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萌×2作品

エキスパートレビューアー2023

女性碧雲さん

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夢に因んだ推理物

二時間サスペンス調 BL版推理小説
 「サブリミナル効果」を仕込んだビオ・・と書いたらネタバレになりますね。

このシリーズ、1は、直球すぎてどんでん返が甘い。
3→2→1の順で読んじゃったからかな?? 
シリーズ3作目の半分ほどの面白さだった。

何故だろうと考えたのですが、
3巻は、柳さんという強烈な個性を持っているキャラのおかげで、読後の余韻があって深みがあった。
2巻は、ヒロインの冬樹の片思いが切なくて読後、可愛そうスギルと心が乱れた。
1巻は、才と愛が印象に残るだけ。ちっとも深みが無い、司会者的な二人。推理の謎解きが終わると、本の世界からすぐ抜けてしまう。

1巻と比較すると、二巻、三巻の当て馬の不幸度が段々増していくってことかなー。

動乱を沈めた女神の伝承

動乱を沈めた伝承の女神の御子は、淫靡な香と舞で敵兵を腰砕けにした。
建国神話・動乱を色香で鎮圧した英雄ファンタジーなので、流血場面アリアリ。
・・と、覚悟して読んだけど、結末が惨かった。サロメみたい。
奸計あり
殺戮あり
報復あり
恋の駆け引きあり・・で、色々な要素を盛り込んだ物語だった。
ただエロスを楽しむだけじゃない。

最後に純潔の証を取りに行く必要があったかなー、と血生臭い結末にひけました。
純潔の証を見て、誠意を喜ぶ主人公が怖い。
手玉に取られた敵国の将軍がお人好し過ぎて気の毒になりました。

円満な完結、でもちょっと物足りない

萌きらない終わり方は、何時か続きを制作するつもりだったからかな?

天帝の座を狙う先帝の弟は、無事粛清。
先帝の弟を担ぎ上げていた隣国の王は、月花に首を絞められたあと蘇生したのか、遺体が無かった。

裏切者は、主を庇って斬られたけれど、助かり、旅に出る。
月花は、リオウの神官就任を固辞。片足は生涯引きずるというのに、旅に出る。無謀だよ。
悠仁は一人取り残されてしまった。

なんか、虚しい物足りない。
ファンタジーなので、現実にはあり得ないサプライズがあってもよかったんじゃないかな。

理解不能の心境変化

電子版には挿絵が無いそうなので、紙本を購入。

財閥の御曹司の佑希哉は、ノンケ。
レストランでアルバイトをしていた女装の史宣(しのぶ)に佑希哉は一目ぼれ。
女装した史宣は優雅で純真無垢な美貌の、男にとって“理想の女“

私立探偵の雅孝はバイ、佑希哉の幼馴染で親友。遠縁でもある。
史宣の身上調査をして、実は女装の結婚詐欺の過去を知る。

化粧を落とした素顔の史宣は、独特の色香があるので、雅孝は男の史宣に惚れてしまう。
史宣と雅孝の間違いがあって、史宣が今度こそ別れて消えようとすると、
何故かノンケの佑希哉が3Pで恋愛続行を提案。
佑希哉は頭がおかしくなっちゃったんじゃないの???と思いながら
この話のハッピーエンドの結末まで読了。
無理やりな落着。この展開で一番まっとうな感性を持っているのは、史宣なのかもしれない。
雅孝も佑希哉も、ねじが数本飛んでいる。
それとも、この物語はコメディだったのかな?

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〖鼎〗
三者が向かいあった形。
古代中国で使われた、三本足の鉄の釜 三本足で両わきに耳がある。龍山文化期に登場し、漢代まで用いられた。

墓参りは、新婚旅行の代わり?

頼久が、甲田の浮気を心配して甲田の出張先の京都に行った、その後日談。

甲田が、頼久の誕生日プレントは、何が善いか考える。
頼久に聞いても「貴方がそばにいてくれるだけで、欲しいものはない」と言うだけ。

思い付いたのは、母の事。
母の墓前で渡したいものが有るので、休暇を取り、頼久と共に行く。
そして、母の形見の真珠を墓前で頼久に渡して伝える
「毎日が、ハネムーンだ」
この甲田の言葉が、タイトルになったようです。


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on any given day:
どの日も、来る日も来る日も=毎日

将軍様シリーズ 内乱の巻

メモしながら読むので、1-3巻全部電子版購入。
粗筋は単純。半分ほどが、説明等の挿しこみ部分で膨らんでいます。
フィリオが聖歌隊の子供達と歌う場面が一番印象に残った。

新婚ほやほやのベルに、10日以上の長期視察遠征の指令が下る。
ベル不在中に、10年会わないベルの父と、第六皇子が訪問する。
第六皇子はベルの本国帰還を願うがベルに拒否られる。
本国に帰る父達 ベルは、父達を国境まで警護。でもベルの父を迎える部隊が襲撃されていた。
そして、帰宅途中のフィリオが、拉致される。
事件の報告を受け、一掃する好機だと怖い笑顔で討伐に出立する第三王子。
黒幕は、1巻登場のアンチ体制派の貴族に利用されたと、第六皇子はやっと気づく
・・この思い込み強い冴えない第六皇子は、超オバカで物語にいい味添えてます。
・・拉致の後、フィリオの父と姉、御者役の騎士のうろたえ振りがオモシロイ。フィリオはみんなに愛されている。
粛清後、フィリオはベルの父達を歌って見送る。
フィリオの国も、ベルの国も、未だ本当に内乱を平定しきっていない。
動乱を粛清した褒美に、長期休暇が許される。
次は、新婚旅行の巻。

キャメロンが語る「3才当時のベル」の短編がオマケでついてました。

☆昔の作品に加筆修正を加えて再刊されるなら、中古本を探して読む必要が無いので、楽。

将軍様シリーズ 新婚気分になれないボヤ騒動の巻

同人誌の古い作品に手を入れて再刊したもの。
つい読んでしまう続きもの


内容自体は薄い。でも長くなるのは、説明を丁寧に入れて脇道に逸れる癖があるので、蛇行する展開。でも書き癖になれると、段々気にならなくなる。

表紙は丁寧に描かれていますが、中の挿絵が少し雑で、フィリオが子豚に見えるときがあって、困ってしまう。

フィリオを妬んで、森の屋敷にぼや騒動が起きる。どうやら放火。
放火犯は、ベルを失脚させたい貴族たち。
とりあえず、結婚式を終えるまでの巻。

幻獣のエメが森で見つけた捨て子だったらしい、ベル。
ベルの本当の素性に興味津々、普通の人間とは思えない。

中東版ベルバラ?

電子版が公開されたので、読みました。
感想。
秋成が男性として、祖父母の安否確認の為、国に戻るの巻。

秋成は、軍から冤罪を着せられて犯罪者として国外追放扱いのまま。
祖父母と生き別れになり、秋成は他国で結婚。
1巻で起きた件の着地点を4巻で作られていた。
でも祖父母に秋成の体の秘密は未だ明かしていない。

あとがきを読むと、著者は、両性具有とBLの扱いに未だ悩んでいるようです。
秋成がイズディハールを愛して、女性として生きることを選ぶと、
男女の恋愛になって男性同士の愛を描くBLとして成り立たない・・と悩む著者。
ならば、非BLにしたらよいのでは? 秋成が、どう感じて、どう振舞うか?秋成の選択肢を狭くする必要は無いと思う。
そして著者は「秋成は、自分の中の男性性を大切にする」と考えて、
4巻は、男性の姿で活躍するオスカル中東版を選んでます。

ハミードが味わう辛苦。
秋成に振られて、更に愛する女性が追えない所に去ってしまう不幸。
あとがきによると、次巻は、気の毒なハミードの生き方の着地点に触れるようです。
この兄弟は、吉凶禍福の上下がシーソーのよう、二人一緒に幸せになれないのかな?
秋成の為にそうなっちゃったのかもしれない?(養子?)

両性具有の秋成が幸せになるラブロマンスに期待をして、シリーズを追って読んだのですが、
実際にこの世に存在するし、表現を間違うと人権問題が絡むので、扱いが難しいかもしれません。
秋成の幸せって、どうなることなんでしょうね?

心理攻め好きなら きっとこれは楽しめる

冒頭のキャラ説明の部分が凄く面白い。
どうして恋人になれたのかホントに不思議な二人。

志方:銀行マン 強面・運動神経抜群・現実主義。
年中怒り顔で威圧感高。表情はほぼ3つ。
顔に出さないが、穂木のことはいつも気にかけている。

穂木:編集者 志方に片思いだった、今も好きで好きでたまらない。
外観華やかで目立つ人、でも中身は単純で、一途で可愛い。モテる。

二人が交際して10年。志方の未来を慮り、身を引こうか迷う穂木。
志方に想いを寄せているらしい同僚の女性が出現。
穂木にも、誘いをかける仕事相手が出現。
志方は好きと言えず「馬鹿」という人だから、会話が成立しない。志方は行動で意思表示する人。
お互いに仕事が忙しくなり、会う時間が取れなくなる。
同級生の結婚式の日、独りで色々悩む穂木は別れようと切り出す。志方は希望を受け入れる。
会場で、高校時代に流行っていた曲「好きで好きで・・」の曲が流れている。
帰り道の駅で志方と遭遇。穂木が欲しかった言葉「惚れている」と志方に言われて大喜び。
何度喧嘩したり、すれ違いがあっても、穂木の想定以上に志方は色々考えていた♥。
志方は、武骨で不器用だけど、情に厚い人。穂木は何度も惚れ直す。

・・粗筋を要約すると、穂木の独り相撲みたいで、志方が大人すぎる。
すれ違う心理描写による細かい焦れも、ほとんど穂木の空回り。
片思いで悩む人が思い当たる部分多いなどで、高評価を博しているのかな? 
私は、読み進むことにかなりの忍耐を要しました。

1巻で書かれていない背景が描かれていた

面白かったけれど、
テンポよい展開ではないので、焦れものが嫌いな人には向かないと思う。
焦れ焦れジワジワ。
どうして、あの破天荒な里村靖祐の下に、怜悧で有能な青柳美紀が就いているのか、その訳が書かれている巻でした。

母親ソックリな里村の容貌。里村の親は強盗に殺されてしまった。
引きこもりの帰国子女で、親が離婚して子を顧みない人だった青柳。
二人は幼少期近くに住んで居た。

人の縁は、異なものと言うけれど、他生の縁が有ったかもしれない深い縁が二人にはあったようです。
恩返しのつもりで面倒を見ているなら、青柳はとても情が深い優しい人なのだと思う。
慎重派の野上と青柳が、里村の計らいでやっと意思疎通できた後半。
間に誰か入らなければ、きっと縁がつながることはなかったんじゃないのかな。

関連本が、もう一つあるようなので、読んでみます。
「夜間飛行」