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表題作愛がしたたる一皿を

桐谷貴洋
フリーランスのライター
水崎侑也
フレンチシェフ,30

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

フレンチシェフの水崎には、十代の頃、母が殺人鬼に食われたという凄惨な過去があり、そのせいで人との接触が苦手だ。ある日、水崎は新規の客に自分の血が入ったソースを出すという最悪の失敗を犯す。だがその客、フードライターの桐谷は料理を大絶賛した。優雅だが強引に距離を詰めてくる桐谷を、苦手にも好ましくも感じる水崎だったが、彼が例のソースの「隠し味」――水崎の血の味に魅せられていることを知り……。

作品情報

作品名
愛がしたたる一皿を
著者
一滴しぃ(Si) 
イラスト
葛西リカコ 
媒体
小説
出版社
心交社
レーベル
ショコラ文庫
発売日
ISBN
9784778126353
4.2

(44)

(22)

萌々

(16)

(2)

中立

(1)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
13
得点
181
評価数
44
平均
4.2 / 5
神率
50%

レビュー投稿数13

思ったよりもダーク

すごい一冊を読んでしまった…
読了後、最初に考えたことはこれでした。

以前ちるちるのYouTubeで白米さんが紹介されていたことを覚えていて、いつか読んでみたいと思っていたところKindle Unlimitedで発見。やっと読むことができました。

受けの血が一滴入ってしまった料理を攻めが気に入って始まる物語…
思った以上にサスペンス要素があり、ふたりの恋愛の裏にも仄暗い影が漂っていました。

軽い気持ちで読み始めたら、割と早めにふたりがくっつくし、でもまだ半分以上ある…あれこれ恋愛メインの軽い話じゃないぞと段々気付かされるw
予測不可能で先が読めず、思ったよりもダークな読み心地ですが面白かったです!

0

No Title

葛西リカコ先生の印象的な表紙にひかれて。
噛み跡があったから完全に吸血鬼モノだと思って読んでみたら全然違いました。
料理人の母親を「食べられて」亡くした水崎。
猟奇的な事件はトラウマとなり(当たり前)
接触恐怖症を患いながら料理人としてなんとか日々を送っていた。
お店に現れたフード記者の桐谷。
きっかけは料理に惚れ込んだことだったけど、
徐々に惹かれていく…
接触すらできなかった水崎がすこーしずつすこーしずつ触れられるようになっていく様がよかったです。

0

何これ、めっちゃ面白いけど、怖い

初読み作家さんでした。
文章も丁寧で読みやすく、とにかくストーリーが面白くて!
一気に読んでしまいました。

で!!
何これ、なにこれーー!?なんですよ。
めちゃめちゃ面白い。
フードライターと料理人の恋、なのですが、ひゃあ~っとなるほど、仄暗いんです。
お料理モノなのに、どうしてこんなに仄暗いの??
怖いんですけどー!ってわけわかんないぐらいです。

サスペンス色がありつつも、割と早めに主役二人は両想いになります。
接触嫌悪のあった料理人水崎は、初めての恋と桐谷との行為に溺れていきます。
エロい。
仄暗ーいストーリーの中に、更に暗さを足す性愛にめざめた水崎が、エロくてドキドキします。

とはいえ、この作品、ドキドキのエロさも霞むほど最初から最後までジワジワと怖いんですよ。
だって、登場人物全員、なんか怖い。
攻めの桐谷も、主役の水崎も、怖い。

二人のラブの背後に、水崎の痛ましい過去の事件が、チラチラと見え隠れするんですけど、それがねー、全編通して不気味なBGMがずっと静かに流れている感じなんです。
こういうの堪んない。好きだ。
余韻を残すようなラストも、私は大好きです。
にんまりしちゃう。


血や、あと残酷とも受け取れる表現が、割と頻繁に出てきます。
苦手な方は読み進められないかも。注意してください。

あと、気になったこと。
文章中「いく」と「ゆく」の使い方が私の目に慣れず、時々違和感を覚えたんですよね。
他の作品を読んでも、気になるのかなーと思ったこと。
もう一つ。
Si先生のプロフィール、得意分野「かわいく元気なお話」となっていたこと。

はわわわわ…。
…この作品に限っては、ソレはちょっと…なので…
先生の「仄暗くて怖いお話」以外の作品も読んでみることにします。

0

美しい相思相愛

 久しぶりにツンツンしていない受け作品を読みました。水崎の発する一言から心情や行動まですべてから、桐谷への愛が見えてすごく可愛かった。
 桐谷のことを誘惑する水崎がやらしいのなんの。

 一般向け小説は興味が唆られず読めないので、ミステリー(?)要素を文章で読めたのも新鮮で面白かったです。
 母親が客から言われた言葉と同じセリフを、桐谷にも投げたのを聞いた瞬間、私もゾワッとしました。コイツやん、って。
 緊迫した雰囲気の描写がうますぎる。一緒になって不安になります。
 後半の、水崎が誘拐されそうになるシーンはもう、ページを捲る手が止まらないほど集中した。

 一段落後の水谷が、軽めのヤンデレに入ってるのには興奮しましたね。

3

グロ過ぎる

うまく人柄が摑めない状態で、どんどん進んでいく感じがしました。
15歳で母親を亡くした水崎。母親は殺害されて食された。そんな過去のせいで、人との接触を嫌い、料理人として小さな店をギリギリの状態で切り盛りしていた水崎。
そこへ来たフリーライターの桐谷に雑誌で紹介して貰ったのがきっかけで店は繁盛。
桐谷との距離も近くなっていった。

セリフ以外は第三者が語るような書き方で、登場人物の心の移り変わりなどが、分かりづらく感じました。そのためか、人との接触が苦手な水崎が、桐谷がゲイだと知り好意を向けられて、自分の気持ちを知るためにいきなりキスをしたり、その数日後衝動で桐谷を店の上に自室に引っ張りこむのにも驚きました。
そこから、水崎は快楽を求めるのに変貌し、それに加え死と食の考えが渦巻くようになります。
元々大胆な人格だったのが、母親の事件により押し込まれていた感情なのでしょうね。
どうしてもそれがついていけず、またかなりリアルに動物の解体が人体の解体かのように描かれており、恐怖も感じました。本当に桐谷によって水崎が食されてしまうのではないかというオドロオドロしさです。
全て解決し平穏な日常になったように見えて。。。みたいな終わり方も、また怖さですね。

1

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