試し読みで擬人化ものでないことを確認。神評価の高さに期待値は爆上がってました。
以下、このレビューは神評価の波に追随できなかった理由を分析した内容となっています。
BLはファンタジー という前提で描かれた作品、大好きです。大好きなんですが、冒頭から作品の世界観に乗り遅れた感が…ヤバい…
朝彦さん(受け)がディルドくん(攻め)の暴挙を初っ端から許しすぎている。ディルドくんの行動が「但しイケメンに限る」の許容範囲を越えてるよーー 変態攻め・攻めの変態発言は大好物なのに、ここでも いまいちハマれない。
朝彦さんの中でディルドくんの立ち位置(ディルドの分身or不審者)がブレブレで、ファンタジー脳で読めばいいのか or 執着トンデモ攻め脳で読めばいいのか 正解を探っているうちに終わってしまった気がする。
現実では起こりえないストーリーの中にも、揺るがない ひと筋のリアリティーや、胸を つんざくようなモノローグが欲しかった。
ここはジーーンとくる系の台詞がくるよね?てとこで「そっちかーーい」と肩すかしを喰らったのも ノれなかった要因かな。
実は再会もので、攻めの正体がハイスペックで、見下ろしてくる角度の顔面が国宝級にイケメンで、何より大好物な愛が激重攻めだったのになぁ。プラス巨根。
ディルドくんの過去エピソード、変態が形成されゆく過程と朝彦さんに出会って 自身と自信を取り戻すとこは好きな場面です。
ここは萌×2。
結論→登場人物の情緒不安定さに振り回されたのが原因か?
再再読したら評価が変わる可能性もアリ。
死神BLを読むのは久々です。「ラーメン青島屋の死神くん」以来かも。
あぁ、物語序盤から湊(受け)の息苦しさが伝わってくる。
時系列が少しわかりづらいが、先へ先へと読ませる何かがある。
湊はとても魅力的な魂の持ち主らしく、それを狙う悪い?死神から何度も命の危機に遭わされます。で、毎回ネロ(死神)が危ないところを救ってくれる。
ネロは何故、湊のそばにいて守ってくれるのか?彼の言うことは信じられるのか?そもそも「迎えに来た」とは どういう意味?と、謎がちらほら。
その謎解き回が 5話なわけですが、この5話の空気感がとても好きでした。短編としても十分に成立してる。
読み終わって…
不穏で可哀想なエピソードを詰め込みすぎかな…と感じました。
湊の周りに ろくな大人がいなくてしんどい。彼がつらい目に遭っている場面より、湊が気づかないところでネロはいつでも見守っていたんだよ的なエピソードを もっと見たかったなと。
あと、湊が大学生に見えない時があり ショタが得意でない私にはエッチシーンが少々きつくもあり…
本編プラス描き下ろしが掲載されていますが、その温度差がすごかった。描き下ろしのコメディちっくな雰囲気と無機質な死神のアンバランスさに「ふはっ」となりました。
紙書籍にて購入。カバー下なし。
修正→白抜き