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萌×2作品

「BLアワード検定」合格証

女性はるつきさん

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あんバターはダメだって…

最終巻のあの場面思い出して切なくなっちゃうから!(涙)
ほんと、何気ない日常のやりとりに意味を持たせるのがお上手だなぁ。

17シリーズで一番泣けたのが11話で、一番強烈に印象が残ったアイテムが「あんバター」だったので、わたしにはたまらない小冊子だった。

もうひとつの「好きだからキスしたの?」も大大大好きなシリーズ。
これだからDKはいいよねって思わせてくれるウブCPに胸キュンの嵐なんだけど、今回は17シリーズの圧勝だった。

ひたすら目の保養。

前作「おあずけのキスのゆくえ」で一目惚れし、おまゆ先生の新しいコミックを待ちに待っていました!
水分量たっぷりって感じの瞳が好き。
しかも今作は、攻めが泣き虫キャラなのでさらにうるうるじゃないか!
作家買いに悔いなしです。
「ゆるふわイケ男子 × どピュアなうぶうぶ男子」
という組み合わせが最高でした。
ふわふわヘア、萌え袖カーディガン派の攻め。
さらさらヘア、きっちりブレザー派の受け。
少女漫画ならヒロインをめぐってライバルとなるであろう、正反対の魅力を放つ、ふたりのBがLしてくれる尊さたるや...

ストーリーは受け視点で進むため、肝心のゆるふわくんの「ワケ」とやらは第4話でやっと明かされるのですが、ちょいちょい伏線があるのでオチは読めちゃいます。
安心して読めるとも言えるので、まぁそれはいいとして...
夏津の告白を、倫太郎がわりとあっさり受け入れたのがちょっと残念だったかな。
だって倫太郎は真面目で優しいんでしょ?
夏津が女の子を騙してたこと、スルーしちゃうの...?
夏津の涙に弱いにしても、少しも怒らなかったことに違和感を感じます。

それから、無自覚でも夏津を好きだったなら、もっと元カノの存在にモヤモヤしてる倫太郎を見せて欲しかった。
「ずっと夏津を好きだったってこと?」
って可愛い顔で言われても…キスだけで確認完了なの?
それ、流されてるだけじゃないよね(汗)?
うーん、ちょっと説得力ないよー…

とにかくもうひと悶着欲しかった!

前作と同じでこのコミックもカバー下に人物紹介があるんですが、これまた面白いんですよ。
倫太郎は弓道部だけどあんまり上手じゃない、とか。
本編でも倫太郎のパンツの柄がやたら可愛かったり、せっかく細部にこだわりを感じるのに。
あれよあれよとストーリーが進んじゃった気がします。
もっと沢山見たかったよ、という気持ちを込めて萌2で。

可愛い誘い受けが2作。

◎灰田×犬塚
ずっと攻め視点で進みます。
受けの無防備さと天然っぷりがえげつない。
え、気づいてないの?
確信犯じゃないの?
本当に気づいてないの?!(笑)
早く受けの本性を見せてくれーっ!!
っていう焦れったさがよかった。

◎黛×真央
同棲して一ヶ月過ぎたけど、キスもしてないことに不安を感じている受けのお話。
分かりやすく誘ってみるものの、乗ってこない攻め。
手を出せないのには理由がありました...
優しくて爽やかな攻め様が...びっくりしたぁ(笑)
お話が短くて残念でした。
面白そうだから、黛さんの変態プレイもう少し見てみたかったな。

どちらのCPも、受け攻め共にアホ可愛い。
ビッチじゃないけど誘い受け。
ヘタレだけど悶々しちゃうむっつり攻め。
可愛くて癒されました〜♡

刑事ものの短編集

忘れた頃に読み返したくなるお話です。

①元刑事 × 刑事
②万引き未遂 × 交番勤務の警察官
③刑事 × 捜査対象の青年
同じ職種だけど性格は三者三様で、最後まで飽きずに読めます。

どれも設定が凝っていて、回想を含み時間軸も広め。
物語に奥行きがありました。

もっとじっくり読みたかったという気持ちもありつつ、このスピード感だから良かったのかなと思ってみたり。

個人的にいいなぁと感じたのは、三角関係が勃発したりとか元彼が登場したりとか、The恋愛ドラマ的な要素が薄いところ。
むしろ、過去の清算、生き方を変えること、信じることと信じてもらうこと、そういう部分がシリアスに描かれていました。
だからこそ、このふたりが出会えてよかったと思えた。

くすっと笑える可愛らしいやり取りを交えつつ、重すぎないのもカキネ先生らしくて良いところです。

竜介の彼氏力よ。

何気ない仕草とか、台詞にめちゃくちゃ萌えた〜♡
初デートで竜介が自分の帽子を春輝に被せてるのとかね。
ナチュラルにいちゃつくわ、このふたり。
設定通り、もともと親友だもんなーって感じがしてよかった。

それにしても竜介の彼氏力よ。
春輝の様子がおかしいときは話し合おうとするし、大事なことちゃんと言葉にできるし。
あえて悪く言うなら、刺激はないけど、包容力が半端ない。心が広い。
これはあれだ、旦那にしたいタイプ。
こんな旦那ならながーく円満な関係を築けると思う。

というわけで、その後のふたりをまたいつか読みたいです!なにとぞ。

描き下ろしも最高でした。
DKらしからぬ彼氏力の持ち主である竜介だけど、春輝の告白をOKした理由がわりと子どもっぽくて(?)微笑ましかった。

バカ王子と宮井様が気になる(笑)

暴走体質で天然小悪魔な柴ちゃん。
ストイックに柴ちゃんを守る男前な野宮。
可愛くて爽やかなふたりに、たくさん胸きゅんさせてもらいました、が。
が!
中王子の印象が一番残っている(笑)
やつは、あほすぎる。
キャラのくせが強すぎる。
そして、右なんだ?王子、右なんだ?
へぇ〜...
いいと思います!
ぜひバカ王子に、手取り足取り躾けてくれる左様を処方していただきたい♡
スピンオフ出してください♡

スピンオフといえば、宮井も気になります。
男子図鑑に「無双イケメン」「チートすぎ」「最強ゲイ」と評される彼ですが、ちょっと陰があるところが良い。
柴ちゃんをかまってたのは、三角関係というより野宮をけしかけるためって感じだったので、宮井様の本気もいつか見せていただきたい。


脇役まで楽しめるわちゃわちゃ感が最高でした。
ただ、セオリー通りの展開で先が読めるし、意外性は無し。
台詞や人物設定に深みを求めるならやめたほうがいいです。

年下健気攻め × ほだされノンケ受け

そんなふたりのキスシーンがすごくツボでした。

初めてのキスシーン。
攻めの方が長身なので、受けが下からぐいぐいいく感じがキュンとしました。
片思いだし、傷心に漬け込んでるし…
で、最初は受け身だった攻めが、
「俺を夢中にさせてみろよ」って挑発されてぐいぐいし返すのがまたいい。
片腕で肩を抱いて、もう片方の手は首にそえて。
なーんか、すごく大事に触れてるのが伝わってきて、ものすごくキュンとさせられました。


二度目のキスも受けのリードではじまります。
元ヤンだから?(笑)
こう、Tシャツの胸元をがしっと掴み寄せてするんです。
そこを引っ張ったまま、攻めをベッドにまで引き倒しちゃいます。
なんつー男前な誘い方なんだ。


季節は冬の手前まで過ぎ。
ふたりにとってはもう何度目のキスか分からないけど、読者から見れば三度目のキスは。
猫の餌やりでしゃがんでる攻めをバックハグからのキスなので、珍しく攻めの方が位置が下。
いつもと違うの、もえる。


そして肝心の、本当に心が通ってから初めてのキス。
やはり受けからでした。
でも今度は胸元じゃなくて、頬を両手でがっと掴んで。
何度も言うけど、身長差がよい。とてもよい。


攻めは辛くてもひとりでやり過ごせてしまう受けとの人生経験の差を、受けはまだまだこれからの攻めの将来を考えたりして。
物語自体はゆっくりゆっくり展開されます。
なのにキスとかえっちはけっこう情熱的で、男臭いというか、男前なのがよかった。

真面目なリーマンものでした。

性的な部分にきゅんとしたり、うっかり一夜を共にしちゃったりすることもなく。
お互い、真摯に仕事に取り組む姿勢や、真っ直ぐな人柄などに惹かれていきます。

受けの元カレが登場した時でさえ、攻めは受けの仕事が見下されたことに腹を立てるのです。

話の終盤、攻めの仕事ぶりを信頼しているからこそ奔走する受けが、お仕事BL好きなのでよかったです。

表紙にもなってますが、受けの上品なピーコート(で合ってるかな...)姿もめちゃくちゃ萌える。

ふたりともキャラが濃すぎないので、物足りなさを感じる人もいると思います。
わたしは、わりと平凡なキャラなのが妙にリアリティがあってむしろ好きでした。

ツンデレと健気を両立した受け。

相野ココ先生らしい、泣き顔がなんとも可愛らしい受け様でした。
片思いの相手が彼女持ちのノンケってだけで既に切ない設定ですが、そのうえ好きな相手を誤解されるというオプション付きでなかなかの不憫受け。

満原の恋の相手・嶋は、満原の好きな人は吉川(満原の親友)だと勘違いします。
これがストーリーの鍵ですね。
吉川には彼女がいるので、叶わない片思いをしてる満原を寂しがらせないために嶋があれこれすることでだんだん距離が縮まっていきます。
しかし嶋はよかれと思ってやるものの、かえって傷つくことも...
そのもどかしさったら、もう...

そんな罪な男、嶋ですが、彼もまた庇護欲そそる闇を抱える人物です。
人一倍寂しがりやなのに、離れる時の怖さを知ってるから決して深入りはしない。
(モテモテの嶋だけどべつにスパダリではないところが大学生らしくて◎)
この嶋の恋愛スタンスが、満原によって変化するところが胸きゅんポイントのひとつだと思います。

「サルナシの砂糖漬け」で泣いた。

祝言の後に届いた父親からの文を読み上げるラストシーンに感動しました。
「復讐は悲しい連鎖を生むだけ」
空良が言うように相手の幸せを願う真心こそ、自分を悲しみから解放してくれるものなのだというメッセージを感じました。
わたしにとっては、どんな甘い台詞の応酬よりも最高のラストシーンでした。
父親とのわだかまりがやっと解け、この時本当の意味で空良の生き方が報われたんだなあと思えたので。

そして新キャラである弥市と孝之助の主従関係が、これまた切なくてよかった。
送り主のない「サルナシの砂糖漬け」
季節が異なるほど、遠く離れた地にいる人を思う絆に胸が締めつけられます。
なんてロマンチックなんだ。
(恋仲ではないですが)
作者様のあとがきにもありましたが、遠い未来に何処かでふたりが再会できたら...と願わずにはいられません。