れんちゃんさんのマイページ

中立作品

エキスパートレビューアー2022

女性れんちゃんさん

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今年度204位

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二律愛反 コミック

rosca 

歪んだ情は…

親の再婚によって思春期の頃に義兄弟に。
見た目も中身も真逆。
愛嬌抜群で誰からも愛されて成長した様なキラキラな義弟はだから『嫌い』の感情の認識が歪んでいるのか…。

『愛』とは何かすら歪んだ認識を植え付けられ最大の愛は痛みで育った義兄はそんなキラキラ愛され体質の義弟を『嫌い』で仕方ない。

互いに求めるモノを持ってしまった義兄弟。
歪んだ感情の中に、歪んだ愛情が纏わり付きやがて狂愛を孕んだ性愛へ。

互いの歪んだモノが昇華された時のその先はーーー。

義弟×義兄
紙コミックス、修正、太い刻み海苔。

春の修羅 コミック

miso 

ドメスティックバイオレンス

唯一無二で異彩を放つストーリーに圧巻!!
情報も文字もキャラクターも過多なのに不思議と自分が透明人間の様に物語に入り込んで読んでいる。そして、いつの間にか身体中がヒリヒリ灼かれているのが後から気付く。

派手に暴れ回る子のがパッと見、悪い子認定しやすいが、中には虫も殺さない様な美しい
顔の下に修羅を上手く隠して、いつの間にか自分自身すら騙して、流されて生きてるよに見える子のが、きっと『コレ』と思う修羅を見つけた時、共依存か、女郎蜘蛛か雌の蟷螂様になりそう。

自分で読んでいても、言葉では説明するにはとても不思議な作品。

Cモアさん、修正、ライトセーバー。

ドクズすら浄化させる天使。

ドクズすら浄化させる天使が悪魔になるときー

表紙の美しくて綺麗でキラキラした感じからは真逆の展開に、途中までは、この男、
    『KING of ドクズ!!!!!!』
って叫んでしまった!!

人の痛みや感情の共感なんて皆無で顔の良さが取り柄で、一族も財をなす為にの結婚が当たり前、だから妻はだだの一族の財を受け継ぐ為のオプションぐらいの考えな、颯は一族の地方の事業整理の首切り執行人として出向させられる。
颯はそこまで、田舎では見かけないひとりの美しい青年奏に目を奪われるが、
まー、やり方がドクズ過ぎる!!!!
どうにか、奏を手に入れたいが、心が無いやり方で奏を堕とそうとするのだが、

奏には今まで見えていなかった、人の裏の顔や悪意が、颯に心を抉られた事により見え始める、、、、。

奏のある事がきっかけで颯が変わり始めるが、
因果応報が今来るのか!!!!!!
な展開。

読み手を選ぶ作品ではあるが、腹の奥底が抉られて、毟り取られて、痛々しくボロボロの先に、見えるものがあるのかもしれない。

Cモアさん、修正、ライトセーバー。

どんなに愛していても

 私はこのタイプの物語も終わり方も嫌いじゃないです。でも、光属性のラブラブハッピーしか受け付けられない方は回れ右なお話です。
 凄ーーーーーーーく、痛かったり、メリバまではいかないけど、もう二度と逢うことの出来ないふたり。
 住む世界も生きる世界もあまりにも違い過ぎるふたりがたまたま、出逢い交わってしまった。
 期間限定の幸せな楽園での生活ーーーーー。

 雪降る夜に怪我をした綺麗な龍の刺青をした男を助けた美大生の榛名。まるで野良猫の様な警戒心の四季を介抱する。
 ふたりだけの幸せな箱庭がずっと続くと思っていたが、、、、。

 四季のバックグランドがあまり出てこないのが逆に物語の余白になっているのかと、
でも、背負った『龍』の話は見てみたい。
何故背負ったのか?
龍三と四季の関係など。
気にはなるけど、心臓を締め付けられる余韻にはこれくらいの余白が物語には必要なのかもしれない。

Cモアさん、修正はライトセーバー。

狂気の沙汰も愛次第。

 狂気と殺戮。美しいエロス。
 ヴァンパイアの始祖である青い血を保つ者アンジュール。絶対的強さを持ち1000年の時を生きる。
 若きヴァンパイアハンター四方堂秋夜。

 青い目をした始祖吸血鬼には逆らうな。
 育ての父の遺言のような言葉。

 読む人を選ぶ作品ではあるが、
私は狂気の中でも平常に見えるアンジュールと常識から狂気へ変わりアンジュールを虜にする秋夜がいつの間にか逆転して、
狂気に潤んだ瞳に変わるアンジュールと
目が死んだ様になる秋夜の変わり様に
背中がゾクゾクしてたまらない。


 ディープで濃く濃密な時間に酔い狂う作品。