表紙の雰囲気とかすごく良くて期待して読んだんですが、本当にあらすじ通りでそれ以上でもそれ以下でもないなーという感想しか持てませんでした。ごめんなさい。
兄の奏が絡んできたら面白い展開になるかとおもったんですが、そんなこともなかったので、正直ドラマチックではないかな。
(別に私自身、執着攻めが好きと言うわけではないのですが)執着攻めが好きな人は合わないと思う。弦がいい子すぎる。健気攻め。
受けが比較的あっさり乗り換えてしまうのもちょっと好みからは外れてました。
評価とは別に考えているんですが、表紙の淫靡さ漂う雰囲気と本文の絵柄にギャップを感じました。(表紙詐欺だとは断じて思ってませんが)そのギャップが埋められたらもう少し色気があって濃厚なBLをお描きになられるのではと勝手に思っています。
お名前も過去の作品も存じてましたが読む機会がなく、今回、あらすじに惹かれて拝読しました。
ファンタジーもののなかではサラッと読めると思います。
タイトルで溺愛したいとなっていますので、攻めは一見気取っているけれど属性としてはワンコっぽいです(猫に憑依してますが)。ワンコ攻めが好きな人には合うかも。
他の作品を読んだことがないのでこの作品だけの印象になってしまうのですが、ファンタジーの割に言葉や設定が軽いと感じました。攻めのヴィンセントが受けのアリウスを好きになったきっかけも思ったほどグッとくるものではなく……
私の好みは重厚感が滲む作品なので、申し訳ないですがそういう部分で合わなかったです。
アリウスの性格は可愛くて好きでした。
座敷わらしがイケオジという斬新すぎる設定が気になって購入。
受けの瑛士が不正の濡れ衣を着せられて会社を辞めるはめになり、引っ越した安アパートの部屋に座敷わらしのユキが出世するまでお仕えするという展開。
ユキの甲斐甲斐しいお世話とセックスするたびに事態は好転・出世をしていくのは面白いし、瑛士がなかなか積極的でえっちなのがよかったです。(竿の描写はないのにそれなりにエロく見えるのは純粋にすごいなーと思いました)
ただ、やっぱり話の展開が読めてしまうというかストーリー自体にそんなにひねりがあるわけではないので、読ませる作品という感じではなかったです。
ユキのスパダリっぷりが読んでいて微笑ましかったです。
柊とシズがメインの7巻。このキャラが好きなら超絶萌えられるんだろうけど、私はギヴンの4人が好きなのでこの2人に萌えられなかったです。
ギヴンがプロとして活動するのか否かの対比として柊たちが出てきたのはわかるんですけど、恋愛色強すぎて食傷気味になりました(この2人にとって大事なプロセスなのは理解しています)
それでもやはり作者様の言葉選びや見せ方は唯一無二で素敵だし、たくさんある4コマは単純に面白かったので中立寄りの萌です。
ギヴンが今後どうなっていくのかが単純に気になる身としてはもの足りませんでした。最後に真冬の描写で布石が打たれていたので、8巻で補完してくださることを期待しています。
「跪いて愛を問う」が好きだったのでこちらも読ませていただきましたが、本音を言わせていただくと上記作品よりは萌えられなかったです。
荒んだ子が心の綺麗な子を好きになるという展開はすごい好きなんですが、「きっとこうなんだろうな」というこちらが想像せざるを得ないところがいくつかありました。
特に攻めの里見、過去から現在に至る過程をもっと掘り下げてほしかった。過去が描かれている部分もっと多くあって欲しかったです。受けの力良も可愛いし魅力的なのにインパクトがどうしても残りませんでした。
二人のひたむきなところはすごく良かったと思います。
アニメイトの小冊子は可愛いらしい話でした。
神評価が多いのにすみません。
本自体は終始楽しんで読めました。いい意味で力の抜けた文体とクスッと笑えるシーンはシリーズ通してやっぱり素敵です。清居の健気さと平良の天然暴君さも変わらず良い。書き下ろしもあったし未読の短編もあったのでファンとしてはありがたいです。雑誌掲載されていたミステイクは入ってませんのでそちら目当ての方はご注意下さい。おそらく次巻で入るのだと思います。
で、なぜ萌に留めたのかといいますと、書き下ろしを読んで2人の関係に雲行きの怪しさを感じたからです。リアリティあってすごく面白かったのに読後がモヤつくというか……
物語の上で今後、波乱の展開はあるだろうしそこが面白みに繋がるのは分かるのですけど、久しぶりの新刊だったので、書き下ろしはもう少しキモ可愛くて爽やかな2人が読みたかったというのが本音です。
次巻を読んだらこの本の評価は変わるかもしれませんが、現段階では萌とさせて頂きました。
執着攻め・兄弟もの(しかも双子!)ということで過剰な期待があったせいか、思ったより執着に関してはあっさりめに感じました。特殊設定(弟の声が聞こえてしまう・長期間眠ってしまう病気)は夜光花先生らしいSF感です。
話は兄の理人視点で進むのですが、流されやすいと自覚している理人の性格のせいなのか、彼の気持ちの揺らぎが胸に迫ってくるということが少なかったです。前半部分の家族愛としてでしか弟を見られないという葛藤から後半の彼の弟を恋愛対象として見ることになった変遷が少々強引に感じらたのも個人的に少し残念に感じました。
弟の類に関しても執着攻めとなっていますが、(兄に恋しているし半ば強引にエッチに持ち込むけれど)世にある執着よりも緩いです。ワンコとスパダリがベースでその上に執着がある感じでしょうか。ドロドロ系を求めている人には少々合わないと思います。
あと、これはごく個人的な気持ちなので書くべきが迷ったのですが、女性キャラを当て馬で(とまではいかないレベルですけど)悪く扱うのが苦手なのでその点も評価を下げております。
とはいえ、とにかく読みやすいですし一冊できれいにおまとめになられているのはすごいと思いました。アマゾン限定のペーパーは可愛らしくてほっこりしました。
Kindle Unlimitedで読了
昭和初期という時代設定ですが、島という閉鎖的な場面がほとんどなので時代設定に関してはそんなに構える必要はありません。
島特有の因習に縛られた人々が出てくるのですが、昔にはこういうことが本当にあったのではないかというおぞましさを感じました。ファンタジーな部分は特に昭和の映画でありそうな雰囲気。ラブの部分は片想いとすれ違いからの拗らせ愛が好きな人に合うと思います。受けの子がちょっと女々しかったのと(これは作品が出た時代の流行りがあると思います)攻めの印象があっさりめに感じたので個人的に神評価まで萌えきれませんでした。エッチな描写が濃厚というか、じっとりと纏わり付く描写で、先生の作品らしさを感じました。