DKカップル二組のお話が収録されています。
表題作ではありませんが「まよい星、ふたつ」のほうが
個人的に萌えポイントがありました。
一年に一度、夏休みの間だけ彰彦が住んでいる街のおじいさんの家にやってくる伊織。
都会暮らしの伊織とはいつでも会えるわけではなかったけれど、ふたりは自然に夏休みに一緒に過ごすことが当たり前になるほど
お互い特別な関係だったのだと思います。
はじめは伊織の片想い。途中から彰彦も自分の気持ちに気付く、という感じでカップルになるわけですが
酒蔵を継ぐことが決まっていた彰彦が伊織を追いかけ、同じ大学に進学した行動力!
何でもないようにしていたけど、伊織への想いが強くなければできないことだな、と感心。
ぜひ彰彦のもとへお嫁に行って幸せになってほしいなと思いました。
ヤンキー高でアタマを張っている轟句は周りには内緒にしているが可愛いものが大好き。
ある日お気に入りのぬいぐるみを愛でているところを公則(ハム)に見られてしまう。
ハムは可愛いもの好きを隠しておくかわりに舎弟にしてほしいと言ってきて…
舎弟になったハムと轟句の初心な恋のお話。
いつもビッ!っとしているのにぬいぐるみに癒されている轟句のふんわりした表情のギャップが良かったです。
でも喧嘩シーンとかはなく、アタマっぽさはあまりわからなかったかも。
ヤンキー高同士の抗争や一匹狼で絡まれるお話はよくみかけますが、まさかのOBに服を剥かれるとは…
助けに来てくれたハム、かっこよかった!
轟句はパンツまで可愛いくまさん柄で期待を裏切らない感じがまたよかったです。
魔法使いのオーナーがつくった喋ったり動いたりする(お店にいる間だけ)ぬいぐるみたちのお店が舞台です。
ほんわかした雰囲気で冒頭から癒される~!
ずっと売れずにお店にいたのでとても大きくなってしまったクマのぬいぐるみのリオと店長さんの恋のお話でした。
ぬいぐるみのリオはとっても大きくてふわ~んとしているので(ぬいぐるみだから当たり前ですが)シュッとした人間になったのでちょっとびっくり。
でも中身は可愛いままでほっこりしました。
お互い両想いになって急にえっちしてるところは展開早いな!と思いましたが
愛を伝えあってる感じが良かったです。
非現実ではあるけど、全体的に可愛くて癒される作品でした。
とある田舎に住む高校生。
「時間は腐る程」あるのに繰り返される日常をつまらないと思いながらも受け入れるしかない日々。
そんな生活を送っていた浅井のクラスに転入生がやってきたところからはじまるお話。
紺野のツンとしてミステリアスなところ、浅井の面倒くさいと思いながらも放って置けない性格など良いところはたくさんありました。
ですが、気になるところが回収しきれない部分が多くて正直物足りなさを感じています(汗)
紺野の叔父と浅井の兄のことはさらりとしか触れられていませんが、重要なことなのでは…?と、もやもや。
最後も、この先どう進むのかめちゃくちゃ気になる~!
これはこれできちんと着地しているとは思うのですが…
出来れば細かい部分も含めてもう少し続きを読みたいな、と思いました。
「先生」を忘れることが出来ずにまた『先生』に救いを求めてしまうぺこ。
さらっと読めてしまえるストーリー展開でしたが実は結構重たいお話なのかな、と。
特定の恋人を作らず一晩限りの相手を求めるような子があんな風に人の顔色を窺うだろうか。
控えめな性格ともまた違う、怯えるような探るような…
いろんな要因が重なっているのがわかるだけに、可哀想に思えてしかたなかったです。
そして光樹が懲戒処分になった理由も重たい…。回想で終わっていいのか?ってくらいでした。
でもちゃんとお互いの心のうちを話してわかりあえたなら、このふたりはすごく幸せになれそう。
ぺこの可愛い笑顔が最後には見れて良かったです。