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最後の一行の美しさに涙が溢れます

デビュー20周年の中原先生の最新作

不老不死の男と、彼が死ねる方法を一緒に探す男

過去の記憶、夢、現在が交互に語られ、パズルがはまって行くように物語の全体図が現れる

人魚、八百比丘尼なとの民俗学的資料の挿入や過去のエピソード等、またもや新しい中原先生に出逢えます

物語の始まりから纏わりつくような闇と絶望、仄かな明るさと染み入るような優しさ

すべてがラスト一行の美しさに凝縮されていて、読後、空を仰ぎたくなります

私にとっては、心が広がって行くような、これ以上ない素晴らしい結末でした

そしてあとがきの先生の覚悟と真摯さに打たれました

20周年、心よりおめでとうございます!
そしてありがとうございます!

気概と矜持に溢れた、先生にしか書けないオメガバース

とにかく読んでる最中から、圧倒されっぱなしでした

オメガバース、花嫁、子育てから想像される内容を吹っ飛ばす、スピード感と熱量
ストーリーテリングで読者を引っ張る引っ張る!

艶やかな表現、研ぎ澄まされた文章、ラストへ向けて加速する構成力、弱者へと揺るがぬ視線は中原先生でしかなく、デビューから20年をかけて築き上げてきたオリジナリティはどんなテーマにも発揮されるのだ、とベテラン作家の実力を見せつけてくれます

そこにこの「絶対に面白い作品にしてみせる」という気迫!!
読みながらなぜか涙ぐんでしまいました

進化し続け、作品ごとに新たな挑戦をしてくださる中原一也先生のデビュー20周年!
帯を見ても泣けてしまった

続編希望です!!



五感を目覚めさせる鮮やかな物語

圧倒的な色鮮やかさで立ち現れる物語に引き込まれました

伝説の鳥の翼、柘榴の果汁、滴る血の官能的な深紅の残像が目に灼きつく
砂漠の熱風と異形の者との交わりに肌や心がヒリヒリと痛む
激しい戦闘の羽ばたき、誓いの血の匂いと味

主であり贄という「飢え」を介した交わりの緊迫感と切実さで最後までストーリーを引っ張り、さりげない台詞や仕草の優しさを際立たせる手腕はお見事!

そして最後に明かされる秘密

文章、構成、吸引力とストーリーテリング!
デビュー20周年のベテラン先生の巧さを堪能してください

時間と記憶を閉じこめた、宝石のような手記

先生初の一人称小説

でもこれは繊細で臆病で頑固な作家、なつめの、二度と戻らない人生最良の日々の眩しさを綴った手記なのです

彼の言葉、語彙で書かれているからこそ、未来からやって来たアンドロイドとの恋に戸惑い、怯え、喜びに花開いてゆく感情の揺れが、切実に伝わってくる

その小さな奇跡が遥か過去のものだと、タイトルから読者はすでに知っていて、物語の終わりを見届けるためにページをめくってゆく

そして、すべての始まりとなった未来の子孫である彼も、タイトルと同じ「拝啓」で始まる手紙を読んで、初めてなつめの言葉を「聞いた」のです

このラストしかありえない、と涙が零れました

来年デビュー20周年を迎えるベテラン先生の新作が、この瑞々しい光に満ちた作品であることが嬉しくて仕方ない

とても大切な作品になりました

続編希望! 完結希望! のダークファンタジーシリーズ2作目

聖騎士オルトが命を懸けて守り抜くと誓った、ただひとりの主、取り替え子の王子アンリ

幼い日の純粋な忠誠と庇護欲がアンリの成長につれ形を変えて行くエピソードは、二人の体温が匂いたつようです

容赦ない運命が待ち受けていますが、前巻の主役ゼインとルカも活躍し、それぞれが全力で抗い、切り開き、互いを守り抜く!

王城、海賊船、妖精国と息もつかせぬドラマティックな展開は、ファンタジーでなければ味わえないスケールの大きさ

沙野先生の「この世に互いしかいらない」という凄まじい熱量の恋は、ファンタジーでこそ最大に生かされると思います

こちら、あとがきで「商業として難しかったら個人的に続編を書く」とあり、すぐさま版元さんに「続編熱烈希望します」とメールしました

今すぐにでも続きが読みたいくらいなのに、きちんと商業として大団円を見たいじゃないですか!

まだまだ回収されてないエピソードと気になる登場人物目白押しのシリーズ、次巻が待ち遠しい!!







手のひらから花を生み出す、美しい王子

尾上与一先生が流行りの身代わり花嫁を?
と正直おそるおそる読みましたが、尾上先生は尾上先生でした!

同じように迷っている方、心配ご無用です!

ボリュームも読み応えもガッツリの、一味も二味も違う「花嫁もの」

むしろお題を与えられたら作者の力量が歴然と現れるのだな、としみじみ

鮮やかな色彩溢れる、花々のかぐわしい香りまで感じられそうな確固たる世界
剣と魔法と運命の恋

勇猛で誠実で孤独なグシオンと、美しく健気なリディルが惹かれ合い、互いを捧げるように想い合う過程に涙が零れました

次から次へと謎が解き明かされてゆくラストまで、息も吐かせぬ面白さ!

溢れる花や美しい衣装、戦いの迫力、ダイナミックな魔法、そして二人が交わす秘めやかで甘い褥まで、先生の絢爛たる文章に酔いしれます

そして!
yoco先生の表紙が!口絵が!挿画が!
一幅の絵画のような眼福です

絢爛豪華な目眩く物語絵巻、ありがとうございました!



嵐なら、もう来ている

孔雀と人間を掛け合わせて作られた鳥人たちの世界
大空を飛ぶことのできる極彩色の絶滅危惧種ルークと貧民街に住む漆黒の低危険種リヒト

見上げることしかできない相手への恋を自覚したときのリヒトの切なく美しい独白

「嵐なら、もう来ている」

クラシカルできらびやかな描写が身分差の恋を彩ります
二人が苦悩しながら密やかに想いを募らせてゆくのと、不可解な事件が同時進行

生意気で口の悪いリヒトの純粋さ、健気さと、迷いながら困難をねじ伏せてゆくルークの強さが起こした奇跡に胸がすく思いがしました

全てを読み終えたとき、表紙とタイトル、作中の絵画が全て繋がり、中原先生の仕掛けと奈良千春先生の原作の咀嚼力に唸ります!

文章も挿絵も美しい物語をありがとうございました

二人のその後が読みたい!
続編希望します!!

「眼白」なんと美しい鳥人!

「眼白」ー闇取引されるほど美しい声で鳴き、眼の回りに白いタトゥーのようなアイラインを持つ鳥人。
この設定だけで胸が高鳴ります。

眼白であることを隠した刑事、白井と、伝説の鳴かせ屋、鵙矢が闇取引の黒幕を暴くべく、身分を隠して潜入捜査を行う。

幼い白井に恋にも似た憧れを植え付け、マーキングした眼白の謎、鵙矢の過去、闇取引の黒幕。
ぐんぐん引き込まれるストーリーと、時折挟まれる妖鳥化した眼白の美しくおぞましい描写。
不安に苛まれながらも気骨のある白井と冗談や皮肉ばかり口にしながら、頼れる鵙矢の軽妙な会話がさすが中原先生の主人公!
笠井あゆみ先生の挿絵も素晴らしく、本当に面白かった!
続編読みたい!!

最後まで雪の思い通りになりますように

本編が好きだった方は迷わず読んでいただきたい、心が熱くなる二人のその後。

長い孤独と罪悪感と片思いを、身を削るような努力の末終わらせて、初恋の敦也くんと恋人になったせっちゃんが、花開くように可愛く凛々しくかっこ良くなっています!

敦也くんも迷いから抜け出し、尾上先生キャラ史上最高とも言える彼氏力を遺憾なく発揮!
爽真じゃないけど「そんな嫁なら俺もほしいわ!」
いや、嫁じゃなくてスパダリです。甘んじて嫁の立場を受け入れ、楽しむこの包容力!

対局に向かうせっちゃんに敦也くんが「最後まで雪の思い通りになりますように」と送り出すこの台詞がとても好きです。
互いの世界を踏み越えず、それぞれで全力を尽くし、支え合う。
尾上先生ならではのカップルがここにもいます!

続編読みたいなー!!

きらきらと眩しい、背筋が伸びるような作品

まずタイトルが美しい。

作中ゆったりと時は流れ、主人公たちは成長し、読み終えると余計、「ドロップス」という名詞の、その溶けてなくなる儚さや甘酸っぱさ、鮮やかな色合いが、青春物にしっくり来すぎて切なさを喚起されてしまう。

短編毎のタイトルも絶妙で、学生生活のイベントや四季の移り変わりがきらきら色とりどりに描かれています。

それにしても主人公たちの清らかさ!
人として恥じない生き方を選択し続ける強さ!

私にとって尾上先生の作品を読む醍醐味は、苛酷な状況を捩じ伏せるような、互いに思い合う絆の強さと精神の力なのですが、現代男子高校生を描いたこの作品でも十二分に味わいました。
読後背筋が伸びるようなBLを今後も書き続けて頂きたいと、切に願います。

いやーしかし初々しさと眩しさは尾上先生史上最高!
好きすぎて過呼吸になるってすごいぞ!
攻めのトヨの器の大きさと誠実さ。受けの伊吹のひたむきさ。双方の一途さ。
きらきらとやさしい、素敵な物語でした。