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表題作ばかの恋

烏丸 雄大(高校生→大学生)
佐和 士道(高校生→大学生)

同時収録作品優柔不断は恋になる

百瀬(高校の後輩)
君島先輩(高校の先輩)

同時収録作品親友の長い話

狩谷 守(会社員)
中川 直(大学生)

同時収録作品バーオーシャンにて

敷島 穣治(33歳・バツイチ
眞弓 秋輝(16歳・高校生、バーテンダー)

同時収録作品臆病なペーパーナイフ

安住
若木(ストーカー)

その他の収録作品

  • プロポーズ事件
  • 守さんの話
  • 弟きたる
  • おまけ
  • EXTRA PAGES 5P

あらすじ

高校時代、学校一のモテ男だった烏丸は
ゲイであることをカミングアウトし、学校中の女子を卒倒させた。
バリタチでゲイコンに参加するほど積極的な烏丸は
そのとき既に彼氏が何人もいるヤリチンだった。
しかし、誰とも長く続かずフラれては
親友の佐和の元に戻ってくるのだ。
あれから数年、未だにフラれ続きの烏丸が、
ある日突然結婚すると言いはじめ――!?

作品情報

作品名
ばかの恋
著者
ツブキ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
一迅社
レーベル
gateauコミックス
発売日
ISBN
9784758078788
4.3

(141)

(74)

萌々

(43)

(19)

中立

(4)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
19
得点
603
評価数
141
平均
4.3 / 5
神率
52.5%

レビュー投稿数19

コメディの中にも名言あり

こういう作品好きです〜。
表題作はゲイの烏丸と友達の佐和のお話です。
セリフ多目で独特のテンポがあり、面白いです。
シュールなギャグや下ネタがあったかと思うと、キュンとさせられたり、名言(迷言?)があったり(表紙で盛大にネタバレしてますね)、メリハリが効いています。
主人公2人のキャラはもちろん、脇の中川やその彼氏の守さんもなかなかぶっとんでおり、楽しい作品です。
烏丸がとにかく佐和を溺愛してるのが愛らしい。佐和も烏丸に答えようとするのが良いです。

他に3つの短編が収録されていますが、どれもラブコメで楽しい作品です。
短くもまとまってて、キャラクターもオリジナリティがあってとても良かったです。

0

意外とモノローグで読ませる派

◆ばかの恋(表題作)
 どの作品も萌えたんですが、振り返るとやっぱりこの表題作が一番好きだなと思いました。表情の読み取りにくい佐和の、淡々としたモノローグが面白い。BL漫画の受けではあまり見かけない、上瞼が少し重い感じの見た目もお気に入り。どこにでもいそうなありふれた男子だったのが、烏丸からの愛によって、どんどん魅力を開花させていくようで。一見烏丸の気持ちの方が重いように見えるけれど、なんだかんだ長年かけて絆されてきた佐和も、烏丸には結構ぞっこんで、そういうバランスが素敵なカップルだなと。この2人の続きがあれば、是非読んでみたいです。

◆優柔不断は恋になる
 先輩後輩もの。こちらは他の作品と比べても短い方だと思いますが、萌えツボを的確に突いてきてくれました。後輩である百瀬の属性がヘタレとなっているけれど、ヘタレなのはあくまで装備。実際、先輩である君島の気持ちを知ってからは、すっかり封印して少々強引なほど君島に迫っていきます。君島も、百瀬が本当に自分の体に欲情できるのか、鏡の前で考え込んだりするなど、ふとした時に思わず可愛い!と叫んでしまうような姿を見せてくれます。2人の掛け合いが見ていて楽しかったです。

0

楽しい作品

題名と表紙絵に惹かれて購入
リンクする3カプのお話と短編が収録されています

ものすっごいコメディなのかな?と思いきや純愛だし
攻は愛すべきおバカだし
受は両想いなのに塩対応だし
思わずくすっと笑えてしまう場面ばかり。

メインのカプ以外の2カプもそれぞれ面白かった!
絵柄にクセはありますがはまったらクセになる面白さでした✨

電子書籍でセカンドがある!って事なのでさっそく読んできます!
えええ…紙書籍化もして欲しいです(*^^*)

1

一途さは岩をも砕く?

「ばかの恋」
やりチン攻めの一途な恋心に受けもほだされたかな?受けを諦めようとやりチン街道を突き進んでとうとうマサチューセッツに結婚式を挙げに行くところでやっと。
受けのクールなところも良かったです。
攻めはお付き合いが始まるとデレデレで、でも大事過ぎて手が出せず。
なんかどこかで読んだような…。いやいや、とっても面白かったです。

友達のナオくんのストーカーをあっさり受け入れて楽しんで抱かれて恋人になるのも笑えました。
昔から素質あったんですね。そしてご両親も全然ウェルカムで。あっちゃんと弟の苦労がしのばれます。

アキくんと敷島さんのお話も良かったです。
流されて付き合っちゃダメだよー。
でも敷島さんの熱い求愛にアキくんも本当の恋を知って自分を受け入れられて。
でもコスプレは二十歳までだからな!ってやるんかい!そしてまだまだお付き合いするつもりなんだなとほっこりしました。

またストーカーのお話。なんやかんやで受け入れちゃう懐の深さ!一途なストーカーってファンタジーだと面白いですよね。

高校の先輩後半のお話。まだ好きだったんですね。後輩が先輩に色々言って怒って先輩が振り返った時に、やっとこっち向いてくれたって所がキュンときました。温泉でいよいよ?短いけど可愛いお話でした。

0

とても面白かった

それほど期待せずに読み始めたのが、いい意味で裏切られてとても面白かったので、ややおまけ気味の神評価です。

中編の表題作と、短編がいくつか入っています。
お話が個性的で新鮮だし、漫画としてもうまいなと想います。
とにかくキャラ立ちが魅力的。

ばかの恋は、ヤリちんでモテ男だけどばか(執着ぎみの変人)な烏丸のお話。佐和に盲目的に恋しているが、ノンケだし成就の見込み無しと諦めていて、誰彼構わず関係している。でもいつもふられて佐和の元へ。
烏丸の言動があぶなおかしくて、ギャグテイストなので笑えます。
これは佐和もついに絆されるな、というほどの盲目愛っぷり。

他に、とんでもなくアホな子とそのストーカーの恋や、そのアホの子の弟が通う高校の先輩後輩でのお話、美人のアキに恋したおじさん、敷島のお話などが入っています。
高校生ものの、君島先輩と百瀬のお話も、ずっと好きだった攻めの方がヘタレ。再会して、大人になった先輩の方がやっと自覚して、というお話。

ばかの烏丸くんや敷島さんなど、いずれも、執着ヘタレ攻め。

きっと、自分の好きなように好きなものを描かれているんだなーと思えるような力のある作品ばかりでした。
最初Webで書かれていたということで、萌がつまっているのかもしれませんね。

3

笑わせてくれるBL

〖DMM電子書籍〗
修正:白抜き
カバー折り返し:あり
カバー下:あり
帯:なし
裏表紙:あり(背表紙もあり)
備考:

〖紙媒体〗
未読

1

表題作の2人をもっと読みたかった

Renta! 電子限定漫画1P
修正…白トーン消し
カバー下、背表紙、カバー折り返し、裏表紙あり

1

いろんな恋

新しい感覚の読み心地で好きです。
5つのお話が収録されていますが、
一冊にまとまっているのが嬉しくもあり、
1話ずつをもっと読みたかった感もあり。

コマいっぱいにセリフとキャラと詰め込まれて
いてテンポよく楽しく読み進めていると、
急に雰囲気がかわるシーンへの緩急の振り幅がすごくて。
セリフもよくて、作者様の素敵なセンスにハマりました。

キャラもそれぞれ全員ばっちりクセが強め!
個人的には『ばかの恋』と『バーオーシャンにて』が
お気に入りです。

烏丸のカミングアウトからのふたりの微妙な
距離感と関係と…
序盤から惹き込まれましたね〜。
佐和の武士のような喋り方も、控えめなデレも
かわいい!
そんな佐和にメロメロな烏丸も微笑ましくて
初えっちのふたりには胸のむずきゅんが最高潮!

アキの美人ぶりと辛辣な毒舌キャラ。
でも実はピュアで健気とか…たまりませんな!
基本ツンツンなアキに罵られながらも優しく
包み込む敷島の紳士さと変態さの紙一重感も
よかったです。
アキのコスプレ写真集を出す過程が見たい(笑)

あとは、佐和の友人のぶっ飛んでる中川に、
中川を溺愛し犯罪ギリギリの守さん。
アツシと歩というツッコミがふたりいるにも
関わらず収集のつかなさが面白かったです。

5

新才能登場

いや〜すごく面白かったです!
失礼ながら、思ってた以上の面白さ。
5組の話があるのですが、どれもギャグっぽいんだけどそれでいて正鵠を射ているというか。

「ばかの恋」
ばかって誰の事かな?って思う。だってこの2人のどっちもばかとは思わないんですもん。
攻めは告白もできずに諦めてフェードアウト。そこを相手から手を伸ばしてもらって恋が成就する。いざ付き合い始めるけど、好きすぎて実際のHがなかなかできない。また相手から許してもらって最後まで。ヘタレだなー。
でも決してバカじゃない。
対して受けの佐和が最高すぎる…!可愛くて、自然体で、詩的なとこもあって…2人の初めてのHシーンなんてちょっと赤面しちゃう…

「親友の長い話」
続く2作目は佐和の友人・中川のお話なんだけど、これはもうおバカというかトンデモというか、あっけらかんというか…
ストーカーに一目惚れして、その日に部屋に上げて抱かれまくる受けの登場です。

「バーオーシャンにて」
バーでバイトしてる美形の高校生が主人公の話。彼は付き合ってるカレに「やっぱ男には勃たない」と言われて本当は傷ついて…
恋で傷を負ったら恋で癒されるしかない、よね。
この話は攻めが変人。

「臆病なペーパーナイフ」
キモいストーカーを物ともせず、逆に犯す強気な攻め。

「優柔不断は恋になる」
こちらは真っ当な(?)片想いもの。高校時代に自分に告ってきた後輩に久々に会って…
当時ははっきり返事もできず有耶無耶にしたけど…というお話で、何ともセンシティブで、でも後輩君のキャラが良くてほのぼのとします。

本作は全体にギャグっぽいテイストですが、作者様のセンスで、ギャグ無しのストロングな恋愛ものも読んでみたい!と強く思いました。

5

感情がめまぐるしくも愛おしい

噂の作品、気になっていました。
テンションの高さが尋常じゃないのに、
時折入るロマンチックなシーンにも違和感が無いなんて
ものすごい感性だなぁと思ってしまいました。
恋人をとっかえひっかえでも実は一途な烏丸が
男前の親友・佐和に長いこと片想いをしていた切なさと
恋人になってからでも好き過ぎて手を出せない純情、
恋ってばかになるものですよね。
大好きだからばかになってしまうんだ!

佐和の友人・中川くんの壊れっぷりがなんとも言えずアレでしたね…ww
『親友の長い話』で登場する、中川くんの幼馴染・アツシが
「追って来いよ!!」と涙目で叫んでENDのところが一番好きです。

収録作品も、一生懸命恋をする若者たちばかりで
フレッシュだなぁと眩しく思えました。
(発言がおじいちゃん)

個性的な絵とギャグなのでちょっと振り落とされそうになりましたが(すみません)
読めて楽しかったです。

4

お気に入りです!

いや~面白かったです。お話は5話あるんで、かなり読んだ気になるし…量だけでなく内容もいちいち面白いので…くすっとしたり、何か考えさせられてしまったり…。わたしはやっぱり表題作の「ばかの恋」が好きでリピートしてしまってます。佐和というキャラクターのシュールな感じといえばいいのか…笑え~笑え~と言われている笑いではない所が大好きです。その佐和の友人の直くんのお話がふたつめの作品。直くんの弟くんの同級生?のお話が3つめの作品。この連動も大好物でした!
ほんと、お気に入りの作品になりました。

8

テンポ感にやられました!

ビックリしました!!
私コミカル系はあんまりなのです…あんまりなのに!ストンと落ちました!
登場人物がとても個性的でイキイキしてる!そしてどのお話もちゃんとハッピーだし、どうなるの?って期待感残してくれる!いやほんとにビックリしました!
ツブキ先生次作購入決定です!
個人的には再会ラブものが好きなので、最終話がお気に入りですが、甲乙つけがたし!!!

10

あらあら、どストライク

どのお話も大変面白かったです。
主役も脇役もそれぞれのキャラがみんな魅力的でした。
特に会話のセリフがテンポが良く、ボケとツッコミ?と思うほど。
ちゃんとBLらしいキュンとする萌シーンもありです。
作家買いしようかな。

7

愛すべきおばかさん達の恋の行方

シーモアで素敵な表紙を発見!「ばかの恋【単話版】」というタイトルも素敵!!
きっと切ない系の物語かな…と思っていたら、出来上がった単行本の表紙はこってこてのギャグでした(笑)
あ…あれ?ちょっとイメージと違…う??と思いつつ読んでみたら、なんだこれは!面白い!!!
爆笑系のギャグではないんです。ただ、物語に一人以上必ず「ばか」がいるなっていう(笑)シュール系ギャグのお話。不思議な味のある作品ばかりで、泣けるシーンも、切ないシーンも、きゅんとくるシーンもちゃんとあります。でもシュールな作風は崩さない。
特に好きなのは表題作の「ばかの恋」と「親友の長い話」でした。

「ばかの恋」
親友の佐和との関係を壊したくなくて、何人も彼氏を作ったり、チャラチャラしてみせてるけどずっとずっと高校の頃から佐和一筋、片思いだった烏丸。ノンケの佐和を忘れるために海外で結婚すると言いだし…。
もうね、ばか担当の烏丸が本当にアホだし、佐和に食い下がらないし、揚句海外で結婚なんて…。それでもずっと佐和のこと忘れたりなんて出来ないくせに…。
でも、びっくりしたんです。佐和が烏丸を止めるなんて。無口でいまいち何を考えてるのかわからない佐和が、烏丸の影響なのか、だんだんデレてきたり、ぶっこわれる様が面白かったです(笑)
この作品本当に好きなので、丸一冊続編読みたいです。
ふたりのケンカやいちゃいちゃや、アホなやり取りがもっと見てみたい!!

「親友の長い話」
最近ストーカー被害に遭っている中川 直(大学生・上記の佐和の友人)。
え~と、このお話はばかが2人登場します。
パンツがどんど減っていったり、家の鍵が開いていたり、でも気にしないことにしている直。(このへんからアホ全開です)
そのうちドアノブにお菓子などがかかるようになり、その袋の中に手紙が…。
その後ようやく直とストーカーの正体・狩谷 守(会社員)が出会います。
本来であれば、警察に引き渡してお話終了…なのですが、
直、守さんにまさかのフォーリンラブ♥
直はおじさんが大好きな性癖なようで…。
しかし出会ったその日に一緒にアパートでご飯食べて何度も結ばれてしまうこのふたり。
もはや誰が何を言おうが聞く気すらない最強のバカップルだな…と思いました(笑)

アホな人、へんな人、ばかな人、いろんな人がたくさん出てきます。
でもみんなアホな中に悩みや苦しみを隠していたり、たまにそういう部分をちらっと出しつつ人間臭く生きてるところが読んでいてとても楽しかったです。
ただ笑わせたいだけのギャグじゃないんですよね。
ストーリーもしっかりあるし、ふいに描かれる切ない描写とのギャップもすごい。
新しいタイプの作品だなと思いながら楽しませて頂きました。
この作家さんの作品、今度はもう少し長めで読んでみたいです。
次回作に期待して、おまけで神評価とさせて頂きます。

16

きゅっきゅきゅっきゅ

表紙右上の「ニタァ」と嗤う彼が私のツボをついたんです。カバーを捲って作者様のひとこと欄を読み、「ふむ。クスッとさせてくれる作品なのだな」と挑みました。ツブキ先生の絵も、物語も、キャラクターもどれもこれも私の心にきゅっきゅきゅっきゅ引っ掛かりました。先生がインターネットお絵描きマンだと知りSNSフォロー秒でした。私も猫を飼って先生に感謝と応援の動画を送りたい……

10

きちんとした独自の世界観

初めて読む作家さんでしたが、すごく独特な、自分の世界観を持っていらっしゃる作家さんですね。
一見コミカル・シュールな雰囲気なのに、真面目なシーンの言葉選びなどはとても叙情的。

あと悪人が一人も出てこないというか、みんながみんな根はいい人ばかりなので、何か好きでした。
別れることになった彼氏も、ツッコミ担当の親友も、みんないい人。
こういう暖かい空気を表現出来る作家さんは、素敵だなと思います。

ただ一つ注文をつけるとするなら、本の作り方。
日常を描いた短編(本当に2ページくらいで終わるようなもの)から、ちょっと長めの話まで、色んな尺のストーリーが収録されています。
それは別にいいのですが、ここから別の話なのか、それとも続きなのかのかがわかりにくかった。
いや、読み始めればすぐにわかるんですよ。
でもパッと見ではわかりづらい。
各ストーリーに表紙などがないせいでしょうか。
どちらかというと、主人公が変わるなら表紙をつけるなりして、「ここからは別の主人公のお話なんだ」「さっきとは違う時間の話なんだ」とひと目でわかる方が読み易かったかなあと。
まあこれは作家さんというより、編集した出版社への注文ですかね。

とはいえ全体的に面白く楽しめました。

8

どのCPの話も面白いです

絵はこれから上達して上手くなると思いますが、どの作品もテンポが良くて面白かったです。

「ばかの恋」
親友CP。烏丸は親友の佐和にずっと片想いしていて、やっと出来た告白がゲイだって事だけで、この時にはもう諦めていて、彼氏が居て佐和は好みじゃないって言います。諦めているけど側には居たい。切ないです。でも、この作者の凄い所は、ところどころにギャグを入れて来て、クスッとくるところがあるから悲壮感が無いんです。話しの繋ぎに過去に戻るのも上手いです。烏丸は良い男だし、佐和は潔い男でした。もっと続きが読みたいCPです。

「親友の長い話」
佐和の大学の友人の中川と恋人の守さんのお話です。前話で佐和が烏丸の巨根について相談した時に凄く食いついてた中川が、幼馴染の親友にストーカーにあった話をし、そのストーカーと付き合い出したと紹介したのが守さんです。
中川と守さんは似たもの同士でちょっと変わってます。この本の中で一番Hが多いのもこのCPでした。

この他に3CPのお話があります。
短くても、ちょっとクスッとして、切なくて面白かったです。

何回も読み返してみる面白さのある一冊でした。

11

テンポ良くてコミカル♬ネット時代ならでは。5分に一度は笑わせてくれる‼︎

このポップな表紙に惹きつけられて。表紙に偽り無し‼︎の、ポップなラブコメディ。
ネットでアップしていたマンガをまとめたというだけあって、1回毎のオチや萌えやきゅんなどが、ギュギュッと凝縮されていて。小気味良く。その間とか、ツッコミとか。とってもテンポがいい‼︎
そして、とっても楽しい!
素晴らしいのは、ちょっとシュールな展開やキャラクターがいたり、いなかったりするんだけども、
ちゃんと甘くて、ホロリと切なくて。ただ楽しいってだけのギャグマンガでは無いってところ。
その辺りの緩急の付け方とか、作為的な感じがしなくて。唸るものがあります。
それから、ちょっぴり下ネタかます!「お前、なんでそんな(貞操観念が)ユルいんだよ‼︎」「そんなこと無い‼︎守さんはきもちぃって、言ってくれる!」「下ネタかよ!」みたいな応酬があったりするものの、お下品!というとこまでは堕ちては行かず、笑える範囲でセーブしてくれていて。
そういうのもセンスの内だと思うから。なかなか良いな♬と、思っています。
そして、何だかんだ出ている子たちがちゃんと幸せそうなの。そういう作者の温かい目線、みたいなものもすごく感じられて。読後感もあったかい。ウキってする気持ち。
恋って人をバカにしちゃうよね!が、たくさん‼︎楽しい!

0

勢いがあって面白い

5つのカプが登場します。
pixivで掲載されていたようなので、一話と一話の間に、ちょこちょこと小話が入ったりといった構成なので、ページ数以上に読み応えがありました。
なんかいっぱいお話を読んだーって気がする。

一番好きなのは表題作。これは神!

【ばかの恋】
最初にpixivで第一話だけ試し読みして、面白かったんでそのままポチりましたが、全部書き直しされたのか絵が綺麗になっててより商業っぽくなってました。

女子にモテすぎるあまりゲイを公言したイケメン烏丸とその友達の佐和。
烏丸は彼氏が複数いるヤリチンなんだけど、いつも振られては佐和に泣きつき愚痴を聞いてもらってる。
大人になっても相変わらず恋をしては振られ続きの烏丸だったけど、ある日突然、彼氏と結婚してアメリカに行くと言い出します。

いよいよ発つ日、見送りに行った佐和は‥‥。


コミカルなところはコミカルに、だけど決めるところはビシッと決めてくれるのでキュンとする。
すっごくめりはりのある描写&構成でぐいぐい読んじゃいます。

第二話で攻め視点になるんだけど、このモノローグが詩的で切ないんですよ。
コミカルなだけじゃなくて、こういう切ない描写も上手だなぁって感心しました。

第三話以降はとにかく二人がかわいいというか、恋のメーター振り切っちゃてて、恋するとみんなバカになっちゃうよねというおばかっぷりが、もう最高。
つーか烏丸ってイケメンで医学部というハイスペックなのに、恋する残念男になっちゃってるところが好き。
受けも男前かつ天然キャラで好き。

【親友の長い話】
表題作でちらりと登場した親友・ナオと狩谷(元ストーカー)との馴れ初め話。
割れ鍋に綴じ蓋カプが繰り広げる斜め上の展開とテンションの高さが、ラブコメを通り越してアホギャグって感じです。

【バーオーシャンにて】
バーで手伝いをする高校生(16歳)の顔がドストライクすぎて、何とかものにしようと下ネタ混じりでテンション高く口説きまくるオッサン攻めのお話。
気が強くてツンデレなアキ(受け)は彼氏持ちなんだけど、とにかくメゲないおっさん。

このお話のおっさんがやたらテンションが高くて文字数いっぱいに喋りまくるので正直なところ、ここで疲れを感じてしまいました。

ずーーーっと味の濃い食べ物をノンストップで食べ続けてきたような感じというのかな。
pixivで毎回更新を楽しみに少しずつ読んでいたら、「わぁ今回もめっっちゃ面白かったぁぁぁ」ってなるはずなんだけど、それが一冊にまとまって休みなく読むと、はぁ…濃いわ……みたいな。
元気なときなら乗り切れるけど、お疲れ気味だとちょっとこのおっさんのパワーにやられてしまうというか……

ウザいけど包容力あるって感じなんだろうけど、包容力よりウザさが上回ってしまった……。
普段はキリッと仕事のできるおっさんが恋をすると残念になってしまう……みたいなのは大好物なんだけど、この攻めは過去10股していたような元ヤリチンで普段から残念……って感じなので、どこがいいんだろう?他にも男はいっぱいいるのに……と思ってしまった。
高校生アキくんは、切ない気持ちを抱えつつのクーデレ美人さんっぷりが良かったです。

【臆病なペーパーナイフ】
ある意味、新鮮な攻め攻め攻防で面白かった。
ヤンデレ気味の同級生に1年間ストーカーされても、ペーパーナイフで刺されても動揺するどころか、クリスマスぼっちは嫌だからお前、俺と付き合え!と言う攻めすごい。
だけど抱かれるのは断固拒否!
ヤンデレストーカーとのお付き合いは全然オッケーなのに、譲れないのはそこなのねwと。

【優柔不断は恋になる】
高校時代に後輩から告白をされ、返事を保留にしたままそれっきりになっていたけれど、数年ぶりにばったり再会して……。
後輩くんがワンコなんだけど、先輩の寝姿を見て襲っちゃうような野犬ではないところが好き。
じーーーっっと上から見つめて先輩に毛布かけてあげてるところ好き。
そして、先輩ってやっぱりいいなぁ、好きだなぁという気持ちが言葉の端々から溢れちゃってる感じも好き。

途中「先輩今日予定あります?」「ヒマ」のやり取りの次ページ、二人とも洋服が変わっていて温泉旅行提案していたので、これは前ページの続きなの?それとも別の小話なの?と混乱しました。


どれも勢いがあって面白かったです。
萌萌か神かで迷いましたが、個性が感じられるのと、初コミックということと、表題作【ばかの恋】がとても良くてこれからも読み返すだろうなと思うので、ご祝儀で神です。

14

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