• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作共鳴発情 オメガバース

首藤煌騎、新人刑事でアルファの名家出身
本浄天音、トラブルメーカーの刑事で煌騎のバディ

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

あなたはオメガですか──

アルファの中でも名家として知られる首藤家の三男・首藤煌騎が、
新人刑事として初登署した日、煌騎のバディとして目の前に現れたのは、
刑事課でも有名なトラブルメイカー・本浄天音だった。
妖艶な美貌の持ち主ながら、毒舌で煌騎を拒み、
人を見下すような傲慢な態度を隠さない天音。
そんな天音に、煌騎は「もって三日」と宣言される。
特権階級であることを隠して刑事になった煌騎と、
オメガでありながらベータと偽り、刑事として生きる天音。
起こるはずのない発情に、湧き起こる嫉妬と独占欲……
出会うはずのなかった二人が出会った瞬間、運命が動きだす!!

作品情報

作品名
共鳴発情 オメガバース
著者
岩本薫 
イラスト
蓮川愛 
媒体
小説
出版社
大洋図書
レーベル
SHYノベルス
シリーズ
共鳴発情 オメガバース
発売日
ISBN
9784813013198
4.1

(59)

(26)

萌々

(20)

(10)

中立

(0)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
9
得点
240
評価数
59
平均
4.1 / 5
神率
44.1%

レビュー投稿数9

くの一のような受け

著者初のオメガバース物だそうで。独自設定と世界観も入れて、一味違うオメガ物です。

刑事物ではあるのですがそこにオメガバースが入り組んで、最底辺の野良オメガの死とその解明に奔走する二人の刑事と。

なんというか、お話の要素といいますかエピソードがオーソドックスの繋ぎ合わせみたいな…。そんな?簡単に?と上手く行きすぎて、まあ読んでて変なストレスは感じなくて良かったのですが。

アルファの中のアルファである攻め。刑事になんてなれないくらい最高級のクラスの人物で。身分を隠し憧れの刑事になるも、配属先の思惑は…。
バディを組むことになった受け。冗談じゃねえ!3日も保たねえよ!と態度は最悪だしすぐキレるし指導もしないし。

なんか受けが好きになれなくて。出自から生き方にポリシーがあって執念も感じられて良いのですが、すぐキレるのが…。現実で身近な人に毎日すぐキレられてるので夢をみられず。

ひとまず3日は保ってバディ成立になるのですが、続編ではいったいどんな展開が?新しい事件か?まわりにバレるのか?

滅茶苦茶な捜査なのにあっさり受け入れられちゃうのも、世界観的に、え?いいの?で。

受けがまるでくの一みたいですね。
美貌と体と妖術で敵を落とすみたいな。
攻めがワンコになるの早すぎな気も。

七分勃ち!パワーワードいただきました!

0

男前受Ω(でも攻め目線)

「αの花嫁」でハマり、こちらに来ました。あとがきで知りましたが岩本先生初のオメガバース作品だったのですね。当然でしょうが、とてもそんな気配なくオメガバースの設定をとてもうまく使いこなしておられるなと思いました。

首藤3兄弟の末っ子、煌騎が主人公で、舞台は警察署の刑事課。エリートαを持て余し、早々に刑事に見切りをつけてほしいと目論んだ署長が煌騎の初出勤でバディに指名したのが本浄天音。彼に触れた途端共鳴発情が起きるが、Ωは警察になれないはずなのに、なぜ?

5本の指に入るエリートα一家の三男であることを隠して新人警察官として働くことを希望する煌騎と、Ωであることを隠しながらも高い検挙率を誇る天音のお話。

ちょっと珍しいなと思ったのは、時々入れ替わりはあるものの、攻めの煌騎目線で話が進んでいくところです。受けが刑事になれないはずの天音だから、天音に対する謎が多すぎる。その謎を抱えながら起きた事件の解決を図っていくので、最後には事件も解決するし、天音の謎も解き明かされて…だといいのですが、まだここではすべてが明らかにはされていません。

そしてその受けの天音ですが、男前受け好きの方は絶対読んだほうがいいと思います!ってくらい、男前です。それもそのはず、刑事として働いていることはもちろん、社会的(おそらく経済的にも)後ろ盾がなかったにもかかわらずΩであることを隠して一人で生きてきたのだから、人に頼る、甘えるなんてことはできない性分なんですよね。煌騎も魂のつがいとして天音に触れさえしなければ気付けなかったと思うんです。

まだこの本では天音の本名(煌騎にだけ明かされててズルい笑)や、生い立ちがまだ分からないし、共鳴発情によって体を繋げただけでとてもじゃないけど心が通いあったとは言えない関係性のまま終わってしまいました。次の共鳴劣情で天音の生い立ちや少しでもいいから2人の甘い空気感を見せてもらえたら嬉しいなと思います。

1

ハマりました

 大ベテラン岩本先生の凸凹バディー×オメガバースもの作品で、中身はやはり王道…のストーリーでしたが、安定感があり私はハマりました。
(理由はあるものの)やさぐれた感のある天音のキャラクターが良かったです。
一応身体的には出来た2人ですが、恋人としての関係はこれから…という終わり方で続編に期待です。

刑事2人が普段意識的に抑えているとはいえ、類い稀なるフェロモンの持ち主というところもツッコミ所満載で面白かったw 天音の普段の姿からすると、渋いオヤジを想像してしまうので、水も滴る美貌とイメージが序盤はなかなかマッチングしませんでしたね。未だに年齢不詳…だ。刈谷と出来てからは彼も可愛く見えました。
刈谷も一歩下がる控えめなスパダリで良かった。天音が彼に本気になる姿を見たい。

 オメガバースものでは、オメガと女性の人生とを照らし合わせるような話が苦手だけに、天音からは、1gもそういう部分が感じられないのでホッとしました。
欲を言えば、事件部分もモノクローム・ロマンス文庫並みに力を入れて欲しいです。
そこだけ残念でBLとしては◎。

5

大好物でした

岩本薫先生の作品は、大人気のタフシリーズはもちろん、ロッセリーニシリーズが好きです。
で、岩本先生の初オメガ。
ふーん、オメガバースか。オメガはあんまり好きじゃないんだよね。でもバディものはいーかも。
と軽い気持ちで読みました。

で、え、これって、続きは?? 早く読みたいっっ!!
と思ったらごく最近に出版されてました。緊急事態宣言で不要不急の外出自粛でありますが、えー、続巻購入って不要不急だよね? ね?

あらすじは割愛しますが、本来出会うはずのないアルファの名家中の名家の三男坊と国民番号(戸籍)さえない野良オメガ。
アルファの苅谷が超絶美形のスパダリなのは当たり前ですが、受けの天音がものっすごく好物でした。
私のツボど真ん中をグイグイ押してくれて、もう身悶えました。
誰ともバディを組まない一匹狼でルールを無視する不良刑事。でも検挙率は署内トップ。口が悪くて毒舌で、でも壮絶に色っぽくて超ド級のツンデレ。
蓮川先生のイラストがまた色っぽくて艶っぽくて惚れ惚れしました。
大型ワンコ化した苅谷がいつまで待てができるか、天音がどう口説き落とされるのか、次巻が楽しみです。

6

続きを

凄い凄い面白いんです。登場人物も魅力的だし、ベテラン作家さんなんで文章も申し分ないんです。

でも、えーこれで終わっちゃうの?って思いました。
攻めと受けの関係は中途半端です。バディとしては前進したけど、恋人にはなっていません。

攻めが実家の意向に逆らったままで所轄の刑事を続けられるのかも先行き不安です。
2人が運命の番だとしても受けは亡くなった幼なじみになり変わって生きているので、例え2人が結ばれても関係を公に出来ないです。

戸籍を持たない野良オメガの救済の法律が出来ない限りは2人の未来は無いような世界なので、どうにかして欲しいです。

4

まだまだ二人の物語の序章。これからに期待!

岩本さんの初オメガバースと聞いて、ん?
「発情」シリーズは?……って。
でも、よくよく考えれば確かに「発情」シリーズは
オメガバースじゃないんですよね!
あれは狼!
つまりオメガバースの元となった、狼の習性!

ということで、納得しつつ読破。

正直な感想は、ちょっと物足りない…(指咥え)
設定もキャラクターもいいんですが、
これから感がひしひし!
メインの事件も結構あっさり解決してしまうし、
何より主人公二人の関係は始まったばかり!
シリーズの序章という感じでしょうか。

たぶんツンデレに分類されるであろう天音は、
まだまだツンツンでデレる様子もなく、
スパダリになりそうな煌騎はワンコ状態。
これから二人の関係がどんな風に進んでいくのか、
岩本さんなので、期待は大であります!!

評価は迷ったのですが、『萌』という所に重点を置くと「萌×1」
しかし今後の展開には期待大であります!
(↑大事な所なので二回言う‼)

1

強いの

あまり得意ではないオメガバースですが、岩本先生初Ωだし、蓮川先生だしということで購入。あらびっくり、オメガが弱くない!いや、強い!!!!すごい裏技というか特技というか、こういう設定あり!あり!!!と大賛成したお話でした。「本編290P超+あとがき」です。先生のあとがきによると、同じ世界観でコミカライズもされるとのこと、楽しみです!(そちらの作画は幸村先生)

首都セントラルシティの一角、ダウンタウン地区にあるダウンタウン東署。万年人手不足の刑事課に、警察学校を首席で卒業したというスーパールーキーが配属されることになったのですが、なぜか署長から曲者の天音と組ませろと厳命された刑事課課長。しぶしぶ従い、その超イケメン刈谷を天音に紹介し・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は、
野良オメガ(=風俗業を生業とする方々)少々、野良オメガに群がる方少々、情報屋、ダウンタウン東署の方々少々といったところ。事件ものなので、ある程度いて気になるキャラもいるのですが・・・これ続かないのかなあ。クロウ(情報屋)に興味あるんだけどなー

**おお と思った設定

オメガなんだけど、強い!その上に!自分でフェロモンを操れるかのような記載で!!!フェロモンビームよろしく、相手をくらっとさせてメロメロになりかけたところをガツンとやっつけちゃう(笑)
今まであんまり読んだことのないカッコよさでした、このオメガさん。
弱っちいなんて、これっぽっちも当てはまんないです。オメガであることを受け入れ、頑張って生きてるみたいで、多分、ふとした拍子にぼろぼろに甘えるに違いないと思うのですが、ちぇ、当作内では最後まで、頑張り通してしまいました(笑)

攻めさん、かっこいいんだけど、ややワンコすぎやしませんか(爆)。もうちょっと頑張ってもらえると、受けさん、ばっちり甘えてくれると思うんですけどねえ・・・惜しい!!まだ続くこと、その続きの巻で、ツンしながらも甘える天音に会えることを期待しています!先生よろしくお願いいたします。

9

続きがよみたい!

ベテラン作家さんが書く『王道』って読んでいて楽しい!
奇をてらっていないからこその良さとでも言うんでしょうか。
予想と外れない方向に話は進んでいくのだけれども飽きさせない。
「萌えどころが解っていらっしゃるなぁ」と感心するのと同時に、ノリノリで書いている雰囲気がひじょーに伝わってきて、ワクワクしちゃいました。

この世界ではそれぞれの属性が国家によって管理されているのですが、これは実にありそうな感じ。
それと同時にその管理から外れた(国民番号を持たない)国民が『野良』として存在するというのも、今現在、種々の事情で戸籍を持たない人がいるという事実から考えてありそうなこと。そして『野良』は圧倒的にωが多いというのも、野良であることによって抑制剤が手に入らないために、花街に流れて行ってしまうωが多いというのも……
この設定、天才だわ。

こんな設定の中で『ωには向いてない職業』であり、それと同時に『αにも向いていない職業』でもある所轄の刑事として本浄と首藤は出会います。
αの首藤が周りの反対を押し切って、キャリアではなく所轄の刑事を選んだのは『子どもの頃に誘拐された経験があり、助けてくれた刑事に憧れたから』という理由からだと早い段階で明かされますが、本浄がωであることを隠して刑事を続けている理由は謎のまま。
実に大変だと思うのですよ。定期的に体の不調がやってくる中で不良刑事を続けるというのは。
でも、本浄って『鉄の意志』を持っているんですよ。ヒートの最中でも完全に自分の意志を手放さないし。
だから余計気になるんです。刑事をやっている理由が。
「うう、知りたい。これ、続きあるよね?」と。

本浄と首藤は『αとω』『不良と優等生』『猫と犬』と正反対の組み合わせ。
「そんな2人が犯罪都市でバディを組んだら?」というこのお話、反発しながらも互いを認めていくバディものの鉄板じゃないですかぁ。
ライトミステリ及び海外刑事ドラマのファンである私には、大変垂涎もの。
萌えがあちこちに散らばっている。
諄いけど「これ、ノベルスの続きあるよね?岩本さん、書いてくれるよね?」

10

まだまだ恋愛の入り口です

こちら、作者さん初のオメガバースで、刑事でバディです!!
バディにも、ライバルから男同士の固い絆まで様々ございますが、今作では猛獣と猛獣使いですかね。
それか、女王様とワンコ。
二人の関係性がなかなか楽しいものでして、ニマニマと読ませていただきました!

ところで、私は岩本先生の「発情」シリーズが大好きだったりします。
運命の相手がいて、その相手に発情し、妊娠・出産ー。
初めて読んだ時ですが、この世界観に衝撃を受けると共に、たまらなく魅了されました。
オメガバースも大好きなんですけど、オメガバが好きだから発情シリーズに惹かれたのでは無く、発情シリーズが好きだからオメガバースに飛び付いたのです。
発情シリーズが、私にとってはオメガバの原点なんですよね。

で、今回、そんな発情シリーズを手掛けた岩本先生による、満を持してのオメガバース!
更に、刑事でバディ!!
更に更に、毒舌で女王様な美人受け!!!
もう、これでもかと個人的なツボ満載の作品でして、発売を正座待機状態でした。

が、なんかサラッて感じなんですよね。
言うなれば、まだまだ序章て感じで。
どうも、同じ世界観でコミカライズも控えてるとの事なんですけど。
まだしばらくはオメガバースが続くそうなので、この二人にも続編があるのかもなぁ?て感じで。
ベテラン作家さんだけあり、ストーリーとしては面白いんだけど、二人の恋愛部分がライトなんですよね・・・。
まだまだ入り口に立ったばかりて所で。
まぁそんなワケで、「萌」評価とさせていただきました。


内容ですが、アルファの名家出身である新人刑事・煌騎×妖艶な美貌を持ちながら不遜でトラブルメイカーである刑事・天音によるバディものでオメガバースになります。

幼い頃に、誘拐から救ってもらった事で憧れ、刑事を目指した煌騎。
夢を叶えて、刑事としての第一歩を踏み出したその日、バディとして引き会わされたのは毒舌で不遜な美貌の刑事・天音。
あまりに乱暴な天音のやり方に、最初は反発心を抱くものの、何故か目を離せずー・・・と言うものです。

まずこちら、印象としては現代の東京っぽい、架空の都市が舞台となります。
首都セントラルシティに、スラムにオメガが売春する花街と言った感じで。

で、そんな中、二人がバディとして受け持つ初めての事件・花街の野良オメガが死体で発見されーと言った流れ。

こちら、設定がかなり作り込んであるのです。
この国民番号を持たず、社会的な保護から外れた野良オメガの存在だったり、独自の警察機構やスラムと言った存在。
また、オメガでありながら、ベータとして刑事になった天音ー。

そう、アルファである事を隠してただの新米刑事として働く煌騎に、オメガである事を隠して事件を追う天音。
互いに秘密を共有する事により、共犯者的な関係になる二人が見所なのです。

あと、全体的には事件の謎を追いとシリアス調ながら、二人のパートがコミカルに書かれていたりもするので読みやすいのです。
こちら、両視点で進みますが、最初こそ「エリートのボンボン野郎」に「なんて横暴な人だ!」と言った感じで、互いに反発しあうのです。
それが、徐々にワンコ気質を発揮し、天音にくっついて行く煌騎。
天音はですね、見た人を虜にするような妖艶な美貌の持ち主です。
が、とにかく口が悪くて横暴。そして狂暴。
そんな彼を猛獣使いよろしく、上手に扱うコツを掴んでいく煌騎。
いつの間にかちゃっかり自分の相棒に収まっちゃってる煌騎に、イライラしつつも徐々に受け入れて行く天音みたいな。
ベテラン作家さんだけあり、この二人の関係性の変化がとても自然なんですね。
 
そんな中、捜査中に怪我を負った煌騎の手当てをしようと、彼に触れる天音ー。
何故か、急にヒートを起こしてしまいと言った流れです。

う~ん・・・。
これ、事件の顛末なんかがライトなんですよね。
あと、先にも書きましたが、ヒートを起こした事で二人は寝てしまいます。
で、自分達は「魂の番」だと確信して、自身の恋心を告白する煌騎ー。
なんか恋愛部分が物足りないんですよ。
煌騎の「アルファもオメガも関係なく、あなたが好きなんだ」も取って付けた感があるし。
天音に至っては「身体は反応するから魂の番かもしれないけど、気持ちはまた別だ」だし。
二人の恋愛って、入り口も入り口。
ようやくここからスタートて印象なんですよ。
それと、野良オメガである天音の過去なんかも謎のまま。
続編、ちゃんとあるのかなぁ・・・。
二人が結ばれる所まで、ちゃんと見たいんだけど(´・ω・`)

まぁそんなワケで「萌」評価です。
あと、表紙のイラストがB5サイズくらいで折り畳まれて、口絵カラーとして収録されてます。
とっても美しいです。

9

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP