「しゅみじゃない」という評価がここまでしっくりくるとわ!
高評価連発の中申し訳ない気もしますが、自分には合わない作品でした。
やっぱ主人公の野末かなぁ。
実社会の中で、ぽあぽあな人は本当にいます。その場を存在だけで収めてくれるような人。でもひと角の肩書きを持つぽあぽあ人って(要はある程度出世してるような人)、どっちかっていうと「人たらし」な部分があるんですよね。
野末は、他のレビュワーさんも描かれていたけど、たらしではなく「あざとい」のですよ。これが女性上司だったら、物語を含め全部しっくりくるんだけど、読みたいのはBLなわけで、ここが最大のネックだったなぁ。あと、二人ともノンケでしたっけ?BLによくある「性別じゃなく、貴方だから好きになったんだ!」はパワーワードの一つで、勿論否定はしませんが、これを全肯定出来るほど、人類は次の高みに昇って無い。そういう意味では、もっと二人には悩み抜いて欲しかった。
エロが少ない分、主役二人の心情を丁寧に描いているとは思います。でもそれも私自身には何一つ刺さらないことばかりで、っつーか、漢の花は四十路からですよ。アブラが乗って、いい男になるのは。体力もギリあるし。つまんねー事をうじうじ考える人もいるけどね(私的統計では、男の人って年齢より、身長の方がコンプみたい)。まあ他人に本当の悩みを明かさないのも「大人」のひとつかもしれませんね。
やっぱ設定が身近すぎて、ファンタジーに乗り切れなかったにかなぁ。
と、考えたら、某漫画でタ○ラヅカ系のTOPの事を「あれは本物の男性じゃなく、妖精みたいなもの」と教えてもらった事を思い出しました。野末は、私的にはそれに近い存在。異世界モノよりも極道モノよりもファンタジーでした。
勿論、独身で綺麗で清潔な四十路男性は現実にもいらっしゃいます。っつーか数十年後にはそれがデフォになるかもね。今の10〜20代って美意識高いみたいなので、その世代が四十路を歩く頃には、、、いいじゃねぇか!!!