襖くろーらーさんのマイページ

萌×2作品

アドバンスドレビューアー

女性襖くろーらーさん

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タヌキさんんんん!

まず小さい頃の春臣がくりんくりんでめちゃ可愛いな!! と。

昭和16年から戦後すぐまでの物語ということですが、歴史的背景はほんのり描きつつもあまり押し付けがましくはない、いい感じのあんばいでした。

まだ男色がふつうにある時代なので、男同士であること自体はノープロブレムって感じ……? そこら辺は誰も何も気にしていなさそうです。

ただし御曹司と踊りのお師匠さんという身分違いの恋がそう簡単に叶うことはなく。

叶うことはないっていうか、たぶん叶うにしても、時代柄、颯太郎さんは正妻を持ちつつ春臣を囲うことも余裕で出来そうなのに、命賭けで(物理)何もかも捨てて(物理)春臣を取っちゃうってすごいいなぁ……えらいよ颯太郎さん……。

Cannaコミックスだし平然と悲劇が起きそうだな(偏見)と思ったけど、みんな何とか後遺症もなさげにハッピーエンドでよかったです。

予想外だったのは、いかにも恩返ししに来そうだなと思ったタヌキさんが本当に恩返しに来たことです。マジかよ……。

私こんなアイコンなので(2022年12月5日現在)タヌキさんの動向はとても気になってしまいました。

いやでもよかったです。ちょっと、「キュー太、お前だったのか……」からのタヌキ鍋エンドを想像してしまったので(だって、Cannaコミックスだし。)タヌキさん煮込まれなくて本当に良かったなと思います。

朝田ねむい先生の性癖詰合せ。

過去作品の短編集です。『ディーン』と『クラスメイト』は未読だったので読めて嬉しいです。

朝田ねむい先生の性癖がてんこ盛りです。先生のデビュー作『兄の忠告』からして性癖の大博覧会みがありましたけど、それでもまだ遠慮しておられた……? というくらい、この短編集は性癖がみちみちに詰まっていました。

『ディーン』
加害欲と性欲が結びついていて、セックス中に相手をボコボコにしたくなるという、厄介な性癖に葛藤するという話。

冒頭はおどろおどろしいスタートだったけれど、恋愛描写が思いの外ウブで微笑ましいです。

ソノがコトに告白するシーンが好きです。友人の結婚式に行った話から、たどたどしくコトの近況というか恋愛事情に探りを入れようとするの、不器用可愛い!

朝田作品にしては濡れ場が多いです。わたし的に一番エロスを感じたのは、コトの妄想の中のソノでした。肘のとこのラインが綺麗……。

最後、いい感じに丸くおさまったのでよかったです。



『クラスメイト』

うわぁ……ドン引きぃ……。

『ハレの日』

ほっこりとしたいい話でした。『クラスメイト』を描いた人と同じ人が描いたとは思えない……なんという振れ幅……。

細かいとこですが、回想シーンに出てくる少年時代の主人公の横顔がたいへん可愛くて好きです。

そしてハナゾノさんのイケメンさたるや。

“可哀想な男にしか萌えない”と仰いますが、ハナゾノさんみたいな、朝田ねむい先生の描く「可哀想」という単語にあまり縁がなさそうで陽の気をまとって溌剌とした男もまた大層魅力的で良いんです。高嶺の花感すごくて、監禁するかゾンビにするでもしない限り手が届かないやつですね。

フユミさんの言葉のジャブのキレ味がすごくて良かったです。

『アイ、セイ』

朝田ねむい先生が「エロを描くぞ!」と思って描かれたというエロい漫画です。……が、ここまで絶倫の人達がセックスをしまくると、なんかスポーツかコンバットのようだ……。

アイくんは存在自体がエロスで、何もしてない時が一番エロかったです。後頭部の刈り上げ、めっちゃ触りたい。セイさんはメイドコスの背中のファスナーがちゃんと閉まらないところがエロスでした。

『アイ、セイ 番外編』

セイさんがダメダメで笑いましたw



朝田ねむい先生の短い話が好きなので(長編も好きだけど!)久しぶりに短編を読めてよかったです。

他人に深入りできない事の虚しさ。

絵が綺麗で画面構成もいいので、するする読めます。

主人公のサキは一見寛大な性格の人に見えるのですが、実はただ単に他人に対して「無関心」なだけだと、友人でゲイの芳久に指摘されてしまいます。

ある夜、サキは飲み会の後に間違えて入ってしまったゲイバーで、歳上のゲイ男性・幸村に声を掛けられます。最初は芳久に紹介するつもりで幸村に付き合っていたサキ。ですが、幸村がサキに精神的な持病があることを打ち明け、サキと付き合うのも持病を治すための一貫だったと告げた時から、徐々に幸村にのめり込んでいきます。

「受容」と「無関心」の違い。それが自他にどのように作用するかについて描かれた物語でした。

友人の芳久にはサキの態度は「無関心」で軽い非難の対象。一方、サキの姉にとってはサキの「無関心」は大きな救いです。そして姉はサキに対して時には鬱陶しいくらいの絡みをしてくるけど、それはサキを「受容」しているからこそです。

そして幸村は……直感でサキを選んだものの、彼はサキに自分のペースをほどよく乱して自らの抱えた病を癒す助けになればと……まあ、悪く言うと利用しているだけで、サキ個人に対しては「無関心」だったのかもしれませんね。

サキが幸村に興味をもって近づく時、自分自身の「無関心」……人に深く関われない性分を理解した上であえて冷徹を装うような、まるで変人観察日記でもつけているかのようなモノローグを坦々と述べるところに、少しの痛々しさと寂しさを、私は感じました。

サキの姉にしろ幸村にしろ、立ち直る時には自分の足で立ち上がり、サキに対して迷惑という名の決着は着けさせてはくれない。それはサキには淋しいことなのかもしれないけど、二人ともちゃんとサキを受け入れ愛していることを表現してくれるとこが、よかったです。

めっちゃ目の保養!

疲れ過ぎて頭使いたくない・癒しが欲し~い、という気分の時に読むのに最適な一冊です。

受けを溺愛するイケメンな攻め×褐色つやつやお肌が美味しそうな受け

というカップリング。

ストーリー、あまり難しくありません。酒屋の店主なのに実はお酒が飲めないテオが、利き酒大会に向けてお酒を飲めるよう特訓します。それに幼馴染でテオに絶賛片想い中のカミロが付き合うという話です。

画面の癒し度がとにかく高いです。メインの二人が両方とも美麗ですし、彼らの仲間達もイケメン揃い。彼らが裏庭に大集合して寛ぐ様子は、まさに楽園です。

ストーリー重視の人にはこれじゃないと思いますが、疲れた夜、おやすみ前にお布団の中で読むのにいいと思います。

ひねらない話の、見せ方がめちゃ上手い。

絵で語る系の漫画です。なので、あらすじだけ聞くと、物凄く普通でよくある話で、一体それのどこが面白いんだい? と疑問に思ってしまうかもしれません。

ですが、とても漫画が上手いので、つまんないなどとは全然思わないです。

お互いにまだ若くて、初恋同士で、初めて出会った時からすでに相性の良さそうな二人が、徐々に距離を縮めていき仲良くなって、恋人同士になる。その過程が丁寧かつ繊細に描かれています。

私が特に好きな場面は、二人で動画を見て笑って、凪が自分の部屋に帰ってしまった後。夕さんの猛烈に淋しそうな顔! どんだけ凪のことが好きなんだよと、ニヤニヤしてしまいますよね……フフッ

絵柄がシンプルで可愛いんですけど、夕さんの手や首すじの描写に大人の男の色気があります。凪目線から見るとこれはヤバいですね。他人を性的に眼差す事にも慣れていない子には、それくらいの色気でもキャパを上回ってしまいそう。

それと、夕さんも凪も服装が今時の流行りっぽくダボッとしてるんですけど、なんかふわふわで温かそうで、ついハグしたくなる胴体なのが良いですね……っていうか早く抱き合え、みたいなw

濡場が物凄く少なくて、描写も露骨ではなく、早い時間帯に放送されるドラマのラブシーン程度なんですけど、この漫画全体の雰囲気によく合っていて満足感があります。

清潔そうなキャラクターで、話もふわふわしていてエロい事なんかミリもしなさそうに見えますが、そりゃ学生とはいえ大人の恋愛ですもの、やることはやりますよ! という感じを、濡れ場よりずっと前からじわじわ小出しに出してくるのがよきでした。

むんむんした絵柄でストーリーはうざかわ。

すごくシリアスなストーリーを紡ぎそうな絵柄で展開されるのは、うざかわいい男達のじゃれ合い! とかく筋肉とか髭とか体毛とかの圧がすごいですね……。

短編3作品+おまけの短編集ですが、どの話も登場人物がどういう人達なのか詳細な説明もないままフルスロットルで突き進んでいくので、ていうかこいつら誰? という疑問に立ち止まる隙を与えられず画面の圧にやられながら最後まで読んでいくしかない、みたいなw

細かい所は抜きにして他人の恋愛のごろごろと萌え転がってしまう部分をいきなり味わわされる、最初からクライマックスみのある短編集でした。

最後まで読んで登場人物のキャラと関係性を把握してから再読すると、また味わいがあるスルメ系かと思います。

ほっこりしました。

まず、表紙絵がいいなと。全体が青系配色だけど、雪の積もった朝特有の青みがかった日差しで、薄着でも過ごせるほどに暖められた室内で朝ごはん。幸せがいっぱいです。で、背景のメタラー的調度に、ストーブと炬燵と編み物セットという一見ミスマッチな取り合わせですが、本文によればメタルの本場は北欧という事で、ある意味メタラーっぽいお部屋なんですね。すごい!

中身も表紙のように、文章に頼らずに描写で語るのが上手い漫画でした。

私的にすごいなと思ったのが、吃音症とみられる壮志への接し方の表現。職場の店長は壮志の症状に理解はあるけど、いざ壮志に目の前でどもられるとあわあわしてしまう。一方、遣斗は落ち着いて壮志に耳を近づけて話してくれるのを待ちます。遣斗は幼児教育の研究をしている大学院生なので、さすがプロの対応ですね! 設定が伊達じゃない。

人に思いを伝えるのがうまく出来ない、すぐにいっぱいいっぱいになって気絶しちゃう、そんな壮志に合わせてゆっくりペースで恋愛が進んでいくのがよきでした。

友達と恋人のはざま。

お互いに一緒にいて楽しいからいっそ付き合っちゃう? という話です。
熱烈に恋している訳じゃないけど、価値観や性格などのあらゆる部分で相性のいい二人だから、ずっと一緒にいたい→付き合っちゃう?=それって結婚では……と思ってニヤニヤしてしまいました。

普通に今まで通りの暮らしと関係性を続けていければ充分なのだけど、関係性に「恋人」という名のついた途端にぎこちなくなってしまうところが萌えです。リアルな大人同士の恋愛物語に、ほんのちょっぴりのピュアがまじるのっていいですね!

ラブシーンの最中に明日の朝は何食べたい? なんて雑談を始めるところがとっても好きです。萌えました。

勢いに圧倒された。

ファンシーな表紙だから中身も可愛いのかと漠然と思ったら、すごいパワフルな少年漫画でした……。
画面から溢れる熱気と圧がすごい。若さと情熱が溢れてるというか。こういう作品を描く方が商業BLに来たというのは奇跡ですね。商業BLの作家さんって、たとえ商業BL自体は初でも漫画執筆歴は長い方が多いんでないかと思うので。

主人公達と同世代の頃に読めたらよかったのになぁ、と思いました。

……と思うくらいなので、本作は画力や画面構成力が高いけれどけっこう粗削りです。でも若い作家さんじゃないとこんなに勢いのある作品はきっと描けないです。

是非10代の若い人に読んで欲しいと思います。

コントラスト コミック

itz 

アオハルすなぁ……(´ω`)

まだ雑誌連載中だった頃にハイライトの場面(陽の全力ダッシュのとこ)からいきなり読んでしまい、うーん、アオハルものかぁ……私には向かないやつかもしれん……と思って見送ってしまいました。pixivコミックで1話~3話を読んで、意外といけるのではないか??? と思い直し買って読んだ次第です。そこまで読んどいて次回の無料配信は待てなかった……まんまと出版社の策略に乗せられてしもうて……。


1話から、古の女子中高生の憧れである屋上の出入口のすぐ手前にある踊場で、今まで一言も会話をしたことのないが目だけはなんか合う二人が出会い、仲を徐々に深めていくという、ベタのような気もするが初見のような物語にえぇっ!? っとなりつつ、高校生達の会話がもろ現代語でありつつ普通のことのように「カラオケ」というノスタルジックな単語がポンと出るのでファ!?!? と驚きつつ、食わず嫌いしていたのが嘘のように貪り読んでしまいました。ふと気づいたら一時間半も没頭していたとは。

神田さん登場の辺りでだめでした。いや、つまんないとかいうネガティブな事ではなく、個人的に性癖に突き刺さるやつなんです……成人と学生が共依存的な関係でこっそりけしからん事をしているというやつ……。陽にそこはかとなく漂う某D蜜さん的なほの暗い色気よきです……。陽が女子に生まれてたらきっとあだ名は「愛jゲフンゲフンゲフン

神田さんの威力が凄かったので、これでラストに陽と翔太が丸く治まるってどうやって? と若干不安を感じたりもしたのですが、強引でもなくちゃんと仲直り展開になってよかったです。

電子で買ったので出遅れ購入でも巻末にペーパーが着いていたのですが、そんな!! 堂々とキッパリと神田さんとは何もないと断言するだなんて!!! このご時世的に大人から学生にあれするとか創作でも迂闊には書けないのかもしれないけど、個人的に性癖なのでそこは夢のままがよかったなとw