あいつにめちゃくちゃに抱かれることばかり、考えていた。

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表題作青くて苦い

タマ(珠造明樹),ホスト
ミヤ(森之宮蓮),22歳,ホスト

同時収録作品青くて苦い

天王子 邑(ホスト→ホストクラブオーナー)
森之宮 蓮(児童施設を飛び出した少年)

その他の収録作品

  • 青ゆえ甘い
  • カバー下 あとがきまんが①②

あらすじ

ホストのミヤは、女を抱くと男に抱かれたくなる。
そんな時に思い描くのは、片想いしている同僚・タマの顔だった。
想いを伝えるつもりはない。なのに──
「俺が抱くんじゃダメなの?」
抱かれたら、欲が募ってしまった。
一方のタマも、抱かれ馴れた従順なミヤに苛立っていく。
そして、彼を仕込んだのはオーナーだと知り……。

作品情報

作品名
青くて苦い
著者
芽玖いろは 
媒体
漫画(コミック)
出版社
プランタン出版
レーベル
Cannaコミックス
シリーズ
赤くて甘い
発売日
ISBN
9784829686126
4.1

(177)

(88)

萌々

(48)

(31)

中立

(4)

趣味じゃない

(6)

レビュー数
23
得点
729
評価数
177
平均
4.1 / 5
神率
49.7%

レビュー投稿数23

不憫受けのドデカ感情

超軽い気持ちで読んだら、不憫受けの煮詰めに煮詰めたドデカ感情にすっかり溺れてしまった……すごく良かった……!!!
あと気づかずに読んでたのですが、スピン元の「赤くて甘い」は既読でして、作中出てきたカップルの成り立ちがこんなだったとは……大変だったね二人とも。。。
あとから気付いても問題なかったくらいなので、スピンオフですが本作だけで十分楽しめます(時系列もこちらが先ですし)。

ホストものってチャラチャラキラキラしすぎてて、芸能界モノと合わせて敬遠しがちなのですが、読み始めたら時を忘れて止まらんかった~~~

オーナーにかわいがられている上に売り上げもよろしい受け様・ミヤサンは攻め様・タマサンに片思いをこじらせにこじらせていて、枕営業で女の子の相手をすると今度は男に自分が抱かれたくなる(という風にオーナーに育てられた)という(そもそもネコのゲイなんだろうな)。タマサンは絶対自分を好きにならないだろうしすっかり諦めているのですが、タマサンとキスをしてしまったことをきっかけに身体関係が……というお話です。


良かったポイントいくつもありますが、やはり不憫受けの権化みたいになってるミヤさんですよね。
前述のとおり女の子と致すと自分が抱かれたくなりたまらなくなるところ、女の子が好きなタマサンに絶望的な片思いをしているところ、出自も大変なわけですがオーナーがその悲壮感を魅力的に見えるような育て方をしたからミヤサンが辛いほど魅力が増すところ……。さらにタマサンに誤解されて何度も失望させられてますからね……!!!てんこ盛りかよ不憫がよ!!(ありがとうございます)
だがその不憫で「美しくなる」っていうオーナーや太客の言い分もわかるのが作者先生の画力のすごいとこだと思いました。ほんとにね、憂い顔がグッとくるんよ……悲壮感漂う憂い顔の諦め系エロ不憫受けがお好きな方、おりましたら是非に……。

タマサンはなーーーー、根が無茶苦茶いい人でよき攻めです…(私にとって)。ミヤサンのくそデカ感情に触れたらそりゃ好きになっちゃうわな……いいよ、ミヤサンのこと幸せにしたってね…泣

道中大変ですが、最終ハピエンでよかったです。何回ツラ心情を強制させられるんだミヤサン……泣泣

絵のタッチが私好みで、男性の身体もしっかり目に書かれてるのが良かったです。スラっと線の細い美形より体躯のいい男性って感じのタッチで。そんなタッチの絵柄でエッの描写がサイコーじゃないわけがないですよね……。加えて、漏れる喘ぎや吐息の効果音(?)もリアルぽく書かれててですね(語彙力~~~~)、臨場感がすごい情事シーンで満足度めちゃくちゃ高かったです……。さらによろしいことには、物語が織り込まれたエッシーンですので読み入っちゃってもう……ハイ……笑

読み応えすごかったので(ホストものはもうちょいあっさりした印象があったのでそれとの落差のせいでもある)、ちょっと忘れたころにまた読み直したい作品です!!!!!!

1

タイトル通り

切なくてエロくていいお話でした。
が、どうも入り込めず坦々と読み終えてしまいました。
なぜかと考えるに
・お互いを好きなことはわかるけど、どう惹かれたかの描写が後半だったので前半は萌えなく不毛に感じた
・天王寺がピンとこない。わかるけど、もうちょっと個性とか魅力に突き抜け感があればあのキャラにしっくりきたかな
・若い時のミヤは美少年だったけど、今の髪型がいいと思えず。女が嫌いで愛想もなくそれでも太客が離れないのがへ〜という感じ
・ホストの仕事が楽しそうじゃない。辛気臭い顔で仕事していてしょうがないんだけどちょっとなぁ…
と個人的に思ってしまいました。
ハピエンなのはよかったです。
スピン元で明るくいちゃいちゃカプだったので、そのノリを期待したのもよくなかったかもですね。

JR西日本環状線シリーズ、寺田町や桃谷などの駅名キャラが増えて楽しかったです。余談ですが、昨日環状線乗ったところです。

0

抱いたあとは抱かれたい

「ウルフハウンド」を読もうと思ったら、「ホスト3作目」と書いてあったので、前作から復習。

「赤くて甘い」のスピンオフなんですが、あっちより断然好き。個人的にメガネ受があんまり萌えないのもありますが・・・。

ホスクラが舞台の話で、タマみたいな“普通の”イケメンがいるとすごく和みますね。弟くんのことを大切にしてるとこもポイント高い。

主人公は二人とも人生ハードモード。店では凛とした印象?だけど、酷いことをされても従順に従ってしまうミヤが切ない。タマに『もうやめよう』と言われて縋るところは、普段のミヤからするとらしくない感じがしたけど、本質はそこなんだろうな、と思うと切ないなあ。

“ミヤ”を作り上げたホスクラのオーナー・邑は、恋敵というよりクズやろうです。好きになれない・・・でも、もしかしてウルフハウンドのメインキャラ?かな??

BLには珍しく?理解あるお客さんたちとの会話も結構描かれていて、二人の心情を描くための仕掛けになっていると感じます。

読み終わって思うのは、とにかくミヤに幸せになってほしい・・・!前作で同棲していた二人がラブラブそうだったのが、ちょっとした救いです。

1

泣いた〜!

赤くて甘いのスピンオフですが時系列は過去。
攻めの居候先だったカプの話です。ちょろっとしか出てなかったのでどちらからでも読めるかと思います。好みで選んでも良いかも。
前作は明るめで気軽に読めましたが今作は切なく重めの作品です。

当て馬?の巴さんが良い味出してましたね…狡い大人って感じで。嫌な奴だな~と思いつつもあのときミヤを救ってくれたのは巴さんだけなんだよなと思うと…巴さん主人公のウルフハウンドも読もうと思います。

重いけれどもその分最後のハッピーエンドが輝いて見えます。良かったね〜っ!と泣きながら読みました。夜明けの腐女子におすすめ。

えっち度は今作の方が高めです。地雷じゃなければ大丈夫だとは思いますが、主人公のミヤが女性やモブとの絡みがあるのでそこだけお気をつけを。切なくてえっちって最高!

1

エロスと美しさ

「ウルフハウンド」を読むにあたり、久々に読み返しました。
切なさとエロスの入り混じるヒリヒリした空気感、最高でした。たまらん。
タマに抱かれている時のミヤの色気がすごくて、めちゃくちゃエロいのに美しくも感じるのは芽玖先生の画力の高さなのだろうなと改めて感じました。

セックスはしているのになかなか気持ちは交わらず、ミヤとしても伝えるつもりはなくて…
そんなどっちつかずの関係にタマが苛立っていく様子にハラハラ。
でもミヤの気持ちの行き先が自分に向いていると気が付いたタマの表情がすごく好きでした。
色んなことを乗り越えてふたりが一緒にいる未来になってくれて本当に嬉しかったです。

ミヤを救ってくれた恩があるのに、なんとも言えぬ胸クソ悪さを感じてしまう邑もいい味出してましたね。
タマとミヤのお話ではあるけど背景まで楽しめて奥深かったなと思いました。

0

実はこっちが先かと思ってました!

『赤くて甘い』のスピンオフ作品。
赤い方では
すっかり出来上がっていた二人なので、
てっきり青い方が先なのかと思ってました!

タマとミヤの二人が
すっかり出来上がっているという
ネタバレがありますが、
ストーリー的にはどちらから読んでも良いのかと。
(物語の時系列的には青い方が先になります)

この二人は有朋✕野田先生ペアと比べると
少しシリアス度が増します。
すれ違い両片思い!
切ないっ!
そして作者様の想いのこもったエロい受けです‼️
エロいです‼️
(いつものことなのですが、
大切な事なので二回言いました‼️)

そして有朋も働いている『ボルゾイ』の店長、
天王寺がなかなかのキーマン。
こちらのスピンオフも
描かれているみたいなので、
単行本化切望!!

こちらも赤同様、
私的にはラストがちょっと物足りない感。
さらに同人分が
電子でが出ているみたいなので、
読みましょう!うん!

この世界観、広がっていくと楽しそうv
……と思いつつ、評価は『萌✕2』で!

0

めちゃくちゃエロいけどただのエロじゃない

息苦しいほどのエロさなのに、純愛。ミヤがタマを好きだという気持ちだけを大事に大事にしている様に泣きそうでした。ホストものの最高峰だと思います。無理にお客さんを抱いた後は男に抱かれたくなる体を持て余している感がビシビシ伝わってきて、ミヤがタマ以外に抱かれるのが切羽詰まっていて辛いけどめちゃくちゃエロい。邑さんとの絡みもどエロくてびっくりする。その分タマとのセックスには特別なものを感じさせて同じセックスでもここまで描き分けられるのかと舌を巻きました。すごかった。

0

せつないっ

過去が重くて拗らせまくって素直になれない
でも内面はとっても健気なエロ美人受け!!大好きです!!!

女を抱くと男に抱かれたくなるように仕込まれたミヤ。
拗らせ方が切ない…

「誰でも良いなら俺にしとけ!」
と言ってくれたのが片想いの相手なら、そりゃ!!しとくでしょう。
自分は好きなのに相手は全く…
まさにタイトル通り青くて苦い。
そんな苦しくて苦くて雁字搦めなミヤにぶつかるタマが男前でした!
ミヤも基本男らしいのでオトコ×オトコの関係に萌え!

えっちなシーンも濃厚で濃厚で…
紙だと美しさ際立ってるそうなので
いつか紙でも読んでみたいです(電子は真っ白…)

0

好みど直球ストライクでした

ちるちる含め色んなサイトでオススメ欄に出てきて、でもホスト苦手で題名がな…と後回しにしていた作品。

まんまと
好みど真ん中でした

・ふとした行動が後に相手を感じるきっかけになる、自分を追い詰める(相手のもの+香り+男らしい?煙草。素敵な演出です)
・好きと心の中で連呼するの可愛い
・空回りする言葉と行動、軌道修正のカタルシス(誘いのLINK、好き、年齢)
・煌びやかな世界と物に惹かれるのではなく、大事なものが素朴なところ
・前の相手がつけたピアスに嫉妬、外す
・ミヤのセックスが教わった店長と似ていること(を客も感じていること)タマとするようなってから変わったこと(を店長に直接言われること)
・少年期ミヤの回想も堪らないんですが長くなく、タマも会話として過去を出し、という拾捨の選択と描き方が手練れ!魅せます。

ミヤがタマを好きになったのは彼の性格は勿論、家族や兄弟への羨望と渇望が満たされるのだと、とても説得力がありました。
普段のホスト然としたキマッてる格好や表情が崩れ情けなく泣きそうになったり、色っぽく夢中なとろけ顔になったり、切ないミヤが愛おしいです。
「赤くて甘い」のスピンオフだそうですが、私はこちらが断然神です。

あー最高過ぎてレビューがうまく書けません。

1

ホスト物にはまりそう

ホスト物って今まで食指が動かなかったんですが、この本ではまりそうです。
ミヤくんエロい…本当にエロい。乳首ピアスも今まではふーんって感じでしたが新しい扉開きました。本当にエロくてありがとう。
芽玖先生は喪服の花嫁がそこまで萌えなかったのでこれもどうかな?って思ってたんですがとても性癖でした。
この本ではど攻めのオーナーが受けの新連載も始まっているようなので、そちらも今から楽しみです。

0

せつないけどいい話

芽玖いろはさんの作品は、個人的にはまるものはまらないものがあるのですが、これはよかったです。

ホスト同士の、ミヤとタマ。ミヤはオーナーのお気に入り。オーナーが現役から引退するに当たって太客を引継ぎ、No.2の座にいる。けれど、出世欲はなく、ただ後輩のタマのことが好き。

タマは明るいヘルプ。最初はよく魅力が分からないけど、中盤あたりから、ミヤがタマを好きになったエピソードが。ここで、タマは素顔はごく普通の子で、弟を自分の手一つで育てるためにホストをしている、優しくたくましい奴だと分かる(読者も)。

オーナーに男を仕込まれながら、タマを想って仕事をするミヤ。ある日行きずりの男といるところをタマに目撃され、体だけなら俺でもいいだろと抱かれるミヤ。好きなのにいいだせないけど、体だけの関係は続いて。。

オーナーが間男役。でも仕事人間なのでミヤに執着はしていない。最後はタマが自覚してハッピーエンドで、ミヤ、よかったなあと。

タマの弟くんがかわいい。

0

「赤くて甘い」スピンオフ

「赤くて甘い」のスピンオフです。スピンオフですが前日譚なので、単独で読んでも問題ありません。でも結局はイチャイチャしてる2人を求めて「赤くて甘い」も読み返したくなる。

表紙より中身の絵柄の方が好きです。表紙で手が出てない方はぜひ試し読みを!

自分は「赤くて甘い」にハマれなかったので、長らく放置だったのですが、「青くて苦い」の方がかなり好きでした!
ホストものもいつもならそこまで好みじゃないんですけど、このホスト達きちんとホストでして。イジメもあるし、色恋営業かけるから女ともするのが、地雷な方も多いでしょうが自分は好きでした。
ミヤ(受け ホスト)が女性ともするし、タマ(攻め ホスト)以外の男性とする描写があるのでご注意を。
また、オーナーの邑(ユウ)が下手にいい人と弁解する描写がなくて完全に悪役で終わっていったのも良かったな。邑×ミヤのお勉強エッチがエロかった。

5

ホストの純情

こちらを読んでから『赤くて甘い』を読んでも良さげですね。
ホストの世界も厳しそうですがやっぱり枕あるんだー。
でも客との事後はウシロが疼くって本当にエロい…。
ナカでの快感を味わってしまったら戻れないんだろうなぁ。
それにしてもオーナーが狡いと思ってしまって、ミヤが気の毒。
まぁそりゃ拾ってあげて全部ボランティアってわけにもいかなかっただろうけど
もっとミヤを大事にして欲しかったです。
ミヤがオーナーを想い続けているわけじゃない事にホッとしましたが
同僚に片想いもしんどいですよね。
タマのギャップのある家庭事情を知ってしまったら好きになってもしょうがない。
携帯へのグループ登録の名称を迷ったところが切なかったです。

しかしそんなタマもオーナーとの関係を嫉妬して
乱暴に抱いてしまうなんてそんな……。
それでも感じてしまうんだからミヤも相当タマを好きですよね。
ちゃんと本音をぶつけたのに、拒絶されて悲しいったらない!
もし自分があんなふうに突き放されたらツラ過ぎて顔も見られなくなってしまう。
よくもう一度勇気を出せたね、頑張ったね。
巣立ちも出来てこれからは幸せいっぱいだから二人はきっと大丈夫。

それにしても芽玖さんのお描きになるtnkは本当に生々しくてエロい!!!
ミヤのちくピもめっちゃエッチでした!!

2

親が居ないミヤと親を亡くしたタマ

「赤くて甘い」は未読でしたが、あらすじを見て興味を惹かれて購入しました。初めはミヤがタマを好きな事は分かるのですが、何故好きになったのかが分かりませんでした。オーナーが経営にまわった時に太客を引き継いだミヤが同僚から嫌がらせを受けて、部屋を閉め出されたミヤをタマが家に呼んでくれた事がキッカケだったんですね。タマが思ってた奴と違ってた事と弟に対する愛情を見て惹かれたのが分かりました。オーナーは助けてはくれたけど、愛情ではなくてミヤを利用していたわけですから。
ミヤが男とホテルから出て来た姿を見て、セックスするのが誰でも良いなら俺でも良いだろうって、好きな人に言われたら思いを告げる気は無くてもしちゃいますよね。好きな人に抱かれてるからミヤは乱れるわけで、その姿を見てタマはモヤモヤするわけですが、自分の気持ちを分かってないのでミヤにあたるわけです。縋りつくミヤが切なかったです。
この作品はホストクラブが舞台なので女性たちが出て来ますが、タマが自分の気持ちに気付くキッカケを出しゃばる訳ではなく作ってくれています。
くっついてからのタマは意外と嫉妬深くてミヤが幸せそうで良かったです。

3

タイトル通り苦いけど・・・

こちらの青くて苦いは赤くて甘いのスピンオフなんですが、単体でも楽しめます。
先に赤くて甘いを読んでいたので、この二人がどうなるのかはわかっていたのですが、どちらを先に読むかで少し印象は違ってくるかもしれません。

タイトル通り青くて苦ーいお話で、結末を知っていても途中かなりしんどくて、辛いのですが、でもきっとこういった辛いことがあったからこそ後々二人がラブラブになったときの嬉しさが半端ないです。
2人ともホストだから女の人を抱くこともあるけれど、ミヤは女を抱くと男に抱かれたくなる。
ミヤを仕込んだのは店のオーナーで、オーナーのことは好きになれなかったけど、ミヤは拾われた恩義もあるだろうし、なんか複雑な心境。
ミヤは拾われた時オーナーのこと好きだったと思うし。
ここらへんのところ実はもっと知りたい。

タマのことが好きだけどノンケのタマにいうつもりはないって、ミヤがいじらしい。たまたま男に抱かれた後のミヤを見かけて、タマがミヤの気持ちもしらずに、誰でもいいんだったら俺で良くない?ってことでミヤは好きな気持ちは隠してタマに抱かれるんですよね。

そうして体だけの関係が始まったけど、ミヤとオーナーの仲を気なり出したタマ。それからミヤが自分をオーナーと重ねてると思ってしばらく距離をおくことに。
ミヤは最初からタマが好きなのにタマに勘違いされて辛い。本当は最初から好きって言えれば良かったけど、そんなわけにはいかなかったし。

タマは自分からもう抱かないって言ったけど、ミヤのことは気になってて。
ほっとけなくて。結局心配してる。
タマもミヤのこと好きって気づいてからはもう甘いです。甘々です。ちょっと長くかかったけどミヤに愛し愛される人が出来て本当に良かった。

ちょっとしんどい部分を乗り越えればめちゃくちゃハッピーなので、是非読んでもらいたい。
今年読んだ中でかなり良かったです。

7

もう心身を削る必要はない

 今回はホスト同士の恋ということで、アフターや枕営業などの過酷な仕事をこなしながら恋愛をする2人にとても感情移入して読めました。受けのミヤは、孤児でふらついていたところを今のクラブオーナーである邑に拾われて以来、彼に言われるままに女性客と寝ており、自分の意思を殺して生きてきた人間。片想いしているタマに、誰でもいいから掘られたいと偽って、体の関係を求めます。

 一方、ミヤが邑に好意を持っており自分はその代わりに使われていると勘違いしているタマは、ミヤに情が湧くにつれて彼の態度に苛立ちが募っていきます。ミヤが従順であればあるほど、投げやりな感じに見えてしまう。すれ違ってしまった2人は、ミヤの誕生日をきっかけに想いを伝え合います。気持ちの通じ合ったセックスができるまでかなり時間がかかった分、幸せそうな2人に心が温まりました。ミヤが自分の気持ちをようやく尊重できるようになったことが何よりも嬉しかったですね。

0

確かに、青くて苦い。

前作での陽気でラブラブな2人の印象からガラッと変わってシリアスで、タマミヤめちゃめちゃ苦労してたんだなあと…特にミヤ。
生い立ちがもうあれで、オーナーに拾われてから少しはマシになるのかなと思いきや…
衣食住提供してやるけど身体で稼げよ?っていう…その結果変に性癖こじれるし好きな人には変に誤解されるしでもうなんか可哀想すぎて一緒に泣いてしまいました。
タマはタマで頭の回転が!あれだし!(巻末の有朋くんのツッコミがほんとそれ!っていう…)
ただそこがタマのいいところであり本気出せば躊躇せず男気奮発するスパダリ候補でもあるので、二人くっついて本当に良かったなあと思いました。
オーナーのちくピをタマが外してくれたときはスタンディングオベーションでした。よくやったタマ。私もそれがとても気に食わなかった。

オーナーのお話が続刊として出るのかなあなどと思うのですが、個人的には赤と青のその後が見たいです…。

5

エロもストーリーも苦くて苦しい。。

「赤くて甘い」を読んだ時にタマ&ミヤのスピンオフ読めたらいいな〜と思ってたけど、よもやこんなドヘビーな過去編が来るとは…!>_<
苦いどころじゃない……全編通してめちゃくちゃ痛苦しいお話でした。
【エロ度:エロエロ】になってるけど、痛ましいセックスシーンばかりで糖度はゼロに近いです。

表紙ひっくり返すと、裏表紙にもう1人いるんですよ。
構図的に「三角関係モノ?」となるんだけど、読み進めていくとどうもそういう展開のトライアングルでもない。
この3人目はタマとミヤが働く店のオーナーで、親なしのミヤを歌舞伎町で拾ってミヤが独り立ちできるようになるまで面倒を見てきた人。
・・・なんていうふうに書くと聞こえはいいけど、実際にはミヤの身体を仕込んで自分(元ホスト)の客の枕営業を代わりにやらせたり、客を取らせてそれを隣室で撮影(売り捌く為?)していたりと、面倒見るぶんの対価はミヤ自身にしっかり支払わせている。
でもまぁミヤからしたら親もなく自力で生きてく術も持たなかった自分を身体一つで稼げるようにしてくれた恩人であるのも事実で、序盤で「感謝してます」と伝えているのも本心なのだと思う。
ミヤとオーナーはそういう関係の2人。
そこに恋愛的なものはない。

ただそんな実情をタマは知らないから、
あの2人はどういう関係なんだ?なんでそんなにオーナーの言いなりなの??
とまぁ当然面白くない。

・・・という感じのドロドロ感。
芽玖いろはさんの作品ってどっちかっていうとBLらしいBL(いわゆるファンタジーBL)のイメージだったから、今作は随分とエグい恋愛モノで来たなーって思いながら読みました。
エロも愛がなくて読んでて辛いから結構読み飛ばしてしまった。。
芽玖さんの描くエッチシーン本当なら良いエロで大好きなのに。見てて痛ましいのは読んでて辛い…(>_<)

一つだけ良かったなと思うのは、ミヤがオーナーに対して恋愛感情がなく、本当にただの「恩人」って気持ちだけで済んでいたことかな。
そこが違ってると、きっとミヤのキャラがもっと女々しくなっていたと思うから。

「エッチな受けが描きたーーーい‼︎」で出来たお話だそうですが、トロトロエッチな感じではないので、エロエロなんだけど「も、もっとエッチください・・・!」ってなる読後感でした。

1

思っていたよりもシリアス

作家買い。

『赤くて甘い』のスピンオフ作品ですが、『赤くて~』を読んだ時にこちらのCPが超絶に気になっていたので、スピンオフが出ると聞いて喜び勇んで購入しました。

『赤くて~』はすでに出来上がっていた甘々な恋人のタマ×ミヤの二人なので(『赤くて~』で主人公の有朋が転がり込んだ家主の二人)、こちらもどんな甘々なお話かと思って手に取りましたが、意外や意外、結構シリアス目なお話でした。

内容はすでに書いてくださっているので感想を。




「ホスト」という仕事をしながらも、ゲイという性癖を持ち女性が苦手なミヤ。
けれど、女も抱くし仕事もそつなくこなす。
そういう風にふるまえるよう、ホストクラブのオーナー・天王寺に仕込まれたからだ。

仕事で女性を抱いた後は男に抱かれたくなり、一晩の相手を探すミヤだけれど、本当はホスト仲間のタマのことが好きでー。

バックボーンはめちゃめちゃツボ。
なのですが、もう一声ほしかったな、という感想を持ちました。

タマの気まぐれでもいい、一度だけでいいから抱いてほしい。これがずるい行為でも。
と健気にタマを想うミヤに激萌えしたのですが、一方のタマのほうは…?

自覚はなかったけれどミヤに惚れてた、という描写が少ないのでタマに感情移入しづらい。

自分の感情はタマには不要だろうとあえてそっけない態度でタマに接するミヤとの温度差が、なんだか切なかった。

それと、天王寺さん。
彼が非常にミステリアスで不完全燃焼しました。

天王寺さんの「大人の狡さ」がホストらしい色香を醸し出してはいるのですが、感情が描かれていないのでちょっとモヤモヤしました。ミヤに対する想いとか、彼の内面がもう少し見えていれば良かったなと。

彼メインのスピンオフが出そうなので、そちらで解明されるといいなと思います。


芽玖さんの描かれる汁気たっぷりの濡れ場は今作品も健在でエロかった。「エロい受けが描きたい」という芽玖さんの意向に沿った作品だったと思いますが、ミヤは決してビッチさんではないし、タマを一途に想う受けさんなので、エロに振り切った作品になっていないところも良かったです。

素直になれないミヤの、ちょっとビターな恋のお話。
甘々なだけでは物足りない!という腐姐さまにお勧めな作品かと思います。

『青くて苦い』は『赤くて甘い』よりも時系列としては前の作品になります。そのためか、タマ×ミヤのビジュアルが前作とはちょっと違っていてちょっと新鮮でした。

タイトルも良いし、タイトルに沿ったような深い青の背景もおしゃれで素敵でした。

1

終わり良ければ総て良し

「赤くて甘い」に登場したラブラブゲイカップルのスピンオフ作品ですが、二人のまだ青くて苦い若い頃を描いた前日譚なので、こちらだけ読んでも問題ありません。
っていうか、逆にこの本を読んでも「赤くて~」の内容が思い出せなくて、探し出して読み直したよ。
そして、まさか、この、イチャイチャ同棲カップルにこんな過去があったなんてって、びっくりだよ。
「赤くて~」では、お気楽そうにラブラブしているゲイカップルがごく自然に登場しちゃっていたので、この時点で既にこの二人の過去については、作者さんの中でお話として出来上がっていたのだろうか?
だとしたらマンガ家さんってすごいなあ。
天王寺についてもその過去にまた違う物語がありそうなので、さらなるスピンオフを期待したい。

6

苦みの奥の甘味

「赤くて甘い」にちょっと出てきたホストカップルの前日譚スピンオフ。

「赤くて〜」では出来上がったCPだったタマとミヤの、まだ青く、かなり苦かったはじまり…
ミヤは元々女嫌い。
養護施設を飛び出して、拾われたのがホストの天王寺で、初めはただ面倒を見てもらうだけ、次第に天王寺に抱かれる事と引き換えに女との関係を金にするやり方を教え込まれて、女を抱くと男に抱かれたくなるカラダになった…
今は後輩ホストの珠樹が好きで、でも絶対に言うつもりもなくて。
なのに、性癖を知ったタマに、だったら俺で良くね?、と言われ…
ノンケとの関係性でこういうのあるあるですね…寝てしまった事で余計につらくなる展開。
終わった時『けっこー良かった』なんて軽く言われて。
タマはミヤの本心など何も知らず、逆にミヤは天王寺を想ってる、自分はオーナーの代わり、なんて思っています。挙句、もう呼ぶな、とか。
この行き違いの苦々しさ!
でもタマは自分のイラつきの根底に何があるのか気づいてないんですよね。それはオーナーへの嫉妬とミヤへの独占欲。
この青くて固い恋の感情に気付いたタマがミヤに謝って、好きと告げて…
…とここは正直簡単すぎるかなぁと思いつつ、素直に抱かれるミヤが流石のエロお兄さんです。
そこからは恋人同士としてのHシーンが続きまして、描き下ろしの「青ゆえ甘い」では甘々でエロっぽいHシーン炸裂。
私は擬音の多いエロシーンは好みではないのですが、作者様の「エッチな受けが描きたーい‼︎」というのは大成功だと思います。受けのエッチさが、作品のエロ度も完成度も上げていますね。

5

スピンのスピンまでいっちゃって下さい

「赤くて甘い」スピンオフ。
脇でラブラブしてたホストカップル・タマ×ミヤのお話です。
スピンといっても過去に遡ったお話なので前作未読でも問題なく楽しめます(^^)
(赤甘CPは最後の最後に1コマだけ有朋くんが登場するだけなので…。)

未読でこちらを読んだ後に今後の彼らをみたい!と思ったら赤甘へGO!
どちらから読んでも楽しめるのでセットで是非是非。


さて、「青くて苦い」
タマとミヤが現在に至るまで紆余曲折あったのが描かれています。

NO.2のミヤ(受け)は滅多に枕はせずに客層は極太そろい。
育ててくれたオーナーから次々くる指示・同僚からのやっかみ。
個人的には一匹狼で孤高な存在にも見えたかな。
内には淋しさを抱え込んで色んなモノを諦めているようで…。
そんな中でタマに対する片想いだけが人間臭さを感じました。

NO.5のタマ(攻め)はコミュ力高く盛り上げ上手。
チャラいけれど、両親を亡くし年の離れた弟の為に生きる頑張り屋のお兄ちゃん。
個人的にタマの明るさが大好きです。
で、ミヤへの気持ちがハッキリしない期間の悩める姿はギャップが格好いいです!
拗れた気持ちの苛立ちが萌えを生んでくれました(∩´///`∩)

そんな2人の恋愛の始まりです。

ミヤは枕営業で女を抱くのをオーナーからやんわり強制されています。
それは男に抱かれたいという性的嗜好とは真逆の行為。
女を抱いたあとは無性に男に抱かれたくなる欲望。
モブ男に抱かれながら、脳内では片想い相手のタマに抱かれているのを妄想しーーー。

ミヤの嗜好を偶然知ることとなったタマは、
「俺がミヤを抱くんじゃダメなの?」と言いだしセフレ関係が始まります。

普段は冷たいぐらい素っ気ないミヤがベッドの上だと従順になるギャップ。
その姿の裏にオーナーの影がちらついて、タマは苛立ちを募らせていきます。

タマが好きでもオーナーの遠回しな圧に逆らえないミヤ。
タマはミヤとオーナーの仲を勘違いして、どんどん拗れていく感情。
ーーーと展開していきます。

もうね、空気が重いっ(;ω;)
そんでオーナーがとことんクズで私の感情が真っ黒デスヨ…。
行く当ての無かったミヤを拾い、絶妙な甘さで逃れられないように仕込む。
ハッキリと強制せず「ミヤが選択したこと」としながらも、その実選択肢は一つしか用意しない。
保護者のように振る舞いながらもミヤを駒のように動かすのにモヤモヤしてしまう(ー"ー)ヴ-

カバー下にオーナー×ミヤはパワハラカップルと書いてありました。
なるほど。たしかにパワハラだ。
オーナーには本命がいて…と作者さんの中には別のお話があるようです。
正直ミヤにしたことがムカつくので、理由を知りたいからスピン希望╭(;`皿´)و ̑̑ ←

そんなこんなでオーナーに管理され、愛を知らぬまま生きるミヤ。
熱い感情と言えば唯一タマへの片想いでこれがとても萌えました。
誰かに甘えたい、すっぽり包まれる安心感etc.
ミヤが無意識に求めるものをタマは持ってるのですね。
ミヤがタマに寄りかかる姿はジワッと熱くなりました(;///;)

タマは上にも書いたけれど、拗れてる間のギャップが堪らない。
NOTチャラさ・NOT笑顔!
ミヤへの感情の処理が追いついていない感じがとても良かったです。

はー面白かった(∩´///`∩)
評価は赤くて甘いと同等で神寄りの萌え×2です。

14

「エッチな受けが見た―――――い!」

カバー下のあとがきまんがで、芽玖先生が荒波に向かって
「エッチな受けが描きた―――――い!」と叫んでいて吹き出してしまった^^
(ほんとにエッチな受けでした♥アリガトゴザイマス)

『赤くて甘い』のスピンオフ、というか前日譚。
前作の攻め・有朋のホスト仲間で、仲良しカップルとして登場していたタマとミヤが一緒になるまでのお話です。
前作のラブラブっぷりからは意外だけど、この二人にもいろいろあったのね…
と、感慨深いですが、時間軸は以前の話だし、前作との関連性も薄いので、今作だけでじゅーぶん ”エッチな受け” を楽しめます♪

筋とかシワとか表情豊かな芽玖先生の画力は、電子だと真っ白になってしまうので、ぜひ紙本でお楽しみください!

※女性とのエッチなシーンもあるので苦手な方はご注意を。


ホストクラブの上位ナンバー・ミヤは、後輩ホストのタマを密かに想っているけど、ノンケのタマとどうこうなるはずもなく…

ミヤは捨て子で施設を飛び出したところを、現オーナーの天王寺に拾われ、自分は男に抱かれる側の人間だと自覚、営業エッチで女を抱いた後は、男にブチこまれたくてたまらなくなるカラダにされちゃってます。

ミヤは、ふざけたタマと濃厚なキスをして以来、タマへの想いも男に抱かれたい劣情も抑えきれなくなり、タマと声が似ている男に抱かれる。
その事後現場を目撃したタマがミヤに問いただし、「だったら俺で良くね?」ってことで、欲望解消のカラダだけの関係が始まります。

ミヤのお誘いは「今から来れる?」と簡単なメッセージで素っ気ない。
でもタマに抱かれてるミヤは、愛しい男に抱かれてる喜びいっぱいに感じていて、そのエロさは半端ないです!!!!!
そしてタマには気持ちを伝えちゃいけない、ただ想っていられれば良いと思っている健気さ…
心の中ではめっちゃ「好き」って言ってるのに、声には出せない切なさったら!
ミヤのエロ健気なかわいさ、たまらないです^^

タマに抱かれ、ミヤは気持ちが良すぎて意識が飛んでしまい、まだ達してないタマが一人で処理しようかと思っていたら、、、
タマが装着していたゴムを、ミヤが口で外して、超濃厚なお口での愛撫ですよ!
奉仕してるのはミヤなのに、それで高ぶっちゃうミヤのカラダのエロさは感動もの♥


ここまでカラダで応えられたなら、気持ちも察しろって感じなんですが、、、
タマは天王寺とミヤの関係を疑い、ミヤの気持ちは今も天王寺にあり、自分は天王寺の代用品だと勘違いしちゃうんですよねぇぇぇ。
ミヤが絞り出した「好きだ」って言葉をちゃんと聞きもしないで置き去りにした時はぶん殴ってやりたくなりましたよ。


前作『赤くて甘い』の有朋には、「お前みたいなクズ野郎にかわいい野田先生はもったいない!」と、いまだにガンコ親父を発動したままの私ですが、でもミヤにはタマしかいないから、タマゆえにミヤはあんなにエロかわいいから、タマにはミヤを託せます。
ただ気持ちが通じ合った後はもうミヤを泣かせないで欲しいです。
(『赤くて甘い』の二人は幸せそうだから大丈夫かな^^)


描き下ろし「青より甘い」は恋人になってからのエッチだから、ミヤが素直にデレデレしてて最高にエロかわいいです♥

芽玖先生、 ”エッチな受け” を生み出してくださってアリガトゴザイマス♪
ミヤのエロかわいさは尊すぎて褒めたたえる言葉が思い浮かびません…

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