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恋愛要素が同性というだけだった。

征祐と一志、どちらにも彼女が居て、その彼女たちのカレシ自慢がきっかけで知り合うことになる。
まず正直言って、彼女たちの「カレシ自慢」にはついていけない。というかその神経が解らない。友人のカレシと自分のカレシを比べて優越感を感じたいと思う感覚が解らない。他人と比べて、勝っているから幸せと思うようではもうそのカレシのことを好きなんじゃないと思う。自慢したい気持ちは解るが、比較する無神経さが解らない。比べられた友人のカレシにも失礼だし、自分のカレシにだって失礼だ。この作品はBLに女性キャラが出てくることを好まない人は堪えられない物語だろう。
特に征祐の彼女は男の基準が「学歴・容姿」で、「カレシが居る」ということに優越を感じているようなタイプだ。

また動物好き、犬好きには涙、涙、涙のシーンがある。動物を間に擬似家族というか擬似夫婦みたいな雰囲気のある(あくまで雰囲気で実際はそんな意図はないと思う)シーンがあったり、勉強の合間にキスをしたりというのがあるが、三分の二はダブルデートに進路に彼女たちのことという印象が強い。(実際にそれぞれの要素を書き出し、割合を出したわけではなく、あくまで印象だ)
BLといえばBLなんだろうけど青春小説の恋愛要素が同性だったというだけのような気がする。

ほのぼのと。

架空想定した世界を舞台の物語とこの作家にしては珍しい設定に惹かれたのだが、お得意(?)のドクター(しかも得意中の得意? の検死官)モノ。ちょっと期待しすぎていたかもしれない。全体的にはほんわかした雰囲気。

ウィルフレッドの過去も気になるし、ハルの出生にかんすることも片付いていないし、なにより執事・フライトが気になる。彼みたいなタイプが男に追いかけられて、おたおたしている姿を見てみたい。冷静だったり、余裕だったり、女性関係が派手だったりするのに、追っかけてくる男には弱いというパターン。おいしいそうだなぁ。妄想が膨らみすぎ。
ウィルフレッドとハルカップルは始まったばかりで、楽しい雰囲気だけど、これまでのことを考えればこれから先が大変なんだと思うのだが、無理にぐちゃぐちゃになるところを見たいとは思わない。

できればもっとじっくり、深く。

別に「好き」に理由は必要ないと思う。何か惹かれる。それで充分だが、この「そのわけを」は全体的に物足りない。登場人物が多い所為かもしれないが。

まず当て馬というか横恋慕&復讐を企んでいた志野原弟の存在が中途半端。倉方の暗い過去のひとつであるはずの志野原兄のが弟にも増して中途半端。どうして倉方が他人を信じられなくなったのか、その一旦を担っていて、過去の男でもあるはずなのに、最後のほうにとってつけたように倉方の口からあかされ、あっさりしすぎている。あれだけ頑なだったのに、もっとじっくりと書いて欲しかったエピのひとつだ。ここが深ければもっと志野原弟のエピが生きてきたような気もするし、倉方がキレたり、志紀が投げやりになったりするところももっと生きてきた気がする。

志紀が自分の思いをひた隠しにしていた相手とのエピももっと志紀の心に影を落として欲しかった。果たして倉方に惚れることによって志紀は救われたのだろうか。初っ端の落ち込み、荒れ具合から考えると変わり身が早すぎるんじゃないか、とも思える。

人間の醜さ

隆一の狡猾さゆえの滑稽さがあるものの、醜さ、不気味さが勝っている。和希のことを「好き」という気持ちよりもただの所有欲、略奪欲でしかないと思える。
表面上は清己の凄さを賞賛するような態度を取り、周囲の人たちに「出来た人間」とアピールしているが、その奥ではコンプレックスを刺激され、清己を見返すために真っ直ぐに努力すればいいものを捻くれて清己の大切な者、弟の和希に手を出したり、激昂した清己に刺されたときも人の良さそうな感じで実は和希に兄を犯罪者にしたくなかったら自分のものになるようにと持ちかけるあたり、気持ち悪いくらい嫌悪感が沸いてくる。それでいて「愛してる」とか言っちゃうわけだし。そんなの「愛」なわきゃない。ただの自分のプライドを満たすためだ。
また和希と清己が再会してからの隆一の行動も反吐が出る。自分が調べるから会わないようにと和希に言ったり、清己を陥れるため、敵対するヤクザを使おうとしたり。本当は古くからつながりがるヤクザなのに、あたかも最近被害に遭っているかのような態度。人としていかがなものか。

読むなら『夜ごとの花』を読んでから。

エリート年上攻めに一目惚れされて、引き抜かれた先で再会というシンデレラストーリーっぽい話。
一夜限りの関係がそのまま続くという話はよくあるが、『夜ごとの花』を読んだあとに読むと伊月に幸せになって欲しいと思っているためか特別に思える。
大人になればそれだけ背負わなければいけないものがあり、それ故に簡単にいかない。葛西はかなり自分の欲望に忠実だが、成尭とのことを引きずっている伊月には戸惑うことが多いようで、難しい。葛西の実直さ、彼の過去、背負っているもの、自分のものだけにならない不安、成尭のこと、吹雪のこと、何より葛西に惹かれる自分の気持ちをもてあまし、悩んでいる伊月が無性に可愛い。

狡いと思う場面もある

多くの人に囲まれて、人の中心に居る成尭に対し、自分に自信がない吹雪は自分が傷つくことを恐れ、思い出にしようとした高校時代。だが社会人になっても成秋が目の前に現れると心は騒ぎ出し、今は兄の伊月の恋人だと解っていても成尭に求められれば拒むことができない吹雪。
自分が傷つきたくないからと酷いふり方をしておいて、兄を傷つけたくないと思いつつも求められれば拒まないと書くとなんと都合のいい、自分勝手なヤツなんだろうと思うが、吹雪は高校時代も「今」も悩み苦しんでいる。「今」は兄を思う気持ちと自分の欲望……成尭が好きで、たまらない気持ちと伊月を傷つけたくないという気持ち。比重的には伊月を傷つけたくない気持ちに傾いているだけに、イタイ。
また成尭から逃げ出すのだが、それも「自分勝手」だとは思えず、追いつめられた結果だと受け止められる。不器用な性格だ。
だからと言って関係を求めている成尭が強引で悪者なのかというと、そうじゃなない。
成尭は成尭傷つき悩んでいて、悪者という表現は似合わない。人に囲まれていて、誰からも慕われている、カッコイイ男だと吹雪は思っているようだが、実際は年上の吹雪のことが解らなくて、不安でたまらず、脅迫じみたこともしてしまう。愛し方を間違っているのかもしれないが、真っ直ぐで、イタイと思えてくるところもある。
冷静に考えれば「狡い」と思う場面も多々ある。だが、狡いとは思えない。それは自分が昔つき合っていたのに、なんらかの理由で離れて、何年か経って再会して再び盛り上がるのが好きだから赦せれているだけではないと思いたい。

意識したまま別れた再会モノ

いわゆる「再会モノ」。意識したまま別れた再会モノというのも悪くない。

高校時代は憧れのほうが強く、はっきりとしていなかったが、恭祐にキスをされ、避けられて傷つき、恭祐のことが好きなんだと気づく至。
よくある攻が大人っぽくて、カッコイイ良くて、クラスの中心的存在で、友人が多いタイプ。それに対し、受は自分は平凡だと思っていて、攻に憧れていて、自分なんてと思っているタイプ。だけど実際の攻は臆病で大人じゃなく、むしろガキだし、受だって平凡と思っているのは自分だけで、周囲に攻曰く「とりまき」が居るようなタイプだ。
強引なところがあるかと思えば、情けない一面もある恭祐に対して、至は一貫して芯の強い性格をしている。

恭祐に対して完璧なかっこよさを想像して読むと裏切られる。大人っぽさやエリートっぽい感じが好きな人には「裏切り」だろう。
が、こういうカッコイイ人や大人っぽい人が情けなかったり、ガキっぽかったりする裏切りは好きだ。
好きな人のために必死になって何も見えなくなる盲目的なカップルは周囲に迷惑をかけなければいい。

意味深なタイトルだな

好みの話っちゃ好みの話なのだが、読むたびに思うことがある。
意味深なタイトルだな、と。
猫といえばネコを想像して、受けである優留のことを連想するが、読み進めていくうちに優留には猫の「きまぐれさ」というイメージは似合わない気がしてくる。猫というより、手負いの獣、人間に虐待されて人間不審になった犬というほうがしっくりくる。
気まぐれさからいったら日比野のほうが猫に近いし、傍に居る人を欲し、気持ちが迷っている印象がある。
深読みしすぎなんだろうか。

出会い篇というべき表題作よりも「猫の気持ち」のほうが好きだ。
基本的に受けがグルグルと悩むのが好きだ。できれば攻め視点が基本で、受けがグルグル悩んでいるのをどうしたらいいのか、と見守っている感じの話が好きだ。
「猫の気持ち」は攻め視点ではないが、優留が悩んでいるのを見守っている日比野の姿は好きだ。ポイントは大人の余裕を持って見守っているのじゃなく、本当は口出し、手出しをしたくてやきもきしているのに、優留のために見守っているところ。不器用な大人はツボだ。

オヤジモノが読みたいというより年の差モノが読みたくて、尚且つ、どこか抜けたところのある受け+切ない系な気分のときに必要な本。

兎に角暗い

那魚は事故で陸上を奪われ、親友の佳之は那魚を好きな気持ちに自分自身が追いつめられ、暁水は鬱積したものを背負っていて、全体的に暗い。
だが前向きな那魚に少しずつ暁水は癒される。暁水が癒されれば佳之が沈み、暁水が傷つけば那魚が傷つく。感情の連鎖に読んでいるほうまで引きずられる。
那魚の癒しに暁水はもちろん、那魚に怪我を負わせた男性も癒されるから不思議だ。読んでいるほうは、それぞれの陰の部分に引きずられて全然浮上できない。
否、癒される原因は解っている。那魚は相手のことを充分に思いやっている。陸上を奪った相手にも、どうしようもない暁水にも。その思いやりが佳之だけには諦めきれないようにしてしまい、辛すぎただけだ。
どこにでも居る少年のように思えたが、憎しみをどこかに忘れてきたかのような、大人というよりも超越した存在のようにも思える。

壁は兄

強気攻と弱気受。こういう強引な攻は好きだし、コンプレックスがあり、悩んでいるけどその悩みが恋愛で吹っ飛んでいる印象があり、ジメジメしてなくていいい。これから兄・秋司の問題があるだろうし、宣伝のためのスキャンダルがあるかもしれないけど、この二人ならなんとかやって行けるんじゃない? という気にさせられる。
個人的には秋司ひびきに食われるより、廉くんあたりに追いかけられたほうが面白いかもしれない。秋司が廉を追いかけるより、ああいう冷静な男が追いかけられてあたふたしているほうが好みだ。それに秋司が追いかけると大志・亮カプと似た印象を受けるような気がする。
根堀葉堀大志とこのことを訊き、亮を揶揄おうとする秋司。しかし廉に追いかけられ、それどころじゃなくなる……なんていかなぁ、と。これでも最初はひびきさん相手にてんてこ舞いになるのでもいいかなぁ、と思っていたが、廉くんが可愛く思えて仕方ない。