美しい彼を読んでから凪良ゆう先生にはまってしまい、「薔薇色じゃない」に続いて先生の御本を読むのは3作品目です。
本音はゲイキャラの皮の下に隠して...受けのニコールちゃんがとっても健気でした。
初恋だからこそ大切にしてしまう、攻めが好きな人がまさか男で、でも自分ではない...
田舎って閉鎖的だから、しょうがないところはありますが、大好きな人の側で他の男を思う姿を見るなんて辛い以外の何物でもないですよね。
最終的にはくっつくので、それまでの過程を楽しむのもいいかと。
また、想像していた東京での暮らしではないものの、毎日お仕事を頑張り私生活ではバーのマスターや常連さんたちにいじられながらも可愛がられている姿がリアリティありました。
表題作含めて男子高校生×男子高校生のお話が2作品、3Pものが1作品でした。
表題作の「23時のタイムシフト」はお漏らし好きの方にオススメです。攻めとのなりゆりセックス(挿入なし)をきっかけにお漏らしグセがついてしまった受けがとても可愛らしかったです。あと、あがた愛先生の作品をはじめて読んだのですが性器の描き方がめちゃくちゃエロい!使い込まれたふっくらしたアナルを描かせたらあがた愛先生の右に出る者はいないと思います。
ただ、お互いを好きになったきっかけが少し弱いかなと思いました。なんとなく気になる、体の相性がいい、嫌なやつじゃないから...まぁ学生ではありがちですが。精神的な繋がりを感じる場面があればもっとハマったかなと。
個人的には同時収録作品の「夢見る少女じゃいられない」の方が好みでした。受けはずっと攻めのことが好きで、でも言えなくて...焦れったい感じが良かったです。攻めが丸ごと受け入れてくれてハッピーエンドなのも安心して読めて良かったです。攻めの子は意外と策士なのかな?本当はネクタイ結べるけどできないふりして攻めに甘えてたり、まだ使わない教科書を借りに行ったり...でも性格は良さそうなので末永く受けを幸せにしてあげてほしいなぁと思うのでした。
受けのツァイフォンが強気で健気でとっても愛しかったです。
攻めのフェイ将軍は、ツァイフォンと出会った頃は兄を殺され恨んでましたがツァイフォンを育てる中で本当のツァイフォンを知り惹かれていく姿が良かったです。
ツァイフォンがフェイ将軍の兄を殺した理由も物語の後半になるとわかってくるので読み応えがあり面白かったです。
あと、フェイ将軍がジェンスーをやめたきっかけのエピソードが心がぎゅっと切なくなり好きです。フェイ将軍も昔はジェンスーとしてジェンを育てていたのですが可愛がっていたジェンが譲り主に色の出が悪いという理由で殺されてしまいます。それを機にフェイ将軍はジェンスーをやめ、フェイ将軍の兄は手元に置いて話したくなくなるほどの美しいジェンを育てればいいのだろうと考え...ツァイフォンを育てる決心をします。この出来事が後々のフェイ将軍とツァイフォンの出会いにもつながるのでとっても重要な部分を担っているのですよね。
中国?っぽい雰囲気の世界観と合っていましたし、最後まで楽しんでドキドキハラハラしながら読めました。
最後のあとがきで作者の文善やよひ先生が本作を書くきっかけを4コマ漫画で面白く描かれているので、それも必見です。
ハル先生の作品を読むのははじめてだったのですが、洗練された画風の美しさや澄んだ空気のような雰囲気を感じました。他の作者さんですが中村明日美子先生の御本を読んだ時にも同じ感想を抱いたので、今後の作品にも注目しなければ!と思わせてくれる作家さんだなぁと感じました。
読む前は、ブルーとホワイトを基調とした爽やかな雰囲気の表紙から胸キュン系、昔の同級生との淡い再会ラブというのを想像していたのですが...そしてそれはあってはいたのですが、2人の過去に起きたある出来事が想像の10倍シリアスでした。
ですが、途中で会社で一緒にお弁当を食べる描写や攻めの料理上手で几帳面な一面など可愛いエピソードも挟んであるので読みやすかったです。
元いじめられっ子×元いじめっ子のCPです。
攻めは受けに復讐を誓い、再開した受けに「一目惚れしました」と嘘をつき付き合うことに。でも受けは攻めが自分がいじめていた相手だと気付いていて...と言う話です。
個人的にモブの店長さんが全面的に受けの味方ではなく、ちゃんと正論を言ってくれる人だったのが好感度高かったです。
じゃなかったら、正統派甘々溺愛系が好きなわたしには読むのが辛かったかもと思いました。
というのも、結局攻めと受けは半共依存のような歪な関係で落ち着き、終始攻めが受けに翻弄されていたので...。
ゲスblとカテゴライズするには甘めですが、根性焼きや机に落書きなど酷いいじめ描写があるのでどの層にお勧めすべきか非常に悩む作品です。
とりあえず、元いじめられっ子×元いじめっ子の下克上を期待して購入するのは個人的にお勧めしません。
と、色々書いてしまいましたが、これからの2人の甘々な日常が見たい...!!!ということで切実に続編希望です。
ハズレなしのひなこ先生作品、今作も最高でした。
表紙左が受けの諒くん、右が攻めの赤西くんです。
無自覚両思いなふたりがくっつくまでのお話だったのですが。
お互い過去にトラウマのようなものがあり、なかなか素直になれないのでエッチはするけど付き合ってはない関係が続きます。
諒くんに恋心を自覚させるために「彼女できた」とうそをつく赤西くん。
諒くんはとても傷つき、やけになり他の男を誘います。青姦レイプでは、他の男に抱かれながら赤西くんを想う諒くんが可哀想で可愛かったです。
その後めちゃくちゃにされて捨て置かれた諒くんを発見した赤西くん。
頭を冷やすためにしばらくシェアハウスを出る決意を伝えます。
この後赤西くんは幼馴染の家に転がり込むのですが、この幼馴染くんが本当にいい子で...。ベストオブモブの称号を与えたいです。
結局赤西くんの執念から話し合いに至り、期待したくないと言い裏切られることを怖がる諒くんに傷つけてごめんと謝罪し告白します。
「も...ひとりにさせんな...」は殺し文句ですね。
何だかんだ言って噛みつきながらも本気では拒めない諒くんがかわいかったです。
大好きな作品の続編!!
付き合ってからの2人がたくさん見れて幸せでしたー!
初っ端のコスチュームプレイが好きです。乳首を触られながらお腹を押されて感じてしまう楓くんがとてもかわいらしく素敵でした。アナルとタマがアップになっているコマもえっちで良かったです。おせっせのとき攻めが受けに「ちょっと出ちゃった?」って聞くのすきなんですよね。イッてるとき足の指先がぎゅっとしちゃう描写もときめきました。
それにしても、あずさくんは相変わらずのサイコパスでした。
震えたのは、楓くんの運命のつがいが発情し彼が不可抗力で相手に襲いかかってしまった(未遂です)事件の後。
帰り道、河原に座り日が沈むまで話し合った2人。
あずさくんは楓くんを優しく慰めます。
「わすれたいでしょ?全部」と言い手を差し出すあずさくん。
弱々しく自分の手を握る楓くんを見て、心の中では「今日またひとつ 僕は君を手に入れた」と呟きます。こわ...
この2人はもはや愛情という域を超えて、共依存の関係になっている気がするのは私だけでしょうか...。2人だけの世界、非常に耽美ですが少し...狂気を感じます。
同時収録の捨てないでマイヒーローAnotherは、あまりキュンとしませんでした...あくまで個人の感想ですが。
それはともかく蓮兄のビジュアルがすごくタイプです。目が隠れるほど長い前髪がミステリアスな雰囲気を醸していて、いいなぁと思います。