世話係×坊ちゃん、16年目の主従関係

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表題作はかなげ。

篠田刀吾,38歳,遊馬の世話係
高階遊馬,21歳,経済ヤクザの御曹司,心臓病

同時収録作品大本気 RETURNS

矢辺爽兵,28歳,歯科医
有坂迅,20歳,鳶職人

同時収録作品アトナゲ。

目白靖,23歳,鳶職人
中野旬次,26歳,鳶職人

その他の収録作品

  • フリートーク(4コマ漫画)
  • 遊馬おねショタ!(カバー下)

あらすじ

篠田は、刺青を背負う、その筋の男。
一回り半も年下の御曹司・遊馬の世話係として、遊馬が幼い頃から、献身的に仕えてきた。
心臓の病を持ち、当たり前の幼少期を過ごすことなく、どこか浮世離れした遊馬の、
初恋も、屈託も、性に目覚める瞬間も、篠田はずっと見守ってきた。

今死んでもいいと思うほどの恋は、意外と近い場所で、芽生えの時を待っている。
堅い世話係×聡い坊ちゃん、主従関係からのフォーリンラブ!

作品情報

作品名
はかなげ。
著者
鹿乃しうこ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
ジュネット
レーベル
ジュネットコミックス ピアスシリーズ
シリーズ
生意気。
発売日
ISBN
9784909460271
4

(84)

(39)

萌々

(22)

(19)

中立

(0)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
17
得点
340
評価数
84
平均
4 / 5
神率
46.4%

レビュー投稿数17

主従cp はなぜこうも萌えるのか

「大本気。」の時から遊馬が気になっていたので、これはスピンオフを読まねば!とやっとゲッツしました。

絵が美麗ですね〜。
遊馬がめちゃくちゃ美形で、篠田は渋いイケメンで。見ているだけでテンション上がるのに。

主従関係…ヤクザの息子(坊ちゃん)とお守り役の組み合わせってなんでこんなに萌えるんでしょう!

篠田が長年気持ちを秘め、抑制した感じで、いけません、いけません坊ちゃん…!
坊ちゃんじゃねぇ、と一人前に扱ってほしい遊馬が、俺を抱け…と迫るのがいいんですよね。
(自分で書いておいてなんか恥ずかしいw)

「遊馬…っ…」と呼び捨てにされて、ガッツポーズする遊馬がかわゆすぎました。

あと「大本気。」の爽×迅のお話。
「大人気。」の目白×中野、「アブナゲ。」の黒×赤石のお話も収録されており、盛り盛り楽しめました。

0

篠田の紋紋

◾︎篠田(付き人)×遊馬(心臓移植から数年)
この2人がくっつくしかない気はしつつもちょっと唐突だなと思ったり。一方スピンオフであることを考えなければ従×主は大好物ですから大変嬉しい。17歳差か…過激だわ。
抑えていようとするのに、興奮で腰振っちゃう篠田が紋紋と相まって異様にセクシーでした。カーセックス見たかったぁ!

「大本気。」でユーマ主役ならコメディにすると仰ってた割にはシリアス多めでした。シリアスもそこまで切った張ったにはならなかったけれど。「大本気。」は流した血が精液より多いぐらいでしたから。

闇医者の組二股はまずいのでは。専属じゃないんかい!


◾︎爽兵(28歳,歯科医)×迅(鳶,20歳)
爽×迅が見られるとは!嬉しい!
そして迅は何にも悪くないのにお尻ペンペンされちゃって!こういうの大好き…戸籍の上では父子なのかな?それとも兄弟なのかな?

0

遊馬坊ちゃん

『大本気」からのスピンオフ 遊馬主役。
「はかなげ」から読みだしたので、経緯がよくわからない。遊馬君を追って「大本気」シリーズを読みました。大本気2に登場が多い。

大本気では、薬物パーティを開催したり、人生投げやり。
「要らなくなった者どうし」通じる所があるので、坊ちゃんは、ジンは特別な友人だと思っている。どうやら初恋だったらしい。
ジンが本気の恋を爽としたことから、徐々に影響を受けて変わる。

「はかなげ」というタイトル通り、何時壊れてしまうかわからない、儚げな遊馬坊ちゃんは、色々な方法で、大好きな人から告白をされたくて、画策している。
心臓の持病が無ければ、美貌の人たらしだし、頭脳明晰でトップにふさわしい資質を持っていそう。
坊ちゃんが、人並みに恋をしたいと願う想いがいじらしかったです。

時系列がばらばらの短編集でした。


0

オールスター登場とでもいうべき

やっと読みました^^;
オールスター感謝祭的な内容で、とっても得した気分です!

篠田×遊馬はもちろんのこと、
爽兵×迅、目白×中野まで見られるとは…
最高でした!!


『はかなげ。』は、遊馬に仕える篠田が思いを遂げるお話です。
病弱な遊馬が、有益な縁談を破談にしてまで篠田を選ぶところに萌え萌えです♡
遊馬には長生きしてほしいと思わずにいられませんでした。

その遊馬と友達なのが、『大本気。」の迅。
爽兵と迅が籍を入れる話が出てきます。
爽兵の弟・優兵もなかなかいい男でした!

そして、最後は『アブナゲ。』と『大人気。』のコラボ!
コレ、最高!!!
やっぱり、私は中野が好きですね(すごい個人的意見ですが)。

0

シリーズ読み返したくなる

あの遊馬の話とあって迷わず購入しました。遊馬って小さいときから美形だったのね。篠田が居てくれて良かったけど、くっつくまでが焦れったかったです。お見合いをすんなりと受け入れた時はどうしようかと思ったけど、遊馬の方が一枚上手でしたね。お父さんも本当は遊馬を大事にしてるって思いました。死に損ないって言ってた組事務所の人達が遊馬を見た途端に魅せられてたし、手懐けてる遊馬は流石だと思いました。心臓の事が無ければカリスマとしてトップに立ってたでしょうね。

1

わがままお坊っちゃま遊馬のターン。

迅の時同様最悪な時期を知っているはずなのに、なぜか今回はそれほど毛嫌いすることはなく。
篠田の仕えっぷりに毒気を抜かれたのか。
小さい時から知るお世話係り相手だと受け身な部分が多かったせいか、素直な部分も見え、ただ愛でられる存在として際立ってしまったように思います。
遊馬の茶目っ気と困らせ上手に翻弄され、右往左往する篠田との間に必要以上の波乱もなく。
篠田の行き過ぎた気遣いの影響か、内容もエロもあっさり気味に感じてしまいました。

同時収録「大本気。RETURN」で迅と爽兵。
「アトナゲ。」で中野と目白が濃密なエロを繰り広げ、攻めのがっつく姿が好きなんだと再認識してしまいました。

2

はかなげ。

〜気。シリーズ久し振りで早速購入しました。
遊馬は「大本気」で、どーしよーもないボンボンだなーと思って見ていましたが、終わりに、心臓に爆弾を抱えているのに身をもって助けようとしたところにグッときました。
その遊馬が主人公♪鹿乃先生やっぱり凄い!幸せな気持ちになりました。

4

綺麗すぎる絵に感動!

久しぶりに出た鹿乃さんの『~気。』シリーズ!
ユウマって、何か聞き覚えはあるけど誰だっけ?と思って、『大本気。』から読み直しました。改めて読むと当たり前なんだけど絵が今時に変化してるし、繊細な色使いになっていて、これがあのユウマ?!とビックリしました。鹿乃さんみたいなベテランの先生でもまだまだ絵のタッチや色使いが進化していくんですねぇ。流石としか言い様がない。

ユウマって子は、前作ではやくざもののボンボンで、自分はやらないけど寄ってきた仲間に薬をばらまいて、堕ちていくのを見るのが好きとか、あの迅を脅してレイプ紛いのことまでするような歪んだやつでした。今回は迅たちに救われて失恋と同時に心を入れ換えたあとのお話で、ユウマに幼い頃から仕え、ズブズブに甘やかしていた付き人の篠田とのお話でした。

篠田のものがユウマのなかに入って脈打っているのを「心臓が二つあるみたいで悪くない」みたいな台詞が切ないけど、いま、生きていることを幸せに感じているユウマならではの台詞だなぁととても印象的でした。

目次ページのソファでうたた寝するユウマがめちゃくちゃ綺麗で今までの歪みは何だったの?!ってくらいの別人に見えます。

4

病弱坊ちゃんと、坊ちゃん命の世話係

シリーズと分からず、主従という好きな設定だった為購入しました。表題作はシリーズがわからなくても楽しめました。後半に、シリーズ続き物があるので注意です。

極道の息子で、昔から心臓が悪くて苦しんできた遊馬。篠田はそんな遊馬の世話係として付いています。昔から、17歳も歳下の遊馬の事を大事に守ってきた篠田。それこそ、色んな感情を押し殺しながら。

生い立ちから捻くれているのか、どこか素直にはいかない、儚く浮世離れした雰囲気の遊馬はとても綺麗です。遊馬命の篠田と、遊馬の攻防は切なくもあり、良かったです。

2

くっっっっそ萌えた!!!!

新刊買ったはいいけど、遊馬って誰??状態(記憶力……)だったので、これはシリーズ最初から読み返さないと……という訳でなかなか重い腰があがらず、こちらをしばらく積んでたけど早く読めばよかった!!の一言に尽きる。
(よーやく最新刊まで辿り着いたぞーー!)

坊ちゃんに対する気持ちを隠しながらお仕えする主従関係ものが好きな人なら、ご褒美のような一冊だった。

病弱な遊馬坊ちゃんの面倒を見つつ、ずーっっと傍らで坊ちゃんの初恋や性の目覚め、そして失恋…といったものをいじらしいと思いながら見守ってきた篠田。萌える。
篠田にとって坊ちゃんは人生の全てだけど、自分は坊ちゃんの人生の一部でいいと立場をわきまえている主従関係って本当に美味しいですよねぇ。萌える。

だから、親から縁談を持ちかけられ逆らえない遊馬から、「女の抱き方を教えろ」と言われても黙って従う。
くそーーーー萌えるぜ!!!

でも坊ちゃんからするとそんな篠田が焦れったくて、ガツンと対等にきてほしいんだろうなぁっていうのがチラチラ伺えるんだけど、篠田にとっては遊馬坊ちゃんは別格すぎちゃって少々ヘタレてる篠田、萌える。

遊馬のためなら喜んで心臓差し出しちゃうんだろうなぁ……きっと。
そのくらい坊ちゃんが全てという篠田が美味しすぎました。
坊ちゃんファーストやめろ、と遊馬本人に言われても、自分のやりたい事=坊ちゃんを喜ばせること、坊ちゃんに仕えることという精神が骨の髄まで染み込んでるから、やっぱり坊ちゃんファーストになってしまう篠田がほんと好き。

それにしても、遊馬がこれまた随分とお美しくなられて……!
アブナゲ。の時のイケメン度もかなりだったけど、なんか眩いほどになっていて、爺は感無量でございます……と思わず言いたくなるほど美しくなっててズルい。
篠田の刺青も色気があって美しかった。

「今 死んでもいい そう思ったのは二度目だ 迅と お前と」というところも萌えた。
「大本気。2」で迅に抱いてもらえて良かったなってやっぱり思うんですよね。
迅に対する淡い初恋みたいなものが、あれで昇華できたんだと思うの。


篠田が襲撃されて、抗争の始まりか?!と思いきや、終わってしまったのが気になるけどあのゴタゴタは大丈夫なのかしら?
抗争ものはあまり好きではないので、もし続きがあるとしたら組同士云々のお話ではなく、あくまで篠田と遊馬の話希望です。

【大本気。RETURNS♯02】
爽兵×迅カプ。
爽兵の弟・優兵が登場するお話。
優兵に迅のことを嫁だと紹介したり、優くん呼びでおばさんに暖かく迎え入れてもらってる様子、和む。
新婚(笑)

そして三人の息子達のことを、病院を存続させるための駒としか考えていない爽兵父、くたばれ!と思ってしまいました。

【アトナゲ。】
昴成・靖・中野・クロ・赤石のメンツで鍋大会をすることに……。
一人居心地悪そうな赤石(笑)

中野が寝てる靖をナデナデしてるところ、めっちゃ萌えるわー。
中野良かったねって思える。
なのに、靖が起きると平常運転に戻ってしまう。やっぱり中野好きだわ。


【自分用覚え書き】----------------------------
時系列:「生意気。」→「可愛気。」→「大人気。」→「大本気。1」→「大本気。2」→「アブナゲ。」→「はかなげ。」
「可愛気。」と「大人気。」の合冊版R18が「おとなかわいげ。」

昴成「可愛気。」or「おとなかわいげ。」
靖×中野「可愛気。」→「大人気。」or「おとなかわいげ。」なら一冊でOK
爽兵×迅「大本気。1」→「大本気。2」
   迅がクズ当て馬として登場するのは「大人気。」
クロ×赤石「アブナゲ。」

遊馬誰?状態になったら、「大本気。2」から読むと良し。
順番的には「大本気。2」→「アブナゲ。」だけど、「アブナゲ。」は遊馬は登場しないから読まなくて良し。

「生意気。」は昴成がまだ結婚している頃のお話

19

絵の益々の美しさに、ただただ見惚れるばかりです。

表紙はもちろん、扉絵の遊馬の「はかなげ。」な美しさにはため息。
鹿乃しうこ先生には珍しい主従もの。お世話係という名の執事。というのに惹かれました。
私は鹿乃先生らしい鳶シリーズはそれ程好きでは無いので、ちょっと迷いましたが、メインは表題作の中編。エピソードを繋いだ形になっていて、遊馬を大切にお育てして来た篠田と、成長して初恋を経験したのちの遊馬が、ついに一線を越えるというお話。
心臓に病を持ち、移植手術を終えて傷跡も痛々しい遊馬。そう長く生きられないと言われて、家督を継ぐことも期待されず、ただたゆたうように生きている。その儚い花のような、夢の様な。存在そのものが美しい遊馬。そんな坊ちゃんを「汚したく無い。」あるいは身体そのものに負担をかけたくは無い、と思いつつ、半ば遊馬に請われる形でおずおずと抱いてしまう篠田が切ないです。
こ、これは遊馬が命を落とすまでを描くのか⁈ と、少しヒヤッとしましたが、本編ではそこまでは描かれてはいません。
組の者に「死に損ない」などと揶揄されてもいますが、実際に美しい遊馬の姿を前にすると、ファンになってしまう、みたいなコミカルなところもあって。死を前にしたダークさ、シリアスさだけを押し出した物語では無いので、ホッとしました。
エチはさすが‼︎と言わざるを得ません。エッロエロです。

一方中程には「大本気。」遊馬の初恋の相手、迅の恋人、爽兵とその弟との物語。
家を継ぐ、家を出る。親たちの勝手な思惑で自身の道を決められてきた子供達のその後。
登場人物が何がしか背景に暗いものを背負っているのも鹿乃先生の作品らしいところ。
けれど、それを受け入れ自分で乗り越えていく。そういう強さを見せてくれるのもまた先生らしい。

「はかなげ。」後日談もまた何処かで発表するみたい。楽しみですね。どうか、命の火が消えるまで、はやらないで欲しい。あまあま後日談に留めて欲しいです。

0

美青年受け、素晴らしい

鹿乃しうこ先生の新刊!!
真面目敬語年上×美人儚げ男子!!
鹿乃先生の作品でありそうでなかったパターンですね!!
エロさはBL界ダントツだと個人的に思っている作家さんなので、期待は裏切らないですねっ。
大本気。の続きが少し読めたのも良かったです♪

2

ザ・主従

いや〜、さすが鹿乃しうこ先生…
こちら元々大人気シリーズの中の1作ですから内容は当然の読み応えですが、何より絵力が強力。
美麗さだけでなく、遊馬の、篠田の、ちょっとした目線の描き方だけで何を感じているのか、どう心が動いてるのかがはっきり伝わってくる!
ヤクザの子供として生まれ、病気でいつも死と隣り合わせ、なのに親の愛情は無く、友情も得ず、腫れもの扱いの裏の疎まれ感に囲まれ続け。そんな人生で子供ながらに全てに飽いて、全てを投げていて、「生」への感情を捨てているような…
そんな遊馬がもらした「今 死んでもいい そう思ったのは二度目だ 迅と お前と」…。
ここを読んで速攻「大本気。2」を読み返しました!
確かに迅とのいきさつを読まなくても本作は楽しめると思うけど、やはり、やはり、「大本気。」は読んだ方がいい、とあえて言いたい。
遊馬も迅も命の危機に遭って、迅の自分への気持ちと爽兵への想いの違いを知って遂に迅への想いと決別する…そこが見えてくると、本作で篠田と、というのがハラの底に落ちてくる。
このタイトルもうまいですよね。遊馬の美しさや微笑みがいかにも儚げである事や、愛も憎しみも無関心も、ヤクザのしのぎも生まれも育ちも、遊馬にとって諸行無常、春の夜の夢の如くある事が強く伝わってくるから。

「大本気。RETURNS♯02」
迅がすっかり良い子になってる印象。爽兵との関わりがいかに迅にとって大きなものだったのかがわかりますね。
そして、本家に残されながらも認めてもらえない爽兵の弟・優兵の悩み。まったくこのシリーズに出てくる親たちの自分勝手さよ!

「アトナゲ。」
このシリーズはあそこにもここにも男カップルがいるわけなんだけど、中野は最強ですね…
私はシリーズ通じて中野が一番好きです。

4

秘めた恋心に萌えが滾る

作家買い。

しうこさんて昔から綺麗な絵柄を描かれていらっしゃいましたが、最近、絵柄の美しさにますます磨きがかかってません?表紙の遊馬の美しさに、ちょっと見とれました…。「はかなげ。」というタイトルにぴったりの美少年ぶり。

しうこ作品の、大人気作品「○○気」シリーズ。
『生意気。』→『可愛げ。』→『大人気。』→『大本気。』→『アブナゲ。』に続く6シリーズ目にあたります(新装版や完全版を含めれば巻数は少し増えますが)。

『はかなげ。』は、『大本気。』の受け・迅の幼馴染である遊馬が主人公。
さらに後半に『大本気。』の続編にあたる「大本気。RETURNS #02」と、「アトナゲ。」(『大人気。』『アブナゲ。』の登場人物たちのお話)が収録されていることもあって、できれば『大人気。』『大本気。』『アブナゲ。』の三冊を読んでいるとは話はわかりやすいかなと思いますが、未読でも問題なく読めると思います。

さてさて。

めっちゃ面白かった…。
もう一度言う。
めっちゃ面白かった&萌えた…!

『大本気。』で、迅にちょっかいを出していた遊馬。この時点で、遊馬はかなりやんちゃが過ぎる子でした。
という事で、もしかしたら痛い話かなと思いつつ読み始めましたが。

甘っ!
めっちゃ甘いです。

遊馬は極道の組長の長男で、本来であれば跡継ぎの立場。
が、生まれつき心臓が弱く長生きできないと診断を受けた。そのため後継ぎ候補から外され、「自分はいらない子」というレッテルを遊馬自身が貼って生きてきた。

子どものころから病のため子どもらしい生活を送ることが出来なかった遊馬。
そんな遊馬が、迅と出会い、そして初恋をして。

そんな遊馬の、切ない恋心と、自身へのコンプレックスが、さらりと、でもきっちり描かれています。

そして、そんな遊馬をずっとお世話してきた篠田。
ストーリーとしては篠田視点で描かれています。

一回り以上年下の、しかも自分が仕える坊ちゃん。
その坊ちゃんに対して、ずっと秘めた恋をしてきたこと。
自分の想いは、遊馬には不要である、と蓋をしてきたこと―。

設定としてはシリアスに分類されると思うのですが、所々で入るしうこさんらしいギャグが笑いを誘い、シリアス一辺倒の作品ではありません。切なさと、笑いのバランスが絶妙なのです。

とにかく篠田という男性がめっちゃドストライクでした。

受け一筋、という執着ぶりもですが、敬語攻めでもあり、イケメンで、極道という事で体中に入った入れ墨もカッコええのですよ。何より、ストーカー一歩手前くらいの遊馬ファーストが素晴らしいのです。

『大本気。』では成長しきれてなかった遊馬ですが、彼が人として成長できたのは紛れもなく篠田さんのおかげなのでしょう。

そして後半に『大本気。』の続編も。

迅が、迅が成長しとる…!
迅もやんちゃな子でしたが、爽兵と出会って彼も変わりました。
爽兵の複雑な家庭環境が垣間見える短編で、『大本気。』ファンの方には必見なお話です。

最後に『アトナゲ。』。
中野さん、相変わらず色気がダダ洩れです。
ヤバいです。

『○○気』シリーズと言えば「鳶職人」のお話ですが、表題作『はかなげ。』は鳶職人のお話ではありません。

という事で、収録されている後半の短編で鳶さんたちの補給をさせていただきました☆

遊馬の子ども時代。からの大人になって壮絶な色気を醸し出すビジュアル。
忠実でイケメンわんこ(=篠田さん)。
そして、同時収録されている鳶職人たち。

どの男たちも、皆麗しいです。
そして、その男たちの織りなす濡れ場も、めっちゃ綺麗でエロかった…。

しうこ先生、もちろん、この続編も正座してお待ちしております。大好きなシリーズです。

あ、そうそう。

カバー下もお忘れなく。
爆笑しました☆

6

シリーズ一気掛かりだったユーマくんの救済スピンオフ

「大本気。」の脇役として登場し、そのあまりの切ない役回りにいつか幸せになってほしいと願っていた遊馬くんのスピンオフが7年越しでついにお目見えです\(^o^)/

これ以上ないくらいにド直球なタイトルで来ましたね!
「はかなげ。」
遊馬くんの儚い色気漂う美形っぷりが増し増しです!
でもって、お相手はやはり篠田さんでしたか。
坊ちゃん萌えを拗らせてましたもんね( ´艸`)
新キャラでも登場しようもんなら、読者が許しても篠田さんが許さなさそうw
というわけで、今回のカップリングは美形御曹司とその世話役、年の差17歳の主従カプです♪

感想がちょっと難しいんですけどね、私、迅(「大本気。」の主役)の事が好きな遊馬に激萌えだったんですよ。
私も遊馬くんに負けず劣らずのまぁまぁな中2思考なもんですから、叶わない切なさみたいなのがすっごい萌えで、2人のあの切ないエッチとかも「切ねぇ、超切ねぇよ…(´༎ຶོρ༎ຶོ`)」って思いながら読んでまして、萌え度的には遊馬×迅の方が私の中ではぶっちゃけ全然高いんです。(篠田さんごめん)
でも、良かった、遊馬くんが無事独りぼっちの状態から救い出されて。
篠田さんなら遊馬が迅に抱いていた淡い恋心と心の拠り所のようになっていた特別な感情ごと“可愛らしい坊ちゃん”の一部として包み込んでくれそうですしね。
主従モノならではの安心感。萌えるっていうより安心感に尽きるかもしれない。
でもまぁその安心感が萌えとなるのです。腐脳のいいところですw

ストーリーはややあっさりめ(ページ数もそんなに多くないしね)なので、もう一本くらい描きたいと仰られているしうこ先生に「是非お願いします!!!」って気持ちが前のめり気味です!!
篠田さんがエッチの上下だけじゃなく、精神的にも下克上するのちょっと見てみたいと、あとがきページのおまけ漫画で「遊馬」と呼び捨てする(ふうを装う)篠田さんを見て思ったり。たぶんめっちゃドキドキできる( ´艸`)♡

後半1/3ページに「大本気。」の続編と、「大人気。」と「アブナゲ。」のコラボ短編が入っています。

「大本気。RETURNS #02」(#01は「アブナゲ。」に収録されています)
幼い頃に叔母夫婦の養子になった爽兵の実家がらみのエピソードでした。
爽兵の弟くんが初お目見えしてます。
裏テーマは【家族】かな?ってくらい「大本気。」に登場するキャラ達はどの子もこの子もワケありな子供ばっかりですね。
でもって、みんなおばちゃん(爽兵の義母)ちの居心地の良さに丸くなってくところにほっこりします( ´艸`)
24時間365日迅のヒーローキャラな爽兵のちょっと人間味あるところが見られて、迅じゃないけどキュンとしました♡

「アトナゲ。」(「大人気。」×「アブナゲ。」)
あっちもこっちも男同士でくっついている「〜気。」シリーズですが、そのことを知らない赤石が自分とクロの仲がバレるんじゃないかとヒヤヒヤしたり、目白と中野のエッチを見ちゃってドギマギするお話です。
相変わらず中野さんがドエロ過ぎた(//∇//)

18禁版も出たりしている本シリーズなので修正どうかな?と思いましたが、ほとんどのコマがノー修正でしうこ先生の綺麗なトーン仕上げがそのまま見られました!
これは嬉しい!ジュネットさんありがとう!


シリーズものなのでこれまでの作品が未読だと手を出しにくいかもしれませんが、本作から入って気になったカップルの作品へ遡っていく形でも楽しめると思います。
個人的には、本作と一番繋がってる「大本気。」は全2巻で読み応えもあるので真っ先にオススメしておきたいです(*・ω・)ノ

【電子】シーモア版:修正○、カバー下○、裏表紙×、電子限定特典(1p)付き

11

同時収録作にニヤニヤがとまらない

これは驚いた!!!
遊馬と篠田さんのスピンが見られるとは…!(´⊙ω⊙`)

同時収録では
「大本気RETURNS#2」爽くん×迅
「アトナゲ。」目白×中野さん
のラブラブが堪能できて濃厚な1冊でした♪
もちろん、昴成さんやクロ×赤石CPも登場しています。

ーと、シリーズの楽しみが詰まっている分、
初見だと理解が厳しい可能性があります;(相関図やまえがきもないので…)
せめて大本気だけでも読んでおくと表題作のバックボーンが分かりやすいかと思います。

また紙書籍では全サペーパー企画が実施されています。
(応募締め切り:2019.1.31 当日消印有効)


◆はかなげ。(3話+描き下ろし4P+カバー下)

堅い世話係×聡い坊ちゃん 16年目の主従関係…!
これはもうワクワク感しかないヤツですねヾ(*´∀`*)ノ
その後どんな進展をみせたのか気になってたので楽しみにしてました。

なんですが。うーん?期待しすぎたかな。
主従の壁がアッサリ崩れたのが少し拍子抜けしてしまったかも。
遊馬から篠田に対する感情があまり見えないし…。
そういう意味で言えば迅に対する執着心や初恋を拗らせてる方がすごく分かりやすかった。

少なくとも大本気に収録されてる後日談ではまだまだ迅に対する気持ちがあったはず。
そこから篠田へ移行する感情の変化がまったく描かれてなくて正直戸惑いの方が大きかったです。

なぜ遊馬は16年目にして篠田を受け入たのか?
遊馬の賢さなら篠田の気持ちにはずっと前から気付いてただろうに…。
迅が爽くんと籍を入れると聞いて触発されたのかな?
迅には爽くんがいるように遊馬も側で安心して委ねられる相手がほしかったのかな?

遊馬は感情表現があまりない上にモノローグは篠田視点で
ふわっとしか意図が伝わらないのでこれで解釈があってるのかどうか…;;
個人的には遊馬の心の変化部分にもう少し触れたかったな、と。

3話あたりになると篠田に対する特別な感情も見えてきて
でも感情を上手く出せないとこが不器用でかわいかったですヾ(*´∀`*)ノ
篠田の「お坊ちゃん命」っぷりは終始ものすごく伝わってニヨニヨしました♡
遊馬が完全に人生を投げなかったのは篠田が側にいてくれたからなんですよね?
16年目にして今まで貰った沢山の愛情を返そうとする主従は良きです◎

◆大本気RETURNS#2(1話)

爽くんのもとに、実親の元で育った実弟が現われるお話です。

ある日突然養子に出されたことは、爽くんの中に割り切れない感情として燻ったまま。
「大本気」で描かれてましたが、
養子先で気を使い レールを外さずに生きてきたことがシコリになってましたもんね…。
モヤモヤした感情を迅の身体にぶつける爽くんが切ないです(;ω;)

でも!迅のオバカで明るくて感情豊かなとこに救われた~~~~!!!
迅がイイコすぎてキュンキュンが止まらない。
迅の可愛さ加速が止まらない。
読んでてニヤニヤニヤしっぱなしでした( ´艸`) ♪

実弟も普通にイイコで、迅とも仲良くなり、ますます賑やかになる矢辺家。
新婚生活を楽しみたい爽くんは複雑そうですが
迅も実弟もみ~んな笑顔で楽しそうなのは見ててホッコリしました。

◆アトナゲ。

目白&中野宅でのお鍋大会(?)をするお話です。

メンバーは昴成・中野・目白・クロ・赤石の5人。
メンツがメンツなだけに赤石の心中は穏やかではありません。
で、中野さんに気に入られてしまった赤石w
あの中野さんがいそいそと赤石のご飯の世話しててキュンとした←

そしてそして!
寝てる目白の頭を愛おしそうにナデナデしてる中野さんが見られてッッッ!
もうこのシーンはドキュンズキュン止まらない~~~~∑(゚◇゚///)ドキュ-ン
目白は寝たふりしててですね、まぁ始まっちゃうんですが。。。
扉の隙間からウッカリ覗いちゃった赤石ーーー!www
翌朝の気まずさとかとにかく笑えてニヤニヤしっぱなしの番外編でした( ´艸`)

このシリーズ大好きなのでまだまだ続くと嬉しいな。
とくに「はかなげ。」は少し消化不良なので今度は遊馬ターンが見たい…。

8

みんな幸せにおなりよー!!と思える

大本気のスピンオフ作品ですが、
遊馬にも幸せになってほしかったので
続きが読めて嬉しいです!
篠田よかったね!と言いたい。
こんなかっこええ世話役だったとは
わからんかった。


番外編では爽君と迅のお話も読めて
大満足でした。
もうこの二人にはラブラブ甘々でいて欲しいので
ニヤニヤしながら読めました。

8

この作品が収納されている本棚

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