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みんな大人になったなぁ…

今回はみんなの緩やかに、しっかりと成長している様子が見られてよかったです。
※ネタバレありです

花屋の挨拶
龍ちゃんが明信のことをちゃんとしたいと考え、交際に反対していた大河、丈に認めてもらうため個別に会うお話。
2人の龍ちゃんに対する態度は最初の時からだいぶ変化していて面白かったです。
いつもみんなに明るさを分けてくれていた丈にも緩やかな変化がありました。

末っ子の料理に愛はあるのか
真弓がもやもやを抱えて料理を覚える宣言をします。
全員の戦々恐々っぷりが面白かったです。
真弓は他のことはできるのになんで料理だけできないんだろう?とは明ちゃんの疑問ですが、この疑問目から鱗でした。
真弓の中の美味しいには色んな記憶がありなかなか複雑。
そしてもやもやも抱えながら頑張る真弓でしたが、おいしい、は丈が、もやもやは勇太が寄り添って考えてくれました。
以前ならこのお話大事件になっていたんではないかと思います。
真弓も勇太も本当に大人になったんだなとしんみりしました。
秀も緩やかな変化があって面白かったです。
思わず真弓と同じ反応をとってしまいました笑

花屋に三人目の店員がきた夏
※ネタバレが嫌な方はここは特に飛ばしてください。
少し大きな仕事をするためには今の状態だと手が足りないため、新しく人を雇った方がいいと考えていた龍ちゃん。
少し悩んでいた龍ちゃんの背中を押したのは明信でした。
昔だったら絶対にやらなかったなと、本人も自覚があるようですがとてもいい変化だと思いました。
新たに雇ったのがかつて龍ちゃんがお世話になった保護司の孫、奎介。
なんでも奎介からぐいぐいとそこで働きたいと懇願されたようで、明ちゃんと同じくそんなに龍ちゃんのお店に憧れたのかと微笑ましくみていました。
しかしそんな彼から聞いた悩み、そこで働こうと思った理由がじつは全く違う理由であったり出番は少ないながらも根は良い子でこれからの花屋の変化が楽しみになりました。
龍ちゃんの仕入れた素敵なお花、人を育てられる龍ちゃんを見てもらいたいなぁと考える明信。
明信が店番をしていた時に1人の女性が訪ねてきます。
この2人を好きな読者の方達はずっと気になっていただろう龍ちゃんのお母さんです。
明信が龍ちゃんが帰ってくるまでしっかりと引き留め、お母さんと龍ちゃんは久しぶりに向き合えました。
お互いのすれ違っていた部分、お互いの後悔、お母さんからみた今の龍ちゃん。
向き合うことで龍ちゃんはもう大丈夫だと判断なされたお母さんは最後に大きな爆弾を残していきます。
結婚して、家庭を持ちなさいと。
しかしここにも変化があり、以前ならサッと身を引いたであろう明信は龍ちゃんのそばに残りました。
その後母との仲も良好になっていき、龍ちゃんは母としばらく一緒に働くことになる奎介に自分達の関係を打ち明けるつもりだと明信に伝えます。
しかし明信は伝えるべきではないと反対の意見。
特に明信は龍ちゃんとお母さんはまた対立した場合「二度目はない」と思っているから。
その後龍ちゃんも少し冷静に考えて、母にはやはり話せないかもしれない、奎介には入江さんのことを考えると今は悩むという結論。
しかし今回龍ちゃんが一番心配していたのは、母と会った時の会話を聞いていた明信が本心がわからなかった事。
今回も真弓の言葉で明信は素直に言葉を告げられ、また少し龍ちゃんと明信は変化したように思います。

正直今回は龍ちゃんが可哀想に見えてしまいました。
前回の痴話喧嘩はお互い様でしたが、今回は明信があんなに散々言われていたのに自分を蔑ろにした結果龍ちゃんを不安にさせてしまっていたので。
また2人の関係を簡単には他人に言えないのもわかるのですが、このまま一生龍ちゃんの家族には黙っているつもりなのかなと思ったら悲しくなりました。
明ちゃんには気にしてくれて打ち明けられたり相談できるような家族が大勢いるのに、龍ちゃんとその家族には拒絶したりされたり、時間をかけて認めてもらうのは許されないのかな。
と思って読後悲しくなりました。
私の考え方が理想論すぎるだけかもしれませんが、またいつか打ち明けられる時がきたら嬉しいです。

祝福の気持ちと小姑コンビと同じ気持ちが…

一生続けられない仕事のキャラクターはみんなイキイキしていてとても好きで、本編もとても好きでした。
しかし私も三上先生の相手は森かー…という感じでした(森くんも好きなんですけど)
本編から3年後。
周りには思いもよらぬ変化が起きてる人もいましたが…それは読んでのお楽しみということで。
意外でしたが微笑ましくて嬉しかったです。
以前よりちゃんと腰が据わりいまだに一途に三上先生を思い続ける森くんとその気持ちに応えてはいない三上先生。
今回間に挟まる案件はパワハラ問題。
攻めていく三上先生格好良かったです。
おばちゃんに対する片山先生の便利さが…笑
森くんだって誠実に三上先生を思っていたし、今回その思いを返したいと思ったのは三上先生なので祝福したいし問題はないはずなんですが。(むしろ片山先生とのことを思えば三上先生が行動した時点でかなりの変化なのですが…!)
先生の大好きな小野田さんはとても素敵な人だったし
助け続けられる間に密かに思いを寄せてしまっていたとても格好いい片山先生
三上先生&片山先生を救い上げた好みのタイプな早坂くん
こんな3人そりゃ好きになりますよね…という感じで。
そのせいかこの3つの壁が私の中で高すぎたようで、あ、そっか、あ、なるほど森くんねー…となってしまっています笑
また全編この二人ではなかったので進展が早く感じてしまったのかもしれません。
私が一生続けられない仕事で一番好きなのは早坂くんで、次が片山先生その次が三上先生なのですがそんな私でも三上先生のモンペになってしまうのです…
三上先生、恐ろしい男…(再三いいますが森くんもちゃんと好きです)

片山先生と早坂くんは本編チラッと出た程度です。
一生続けられない仕事トリビュートBOOKに書き下ろされていた漫画が載っているのでゲットできなかった人にはいいと思います。
その後ろのユギ先生の後書きにトリビュートBOOK書き下ろしの彼のことがチラッと書いてあってそうなんだーその光景見たいー!となっていました。

電子書き下ろしは早坂、三上、片山、森の4人が見れます。
どちらのかけざんの需要が多いのか密かに気になる、そんな書き下ろしでした…笑

後半は別カプ
元々ゲイでネコの武史とノンケの陽ちゃん(彼女持ち)
以前武史から聞いた前立腺について興味津々の陽ちゃんが前立腺マッサージをしてくれと頼んでくるが…
バカだなぁと思いながら笑って読んでいましたが、彼女持ちの陽ちゃんなかなかにゲスいキャラな気がします。
自分の好みではないタイプの二人なんですが今後この二人どうなるんだろう…と妙に気になってしまいました笑
もしも続編がでたら買いたいです。

STAYGOLD 5 コミック

秀良子 

すぐに次巻が読みたくてたまらない

今までぐいぐい来ていた駿人が成長してから優士にたいしての態度がだいぶ変わっています。
相変わらずぐいぐいなのかと思っていたのに、ちょっと仲の良い甥っ子と叔父さんそのものの距離になっていて読んでいて優士と一緒に混乱してました。

おそらくSTAY GOLDをここまで読んでいる読者の方は大丈夫だと思いますが、駿人と女の子のちょっとした絡みがあるのでもしかしから苦手な人も居るかもしれません。
彼女との交流は、彼女の視点で考えても、駿人の視点で考えても、優士の視点で考えても切ないです。
ただ、この話は駿人と優士が進展するなら絶対に通らないといけない話でした。
彼女との出来事を通して、盲目的に優士だけを好きだと思っていた子供の時間は終わり、それを越えた後でも優士が好きなんだという駿人の強い気持ちがわかります。

また、駿人は離れていた間に人の思いに応えられない辛さを知り、優士の感じていたであろう辛さを理解できるようになってしまい今まで通りにぐいぐいいけなくなってしまいました。
それをみて駿人はとても大人になったと感じました。
しかしそんな事とは知らない優士は変わった駿人にずっとぐるぐる頭を悩ませているのですが…
駿人と優士の間に必要だったのは、駿人が大人になる事とお互いに離れて考える時間だったのかも知れません。
今回の終盤の優士と駿人の心の揺れ動きには思わずドキドキします。これは是非読んで欲しいです。
読み終わった後にそこで終わっちゃうのか!と次号のon blueには載っているか思わず確かめに行きました 笑
本当に陥落したのかまだ分からないし、もしかしたら事件もあるかもしれないし(なんせ拗らせまくっている優士だから 笑)どうなるか続きがとても気になってしまいます。

そして前の巻でみんなが涙を誘われた日高くんですが、ほんの一瞬だけ…彼の今後の展開もなにかあると信じて楽しみにしています。

後半で好みが分かれそう

ストーリーは他の方が書いてくださっているので割愛。

藤野、御堂2人の視点の交互に進んでいきます。
はじめは藤野視点なので御堂はあまり良い印象ではなかったのですが、御堂視点で見るとただただ真面目で後から言動も省みて反省できる良い人の印象が強くなっていきました。
2人ともいっそ長年の片思いの相手である神林が誰かと付き合って自分達の恋心にとどめをさしてくれたらいいのに、と考え2人の中を取り持ってみようとしたり
神林についてどこが好きかを語り合ったり、2人ともなんだか可愛くて好感が持てました。
交際に至るまでが怒涛の展開で、そこでそれ言うんだ!と思わず笑いました。
前半は2人とも好感をもてて好きでした。
ただ前半で気になったのが、童貞の御堂が全然戸惑わず最後まで致していたところでちょっと気分が冷めてしまいました。

後半は2人のすれ違いの話です。
藤野は御堂の束縛が強いことに若干不満を抱いていて、実際御堂の要求は確かにいきすぎていて最初は藤野に同情したのですが…
元々ゲイバーに通っていてそれなりに他の男と遊んでいた藤野、そこはホームだからと今でも通っている現状で御堂が不安になるのも当たり前だなと御堂の行動理由もだんだん見えて来ました。
それでも藤野が嫌だと思ったことに対しては御堂なりに不器用に引こうとしていたのに、要するにお前は俺が浮気するって思ってるってことだろ?と藤野がまともに話し合いもせずに別れを切り出したところではぁ?となってしまいました。
しかもお互いに神林と友達だから拗れると困ると考えている部分もあり、付き合ってる相手よりそっちを重要視するなんて誰と付き合ってるんだよと。
その後藤野は御堂が全くよそ見をするとは思っていなかったから、その可能性を考えた時にやっと御堂の気持ちを理解しますがその時点まで自分のことしか考えてなかった藤野が苦手になってしまいました。
喧嘩したときに最初に歩み寄っていたのも御堂なら、最後も結局御堂の行動に助けられてハッピーエンド。
藤野は御堂に対してここまでで何かしてあげただろうかと考えても、特に思い当たることもなく。
特典ペーパーでも藤野が御堂と同じような環境に置かれて藤野が御堂の気持ちをやっと理解するという内容で、藤野は一生これを続けて自分の事しか考えないのではと勘繰ってしまった。
読後御堂にはいつか良い人が現れるといいなと率直に思ってしまいました。

あんまり悩まず進んでしまう

上巻では和泉が葛藤している事が多かったですが、下巻は受け入れちゃったらするする進んでいきます。
なので読んでいて肩透かしでした。
下巻はイチャイチャ楽しそうにしている方が多いかもしれません。
馨が同じ高校に入学した理由、和泉を意識しだした時などを下巻では見る事ができます。
母親に2人で会うシーンもありましたがその事で特に恋愛面の葛藤も起きず、父親は出てこずだったので兄弟の間だけで進む恋愛でした。

ハッピーエンドなので嫌いではないのですが、兄弟であることの葛藤の少なさが残念でした。
また、父母に対しての葛藤は皆無に等しいため、和泉が自分の気持ちに向き合ってからは兄弟ものというより普通の高校生のBLを読んでいた感覚の方が強かったです。
なので兄弟ものにある強い葛藤、家族に対する後ろめたさ、などそういった感情を見たい人には物足りないかもしれません。

絵が綺麗なのでエッチなシーンは色気があってとても良かったです。
それだけに先に書いた葛藤の少なさが残念。
好きだなぁという気持ちともったいない気持ち半々なので萌えにさせてもらいます。

弟×兄

表紙に惹かれた方は、中の絵も綺麗なので問題なく楽しめると思います。

幼少期に両親の離婚により離れ離れになった(連絡は数年前まで取っていた)兄と弟の再会物BL

和泉は元から女性より男性に惹かれるタイプらしく少し前に同室だった先輩と付き合っていた過去がある。
しかしいざことに及ぼうとすると和泉の体は性的興奮の兆候を示さず、上手くいかなかった。
そんな苦い過去を持っている中で新たに同室者となった馨に惹かれていく。
しかしある時馨が自分の弟だと知る。

ひとまず上巻は和泉の葛藤があったので面白かったです。
馨の方は和泉が好きだという所からはいってくるのでお互いに葛藤を期待すると拍子抜けするかもしれませんが、絵も雰囲気も良い作品なので楽しめると思います。

続刊あり

まず注意として

*未完です(9/19に完結編?)
作品の評価とは別として、ナンバリングして欲しかったです。

発情期の訪れたことのない誉はβと偽って働いている。
Ω性を下に見て支配する側にあるαを嫌っている、そんな誉の前にαの中のα藪中が現れ誉にアプローチしてくるが…

話は内部の権力闘争などが丁寧に書かれており、各々の性によって他の種についてどう考えているのかなど、キャラクター自身が様々な考えを持って動いているので設定などは面白いです。

主人公の誉(黒髪眼鏡受)は先にも書いたようにβと偽っているΩ、美人、ツンデレ(今回はツンツン)です。
攻めの藪中はいわゆるワンコ攻め。

以下個人的にもやっとしてしまったこと。

誉の性を唯一知っている宮本室長がαを紹介する、美人などを序盤辺りによく言いますがなんとなくセクハラおやじに見えてしまいました。
一応誉自身は気にしてないようですが、誉が尊敬している室長がそういうセリフを言っているのを見ると複雑な気持ちになりました。

また、読んでいるうちに、過去にウェブの方で全編読んだことを思い出しましたが今回読んだ時も感じましたが主人公が苦手でした。
今後出る後半はもちろんその辺りは軽減されますが、今回の巻のみだと冷静に見れば主人公はαを強情に差別してるように見えてしまいます。
本作ではΩは地位が低く見られている世界観なのでこの辺りは仕方がないかもしれませんが、他のαが最低な行為をしている鬱憤を特に悪い行為をしていない藪中で晴らそうとしている辺りがあまり好きになれなかったです。

藪中は格好いいですがたまに出る軽口が軽薄に見えてしまいました。

ただそう言った素直じゃない美人なツンデレキャラやワンコ攻めを好きな方も多いと思いますので今回は萌にさせていただきます。

Beastman×B コミック

猫田リコ 

獣人変身もの

本誌で途中から読みコミックスになるのが楽しみにしていた作品です。

設定にある潜入捜査や職場の設定はリアル寄りというよりはBLのためのアクセントです。
なので本格的なスパイもの、捜査官ものを期待している人には向かないですがそういうことを気にせずに読める人にはお勧めです。
表紙を見ればわかるとは思いますが、獣人姿A×B 人間A×Bがありますので獣姿でエッチなことをしているのが苦手な人はご注意ください。

Bは一見クールでモテるだろう人ですが、頭の中で考えていることが駄々洩れなのでおばかでかわいかったです。
Aは獣姿の時と性格は違いますが、獣人姿の時はBに懐いていてなんだか可愛かったです。
Bのにおいを嗅ぐと変身、中出しで元に戻るという設定なのでエロ回数は毎話あります。
B→Aのお話ですが、Bの可愛さに心揺さぶられるAににやついていました。

ラブコメ獣人変身ものといったところでしょうか
気軽にBL漫画を読みたい!と思ったときに楽しく読めるいい作品でした。

ほの暗い執着心がじわじわと追い詰めてくる

表紙とあらすじに惹かれ、掌の檻のスピンオフとの事でそちらを読了後に拝読しました。
掌の檻を読まなくても読めるとは思いますが、檻の方のカップルについてたびたび今作の主人公である宇津木が思い起こすシーンがあるので読んでからの方が楽しめると思います。
また、ほの暗さの比較で考えても花>檻だと思うので檻を楽しめればこちらも楽しめると思います。

主人公は前作檻の攻めである雪也の同僚であり先輩の宇津木。
前作を読んだ方はご存知の通り四角四面の真面目な性格。
ある日事務所にとある男性が宇津木を訪ねてきて、それは彼が高校時代に出会ったとても美しい同級生の菖蒲で…
宇津木と菖蒲は過去にお触りまでですが体の関係があり、その後事件があり疎遠になってしまいという流れで始まります。

はじめは前作と話の流れが似ていると思いましたが、だんだんと別物になっていくのがハラハラしました。
私は宮緒先生の作品が檻で初めてで今回で2冊目だったのですが、ほの暗い執着のお話がとても素晴らしいなと感じました。
菖蒲も雪也も受けへの執着が物凄いですが、雪也の方がだいぶ可愛げがありました。

菖蒲は異質な存在感があり身近にこんな人がいたらとても怖いタイプの人。
常人では彼とは相容れないかもしれません。
彼は人生自分の好きなように生きることができてきてしまった人間で、100%思いのままにならなかったのは宇津木だけかもしれないですね。

最後まで展開も二転三転していくので目が離せなかったです。
前作よりも個人的にはちょっと精神的にはきつめな内容だったなという印象を受けています。
しかし若干形は違うかもしれませんがお互いにちゃんと思い合っているのは分かるので面白かったです。
前作を楽しめた方には読んでみてほしい作品だと思いました。

最後に菖蒲が考えていた不穏な思考が実現されないことを祈ります。笑

職業物

あらすじは他の方が書いてくださっているので割愛。
和海のパン作りに対する姿勢が真摯で、好感が持てました。
また西城と和海が初めて出会った時の話などもあり、西城と和海が相手を意識するまでの描写などとても丁寧で楽しめました。
周りの人物もいい人達ばかりで、特に同僚の紗々也は性格がサバサバしていてプライドを持って仕事をしているところがとても良かったです。
個人的には彼が一番好きなキャラでした。

以下、読んでてもやっとした事。

まず西城は格好良いし良い人なのですが、いくらなんでも誰にでも嫉妬のしすぎで段々読んでいくうちに幼稚に見えてしまいました。
それがなければ過去の話から現在もとても好感のもてる素敵な男性で紗々也と同じくらい好きだったのですが。
そして読んでいて一番もやっとしてしまったのは、西城に対して和海が自ら行動を全く起こさなかった事です。
二人は序盤で仲違い(とは言っても和海が一方的に怒っているのですが)していますが、仲直りをするきっかけを作ったのも、昔と同じように接する事が出来るようにするのも全て西城からの働きかけ。
その後に和海が西城の交際相手などを勘違いして暴走した時も、和海は話も聞かずに逃げ、他の人にお膳立てしてもらいました。
流石にこの後は自分の思いを自ら言う事を期待しましたが、最終的には西城の方から積極的にきてくれたおかげでの解決に見えました。
恋愛面において始終他人のお膳立てで、和海が頑張っていたようには思えなかったのが残念です。
また、このゴタゴタの中で人生に関わる重大な決断を反射的に答えてしまっていたのが残念。特に誘ってくれた人の真摯な気持ちを考えると和海がとても不誠実な人に思えてしまいました。

もやもやの部分が長くなってしまいましたが、話自体は丁寧で楽しく読めました。
コミコミさんの小冊子は紗々也も出ているので、彼が好きな方にもおススメです。
個人的には紗々也さんにはいつかどこかでまたでて欲しいです 笑