が実体なのが判別できますが、CDではあつむが視認する場面がなく、仙崎の最後の台詞にエコーをかけて、生死不明の幽霊みたいな感じになっています。私はこの解釈も好きです。

<刈野×梓編>
こちらも安定の演技力です。内田雄馬さんがもとから好きだし、小野友樹さんは刈野で初めてちゃんと聴いて好きになりました。ただ、この3枚目以外のところではありますが、CDだと刈野×梓はカットされているエピソードがけっこう多い。内面描写が原作に比べて深淵に至っていない気がして、キャスティングが素晴らしいだけに、少し物足りなさがあって残念です。
刈野の犬発言は、後のほうを知っていると「刈野実はけっこう犬好きだもんね」とにやにやしてしまいます。このエピソードはお気に入りなので、音声で聴けて嬉しかったです。
最後のあつむ、久世と巽の会話もぴったりでした。

原作から大好きですが、大満足でした。これからも何度も聴くであろうCDです。

2

怪演!!

怪演!怪演!!との噂は耳にしてましたが、とんでもなく怪演で!とんでもなく仙崎でした!!
なんとも言えない不気味さネバネバした執拗さや圧倒的な強さがまさに仙崎!!何とも思ってないところの虚無感もすっごく仙崎!!仙崎が仙崎すぎて怖かった~~~好き!!!

元々はドラマCD5巻の巽が色っぽすぎて、これはメイン回も聴くしかない!と手に取ったわけですが、榎木さん巽の淡々としたモノローグの哀愁と色気がたまりませんでした!!
仙崎が「痛がってる時が1番きれい」と絶賛していたように、ピアスの穴を開けられた時の激痛に耐え漏れる声がとんでもなくエロい!!!喘ぎ声は嗚咽のようで苦しい感じが強くて色っぽさ控えめに感じちゃったんですが、痛がってるところはエロい!!!!!!!
狂気をはらんだ2人だけの世界の昂りにゾックゾクしました!!!

1

役者さんの演技が素晴らしい

シリーズ通して好きな声優さんが多かったのですが、内容に腰が引けてしまい手を出してきませんでした。でも、何気に読んだ原作のおためし版で一気に興味が沸き、このCDより先に原作を一気読みし、見事にハマりました。

そしてようやく購入したドラマCD、まず最初に一番好きなCPの仙崎×巽から聞いたのですが、とにかく役者さんの演技がみなさん素晴らしかったです。

特に榎木さん!!!
榎木さんの、真面目だけど内に秘めた繊細さが滲み出てくるような細やかな演技が、この作品で最大限に発揮されていたように思います。特に後半の、学校で起きたことで実の父親の前で謝罪させられる場面の前後の演技がほんとに聞いてて苦しくなってくるほど、聞き手を彼の心の中に入り込ませてくれて、演技力に舌を巻きました。
榎木さんは全体的な話し方よりも、語尾のちょっとした抑揚などで感情を伝えてくるのがとても上手いと思います。本当に聞いて良かった……。

他にも、脇役の女性役ではあるのですが、最近、年配の女性に年相応の方を使わず、若い声優さんに無理やり年の行ったような話し方をさせているものを立て続けに聞いたのですが、この作品はそういうことが一切なく、隅々まで丁寧に作られた作品ということが伝わって来て好感が持てました。

ただ、全体的な脚本としては、描写が伝わるものが少なく、会話だけで進むところもあり、原作を知らないと分かり辛いのではないかと思い、そこは気になりました。

この作品はすべてのCPが本当に好きなので、脇に出てくる今回はメインではないCPも出会えたのが嬉しいです。

原作にハマった後に聞いたので、ほんとに、「彼らがいる……いる……(泣)」と思わせてくれる素晴らしいドラマCDでした。

出してくださってありがとうございます、という気持ちです。

2

古川さんの仙崎に完敗です

原作評価が高いので、大変申し訳ないのですが、原作の仙崎巽は好きではありませんでした。
特に仙崎。あまりにエキセントリック。こんな奴、学校にいたらどうよ⁉︎としか思えなかった。
でも試聴で古川さんをお聞きして、あまりに仙崎‼︎だったので、思わず購入してしまいました。
素晴らしかったです。
仙崎の生き方、生き方の解釈?が前面に出ていた。
俺がエキセントリック?社会に、周りに流されているお前らの方がおかしいんだろ?お前ら、自分の頭で考えているのか?俺は拙くても自分で考えて生きている。それが生きるということだ。
仙崎の叫びが響き渡っているような演技でした。
まさか、私が仙崎を肯定する日が来るとは。
古川さん、どこまで上手くなられるんだろう。
末恐ろしい方です。
内容は過激かもしれないけど、もっともっと多くの方に聞いてほしい一枚。

他の方々ももちろん素晴らしかったです。
でも文章が長くなるので、ご容赦を。

4

仙巽のCD発売おめでとうございます!

だいぶ前に手に入れていましたがようやく落ち着いたのでレビューを...。

カーストヘヴンの中でもいちばんの推しカプである仙崎鴨×巽耀一郎のCDが聴けて本当に幸せな気分です!

仙崎のCVが発表されるまでもずっとドキドキソワソワしていましたが(笑)、発表後もやばかったです...!まこにゃんの演技が最高すぎて......!!
なかなか見ないようなキャラだったのでこの役がハマるのは本当にすごいと改めて思いました。

巽役の榎木さんも二面性を見事に演じて下さっていて、本当に感無量でした。仙崎に甘えるシーンがいくつかありましたがかわいすぎました。

2人の行為はもちろん、会話もすごく変態めいていて()その雰囲気がとても出ていたので感動しました。

特に別れの朝のシーンは何度聴いても泣いてしまいます。仙巽推しなら必聴です。

4

古川さんの仙崎の芝居に圧巻な挑戦的な作品

古川さんの芝居のファンなのでキャスト発表されてから原作を購入させて頂き、試聴を聞き、ある程度心づもりはしていたのですが予想を遥かに超えた古川さん榎木さんの演技に圧倒されたCDでした。

※感想は仙崎×巽編のみとなります…すみません…

原作を拝読するとエロティックな部分と理不尽かつリスキーなカーストゲームという部分に目が行ってしまうのですが、声優さんの芝居でドラマを追っていくと高校という社会からは隔絶された特殊な場所だからこそ抑圧されたものが吹き溜まりになって危険な遊びに向かっている…そんな一触即発感が感じられたというか…構成的にもバランスが取れた内容だと思います。

★古川さん…エキセントリックで古風な言い回しを用い「劇場型」でクレイジーな唯一無二な高校生を完璧に演じていて、その性質故に孤独と背中合わせであり、理解者となってくれた巽に傾倒している様を芝居で納得させていて驚異的な演技だなと思いました。
他人に対する威圧的な話し方、巽に対しての甘く危険な話し方、時折激情にかられたり巽の裏切りに声を荒げたり…などと様々な芝居を聞いている側に説得力を持って届ける…その憑依ぶりが必聴かなと。また新たな扉を開いた感がします笑。

★榎木さん…原作を拝読した時はいい子であらんと求められその苦しみぬいた反動を仙崎という存在を利用して楽しんでいた感がしたのですが榎木さんのお芝居で聞くと巽が熱を持ってそこに存在していて本当に仙崎を愛していたんだなと、最後の瞬間には母親と仙崎との間で苦渋の選択を迫られてどちらも捨てられず‥結果として袂を分かちながらも仙崎への気持ちを誇りを持って胸に刻みつけ、ずっと待っているという印象が味わえて…とても良かったです。

とにかくやはり圧巻は古川さんの怪演とでも言うべき仙崎の演技かなと…。気になる方はどうか是非是非聞いてみてほしいです。仙崎って本当にいたんだ、そう思えるCDでした。

6

あまり聴いたことない古川さんでした

カーストヘヴンのシリーズの中で一番好きなCPかもしれません。
原作既読です。

メインCPの刈野と梓はまだラブって感じはないけれど、愛はあるけどわかりずらい。二人とも拗らせまくってるので。
久世とあつむもちょっと執着が凄くて、愛はあるけどちょっと怖い。
仙崎と巽もいびつだけど、わかりやすくお互い求めあってる感じがして好きなんです。

やっぱり仙崎はインパクトが大きいので、どんな感じか気になってましたが、古川さん演じる仙崎は絶妙にいっちゃってる感じが声からも伝わるほど、ちょっと今まで聞いたことない古川さんでした。
仙崎は巽を愛してたと思うし、愛されたかったと思うんですが、原作読まれた方はご存知だと思うのですが、巽は仙崎を結果的に選ばなかったあの印象的な場面が、音声でどう表現されるのか楽しみだったんですが、意外とあっさりしていて、個人的には漫画の中では好きな場面なんですが若干あれ?って感じでした。
そして原作読んだときはもっとエロエロな感じを期待してたのですが、そのあたりも意外とあっさり気味でした。

だからといって期待外れということはなくて、古川さんの声の演技素晴らしかったです。
巽も家に縛られ、そこから外に行けないとわかっている切なさは胸を締め付けられます。

公式通販で購入するとお二人のキャストトークCDがついているので、そちらが絶対おすすめです。
出番少な目な刈野と梓を演じる小野さんと内田さんのトークも付いてるし割と長めで2人ずつの仲良しトークが聴けます。

5

仙崎@古川慎が神でした+゚。*(;///;)*。゚+

原作既読。
このCDは原作の10話~15話(2巻後半~3巻)にあたります。
原作にはないセリフが足されている場面もあり
細部まで丁寧に約79分ぎっちり音声化されていました。

ちなみに3巻描き下ろし「behind the game」は
リブレ通販特典キャストトークCDに収録されています。
本編CDに入りきらない部分を特典に入れてくれたのはとても嬉しい配慮ですね…!

さて3巻CDの感想ですが。
榎木淳弥さんのファンの方はここでRETURNしてくださいませ…;
(感想が長くなったのでストーリーは割愛します)


個人的には複雑なカーストの世界観の表現や
優等生の仮面を被る巽役を演じるのには少々荷が重かったように感じます。

真面目さ・爽やかさを感じる声質なので
優等生としての巽のイメージには合っていました。
仄暗いBGMの中、淡々としたモノローグもとても良かったです。

巽耀一郎という男は、
○優等生で有り続けことを求められ、仮面を被り、同時に安定のレールを踏み外すのが怖い面。
○優等生の仮面を外して自由になりたい!なにもかも捨てたい!衝動的な面。
を併せ持っており、カーストゲームを理由にバットボーイを演じる事で発散しています。

優等生部分は非常に良かったのですが、
・バットボーイに吹っ切った演技
・悦楽を愉しんで奔放にふるまう部分
・ラストの仙崎を求める慟哭
など、巽の激情に触れる部分は「頑張って演技してます!」感が拭えず、聞いててツライ…。

またエッチシーンなんですが、
巽は完全に心を解放している状態だと思うのですね。
けれど…ううう…。思わず頭抱えてしまう…;
正直悦楽に興じてる声には聞こえなかったです(;´Д`)
全然エロくないし、逆に古川さんのエロを殺してきてて、スン顔ですよ。
あと泣いてる演技も涙が伝わらなくてまたも頭抱えてしまう…;

優等生を捨てきれない弱さの表現など良い所はあるのですよ!
あつむや久世とのやりとりも巽らしさが出ててシックリ収まります。
ただただ激情を見せる演技だけが残念で仕方ない…(ФωФ;)

仙崎@古川さんは最高でした…!
完全にカーストヘヴンの世界観に馴染んでいて真骨頂をみた気がします。

個人的に試聴の段階では「妥当な演技かなぁ…」と思ってたのですよ。(超失礼)
仙崎のキャスティング発表を散々焦らした結果がまた古川慎か…ってのもありました。(超失礼2)
それがもうッ!本編を聞いたら一気に引き込まれる!!

劇場チックに演技がかった話し方をする仙崎という男。
自己を確立して、あるがままの姿を愛し愛されたいと願う。
その表現が過激で荒々しい一方で自分を見てくれる相手には愛情深さをみせる。

言動はエキセントリックだけど心根は繊細というのかな…。
そういう部分をセリフの端っこにチラッと魅せてくる演技が素晴らしい。

自分の理想の世界に酔っているような話し方をする時と、
"素の仙崎"が出てくる僅かな差がとにかく良かったです。

個人的に一押しの演技は原作第14話の部分。
巽に裏切られ、部屋に侵入したシーンです。

「なんか言えよ、巽」

この声を聞いた瞬間、泣きそうになりました。
悲しくて淋しくていっぱいになってる感情がこのたった一言に詰まっているのです。
1枚のCDの中で仙崎の弱さに一番触れられたのがココだった気がします。

原作を読んだときは仙崎の激情に飲まれてしまい圧倒されただけだったので、
CDで仙崎の弱さに触れられたのは私の中で一番の収穫になりました。

キャストは素晴らしいのに、仙崎が巽に言葉を残して去る場面の演出が
まるで巽の幻聴のようなエコーがかかってて個人的には解せぬ!!
あれは仙崎なりの最上の愛の言葉ですよね。
永遠のような力強いメッセージをなんであんな演出にしてしまったのか…残念です。

もちろん刈野と梓も大活躍しています♪
3巻といえば犬プレイ…!
梓の不本意ながら仕方のない状況で嫌々の「ワン」
犬扱いされて腹立たしいのに体は反応してしまう。
それを嬉々と見下ろす刈野ーーー。
あああ最高。めっちゃ萌えました(∩´///`∩)
刈野が梓母へ放った言葉も聞き逃せないポイントです…!

久世×あつむはほんの少~し。
サトタクさんと村瀬くんの贅沢起用になってますw
巽の前でイチャつくカップルがほのぼのとしててとても可愛かったですヾ(*´∀`*)ノ

評価が難しい。。。
個人的に原作コミックは激情に飲まれ萌評価でした。
古川さんのお声がついて仙崎の見えなかった一面にグッときたのは文句なし神評価!
でも…ごめんなさい…頭抱えた部分が残念で残念で中立な気分も交じってます…。
総評は真ん中をとって☆3.5。萌え寄りの萌え×2で上げます。

6

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