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女性シアさん

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ボツデザイン版で本編が見たい。マジで。

主役2人のボツデザイン披露マンガだそうです。

「うわっ、誰だ!」「ボツになったお前だ」という会話があるように、メタです。ボツとイキが会話してます。いや、待って。

ボツになった王弟殿下、イケオジすぎませんか………………?「枯れすぎ」と言われてボツにされたらしいですが、なんて勿体ないことを!!!渋くて超かっこいいのに……!!!軍服超似合う!!!どうせエロなしBLなんだから、枯れすぎで全然いいのに……。

レビュータイトルは魂の叫びです。うわー……、渋すぎイケオジ版で本編が見たかった……。

面白かったけど、萌え不完全燃焼。

皆さま高評価ですね……。評価下げてごめんなさい。でもね、面白くなかったわけじゃないんですよ。むしろかなり面白かった。デビューコミックでこのクオリティはなかなか。ので、この評価は割と純粋に、萌えたか萌えられなかったか、ですね。萌えと萎えがせめぎ合った結果の萌評価です。

個人的推しポイントは、とにかく、受けの楓が良いキャラしてること。

生い立ちのせいでちょっとひねくれてるけど、健気で常に前向きに自分を奮い立たせている。この子、意地でも幸せになってやる、という気概が買いなんですが、それ自体がすでに、見知らぬ異郷に生け贄同然に突然放り込まれた自分の境遇に対する、楓なりの立ち向かい方なんですよね。強気強気と書かれていますが、強気でいようとするその心意気に、私はむしろ健気さを感じてしまいました。この子いいわー、推せる。かなり好きな部類の受けでした。

しかし一方で、攻めの練。こっちが問題です。この人にどこまで好感が持てるかで、かなり評価が違ってくるのではないかと思います。

元々、ケンカップルも塩対応攻めも独占欲強め狼攻めも好物です。その上で、この話も最後まで読んで、練には練なりの事情があったことは理解しましたが、特に最初のほうの練はやっぱり自己中で横暴だと思ったので(ブチ切れた時の楓に全面同意!)、残念ながらあんまり好感が持てませんでした。

そこに長年にわたる薬の副作用という要素があったことは、理解しました。それがどこまで人格を侵食していたのかは、練の側の心情描写がほとんどないのでよくわからないのですが。しかし、初めて楓と会った頃には、飲んでも飲まなくても変わらないから、すでに気休め程度にしか飲んでなかったとは本人の弁。え、そうなると、つまり、百夜結で見せた投げやりさは、本人の責任ということでは?

自分の意志じゃない結婚だったとしても、それは他ならぬ自分自身の体質の安定のため。薬を飲んでも飲まなくてもあまり変わらないということは、かなり待った無しな状況だったのでは?そのために、わざわざ遠くから探してまで連れて来た嫁に対する気遣いがゼロとか、大店の次期当主それで大丈夫かよ……。しかも楓のほうは、喧嘩したら食べられるんじゃないかとまで想像して怯えていたのに。

それ以上踏み込んだ描写がないのが異種婚姻譚の割にこの作品ちょっと残念だったのですが、食物的な意味で食べられる恐怖を乗り越えて嫁ぐ覚悟を固めるって、相当ですよね。その上幸せになってやろうと前向きに努力ができる楓に対し、それを表面上のものととらえて突っかかる練。嫁を貰う=他人と深く関わっていろいろ擦り合わせて生きていくことだし、その相手と上手くやって行く気がないって、自分の人生ドブに捨てるようなもんよね?じゃあそもそも、何のための結婚?体質安定させて、真っ当に生きるためなんじゃなかったの?と、あまりにも投げやりというか子供っぽいというかな練に、ちょっとイライラしてしまいました。

嫁体化もね、ケンカしながらエロいことしてるプロセス自体はたいへん良いのですよ……。でもね、毎回(義務的に)一定時間やった後、そのまま放置はやっぱりいかんですよ……。後半、むしろ我慢した自分を褒めろみたいなこと言ってましたけど、っとにこいつは……。それとこれとは別問題でしょ。相手に対する思いやりの問題です。抜いて来た後にフォローもできんとは言わせんぞ。で、楓を可哀想に思った従兄の裕士が抜いてあげてたことを知り、嫁に手を出されたとブチ切れて先祖返りすることになるわけですが、それ、他人の嫁に軽い気持ち(親切心なのか、これ?)で手を出した裕士も悪いけど、完全放置プレイ決め込んでたアンタに責任は……?たしかに楓に気持ちが移ってきた描写が増えて来たところではあるのですが、それでもそれまでの冷淡な仕打ちとの落差がありすぎて、私、ここで気持ち的に、だいぶ置いてけぼりにされました。

この先祖返りのシーンが物語的クライマックスだと思うのですが。楓と会ってから感情が引き出されて薬を減らしていたとかだったら、なんかもうちょっとこう、萌えられたんだと思うんですが。作者さん的にはかなり裏設定を考えられていたようなので、この辺りにも多分きっと、作者さんなりのお考えはあるんだと思う。でも、ごめんなさい。私はそれを汲み取ることができなかったので、練というキャラに理解を示すのがどうにも難しい。

まあ、最終的には塩対応系溺愛夫になるわけなんですが、初夜の後の2人のやり取りを見ても、何となくボンクラ感が否めない。もう、練は思い切り尻に敷かれてくれた方が、この家は安泰なんじゃないかと思われるので、今後も楓の頑張りに期待したいと思います。

王道でした。

当初買う予定はなかったのですが、評価が高いのと、pixivで読めた分がよかったので購入。絵の系統と色遣いのセンス、タイトル的にジャケ買いはないなぁ、と思った作品ですが(※個人の趣味の問題です)、ド王道すれ違い系としてはそれなりに面白く、とりあえず買って損はなかったです。評価としては、萌×2寄りの萌というところで。

クーデターが起こり、王政が廃止された国サンタマリア・ハートランドが舞台の物語。王族の専属護衛騎士候補→軍人のオリヴィエ(ルカ)×王子→軍人のリヨンという幼馴染み両片思いカップリング。

物語のポイントは、記憶と名前。これが上手く使われて、二人のすれ違いを生んでいます。

オリヴィエは代々王族の護衛騎士を務める家柄の妾腹の子、ルカ・ベルナードとして生まれ、家族に疎まれる中、王子であるリヨンと出会い、友情を育みます。王族の専属騎士候補としてリヨンから指名を受けたルカは、そのための訓練を受けることになりますが、そんな中で起こったのがクーデター。その時のショックでリヨンはほとんど全ての記憶を失い、それを知ったルカは、リヨンと自分の身元を隠す意味もあって、本名ではなく、リヨンの母である第三王妃から授けられた、護衛騎士としての名「王を守る者(オリヴィエ)」を名乗ることに。目覚めた時からそばにいて、世話を焼いてくれたオリヴィエに全幅の信頼を寄せるリヨン。長い間そばにいる中で、その気持ちはいつしか……、という展開です。

この、「ルカ」→「オリヴィエ」の変化が、物語的には重要なポイント。王族の専属騎士には、王族から名前が下賜されるしきたりがあり、まだほんの少年に過ぎなかったルカにリヨンを託した、王妃の願いの詰まった名前がオリヴィエだったわけですが、当然、それは戸籍名じゃなく、さらに、リヨンは「ルカ」のことは、全く覚えていないのです。

後半、リヨンを利用しようとしたとある人物が、「オリヴィエ・カーライルという人物は存在しない。偽名だ。やつを本当に信用していいのか?」と揺さぶりをかけてくるんですが、クーデター以前の記憶のないリヨンは、オリヴィエがリヨンのために「オリヴィエ」を名乗っていることを知らず、まんまとそれに乗せられて、助けに来たオリヴィエを拒否ってしまう。このへん、なかなか上手い構成だなー、と思いました。

結末は大団円なので、みなさん安心して読める仕様です。王政が倒された国で王族が身バレして(て)も無事、という辺りにはご都合主義感がありますが(上司がアレということは軍の上層部にも旧王政側の人間かなりいそうだし、そもそもどんなクーデターだったの?)、まあ、野暮なことは言いっこなしにしましょう。

お互い我慢期間が長かったせいか、くっついた後はひたすらイチャコラデレデレしています。特にオリヴィエ。それまでは「俺は騎士なんだからリヨンに手を出すわけには行かない」と典型的ヘタレ攻め(しかも、ある程度までやることやっときながら急に我に返って、「女ができた」と言ってリヨンを突き放すとか、なかなかに最低)の振る舞いをしておきながら、死線越えたら、急に吹っ切れてガッつきやがりましたね。何が彼の中の障壁を突き崩したのかが今ひとつわかりにくかったのは、ちょっと残念ではありました。

まあ、ひたすら健気で、オリヴィエの気を引きたいがために夜遊びしまくっちゃうあたりお前カワイイなー、な受けリヨンが幸せになってくれるなら、いいんですけど。最後には「ルカ」のことも、ちゃんと思い出したというオマケつきです。

しかし、これもちょっと気になったのは、BLあるあるですが、リヨンが回を重ねるごとに美人化していること。初登場の時は軍人、しかも遊び人臭漂う登場なだけあって、割と男っぽさがあったんですが、表紙に至っては完全に美人系になってしまっているのは、個人的残念ポイントかな、と。騎士×王子ならそれでもいいけど、軍人×軍人と言われると、もう少し男っぽさを……!となります。