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萌×2作品

エキスパートレビューアー2023 ソムリエ合格

女性kaya。さん

レビュー数8

ポイント数189

今年度12位

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このバカップル、最高にて。

はじめから最後まで、ひたすらにベタ甘ぃいい!

高校の同級生だった大樹と奏斗が再会を経て恋人同士になり、
念願の初夜を迎えるまでを描いた本作。

大樹が恋人の奏斗にベタ惚れ過ぎだし、
奏斗も顔に出にくいだけで大樹のことが大好きだし、
もうなにこのバカップル!

記念日には奏斗の手作りごはんでお祝いして、
バイトの帰りにはおてて繋いで帰宅して、
人目も気にせずいちゃいちゃあまあまな大樹と奏斗。

そんな二人ですが、実は初エッチはまだなのです。

奥手とかすれ違いとかそういうことではなくて、
単純に大樹のアレが奏斗のあの部分に入らないという
物理的かつ体格差的な問題で…。


BL本を読みすぎてうっかり忘れてしまいそうになるけれど、
彼らが普段いとも簡単に出し入れしているそこは本来ならば
入るところではなく、出るところ。
そりゃ苦戦もするってもんです( *´ㅅ`)⁾⁾ウンウン
受けちゃん、いつもご苦労様でございます。

そんな初エッチを巡る葛藤を描いていて
一見コミカルなんですが、当の二人は真剣そのもの。

初エッチのためにあの手この手を尽くし、
それでも中々上手くいかない二人が不憫になってくるほど。

ラストではやっと繋がることのできた二人ですが、
それもやっぱり愛の力なんですよねぇ。。。♡

元・肉食系ヤリチンだった大樹が奏斗との出会いによって
牙を抜かれた獣の如く一途に健気に変わってゆく過程が
すごくよかったです。

見かけは肉食系なのに中身は溺愛ヘタレで
奏斗が初恋というのも何気に萌えポイント高し!

一方、小柄でうさぎとかくまとかファンシーが似合いすぎる
小動物的な可愛さのある奏斗ですが、好きなものを好きといえて、
他人を尊重できる男前な一面を秘めていました。

周りの目を気にする自分、痛みを我慢できない自分、
それぞれが欠点を克服し、尊重し合える二人の関係性が素敵でした。

闇金紳士はチョロ甘い

アウトローなドS紳士と聞いて。

普段は強面攻めが時折垣間見せる甘み控えめな優しさって
どうしてこんなにも美味なのか。。。

とはいえ、思っていたよりも恩田ってばチョロ甘かった!

もっと鬼畜っぷりでジュンを散々ひどい目に遭わせておいて、
最後の最後になってデレで止めを刺してくる的な想像をしていただけに、
思ったよりジュンに落ちるのが早かった…!!

しかも、見かけの怖さだけで中身は全然いい人!
ちょっぴり俺様&強引さはあるけれど、一度懐に入れた人間には
どこまでも優しく面倒見がよくて、中盤からはジュンにメロメロでした(笑)

ジュンもはじめのうちはキャンキャン吠えて抵抗していたけれど、
いざ絆されるとめちゃくちゃ甘えたで可愛かったです///
一回り以上も離れたこんな可愛い年下の恋人ができて、
そりゃドSな闇金社長だってデレないはずがありません!

ラストでは恋人&お仕事でも恩田の右腕に昇格したジュン。
家でも会社でもイチャつきまくって部下を困らせる予感プンプンです♡

この安定感よ。

1年ぶりのひびるいだ~!
とワクワクしつつも、シリーズ5冊目ともなると
もう新婚さんを通り越して熟年夫婦?てなくらいに
安定を感じるようになって参りましたね~_(( _๑´ω`))_

既に恋人同士としての完成形に出来上がってしまっている二人なので、
今更当て馬危機一髪!な展開もなく(あってもきっと揺らがない)、
ひたすら二人のイチャ甘を楽しむばかりです♪

そんな最新刊は二人が職業体験番組でペンギンに弄ばれたり(水族館編)、
園児に弄ばれたり(保育園編)、二人の実家帰省編や温泉旅行編など
バラエティに富んだ内容でした。
どのお話もそれぞれ1編で完結しているので番外編集的なイメージかも?

特に職業体験編はところどころで字幕コメントが入っていたり、
まるで本当に二人の出演番組を観ているかのようなファン視点での
視聴感が味わえて斬新でした♪

そして、みんな大好きエロのターン!!
今までと比べると控えめですが、もちろんございます!
近頃マンネリを感じていた二人のマンネリ解消どスケベエッチ☆
密かにいじめられたい欲を溜め込んでいた累と累からのリクエストに
応えてあげる献身ドSな響のやりとりがエッチすぎんだよぅ…///
あとは描き下ろしでの浴衣エッチ編が少々…
いつまでもエロを追求し続けるひびるいGJです!笑

ラストでは次回の職業体験(立花編)へのフリもあったので、
しばらくはこの1話完結型でいくのかな?
次巻もあまあまバカップルな二人を楽しみにお待ちしてます!

かわいいくてじれったい二人

300ページ近くのものすごいボリュームでした。

大学生の玲旺はバーでのバイト中に酔い潰れた客の星川を
放っておくこともできず、家に連れ帰りますが成り行きで
セックスしてしまいます。

体の関係から始まった二人ですがどちらともなく惹かれあい、
その後も星川が店に通ったり、体を重ねたりする仲に。

自分のことは語らずミステリアスな星川ですが、
色っぽいかと思えばあどけない表情を見せたり、
知れば知るほどに星川への気持ちが大きくなってゆく玲旺。

自分以外の男の影を感じた玲旺は独占欲から
星川に好意を伝えるも「誰とどんなことするかも俺の自由」と
躱されてしまうのでした…。

とはいえ、星川の方にも玲旺への明らかな好意は感じるのです。
けれど、星川には過去に恋人に酷い裏切りを受けたトラウマがあり、
そのせいで本気の恋愛に踏み出せないでいたのです。

口ではビッチくさいことを言っていても、
ふとした表情や態度から純情がダダ漏れしていて、
嫉妬しちゃうくらい玲旺のことが好きなのに自分の気持ちから
目をそらしてばかりの星川がじれったくてたまりません!

玲旺の告白(仮)を躱しておきながら、セフレのような関係は続いたままで…
大人ってずるいなぁ。

その上、両想いになったにもかかわらず突然の連絡不通って星川は鬼なの?

だけど、そんな仕打ちを受けても健気に星川に想いを寄せる玲旺がイイ…!
まさかの両想い後に突然連絡不通となってしまう悲惨な目に遭ってしまう
玲旺ですが、それでも星川を想い、待ち続けるその様は若くしてスパダリ!

体の関係から始まった二人でしたが、ピュアで一途な恋模様に
キュンときてしまうお話でした♪

匂うというエロス

めくるめく官能の世界を堪能してしまいました…
匂い匂われる男たちのなんとエロいこと!

本人の意思にかかわらず誘惑香を放ってしまう特殊体質の御園は
ある日、イタリアからやってきた調香師の翔生に体臭の秘密を
知られてしまいます。
けれど、意外にも翔生は体臭を解決することに協力を申し出てくれて…。

首筋から股の間に至るまで身体中の匂いを嗅ぎつくされて蕩けてしまう
御園がエロすぎました~///
そんな御園の股に顔を埋めて誘惑の香りに欲情する翔生の表情も
むせ返るような雄みが溢れていてドキドキしてしまいました。
普段はどちらかというと朴訥としていて、御園の前だと大型犬のように
甘えてくるギャップも可愛かったです♥

続きものとのことですが、御園が案外あっさりと落ちてしまいました。
一方の翔生は好意は感じるものの、御園のことをどんな風に思っているかは
よくわからずで、次巻も気になります。
ラストの翔生の台詞がちょっぴり不穏で早く続きが読みたい!!!

ハピエンここに極まれり!

バ カ ッ プ ル 再 来 ! !

先輩後輩リーマンの爆笑ラブコメ待望の続編です ᐠ(∗ᵔᗜᵔ∗)ᐟワーイ
今回も前作に劣らず事故りまくる二人に笑わせていただきました♪

前作で数々のすれ違いの末に晴れて正式に
恋人同士になれたみさき(先輩)と鉄馬(後輩)。

前回までは先輩後輩呼びだった二人ですが、
今巻では「みさき(あるいはみさにゃん)」と「鉄馬」と
名前で呼び合っているのがなんだか感動!!

そして、恋人になっても鉄馬のみさきへの愛が強火すぎました!
みさきの自慢の彼氏になるべく尽くし、良い男に成長してゆく鉄馬。
相変わらずデリカシーはないしおバカだし、空回ってはいるけれど、
みさきにだけ注がれる激重愛は間違いなく至高そのものでした。
受けを全力で溺愛する攻めってだーい好きなのです♡

だけど、みさきの方だって負けてません!
鉄馬のことが好きすぎてメンヘラってしまったり、
やっぱり似た者同士のバカップルなのねと再確認させられました。
鉄馬の暴走にプンプンしつつも年下の恋人が可愛くて仕方ない
みさきのデレが伝わってきすぎてニヤニヤが止まりませんでした( ´艸`)

今回はみさきがキスだけでイってしまう体になってしまったり、
同僚に二人のお付き合いがバレてしまったり(元々バレてたけど)、
プチハプニング?を乗り越えてさらに愛が深まる二人なのでした♥

同僚たちにも密かに祝福されちゃって、ラストは祝♥ご成婚!
どうぞ末永~くお幸せに!
ああ、二人の新婚編とかも見れないかなぁ…?

欲情したくない男と欲情されたい男

はじまりは体から。
なんて言ってしまうと若干語弊がありそうな気もしますが、
言葉通り、体もとい、特殊体質をきっかけにはじまる二人のお話です。

“共感性羞恥体質”によりエロいことが苦手な書店員の空目はある日、
偶然目にした常連客の天雷のエッチな自撮りに体が反応してしまいます。

いつもなら他人の纏う“官能”には嫌悪感すら抱いてしまうのに、
なぜか天雷の写真にだけは欲情してしまう空目。
そんな空目の体質に興味を抱いた天雷から脅されてしまい…。


共感性羞恥体質?なあにそれ?
初めて聞く言葉に読みついでに色々と調べてしまいした。
とりあえず素人の私でもわかったのは生きづらそうだなぁ、ということ。

作中でも羞恥の対象は人それぞれとあったけれど、
空目が羞恥を感じるエロカテゴリはこのネット社会において
避けて生きてゆくのは中々の至難の技なんですよね…。

特殊体質ゆえに繊細で、孤独に生きてこざるを得なかった空目。
そんな生き方を強いられれば恋人はおろか、男友達だって難しい。

だからこそ、最悪の出会いを果たしてしまった二人ではありますが、
唯一 欲情することのできる相手・天雷との出会いは空目にとっての
運命だったのだと思うのです。

そして、見た目の派手さとは裏腹に真面目で潔癖的な印象の空目は
いざ恋に落ちると猪突猛進型でした♥

空目とは正反対に羞恥心を感じることがなく誰かに見られたい、
欲情されたいという欲からエロ垢でえっちな自撮りを投稿する天雷を
避けようとするも、惹かれてしまっている自分の気持ちに気が付くと
まっすぐに想いを伝える空目。

「生まれてはじめて…お前だけに欲情してる」って最強の口説き文句!
この男…絶対DTじゃないと思うんですが。

ずっと人と距離を置いて生きてきたのに天雷にだけは独占欲丸出しで、
性欲に歯止めがきかなくなってしまったり、恋愛初心者とは思えぬ
雄み溢れる豹変っぷりがたまりません!

その一方で、天雷への好意を自覚してからは両想いになるまでは
手を出さないと耐え忍ぶ誠実さにキュンとしてしまいました///
天雷を大切に慈しむ姿にもはや溺愛スパダリ攻めの予感しかしません!

そんな空目の変化にひねくれ小悪魔な天雷も次第に絆されてゆきます。
エロ投稿なんてしているけれど、彼もまた中身はウブなエセビッチでした。
普段はクール淫乱を装っているのに空目の前では真っ赤になってしまったり、
隠し切れないピュアが可愛すぎました(*´×`*)キュン♡

欲情したくない男と欲情されたい男、心で望むものは正反対なのに、
どうしようもなく惹かれあってしまうという本能的欲求感にグッと
きてしまいました。
心と体の順番は前後してしまうものの心もちゃんと丁寧に通わせ、
互いの孤独を埋め合ってゆくのも尊し…!

途中、天雷のストーカー男の登場などサスペンス展開もありますが、
むしろ二人の親密さを加速させてくれるいいスパイスになってくれて
ありがとう!

描き下ろしはイチャ甘初デート編でした。
溺愛攻めと化した空目と天雷のあざと可愛さが炸裂しております♡

読後振り返ってみると、なんだかんだ終始あまあまだったような気がします。
体から始まるアダルトラブ見せかけて、恋も他人の温もりも初めて同士の
ピュアな恋のお話でした。

つむぐ婚 コミック

黒岩チハヤ 

もふり、もふられ、もふり愛

\もふもふ、ケモ耳ラバーズの皆さん!おいでませー!/

ケモ耳たちの初々しい新婚生活に癒されました♪

代々神通力をもつ九尾家の三男坊の“三”の世話係のつむぎは
ある日、主の気まぐれにより“夫婦”になることになってしまい…。

“主従”に“新婚さん”に“ケモ耳”ともうおいしい設定を
これでもかと詰め込み放題の本作。
なんて贅沢なんでしょう°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°

加えて二人のキャラクターもとっても魅力的でした!

マイペースな主人に仕える健気なつむぎちゃん!
突然の嫁指名すらも受け容れてしまうなんてまさしく従者の鑑です!
初登場シーンは獣バージョンですが、小さな体でちょこちょこと
献身的に三の世話を焼く姿にめちゃくちゃ癒されました。

ヒト化したときの黒髪美人姿もいいけれど、ケモver.のときの
小さなおてても可愛くて、ぎゅってしたくなっちゃうのです(๑´ω`๑)♡

そんなつむぎの主人で夫である三はというと、
由緒正しき家に生まれながらわがまま放題でつむぎを振り回す
マイペースご主人様でした。

つむぎとの新婚生活もきっかけは恋愛結婚などではなく、
「つむぎを嫁にする」の一言で決したほぼ上司命令なようなものでした(笑)
自由すぎるぞ、ご主人様…!

けれど、後に三の視点に切り替わると、つむぎとの結婚が
本当はその場の思い付きなどではなかったことが判明するのです!
実は子供の頃からつむぎ一筋で、不器用な恋心を抱いていた三。

ゴリ押しでなんとか夫婦になるまではこぎつけたものの、
いざ夫婦の営み、となると尻込みしてしまうとか、可愛すぎか?
見かけによらず一途で臆病な素顔に母性本能を擽られてしまいました。

つむぎを怖がらせないように、つむぎの嫌がることはしない、と
つむぎのことを大切に、いとおしげに触れる三の隠れ男前な一面に
うっかりときめいてしまいました///

主人と従者という枠を越え、小さい頃からお互いに唯一無二の存在である
二人の関係性に迸る萌えが止まらぬ1冊でした♡

「知らなければ 失くすこともなかった」

ああ、読み終えてしまった…。
今巻もあっという間でした。

そして、矢代と百目鬼の恋は今回もおあずけです。

いつも新刊を読み終える度、
二人の幸せを見届けるまでは死ねない!と
数年先に想いを馳せています。

前巻、4年越しの再会を果たした矢代と百目鬼。
けれど、今の二人はもう頭とその付き人ではありません。

真誠会の解散後、闇カジノの経営者となった矢代と
天羽の伝手により桜一家の構成員となった百目鬼。
4年の空白は二人の関係を大きく変えてしまっていました。

借金を残し消えた城戸の足跡を辿る中で桜一家と利害が合致し、
再び行動を共にすることになった矢代と百目鬼。

また二人が一緒にいるところが見られる…!喜んだのも束の間、
百目鬼は外見だけではなく中身まですっかり極道になっていました。

矢代だけの従順な番犬はもういない。
かつてはあんなにも恋い慕った矢代への気持ちも冷めてしまった。
そこにいるのは桜一家の一構成員として組長からも信頼され、
黙々と忠実に仕事をこなすただのヤクザ。

だけど、どんなに冷静を装っていても
矢代のこととなると隠し切れない感情が垣間見えてしまうのです。

矢代が他の男に抱かれようとする度にGPSでもつけてるの?
というレベルで百発百中 邪魔に入る執着っぷり。
しまいには誰でもいいなら自分で我慢しろという強引さにほっとしました。
ポーカーフェイスを装ってはいるけれど、内心腸が煮えくり返る程の嫉妬が
ダダ漏れで、根っこは何一つ変わってないことがありありと伝わってきたから。

ふと以前、天羽が百目鬼に言った
「泥水を啜りながら、狡く強かに生きれますか?」という台詞が思い浮かぶ。
今度こそ矢代を逃がさないよう今はまだ絶賛泥水を啜り中なのかもしれない。

一方で、百目鬼の変わりように動揺を隠せない矢代。
いつだって飄々としていたあの矢代が百目鬼を前にすると余裕なく、
まるで子供みたいに突っかかってはするりと躱されていてらしくないのです。

台詞や態度の端々に矢代に対する独占欲は見えるのに、
矢代を突き放す百目鬼に心が痛くてたまりません。

中でも一番ショックだったのが百目鬼に女ができていたこと。
肌の触れ方から女の存在に勘付き、百目鬼の口から否定されなかった
ときの矢代の傷ついた表情に胸が締め付けられてしまいます。

百目鬼のバカ野郎。。。!
個人的には何か裏があり実は付き合ってないオチを期待していますが、
例えそうであったとしても矢代にこんな辛そうな顔をさせるなんて…!

そんな矢代の悲しみにも気付かず強引に押し倒す百目鬼。
待ちに待った二人のエロなのに…悲しきかな、すれ違いで愛が足りん!
百目鬼に触れられただけで誰に抱かれても何も感じられなかった身体が
悦んでしまう矢代がエロすぎる…!
これが…40代の色香か…。

矢代の最近の下事情を知らない百目鬼は
男なら誰でもいいんでしょうとか言ってますが、んなわけないでしょう!
矢代にはずっと百目鬼だけなのに…
鋭いようで矢代のこともちっともわかってねんだから!!

百目鬼が矢代を好きじゃなくなったなんてあり得ないし、
百目鬼がすることは全て矢代のためだとそんなの全読者が知っています。

けれども、矢代はそれを知らないのです。
誰からも愛されたことのない矢代には変わらない愛などわからない。

自分に無関心になった(ように見えるだけ)百目鬼に絶望し、
他の男に身を抱かれることで苦しみから逃れようとする矢代ですが、
その表情に快楽は浮かびません。
ただただ、痛々しいだけ。

「俺はもう本当に 本当にどうでもよくて 
 どうにもならなくて 痛いだけマシだとすら思っていた」

自暴自棄になり、壊れてゆく矢代が見ていられません…。
まるで影山先生への恋を失ってしまったときのような、いや、それ以上か。

一片齧り取られて転がる赤い実はエデンの園の禁断の果実の象徴ですね。
「知らなければ失くすこともなかった」
イヴが赤い実を食べて知恵を手にしてしまったように、
百目鬼と出会って人を愛する苦しみを知ってしまった。

その苦しみから矢代を救えるのはただ一人百目鬼だけ。
矢代を失った4年間、百目鬼自身もとても辛かっただろうし、
今回のツン増しな振る舞いにも訳はあるのだろうけれど、
そろそろデレを解禁して下さい…!
寸止め続きで矢代だけではなく、読者ももう限界です!

最後の、矢代の危機を察知して駆けつけた百目鬼が
城戸を腕力だけでぶっとばすシーン。
百目鬼の表情も見えないし、台詞も一言きりなのに、
ねじ伏せてきた感情が、怒りが抑えきれなくなっていて、
ぞくぞくしてしまいました。
こういうのを待ってました…!
最後の最後の急展開にもう興奮がさめやりません///

つい矢代と百目鬼の関係ばかり目が追ってしまいますが、
桜一家の一連の事件に加えて相関図に道心会の名前もちらつき始め、
あちこちの組を巻き込んだシリアスな展開になってきております。
また抗争が始まっちゃったりするのでしょうか。

次回は百目鬼の矢代への変わらぬ愛情が確認できて、ほっとしたいところです。
二人きりになったとき、以前の二人の空気に戻る瞬間があって、
それがどうしよもなく嬉しくて、切なかったなぁ…。
百目鬼の天然が炸裂し笑い合う二人、
そんな他愛もないけれど幸せな風景がまた見られますように。

無敵の(バ)カップル♡

七種&新内の物語、大学生編です♪

初っ端から既に糖度MAX!
前作からさらにイチャ甘がパワーアップした二人にニヤニヤが止まりません♡

新生活でお勉強にお友達作りとそれぞれに壁に突き当たる二人ですが、
何があっても互いを尊重し合い、揺らぐことのない関係性が無敵すぎました。

特に忙しい七種のためにせっせとご飯を調達したり、健気に世話を焼く新内が
可愛すぎました♡
周りから何を言われようと七種一筋すぎて萌え悶えてしまう///

今回新たな友人として登場する津島から七種との仲を邪魔されるも
七種への愛が微動だにしない新内が頼もしかったです。

一方の七種はもちろん、嫉妬の鬼と化します。
新内大好きすぎですからね。

津島への警戒を隠そうともせず、独占欲が炸裂してしまうのですが、
津島が二人を別れさせようとする理由も自分勝手なものだったので、
七種に退治されてくれてちょっとスッキリでした(笑)

本作で津島の介入によって改めて感じたのは二人の誠実さでした。
嫉妬で執着はしても決して束縛や押しつけになることはなく、
新内の意志を尊重できるところが七種のよきところ。
また、新内の方も七種のそんな執着を丸ごと受け容れちゃってるのが
ほんと最高のバカップル(*´ ˘ `*)

まだまだ若いお二人なのに、もう10年は連れ添ったかのような
この安定感が何が起きてもこの二人なら乗り越えていけると
ハピエンを確信させてくれるのでした♪