ここ最近、内田さんの作品を続けて読んでいるのですが、この作品も濃い!
短編集で全部で7組のカップルのお話が収録されているのですが、そのうちの数組は単行本『ヘイ!ドクター』、『だまって泣いているのです』、『あなたをひとりじめ』にも登場しているキャラ達です。
読んでいないとちょっと状況が分かりにくい作品があるかもしれませんが、それ程支障はないかと思います。
期待を裏切らない筋肉隆々で男らしい外見の受け様と年下のちょっと我が強い攻め様が一杯でした。
読んでいる途中で気づいたのですが、内田さんの作品にはヘタレで行動が取れない年上の受け様と可愛さでガンガン攻めてくる年下の攻め様のキャラ率が非常に高いと思います。
主導権をとっているのは年下で、年上の方は元々可愛いと思っている年下の言う事を「しょうがないなぁ~」って許しているパターン。
Hシーンが大胆なので、どうしてもその印象が強く残ってしまいがちなのですが、甘々なだけでなく切ない展開もあって良かったと思います。
原作既読です。
収録されているのは、原作小説『美貌のディテイル』より『美貌のディテイル』のお話が丸々です。
2000年に発売された『タクミくんシリーズ 07 美貌のディテイル』も聞いているのですが、この10th Anniversary版は、主演を井上さんと保志さんに固定して下さっているようで、井上さんのギイを聞き慣れている身としては2000年版よりもしっくりしました。
脚本は同じ方がされているようですが、ほんの少しですが手が加えられているようです。
2000年版を聞いた時に気になった会話の「間」もこちらの作品の方が若干取られていて、会話の流れが自然に感じました。
コミックス『モンスターマスター』と雑誌『drap』と連動した応募者全員サービスドラマCDと小冊子です。
お話は本編コミックスには含まれていない描き下ろし作品。
時間的にはコミックスより後になります。
よく絡まれて喧嘩ばかりしている要を心配した千那さんが、要君が絡まれないように私立の学校に編入することを提案。
でも問題はその学校のレベルが要には高すぎて、編入試験に合格できるかどうかというところ。
ところが天才肌の千那さんは要君がどうして分からないのか理解できず勉強を教えるには向かないので、千影さんが教えることに…。
なかなかコミカルで可笑しい作品です。
主演のお二人はもちろん、千影役の花輪さん、脇役高校生役の方々までイケボで耳福でした!
千那さんが過保護なくらい要君に優しくて甘々です。
原作既読です。
収録されているのは小説『美貌のディテイル』より『美貌のディテイル』のお話丸々です。
今までこのシリーズのドラマCDを出来るだけ時系列順に聞いてきたのですが、今回から主役が2人とも別キャストのようで、置鮎さんは好きなのですが、井上さんのギイを聞き慣れている身としては少し違和感を感じました。
原作に忠実に作られていますが、演出には時代を感じます。
それが却って世間から隔たれた全寮制の学校の雰囲気としてはいいかも。
気になったのは、会話のテンポがとても早くて、余り「間」を感じられなかった事でした。
会話が上滑りしている印象を受けました。
登場人物や場面の展開が多いから仕方がないのかもしれませんが…。
今まで読んできたシリーズの中ではかなり好きなお話で、萌え所はあったので良かったのですが、そういう所は少し残念でした。
原作小説既読です。
収録されているのは原作小説の『バレンタイン ラプソディ』より『約束の海の下で』と『美貌のディテイル』より『まどろみのKiss』までのお話です。
2つのお話を合わせても文庫本で60ページちょっと程で、時間をたっぷり使えるとあってか、台詞も余りカットされてない方だと思います。
託生君が初めてニューヨークにあるギイの家を訪ねるエピソードが丸々楽しめます。
初めての海外旅行、恋人の家を訪ねるというのに冒頭から託生君のご機嫌がよろしくなくて、なかなか気難しい面を覗かせています。
ネタバレになってしまうのですが、託生君が記憶を失ってしまってからは、知らない人を疑ってかかるという、更に厄介な事に…。
丁度2年生の初めの頃の託生君がこんな風だったと思うのですが、これまでほとんど書かれていない1年生の頃の託生君もこんな様子だったのかなと勝手に思いめぐらしました。
ツンとデレの託生君が聴ける作品だと思います。