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表題作きみが好きだった

諏訪直巳、高2、晶太郎の友人でありはとこ
真山南、高3

同時収録作品ずっと、きみが好きだった

高良晶太郎、30才、眼科医
真山南、31才、洋風居酒屋の店長

その他の収録作品

  • グッデイグッデイ
  • さくら
  • あとがき

あらすじ

俺ならもっと、先輩を大事にするのに──。高校2年生の高良が恋に堕ちたのは、3年の先輩・美山。けれど彼は大切な幼なじみで親友の恋人で、いくら想っても叶いはしない…。密かな想いを胸に盗み見た、綺麗な横顔。昼休みの屋上で一緒に食べたお弁当。夏休み、一度だけ奪った海辺のキス──三人の時間が心地よくて、微妙な均衡を崩せずに…!?

作品情報

作品名
きみが好きだった
著者
凪良ゆう 
イラスト
宝井理人 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
発売日
ISBN
9784199009396
3.5

(79)

(31)

萌々

(15)

(15)

中立

(6)

趣味じゃない

(12)

レビュー数
15
得点
266
評価数
79
平均
3.5 / 5
神率
39.2%

レビュー投稿数15

ずっとずっと好き(*´∀`*)

久しぶりに読み返してます。
初めて読んだ時は、正直私の好みとはちょっと違うかなぁ、だったのですが(︎^_^;

攻め様である高良は、高校2年の真面目な優等生。
はとこの諏訪に恋人だと紹介されたのは、1学年先輩の真山。
3人で一緒にたくさんの時間を過ごす内に、真山の優しさや可愛さに惹かれていく高良。

諏訪がねぇ、かまちょなお子様なんだよねぇ。
でも、そんな諏訪でも好きで別れなれない真山と、俺ならもっと、と思わずにはいられない高良。

前半は思うようにはならない高校時代を過ごす3人で、高校生の若さとかが、きゅんじゃなくて苦しい。

前半は高良視点、14年後の再会からは真山視点。
優等生だった高良は、大人のいい男になっているけど、恋愛面ではワンコ。
ずっと真山が好きだった、という高良のワンコぶりや純愛とかはすごく可愛くてきゅん♡

自分が擦り切れるような恋愛しかしてこなかった真山にとって、大事過ぎて手を伸ばせない。
くそー諏訪め(╯‵□′)╯︵┻━┻ 
これから、真山の不安は高良が1つ1つ誠実に一緒にクリアしていくのでしょうね。

書き下ろしまで読んで、やっとほっとします。

0

初のBL小説デビュー!甘くて苦しくて切ない恋愛物語

凪良ゆうさんのBL小説を初めて読んだ作品✨
文章を読み始めた瞬間から頭の中に情景が浮かび上がってきて世界に入り込んでしまいました。心理描写の比喩表現が、とても分かりやすくてより感情を揺さぶられました!
高校時代は、甘酸っぱい青春ではない…切なくて苦しくて、甘いと思ったら後味が苦い。そんな気持ちがグルグルとした恋模様でした。
それぞれ異なる家庭環境で、まだ大人ではない彼らの抗えないもどかしさと寂しさが伝わってきました。
大人になった彼らの物語も、甘さと苦さと痛みがあって…高校時代とはまた違った恋模様でした。
高良の真山に対しての一途な想いと気持ちを言葉にする大切さ、そして相手を思いやって会話し、一緒に考えてあげる姿勢は真山にとって安心感を与えあた存在だと感じました!
諏訪も変わらない2人に少しは救われたはず…いつか、その「寂しさ」から抜け出せられたらいいな…。
最後は、幸せな2人を見れて良かった甘くて苦しくて切ない恋愛物語でした。

0

悪くはないけど特に刺さらない

発行当初は珍しく単行本(四六判ソフトカバー)で刊行された本。のちに文庫化。
高校時代の三角関係、それから13年後に再会してからのお話を、それぞれ視点変えで綴られています。

凪良先生らしく描写はとても丁寧で、三人の生い立ちや家庭の事情という裏打ちも含めて、十代ならではの熱暴走気味だったり純粋なだけに残酷だったりする恋愛模様を描き出しています。
大人になって再会してからも、あのときの面影を見出しては安心し、一方で異なる部分を発見するなど、器用な部分と臆病な部分を併せ持った三人を、やはり丁寧に描いていると思います。

でも、本当に理由が分からないのですが、なぜかキャラクターの誰にも寄り添えずに、俯瞰したまま全部を流し見た感覚で読書を終えました。
言ってしまえば、悪くはないけど特に刺さらない、という感じです。理由は不明です。

0

切ない青春ストーリー

前半が高校生パートで攻め目線、後半がアラサーでの再会パートで受け目線という構成です。前半部分、とにかく切なくて痛かった。高良(攻め)は親戚兼友人の諏訪の彼氏の真山(受け)に恋をする。浮気症の諏訪が真山を愛しつつも傷つけまくるのを目の当たりにしながらも、3人はいびつな友人関係・三角関係を続けていきます。

諏訪は高校の先輩の真山と付き合い、後輩の女子と浮気をし、3人のバイト先に浮気相手が押しかけてくるという修羅場も起こすかなりのカス野郎です。誠意のある高良を選べばいいのにと思いがちですが、高良は町医者の息子で善良な世間知らずの優等生。対して真山と諏訪は家庭環境に恵まれない者同士で惹かれ合ったような面もあり、単純に上手くはいかない。ご近所からの期待も厚い開業医の息子という地位が、いくら善人でも将来受けを傷つけてしまうのでは?と読者としては勘ぐってしまいました。

後編で再会した高良と真山は無事にカップルとなることはできましたが、案の定前半で感じた勘が当たり、真山は傷つきまくり、いつかは医者の高良のために身を引かなければという思いは消えません。そこで過去のクズ男、諏訪も再登場します。後半での諏訪は意外といいヤツで憎みきれません。彼も真山と別れた後いい恋愛できてなかったようで、あとがきで先生が言ってたようにストーカー気質の男に束縛された方が彼のようなタイプの男は幸せになれる気がします。その時はぜひ諏訪受けで。

書き下ろしの短編もいくつか載っており、主役カップルが最後に幸せになるまでを楽しめる分厚い一冊でした。

0

まさにしゅみじゃないんだな

さすが凪良先生、登場人物のほんとこういう人いるよね、というリアルさ
10代の痛さみたいなのが、身につまされる。
高校時代モブだろうがカースト上位だろうがヤンキーだろうが、
振り返るとほんと10代って痛い、と思う。
こんな友達とか巻き込みまくって恋愛するやついるよね。
その迷惑さとか嫌悪感を思い出させてくれるパワーのある作品。
そして、主人公たちが年をとってもやはり好きになれないキャラクターで
現実社会でもいい年こいてもこういう人たちやっぱりいるよね、とさらに残念な気持ちが沸き起こるという…なんかすごいな、この作品。
登場人物誰一人共感できなかった(主人公の親達ですら)、というかしたくなかった。
こんなことお前が言うなだけど、作品としての価値は決して低くない。

2

14年の想いは強い!

あらすじは、上記を参照してください。

流れとしては、中盤まで苦しくその後乗り越えて幸せになる物語。
私としては前半の高良が、諏訪と真山のいちゃいちゃや、諏訪の浮気を目の当たりにしなければならないことが辛かったです。
でもそれも真山に対しての想いが強くなる要素だったのだなぁと思いました。
真山のイメージが言葉遣いや出会いの印象で、どうしても綺麗な人にはならず、また高良もか弱いイメージになってしまい物語に入り込むのに時間がかかりました。
大人になってからの高良は、成長し真山に対してもリードする感じか良かったです!特にHの時は、長年の想いが爆発してかなり真山に無理をさせているんじゃ?!と思うくらい。

真山の妹や弟の名前や、昔のお遊戯会のDVD、高良の両親など、ほっこりする事や場面、登場人物がこの物語にはあり私は好きです。

0

ちょっとイラっとするんだけど。

作家買いなのですが、他の作品より”萌え”が遠回りで、最初に読んだときは”うーーん”、ピンときませんでした。受けの”マヤちゃん先輩”が典型的な”だめんずウォーカー”(ちょっと懐かしい)で、あまりにじれったくて切なくて…。。。納得できん。。と悶々としてたら、”ずっと、きみが好きだった”に救われました。
高校生の切ない青春より、大人のラブラブ派です。
大人になってようやく持ち味を伸ばしていい男になった高良と、予想どおりの”だめんず”に成長したマヤちゃん先輩が再会して、”今度こそ”の恋がはじまる。やはり、いい受けは大切にされてほしいです…。よかったです。高良がいつのまにかグイグイいける攻になってて(もっとグイグイでもいいけど)ワクワクしました。マヤちゃん先輩のネガティブ思考回路には、ときどきイラっとさせられるのですが、高校時代編では視点が見えていなかったので、”ああそうか。だからか”という、前作の答え合わせみたいな楽しみ方もできます。元カレ諏訪が現れたときは、軽くハラハラしましたが(戻るはずないけどね。でも超絶絆され屋のマヤちゃんは油断できん。)、その出来事がより二人の絆を深めるかたちになったことで、とってもホッとしました。
諏訪について、ダメなヤツなりの事情はあるんでしょうが、それについては彼の物語を読んだら見方が変わるのかも(いまんとこ見当たらないので、、苦手なタイプど真ん中でした)。

2

長丁場

高校生ものと思っていたため熟成していたのをようやく読みました。高校生編→社会人編と続く十数年にわたる恋物語で、ああ良かった!と思ったんですけど、なんとなく盛り上がりにかけたので萌。攻め受けとも好きだったんですけどね・・なぜかな。単行本の文庫化「本編(高校生編)140Pほど+社会人編160Pほど」+応募者全員サービス小冊子のお話21P+書下ろしSS16Pほど。

開業医(眼科)の家に生まれた高良。はとこの諏訪は、両親がもめている家にいるのが辛いらしく、離れになっている高良の部屋によくお邪魔しに来ています。ある日諏訪が「あとでもう一人くる」と言い、「彼女連れてくんな!」とぶーたれていたのに実際に来たのは一つ先輩の真山(男)で・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
諏訪(イケメンもて男)、真山の弟妹、攻めの両親ぐらいかな。諏訪が好きだった、辛かった。先生、この方の行く末を教えていただけないでしょうか・・。

** 内容に関する感想

攻め受けとも高校時代のお話は、しょっぱい酸っぱい、ああ高校生・・・・と、ただただ切なくなるお話でして。そこで一旦終わったもんですから、あらら、どうなるのかと思っていたら、後半は社会人になってんじゃん!!!!
高校生の時は野暮ったいのかと思われていた高良ですが、まあ落ち着いた柴犬のような良いワンコになりました。素晴らしい。私は見る目がないので諏訪(チャラいイケメン)に惚れて相手にもしてもらえないタイプですが、真にお利口な女子は、最初っからきっちり高良のような男を見抜くんでしょうねえ・・・。

受けの真山は高校生の時はヤンキーっぽい様子ですが、苦労人さんだなあという印象。小さい弟妹の世話をし、家の収入の足しにとバイトをし・・・健気すぎるやろ。可愛い、線の細いという健気ではなく、テレカクシにそっぽ向いたり、やや乱暴な言葉を使ってみたりという様子なので、個人的には好きでした。

と攻め受けとも好きなタイプだったし、長丁場でやっとこさ幸せになる二人だし、幸せになるシーンは萌え萌えだったのに・・やっぱり諏訪(高校時代の真山の好きだった人)が気になってしょうがないからかな、と思います。彼はこの後、どんな人生を送るんだろう?どうにかして幸せになってほしいんだけど・・・ととても思いました。先生、出版社の皆様、何卒、彼のその後を教えてください・・

2

色々と不可解

『きみが好きだった』凪良ゆう先生 読了

はっきり言って趣味じゃありません。寝取り寝取られは自分的にダメなネタで、せめて第1章まで読み終えようと思ったけど流石に我慢して読む意味も分からなくなってきて第1章手前まででやめました。

個人的な考え方ですが、恋人同士の間では両思いならどういう形の付き合いでも、当事者が納得するなら赤の他人に言われる筋合いはないと思っている。諏訪は恋人と常に一緒にいたいからほかの女の子にちょっかい出してるけど、マヤちゃんはそれについて高良の前では特に傷ついてるとかは言っていない。
それを見て高良は勝手な正義感や嫉妬でマヤちゃんの味方になってるけど、実際高良が見てないとこで2人の間でどういう会話をしてるか、どういう形の恋をしているかは全然分かっていない。

実際2人のセッを目撃したとき、マヤちゃんと諏訪の間の雰囲気はまさにお互い惚れ合ってる恋人そのもので、高良が勝手に諏訪の浮気に怒ったり、隙間を狙って告白だったりキスなんかしたりして、正直あんまりだと思います。

女性目線から考えたら確かにマヤちゃんは辛そうとか、傷ついてそうとか思うかもしれないけど、世界中にはいろんな人がいます。一生かわいいって言われないかもしれない人が、初めてかわいいとか言われて、付き合うこともできて、それでもう幸せすぎてそれ以上は望まないという考え方もあったんだろう。(マヤちゃんがそうだと言いませんが、あくまでそういう可能性もあったんでしょうって話です。)

こっそり片思いをしたり、友だちとして相手の恋人の浮気に怒るのは良いけど、分からせようとするのはちょっと勝手すぎません?って思いました。

そもそも初めてマヤちゃんのかわいさに気づいたのは諏訪で、マヤちゃんに初めてかわいいって言ったのも諏訪で、
逆に高良はどちらかというと諏訪に恋しているマヤちゃんがかわいきて綺麗で、そのかわいさと綺麗さを初めて気づいたという認識をしています。(諏訪に紹介されるまで真山のこと知ってたのに、紹介される日に初めて「綺麗」って高良が思ったから勝手にこう推理しています。)

あと、海辺のアルバイト、そもそもなぜ高良も呼んだのか全然分からなかった。絶対3人いるという設定なら分かりますがそうでもなかったみたいだし、まぁ男子高生の考え方は私なんぞ理解しようとしてもできないもんなのでそこは放っておきます。

恋なんてこんな真面目な義理言わないだろって思われる方が多いかと思いますが、こんな屁理屈な人間でBLも楽に楽しめなくてなんか少し残念な気持ちになります。

それだったらあらすじ読んだ時点で買うなって話ですが、一応あらすじもレビューもネタバレにならない程度で読ませていただいております。あまりにも評価が分かれているので凪良さんのファンとして好奇心が抑えられず買ってしまいました。

今回は申し訳ありませんが、ハズレとさせていただきます。

6

マヤちゃん先輩…

凪良先生の描く受けが好きすぎて、無条件にその足下にひれ伏したくなってしまうのですが、とりわけこの真山先輩が好みです。
本作は攻め受け両視点ともに共感しながら読める、稀有な作品の一つだと思います。

同じ高二ではとこ同士の長良と諏訪。両親が不仲で家庭に居場所がない諏訪を慮り、夕飯時は長良の家で共に過ごすのが常だった。
長良は医者の息子で円満な家庭に育った優等生、対してチャラモテ系の諏訪はしょっちゅう付き合う子が変わる憎めないタラシ。
諏訪が一つ先輩で同性の真山を家に連れてきてイチャついているところを見せられた長良は、当惑しつつも真山のことが気になりはじめる。女の子だけでなく同性にも惹かれることを自覚しながら優等生でいなければならない彼の目に、綺麗で多少荒っぽくて、家族思いの真山はとてつもなく眩しく映った。

真山は諏訪に夢中で、何度浮気されても同性ゆえに傷つけられても、許し、耐え、諏訪の要求に応えようとする。不誠実な諏訪なんかより、絶対自分の方が真山を大事にしてあげられるのに…
前編の長良視点では真山の転校をきっかけとして三人の関係は転機を迎え、長良の片恋も成就することなく終わりを告げる。

後編は真山視点。
高校を卒業して十三年が経ち、付き合っていた恋人と別れて地元に戻った真山は、母親の再々々々…婚相手が経営する飲食店を任されていた。仕事も恋愛も実りのなかった二十代を振り返り、時間を浪費していたのではと後悔し始めていた矢先、自分の店で長良と久しぶりの再会を果たします。

高校時代、長良はダサくて冴えなくても、十年後には頭角をあらわすタイプだろうと確信していた真山でしたが、落ち着いた大人の男に変貌を遂げた姿を実際目の前にすると、彼に告白された過去を思い出して意識してしまう。
本当にいいヤツだったけれど、友人以上にはなりえなかった長良と、彼の思いを受け入れられなかった真山の立ち位置は三十代に入って逆転します。

やっぱり人を好きになるタイミングってあって、恋に落ちた相手に夢中になってしまうと誰の忠告もアドバイスも耳に入らなかったりするものです。年を重ねて過去を振り返った時に、なんであんなヤツが好きだったんだろ…って、夜中に叫びたくなってしまうような赤面必至の恋に覚えがあったら、このお話を読み終えた後になんともいえない余韻が残るのではないでしょうか。

季節の空気が読み手の肌にも伝わってくるような、印象的なシーンがたくさんあります。
原チャのニケツ。少しでも会いたくて、好きな人のバイト先をマラソンのコースに入れて走った早朝。三人でお弁当を食べていた校舎の屋上や、海辺のペンションで泊まり込みのバイトをした夏休み。
なにより、書き下ろしに描かれた長良家の庭に植えられた桜の木のエピソードが胸に迫り、親の思いを汲むと泣けました。

このお話は甲乙つけがたい凪良先生の作品の中でも五本?の指に入るのですが、読んだ当初から宝井理人先生のイラストは自分の抱いた作品の印象からはずれていると感じていました。
これはDK青春ものであると同時に、当時を振り返らせてくれる大人向けのお話でもあると思うからです。

渋いところでは宮本佳野先生、大人センチメンタルなヤマダサクラコ先生や小椋ムク先生のような絵柄をイメージしているわたしには、挿絵がちょっと残念なのです。
誤解のないように申し添えますが、宝井先生は大好きです。

2

フラストレーション溜まりっぱなし

どこまでも甘ったれな諏訪を一発殴らせろ、と思った前半の高校生編。

諏訪の事情はわかりますが、わかった上で甘ったれだと思います。

前半部分は耐えました。
後半、再会してからの高良と真山の再会愛を読みたいがために耐えました。

しかし、いざ後半が始まると。
案外あっさりエッチしちゃって拍子抜け。
あれだけ複雑な関係だったのに、再会してからエッチまで、付き合い出すまでが、あっという間で、私、20ページくらい飛ばしたのかしら…?と思いました。

ずっと好きだったから。
もう二度と会えないかもしれないと思っていたから。
これから先ないかもしれないから、っていう高良の気持ち?もわからんでもない。

真山は、高良が昔の想い出のノスタルジーに浸ってるだけで、今の自分を見てないみたいな言い方をしていましたが、じゃあ真山おまえはどうなんだ?
いつ、高良を好きになった?

高良救済として読んでたはずなのに、ここで急にペースダウンしてしまいました。

諏訪も相変わらずです。
先生はあとがきで諏訪は不憫と書かれてましたが、私も不憫だと思いますよ。
性質が、です。

真山が諏訪のことを、あいつも色々あったし、って言うセリフが出て来ましたが、もういい年の大人でしょ?30でしょ?


諏訪にほっぺつつかれて真っ赤になる真山。諏訪は真山の好みど真ん中なんだって。
で、部屋に上げるんだって。
なのに高良がお見合いしたことにショック受けてる。(本人はお見合いとの認識なし)
諏訪のご飯作ってやりながら高良を恨めしく思って泣く。

なんでもかんでも高良のせいなんですかね。
挙句に部屋に来た高良を出て行かせて、これで良かったんだ、って。

今まで我慢してきたものが頂点まできて、いっそ本閉じようかと思いましたよ。

頑張って最後まで読み終わりましたが、私にはすでに時遅し。

諏訪のように、青春の1ページだったよな、なんて思えません。

凪良先生作品でこの評価は初めてです。
後半も高良視点だったら、もうちょっと違っていたのかもしれません。
ごめんなさい。

6

春先

コメントありがとうございます^ ^
凪良先生の作品は好きなものばかりなので、今回は自分には合わなかったんだと思います^^;
結構厚みのある本だってので、尚更残念でした。
次に期待します!

よしぴす

熱烈に共感しました。

高評価の皆さんごめんなさい。

旧版を読んで絶対に再読しないと思っていたのに、SSが気になって読んでしまった。
やっぱり合わないのは読んじゃダメだわ。

再読したことで更に真山が嫌いになった。
高良が本当に惨めでかわいそうで同情。

真山は大人になってから再会しても諏訪を優先してるし、特別なんだろうと思う。
真山が高良を好きだとはどこからも読み取れない。
諏訪が特別で忘れられなくて、そこまで高良を好きになれないのなら
ちゃんと高良を振ってやるべき。
最後まで高良をバカにしている感があって嫌な男だなと思いました。
高良は真山のどこがいいの?顔?もう旬を過ぎた疲れたオッサンになっていくだけだよ?

高良との連絡を意図的に絶ったし、諏訪の電話には近況をベラベラ喋って高良には嘘をついたし、
仕事中に突然現れた諏訪に仕事を放って付き合うし、夜遅くに押しかけてきた諏訪を家にあげるし、
仕事終わって疲れているのに夜遅くに会いに来た高良を追い返してどこでどう成長したんだよ?
今までも高良の事は何回も切り捨ててるよ?同じ事してるだけじゃね?
諏訪に嫌な役させて悪かった??は?はぁぁぁ?
そこは諏訪も帰すべきだろう?いつまでいたんだよ?
海で高良にキスされた時には突き飛ばして諏訪に抱きついて置いてけぼりにしたくせに。
その後まったりと諏訪と昔を懐かしんでるし。
高校の時の夏のバイトの時許可なく最中を見せつけたのを聞いて「コイツ最低だな」ぐらい思えよ。
いい思い出とはとても思えないのだが?懐かしいか?
高良には睡眠時間を削らせてせっせと通わせてたくせに、諏訪とは待ち合わせして見送りか?
諏訪に言われるがままだし。
「もっとわがままになったほうがいい」って言われたから店まで高良に送ってもらうことにしたのか?
「俺の代わりに高良に大事にしてもらいなよ。」って言われたから高良を選んだのか?
なるほど。ふぅん。
諏訪の言ってた「年の割に純なところある」ってのはどこですかぁ?
それ諏訪にだけ発動する恋する乙女モードのことじゃないの?
諏訪も東京に帰ってしまったし一人になるのが寂しかったのね。
高良のお見合い話では泣くほど悩んだ?諏訪の為にだし巻を焼きながら?
諏訪の浮気ではこのままじゃどっかから飛び降りるって死ぬほど悩んだのにね?
その後高良に好き好き言ってるのが嘘くさい。

SSでもなかなか一緒に住むことも承知しなかったようだし、
諏訪とは浮気されながら5年も同棲してたのに。
家柄がどうのとかを理由にするのが古風?一緒に住みたくない言い訳じゃね?
高校の時に高良が童貞だった事を小馬鹿にしてたのに。意味わかんない。
ヤリチンが偉いのか?価値観がチグハグでバカっぽい。
妹と家族ぐるみのお付き合い今までの男ともしてたんじゃないの?
友達と紹介してたかも知れないけど、ゲイばれしてたし。
知らぬは高良だけ感。ずっとバカにした扱い。
またフラフラする宣言してたしな。この先も信用するのは難しいだろう。
高良に対しては全然愛を感じないし、不誠実だわ。

誰にも共感できないんだけど、高良は優しいいい男だとは思うから
せめてもっとすごい美人受と素敵な恋をさせてやって欲しかったよ。
一途なワンコっていうより都合のいい優良物件男で終わってますわ。
本当に不憫だわ。カス掴んで勝ち得た発言してたし。

諏訪が高校生にもなって家庭不和の影響で人間関係を構築する能力に欠けるってのは納得できないな。
真山が今までロクな恋愛して来なかったのは諏訪みたいなチャラ男が好きだったからであって、
ゲイであることは関係ないと思う。妹にも言われてたが、男を見る目がないだけだろ。

真山の不幸を自ら呼び寄せてきたエピソード。
そのツケを高良に払わせるというとんでもないお話でした。
初恋が報われたとは思えなかったわ。終始マウントとられっぱなし。
高良に与えられたのは巨根とむっつりで床上手という名誉だけでした。

SSでもう少しいい話が読めるかと期待してしまった自分にがっかり。
ここで吐き出してムダ金使ったことと読んでしまった自分へのムカムカがちょっとスッキリしました。

11

忘れられない恋

今回は母子家庭でバイト三昧な先輩と
成績優秀で真面目な後輩のお話です。

攻様視点で高校時代の
受様との出会いから別れまで、
受様視点で社会人になり
攻様の再会から恋人になるまでに
再録と書き下ろしの後日談を収録。

攻様の家は祖父の代から眼科医院で
父が後を継ぎ、攻様も後を継ぐべく
真面目に勉学に励んでいます。

母親の従姉妹夫婦の離婚話に絡み
同い年のはとこがよく家に来るようになり
最近では一番仲のいい友人になります。

はとこは来るもの追わず
去るもの追わずな軟派な男で
今付き合っている学校の先輩を
攻様に会わせたいと言い出します。

はとこの彼女など興味のない攻様ですが
やってきたのは3年生でも悪いで
目立っている男子生徒だったのです。

そして彼こそが今回の受様になります♪

受様は綺麗な顔立ちながらも
口と手や足が一緒に出る乱暴な先輩ですが
はとこの腕の中では真っ赤になる
可愛らしい一面のある人でした。

受様の告白にはとこが応えたものの
はとこが男と付き合うのは初めてで
攻様をカムフラージュに
3人で過ごすことが増えていきます。

母子家庭で年の離れた弟妹の世話と
バイト三昧な受様に恋人のはとこは
不満タラタラで浮気を重ねます。

一番好きなのは受様だけど
恋人にはいつも側にいて欲しい
というはとこの言い分は
攻様には承服できないモノですが
受様は仕方ないと許すのです。

そんな受様と共に過ごすうちに
攻様は自分が受様の恋人なら
もっと彼を大切にするのにと
やるせない思いを募らせ…

単行本収録作2話に
全サ小冊子用に書き下ろした1話に
新たな続編1話書き下ろしての
文庫化になります。

初版の単行本でた際に
ちょっと高い!!と思ってしまい
買い逃した本だったので
文庫化を知ってから
楽しみに待っていました♪

攻様と受様は恋人のはとこ、
はとこの恋人として出合うため
優等生な攻様は受様に恋心を抱いても
ただ見ているだけしかできません。

しかも攻様から見ても
受様の恋人の行動は不誠実で
受様を悲しませているのです。

それでも受様がはとこといて
幸せならといいと思っていたのに

浮気相手の後輩女子が
はとこの本命彼女として現れて
攻様がブチ切れてしまうのです。

それでも受様ははとこを選び
受様の恋は実りません。

理屈では解明できない
恋心の理不尽さ、やっかいさに
振り回される攻様のやるせない思いが
切なかったです。

そんな2人が時を経て再会し
受様を忘れられなかった攻様は
少しずつ受様を囲い込んでいくのです。

片恋遍と両想い遍で視点が変わるため
それぞれの逆の立場でも相手を見れれて
2人の恋が実るまで楽しさ倍増、
続く番外編まで一気読みでした (^◇^)

何かの事情で別れても
再び巡り合って惹かれ合う恋というパターンは
かなりMY萌ツボなので

まだ自分のことで手一杯だった初恋と
何度か恋をして互いに大人になり
再び巡り合い掴んだ恋と
3つの恋を楽しませて頂きました♪

書き下ろし2本で
2人が周りの人達からも祝福されているのが
またとっても良かったです。

来年の桜は家族4人で見られますように。

今回は先輩後輩&再会&年下攻をキーワードに
榎田尤利さん『交渉人は黙らない』をおススメです。
こちらの攻様も一途です。策士ですけどね(笑)

4

キラキラして、苦しい青春

読んで見たかったお話だったので、新装版が出て迷わず手に取りました。良かったです!!書き下ろしを含んだ三編からなるお話です。


医者の息子の高良(攻)。高良の親友の恋人 真山(受)。真山の恋人だけど浮気ばかりの、高良の幼馴染で親友の直巳。17歳の高良は、幼馴染の恋人として、紹介された1つ歳上の真山に恋に落ちます。幼馴染の恋人だから、恋心を隠しながら、直巳を含めた3人での日々を過ごしていきます。直巳の浮気を怒り、真山が直巳を許すのを複雑な想いで見つめる高良。甘くも苦しい日々には、あるきっかけで終わりが来て…。そして、次の話では、成長して大人になった真山と高良のお話です。再開した2人の、変わっていく関係の話。


真山は、直巳が大好きで健気。直巳が浮気をしても、影で泣きながら許してしまいます。家庭環境が複雑な真山と直巳。対して、仲の良く裕福な家庭に生まれた高良。高良はずっと真山を一途に想い続け、高嶺の花のように恋い焦がれていますが、真山は真山で、高良のことが眩しいのです。前半の高校生の頃の日々が愛おしく感じます。後半の大人になってからの話では、高良がイイ男になっていて、けれど真山の前では、情けないワンコのままで、もう色々と好き要素が詰まっていました…!青春小説が読みたかったのと、長年かけて想いを遂げる話が好きなので、私には大ヒットでした!

一途に想い続ける攻が好きな人、健気な美人受が好きな人、苦しむ攻が好きな人、三角関係万歳な人にオススメします。

8

一途なわんこ攻めがお好きな方に。

作家買い。

2013年に単行本で発売された旧版に、「グッデイグッデイ」と「さくら」の2編の描き下ろしを加え文庫本という形で出版された新装版。

旧版は既読。宝井さんの描かれた表紙や挿絵は変わらず、本文は修正はちょびっとだけありましたがほぼ変わらず、でした。

内容は旧版のほうでも書いてくださっていますが、一応ざっくりと。








「きみが好きだった」
開業医の息子で、高校生の晶太郎視点のお話。
晶太郎は友人でもあり、はとこでもある直巳と家族ぐるみの付き合いをしている。直巳はいいやつではあるもののモテるのをいいことに女性関係がちょっとだらしない。

ある日直巳に「恋人」と紹介されたのは、同じ学校に通う一つ年上の真山先輩。
真山が男であることに驚きつつも、彼と関わりを持つことで少しずつ真山先輩に惹かれていく晶太郎。けれど、「マヤちゃん」は直巳の恋人で。

そんな想いを隠し続ける晶太郎だが、直巳は浮気ばかり。

自分なら真山先輩を悲しませないのに。

そんな3人のたどり着く結末は―?

直巳という男の子は不誠実極まりない男の子なのですが、憎めない。
真山も、同じように感じてたんだろうな、と思うのです。浮気性で、ふらふらしてて。でも、好きだったんだろうと。

その一方で晶太郎にも心惹かれていく。
三角関係のお話なのですが、ドロドロしてない。

彼ら3人が、とにかくいい子たちだから、だと思うのです。

「きみが好きだった」は彼らの関係は昇華しないまま終了します。

そして、後半の「ずっと、きみが好きだった」へストーリーは移行します。
「きみが好きだった」とは異なり、こちらは真山視点。
そして、彼らが出会った高校生時代から13年後、のお話です。

医者になり、実家の病院の跡を継いだ晶太郎と、母親の再婚相手が経営する洋風居酒屋の店長になった真山が再開するシーンからスタート。

高校生の時には蓋をするしかなかった想いが、再会したことで再燃する。
大人になって、分別もでき、常識も知り、現実も知った彼らが辿る「未来」はー。

「きみが好きだった」の時から、晶太郎という青年はとにかくナイスガイです。
誠実で、大人で、開業医の跡取りだというハイスペック男子。何より真山一筋です。

一方の真山のほうはちょっと複雑。
でも、その根底にあるのは、晶太郎への想いなんですよね。

晶太郎を愛しているからこそ、彼のこれからを思い、一歩踏み出せない。

そんな彼らの起爆剤になるのが、ヤリチン・直巳です。凪良作品の中でも群を抜いてのクズ男と言って良いのではなかろうか。
でも、直巳って、実はかなりの不憫さんだと思うんですよね。

好き放題しているようで、彼は周りをよく見ている。
彼がマヤちゃんの前から姿を消したのは、マヤちゃんの気持ちがどこを向いているか気づいたからだと思うんだよな。

凪良さんもあとがきで書かれていますが、直巳を幸せにしてあげてほしいです。スピンオフを激しく所望してますです。

新装版にあたって収録されているあとがきは、どちらも晶太郎視点のお話です。

「グッデイグッデイ」
恋人同士になった彼らは、一緒に住むことにするけれど…。

というお話。

「さくら」
真山と住む部屋も決まり、引っ越しをする事に。引っ越しの当日、荷物をまとめる手伝いをしてくれていた母親に、結婚できないことを詫びる晶太郎だが―。

2話とも短いお話なんです。
でも、この短いお話の中に、家族への愛が溢れていました。

男同士で恋をする事の難しさ。
けれど、そんな彼らを見守り、愛してくれる家族がいる。

子ども時代。
彼らが出会った高校生の時。
現在。
そして、これから共に築いていく未来。

それらを、まるっと描き切っている、素晴らしい描き下ろしでした。旧版を持っているので新装版を買おうかちょびっとだけ悩みましたが、やっぱり買ってよかった、と思える書き下ろしでした。

彼らが出会って、恋を成就させるまで14年という歳月がかかっています。
ジレジレと進む恋ゆえに、もしかしたら好みが分かれるかも。

でも、個人的にはめっちゃ好きな作品です。

一途なわんこ攻めがお好きな方にはお勧めな1冊かと思います。

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