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萌×2作品

エキスパートレビューアー2023 ソムリエ合格

女性kaya。さん

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やっぱり甘いのが好き

『眠り姫の約束』の続編にあたる
『王子様は公私混同がお好き』を読みました。

前作で身体の関係から始まった会社員の白石とその上司の野添。
その後もなんだかんだで家を行き来したり、時折身体を繋げたり、
野添との曖昧な関係は続いていました。

だけど、すっかり甘々な恋人モードな野添に対して、
白石の方は未だに踏ん切りがつかず…
今よりも同性愛がまだまだ受け入れられ難い時代背景もあり、
白石も野添に抗えない好意のようなものを抱きながらも、
それを認めることが出来ずにいました。

けれど、ある日、野添が左遷されると聞いた白石は
ようやく自分が野添を好きになっていることを認めます。

自覚してからは潔く、野添への愛を素直に口にする白石が男前でした。
そんな白石に公私混同で執着し、以前にも増して溺愛しまくりな
野添も微笑ましかったです。
前作ではどこか腹黒さのある執着男というイメージでしたが、
今作ではすっかり執着溺愛攻めに(笑)

葛藤もありつつも、基本はコミカルで甘々な雰囲気で楽しいシリーズでした♪

パリピなノリで軽やかに

表題作、他1篇収録。
表題作はとてもあっさりとした読み心地でした♪
対して、同時収録作品はどっしりシリアス風味で、
表題作の軽やかさと同時収録の重みでバランスのとれた1冊でした。

明るく素直な性格と人懐っこさから高校ではいつも友達に囲まれ、
女の子にもモテまくりの天然ヤリチンの三条は大のテクノ好き。
けれど、共通の趣味をもつ友達を見つけられずにいました。

ある日、単独で潜り込んだクラブイベントで、
地味なクラスメイトの五十嵐がDJをしていることを知ります。

五十嵐の意外な姿に驚きながらも、身近でお仲間を見つけた喜びと
DJとして活躍する五十嵐に羨望を抱く三条でしたが、酔いの勢いで
キスをされ、五十嵐がゲイであることを知ってしまいます。
そして、“口止め料”代わりに身体の関係をもつようになった二人でしたが…

とはいえ、五十嵐も手慣れた感じで満更でもなく、三条も初めての
男相手の割に抵抗もなく、色々と軽くてちょっとびっくりでした。

でも、そんな身体の相性の良さやテクノ好きの共通点から
それまで話すこともなかった二人は急速に近づいてゆきます。
男同士の障壁も感じることなく、どんどん五十嵐にハマってゆく三条。
それまでは対人関係は軽く、去る者追わずなスタンスだったのが
五十嵐にだけは執着を見せるようになっていきます。
また、五十嵐も最初はそんな三条のチャラさやあけっぴろげさを
拒んでいたけれど、三条の真剣な想いに絆され、次第に受け容れていきます。

学校では陰キャを装っている五十嵐ですが、三条の前では
自分で後ろの準備をしていたり、ア〇ルプラ〇突っ込んだり、
大胆でお色気たっぷりな年上のエッチなお兄さんでした。
そのくせ、三条から好きと言われただけで真っ赤になるような
ウブさもあって、可愛らしい一面もありました。

卒業後は日本と海外で離れ離れになってしまう二人に不安を感じましたが、
同性同士で付き合うことも遠距離恋愛もさらっと乗り越えちゃいました。
描き下ろしの後日談では、画面越しにイチャエロする二人のお話でした。
触れ合えない寂しさはあっても、変わらず甘々な二人が微笑ましかったです♪


同時収録の『捨て猫に愛を与えてはいけません。』は読み切りですが、
受けの抱えるものが思いの外重く、どしんと響く読み心地でした。

アパート経営をする40代の大家・大作とある日、
突然大作の元に現れた遠縁の親戚の子・歩夢のお話。

ある日、大作は歩夢の住む部屋の騒音の苦情を受け、
現場に駆けつけたところ彼の特殊な“嗜好”を知ってしまいます。

しかも、元々の嗜好かと思いきや、過酷な体験が原因って辛い…
最初はドン引きしていた大作も歩夢の不憫な姿に情に絆され、
ついつい世話を焼いてしまいます。
だって、本当に捨て猫みたいですもんね。

大作が自分に向ける感情が同情だと知っても、
それでも嬉しいと喜ぶ歩夢が健気でした。
おじさんに拾われて、幸せになれてよかったね…

お題:怖い話

電子限定の描き下ろし カラー漫画2Pでした。

客の予約が入らず、事務所でだべっている一同。

センが暇つぶしに何か話を…と切り出すと、
タイガが話し始めたのは以前バイト先で体験した“怖い話”で…。

って、イヤ、それ怖い話じゃないし~ヽ(´o`; オイオイ
結果的にタイガとヒロムがイチャイチャしているだけでした(笑)

そして、センがツッコミを入れているその後ろでは怖い話に
怯えるあつきを流風がなでなでしてイチャついおりましたとさ☆
平和だなぁ…

このボディーガード、驚きのどエロさ!

びっくりするくらい、どエロかった!
頻度も、濃さも、最後の1ページまでたっぷり官能を堪能できる1冊でした。

高校時代、ある理由から恋人と別れた陸也は
コンプレックスを克服するため、身体を鍛え、
今は警備会社でボディガードとして充実した日々を送っていました。

強く逞しく、誰もが憧れる男に、理想に近づいたはず…
なのに、陸也の身体は事あるごとに疼き、かつて恋人から
植え付けられた快楽を未だに忘れられずにいました。

そんなある日、仕事を通じて10年前に別れた元彼・三晴と再会します。
今や人気小説家となり、ストーカー被害に遭っていた
三晴の依頼により、陸也は住み込みで警備をすることに。

同居を始めると、三晴が淹れるコーヒーを飲んだり、
並んで本を読んだり、その他愛ない時間の一つ一つに
三晴と過ごした昔を思い出し、懐かしく感じてしまう陸也。
もうこの時点で完全にヨリ戻しコースですよね。

そして、三晴はというと、この瞬間を待っていたとばかりに
「コーヒーに薬入れちゃった」と笑顔で告白(恐怖)し、
さっそく陸也を抱いてしまいます。

この三晴、ふんわり柔らかい外見に反して、中身は結構ヤバめ。
前述通り薬は盛るわ、高校生にして恋人にメスイキ仕込んじゃうわ、
えげつな臭がプンプン!

対する陸也は真面目で素直な優等生タイプ。
SNSで“美しすぎるボディーガード”と有名になるだけあり
美人で、その知名度に伴う実力と仕事への責任感もあります。

だけど、快楽と強引な攻めには弱く、三晴から組み敷かれたときも
抵抗はしながらも10年のブランクを感じさせないメスイキっぷりで
乱れまくってしまいます。
泡立つ程ぐっちゃぐちゃにかき回された末に容赦なく中に出され、
ぐずぐずに蕩けきったいやらしい表情も、鍛えられて程よく筋肉の
ついたしなやかボディも美しく、とってもセクシーでした♥

そして、一度身体を繋げてしまえば、あとは雪崩れるように
何かと理由をつけては「仕方なく」抱き合うようになり、
三晴と離れて積み重ねてきた努力があっという間に
爛れた日々に引き戻されてしまいます。

陸也くん、心根が純粋で、三晴のいいようにヤられ放題だし、
優しさや情熱をぶつけられれば嬉しくてキュンとしちゃうし、
色々とチョロすぎます!
結局は陸也も三晴に未練タラタラだったんですよね。
別れた理由も突き詰めれば三晴への愛ゆえだし…。

そして、二人の再会の発端となったストーカーは
陸也に会うための三晴の嘘では?と疑っていたのですが…
実在してました、三晴よ、疑ってごめんね。
ストーカーを撃退する陸也も格好良かったです。
三晴のペースに呑まれ、抱かれすぎて、つい彼の本来の役割を忘れていた(笑)

事件解決後、三晴から諸々のネタバレがされるのですが…
「どうなるのか見ててあげる」の言葉通り、10年前の別れから
現在に至るまで陸也を見てたらしく、もうね、三晴が怖い!!

さすがの陸也も三晴の常軌を逸した執着にドン引きですよ(笑)
「お前までストーカーみたいじゃないか」ってホントそれ。
依存していたのは陸也だけじゃなく、三晴もだったんですね。
唯一、ペンネームの由来だけはロマンチックで素敵だなと思えました。
でも、これだけの執着をぶちまけられても興奮してしまう陸也も
ある意味、変態でした。類友ならぬ、類彼?

そういえば、結局最後までゴムの形跡をみなかったけど、
毎回中に出される陸也のお腹の調子がちょっと心配でした。
それすらも“愛”とか言って喜んでそうだけど…

描き下ろしは後日談。
同棲を始め、小説の参考にという三晴の口車に乗せられながらも
ノリノリでベランダエッチに励んじゃう二人のお話でした。
描き下ろしまで手抜きなくがっつりエロでした!

男だらけのシェアハウスにドキドキ…(´¬`*)ジュルリ

これはかあいらしい…
男だらけのあったかシェアハウスものでした♪
たまに、シリアスやハードもあるよ!

大学生のあつきはデートクラブのアルバイトの面接をきっかけに、
デートクラブの面々と一つ屋根の下で共同生活を送ることになります。

人気NO.1イケメンなのに不思議ちゃんな流風や可愛い容姿に反して
ツンと猫のような空気をまとうセンを始め、それぞれ個性的で、
何かしらの事情を抱えたワケアリばかりで…。

最初はそんな一癖も二癖もあるメンバーに圧倒され引き気味だった
あつきですが、一緒に暮らすうちに同居人たちの人柄や抱える事情を
知ってゆくことで、彼らの気持ちに寄り添っていくようになります。

みんな育った環境や性癖から孤独で寄る辺ない人たちばかりで、
だからこそ、シェアハウスでワイワイ食卓を囲んだりする場面は
微笑ましく、心温まりました。

BL要素的にはソフトで、現状ではメインの流風とあつきの二人は
友情以上恋愛未満止まりなので、少し物足りなさはあるかもしれません。

その分は同じシェアハウスで暮らす幼馴染カップルのヒロムとタイガが
甘々ラブもエロも担当しているのでそちらで補えました♡
この二人の受け攻めポジションが予想外で、想像とは違っていたけれど、
これはこれですごく萌えました。

デートクラブは男性客の比率が多いけれど男女両方向けで、スタッフも
全員がゲイというわけではありません。
あつきも元々女の子大好きなチャラ男で、現状ではまだ男相手はねーな!
というスタンスです。

とはいえ、突然キスや抱きしめてくる流風に動揺はしても嫌悪はなく、
自分の手料理に餌付けされ、ワンコのように懐いてくるのをかわいいと
思うようになっていきます。

今のところは“友情”や“お母さん役”という言葉で流風への気持ちを
誤魔化しているけれど、二人きりのときは無自覚にイチャイチャな
雰囲気が漏れ出ていたり、意識しまくっていたり、流風が女性客や
他のスタッフに優しく接してるのを見て嫉妬しているくらいなので、
じれじれしつつも今後の展開に期待大です♪

現在も連載は続いていて、あつきと流風の進展や他にも
カップル成立の予感もあったりで今から次巻が楽しみです。

揺れる才川と佐山の成長期

前巻で、陰キャでマスク男子の佐山はクラスメイトの才川に
マスクの下の素顔を暴かれたことをきっかけに距離を縮め、
恋人同士になりました。

2巻では恋人になってからまだ二ヶ月、ということもあり、
空き教室でこっそり触れ合ったり、キスしたりとイチャ甘期真っ只中♡

とニヤけていたのも、束の間。
王道の当て馬 \( ̄^ ̄)/ 登場 ドドンッ

しかも、件の当て馬・敦賀がひょんなことから
佐山に興味をもってしまい、嫉妬心を燃やす才川。
あわや修羅場かと思いきや、なぜか才川は佐山を避け出して…

一見チャラくて、クズ野郎として嫌われ者の敦賀ですが、
実は過去の出来事によって人間不信になっていました。

そんな事情を知った佐山は才川の前で敦賀を庇ってしまい、
そのことがさらに才川の気持ちを逆撫でしてしまいます。
佐山と距離を置こうとする才川の寂しげな表情が切ないです…

もちろん佐山には浮気心なんて欠片もないし、才川一筋ですが、
天然のいい子ですから…ついお人好しを発動してしまうんです。

はじめはからかい半分で佐山に付きまとっていた敦賀も
まるで1巻での才川のように、どんどん佐山に惹かれていってしまいます。
佐山は陰キャだけど、噛めば噛むほど味が出るスルメのような子ですもんね…
しかも、毒舌吐いたり、イヤイヤする姿がまた可愛らしく
相手を煽って、どんどん夢中にさせてしまうという悪循環。

才川の不可解な行動もただの独占欲によるものと思っていたけれど、
そこには才川の過去のトラウマが関係してしました。
さらにそれに伴って、才川の“笑顔”の理由も明かされます。

また、佐山も才川の変化に戸惑い、不安を募らせていました。
だけど、そこからの佐山の行動がよかった!

今までなら受け身で内にこもってモヤモヤしていただけなんだろうけど、
今回の佐山は自ら行動を起こし、自分の言葉で才川への想いを伝えます。
才川から避けられても、諦めずに踏み込んでゆく佐山に成長を感じました。

他にも才川の暴走を受け止めてやったり、好きって気持ちを示すために
おねだりにも応えてやったり、才川を甘やかしてやる佐山が男前でした!

幼い才川が受けた心の傷は深いけれど、佐山の無償の愛が
少しずつでも癒やしていってくれると信じ、祈るばかりです。

今回は二人が身体を繋げる場面自体は多くはないんですが、
触れ合いはそこそこあって、才川の繰り出す小技がいちいち
高校生とは思えないくらい変態チックでエロかったです。

対する佐山の反応も以前にも増して官能的でした。
未だに恥じらいがあって、なのにやたら敏感だったり、
強気なのに触れられるとすぐにとろけ顔になってしまうところとか、
ドキドキしてしまいました///

当て馬の敦賀は初登場時はいけ好かんチャラ男風だったのに、
意外にも根はいい子で、不幸な過去抱えてるし、
佐山に対する態度もお前本当に遊び人かっつーくらいな
ピュア&健気さで、心をくすぐられてしまいました。
彼の恋がここで終えるのか、また邪魔しにくるのかわかりませんが、
著者あとがきの「幸せにしてやっからなー!」を信じて新展開お待ちしております!

これぞ最高のハッピーウェディング

完結です。
寂しいなぁ…(´;ω;`)クスン
出来るならもっともっとこの二人の結婚生活を眺めていたかったです。

友達から恋人をすっ飛ばして、晴れて“新婚さん”になった佐久間と多喜。
すれ違って、ぶつかってを繰り返して少しずつ“夫夫”になっていく二人。

今巻では遂に念願の初エッチを果たします!
まだまだ手探りですが、繋がった瞬間の
多喜のとびきりの笑顔が二人の喜びを伝えてきます。

佐久間の口から「離婚なんてありえない」と
聞けたことで多喜の不安が拭われたのもよかった…
雑誌や周囲の声を真に受けて、“セックスできなければ離婚”だなんて、
一人で怯え、ずっと一生懸命がんばってきた多喜。
佐久間に限ってそんなことあるはずがないのに!

一方、佐久間もまた多喜と結婚して、繋がれたことで
囚われていた過去から解放されたみたいでした。
多喜と出会うまで誰のことも好きになれず、
周囲の“当たり前”に染まれない自分に悩んでいた佐久間。

多喜とその家族に出会って、たくさんの“初めて”を知ったことで
佐久間の世界は色づいていったんですね。
佐久間にとって多喜が特別な理由の一つが見えた気がしました。

その後は同窓会エピソードでは多喜の男前な一面が格好良かったです。
普段はぽわぽわしていて、小動物的で、甘えたで、もはやその存在自体が
可愛いの暴力な多喜なので、常に守られる側だと思っていたけれど、
相手に言葉を伝える勇気と佐久間のために耐える姿に今も昔も、
多喜はちゃんと佐久間を守っていたんだなぁとジンときました。

それと、同窓会に登場した佐久間にザワつく周囲の反応に
そういえば佐久間はイケメン枠だったと今更ながらに思い出し、
これだけモテる男が多喜一筋ってすごくいいなぁと改めてニヤけてしまった。

最終話は社員旅行エピソードで、なんで?と思いきや、
最後の最後でタイトルと表紙が見事に回収されていて、
この瞬間、この台詞のための旅だったんだなぁとしみじみ。

旅行中、再び当て馬後輩の澤田やモブ女子社員の参入によって
二人が嫉妬合戦をおっ始めたりするも、澤田の協力のおかげで
無事事なきを得るの、です、が…
最後の最後で多喜への恋を自覚して、次の瞬間には
失恋してしまう澤田が少し切なかったです…
最後は多喜の同僚のミサトさんと一緒に二人を見送り、
良き理解者となってくれました。
いつか彼にも素敵な“たった一人”が現れますように。

まだまだ始まったばかりの二人の結婚生活。
本作は今巻で終わってしまうけれど、一進一退しながら、
二人だけの夫夫の形を作っていくんだろうな。

世界観としては同性婚が一般的なわけでもなく、
きっとこの先も色々あるだろうとは思いつつも、
この二人なら大丈夫と思える優しいハッピーエンドでした。
どうか、末永くお幸せに♡

なにこれ癒される

なにこれかわええ…Oo。。( ̄¬ ̄*)
“結婚”がテーマなのに、うぶでピュアで、癒し力満点の1冊でした♪

大学時代に出会って以来、社会人になった今も同じ会社で働き、
友達付き合いが続いている佐久間と多喜。
だけど、二人はただの友達とも訳が少し違っていて…

半同居状態で、朝昼晩と食事の世話までされ、
極めつけは毎日のように抜き合いっこをする仲なのです。
これって一般的にみたら付き合ってますよね、絶対。
でも、恋人ではない、という奇妙な関係で。

じゃあ、内心二人はどう思ってるの?というと、“両片思い”なんです。
それでも一緒にいられれば、とその曖昧さに居心地の良さを覚えていた
ある日、多喜は同僚から佐久間が結婚するという噂を聞いてしまいます。

佐久間に恋人がいるという現実を突き付けられ、
食事も手に付かない程にショックを受けてしまう多喜。
だけど、それは多喜の勘違いで…
結果はタイトルでご存知の通り(笑)

“恋人”を一気に飛び越えて“結婚”に至った二人。
佐久間からのプロポーズをすんなり受け入れたものの、全く変わらない多喜。
やっと想いが通じて多喜に触れたくて仕方ないのに、
友達期間が長すぎて今更どう接していいかわからず、悶々とする佐久間。

多喜も内心では結婚を喜んでいるし、現実的に受け止めてもいる。
ただ、ぼんやりとした表情と態度のせいか、いまいち佐久間に伝わらず、
不安にさせてしまいます。
だけど、そこは多喜もきちんと考えていたようで、
ある晩「さくまはおれに抱かれたい?」と爆弾発言を振ってきます。
恐るべしぽわぽわ天然男子(笑)

そして、すれ違いが解消された晩、遂に初夜を迎えます…!
とはいっても、この二人、実は両者共に童貞。
互いに初めて同士で、ぎこちなく事を進めていくものの、
男同士の難しさが立ちはだかり、その夜は不発に終わってしまいます。

それ自体は残念なんだけど、その後の二人が可愛すぎました。
痛みからボロボロと泣きだした多喜を必死になだめて、
服着せて、寝かしつけまでしてやる佐久間がいい子だなぁって。
本人は子守か!と悩んでいるけれど、多喜を大事にする
佐久間の愛情が伝わってきて、素敵な一場面でした♡

その後、多喜も佐久間にがっかりさせたくないという思いから、
男同士の方法を調べたり、自分で慣らしてみたり、試行錯誤を繰り返します。
結婚したんだから、そこは二人で少しずつ頑張っていけばいいのに…と
思いつつ、その健気っぷりに胸を打たれてしまいます。

しまいには男性経験のある会社の後輩に赤裸々に相談してしまうなど、
一生懸命なのは伝わってくるんだけど、本当にマイペース(笑)
そして、後にそのことが二人に厄介ごとを招くことに…

結局、1巻では最後まで致さず。
だけど、二人が終始初々しくて、甘々な空気がだだ漏れなので
それだけでも満ち足りた気分でした♪

すれ違ってはぶつかって、その度に言葉を尽くして仲直りをして、
少しずつ夫婦として歩みを進めてゆく二人が微笑ましかったです。

流されないぞ、と言いつつも…

電子特典は6P漫画です。

岸辺の撮影終了後、姿が見えず、
関係者たちから探されている黒岩と岸辺。
その頃、二人は岸辺の楽屋でエロ展開になっておりました。

触り、触られまくって、欲情する二人。
それでも、なけなしの理性で流されないぞ!と待てをかける黒岩に
クーンと甘えたり、煽ったりとあの手この手で迫る岸辺。
でも、この煽り方はずるい!笑

抗ってみせるも、結局は自分も気持ちよくなりたくなって、
岸辺を甘やかしてしまう黒岩でした。
手綱を握っているようで、まだまだ握られているなぁ…

BARBARITIES II コミック

鈴木ツタ 

このじれじれ距離感が、いい!

美貌のちゃらんぽん貴族アダムと
堅物司法卿ジョエルの恋の攻防戦、引き続き。

2巻もプラトニックな関係のままでした。
相変わらずの真面目さでアダムの愛の囁きをはねのけ続けるジョエル。
対するアダムは持ち前のポジティブさで拒まれれば拒まれるほどに
ジョエルへの恋心を燃え上がらせてしまうのでした。

そんな二人の攻防戦が微笑ましくもありますが、
今回はジョエルがアダムの献身に絆されかけるなど、
ほんの少しの進展をみることができました。

前巻のつづき―
友人でありたいジョエルと、友人のままではいられないアダム。
互いが互いに求める形の違いからすれ違って以来、よそよそししげな二人。

ジョエルに送り付けられた脅迫状の犯人の調査を始めるも、
方向性が噛み合わず、意地の張り合いになってしまいます。
ぎすぎすした空気で、アダムもなんだかそっけなくて、怖い顔。

だけど、ジョエルのいないところでは
珍しく凹みまくり、メソメソしていました(笑)
いつも自信満々なのに、ジョエル相手だと
ヘタレてしまうアダムに萌え(*´﹃`*)

ジョエルも怒ったり、反省したりの百面相で冷静さを保てず、
やるべきことは山積みなのに頭の中はアダムのことばかり。
なんだかんだジョエルにとってもアダムの存在感は
日々大きくなってるってことですよね。

そして、ジョエル恋しさに先に折れたのはアダムでした。
いや、この場合、折れたのはジョエルってことになるのかな?
「せめて元に戻りたい」というアダムの懇願を受け容れ、片思い続行に。

恋人とはいかずとも、とりあえず元サヤに戻ってくれただけで嬉しい!
鬱陶しいほどに一途なアダムとツン多めなジョエルのわちゃわちゃした感じ!
やっぱり、この二人はこうでなくっちゃ♪
この距離感、大好きです~!

そんなじれったい二人の傍らでは小さな王様クリスと
隣国タンセの小さな王子様ルカの恋の芽生えが…♡
純粋で素直なクリスの「けっこんしよう!」にキュン!

男同士は結婚できないよと言うルカに
じゃぁ、ジョエルに法律を変えてもらおう!と無邪気なクリス。
さすがは小さくても一国の主、無茶ぶりも王様級です(笑)
障害は多そうだけど、大人になった二人の恋模様も今から楽しみです。

一方、謀反の疑いがあり、国外逃亡していた王の叔父サイモンが帰還すると、
外遊のためにロラインを訪れていたタンセの次期国王ルイスが面会するなど、
怪しげな動きを見せます。
きな臭い陰謀の香りがぷんぷんです…

冷酷で野心家としての一面を見せるルイスですが、
実はベッドの上では従者のジルに組み敷かれる側。
今のところ、作中唯一のアダルト担当で、幾日も昼夜ぶっ通しで
絡み合いますが、あくまで主人と従者というスタンスは崩さず。
このジルの愛憎入り混じる感情の行き着く先が気になります…!

描き下ろしはアダムとジョエルを見守る従僕目線のお話。
仲違いする主人たちをハラハラしながら見守り、
二人の恋を応援する優しい従者たちにほっこりでした。

二つ目は髭無しジョエル!
大きな変化はないけれど、なければないで美人が際立っていました。
また本編でも髭無しジョエル見てみたいな♪