八十禍の王子と最後の魔女というちょっと破滅的なタイトルと綺麗な表紙、ファンタジーということで購入。正直内容のわりにお高い買い物だったなと思ってしまいました。ちょっと厳しめかもですが。
シオンに託された5人の魔女の力、何が託されているのか本人も知りません。同胞の無念を晴らすための力と思っているのですが、一つ一つ解放されていく度に託した魔女の思いを夢に見ていくうち、己に託された使命に疑問を持ち始めます。リカルドも一体何が目的かわからなかったり、少しずつ物事が動いて先が見えなくなっていくのは結構わくわく感あってよかったです。
が、なんで最後の魔女としてシオンが選ばれたとか、彼の使命とか、リカルドの思惑とかほかにもいくつか結構重要な部分の種明かし・説明がびっくりするぐらいサクッとで、個人的には え、どういうこと、それだけ…?っていう感じでした。わくわく感消化不良。
世界観も、自国についてもそうですが出てくる他国の説明も薄いです。
背景がいまいちはっきりしないからか、キャラにもそんなに魅力を感じず…いや悪くはないと思うんですけど。※私は気にしませんが受けの一人称が我で、口調が昔の人風
総じて、設定はいいのに色々薄くて、盛り上がりに欠け、消化不良でした。