凄い作品だったぜ…。
両性具な子は初めまして…な気がする。
が、正直そんなに萌えませんでした。
自分の中ではやはり、男の体でヤってこそのBLがいいかなぁ。
表紙は性別を有耶無耶にした美しい人形のような人間、受けのシュリルらしさがよく描かれていると思うのですが、長髪がなー…。
長髪好きじゃない自分の好みもあるのですが、余計に女性らしく見えてしまう部分ともなり、もう少しギャップを感じたい気持ちもありました。
凌辱部分はしっかり書かれていたのではないでしょうか。
酷いの好きとしてはそれなりに満たされました。
蝋燭が活躍していた。これはなかなかにドキドキしたぞ。
自殺は禁忌とされているので、どれ程傷付いても自死を選べず、命を奪うよう懇願する様にもゾクゾクしました。
スケッチもいいぞ…!!!
花を模した用語たちに、最中は色々こんがらってました。
後ろだけはピンときたけども。
終着点はそれなりにシリアスなかんじになるかと予想していましたが、そうではなかった…!
瞳の色が変わるっていいですね。
この作者にしか書けないような世界が広がっていたと思います。
陸裕先生の描く美しい男…最高でした。
タイトル、モルグの番人…ピンとこないタイトルに興味がわきますよね。
お話…というよりは、受けのキャラがなかなかに独特でレア感ありました。
まるで機械人形のような…攻めを通じないとリアル(現実)を感じられないんですよ。
うまく説明したいのだけれど、これは読んだ人じゃないと伝わらないかもしれない。
イレギュラーな事態に困らせないよう攻めはいちいち言葉にして伝えることが多いんですよね。
それは行為中も同じで、これはなかなかにえっちでした。
受けの言葉もそれに返すようで、新鮮で可愛い会話を楽しめました。
二人の関係は攻めの一方的な片想い、とうわけでもなく…
好きなどといった感情が分からない受けも受けなりに、攻めのそばにいたがっているらしい状態にキュンときました。
部署には納得ですが、キャラ的に新聞社勤務、ってピンとこなかったんですよね。
同じ業種に…だなんて、そこまでか、って。
お話も面白そうで最初は結構夢中になりましたが、後半には失速した気がしなくもなかったり…。
危険な組織も絡んでいる事件性のある記事を公にするんですから、やはりリスクはつきものですよね。
ただその割に、期待以上にハプニングがおきないんですよね。
能力があり別方向から攻めを助ける受け、という頼もしい一面も見れたりします。
お決まりな危険を求めたいわけではないですが、もう少しだけ手に汗握る展開あれば、私的には盛り上がった気がします。
結局攻め受けの恋愛面がメインになってくるので仕方ないかもしれませんが、大きな展開よりも地味なやり取りが多い印象となり、退屈してしまった気がします。
ただつまらなくはないので、刺さる人には刺さる作品な気がします。
初めましての作者さんでしたが、よく見るような登場人物が出てくるお話ではなく、そういう点では良かったです。
特段面白いわけではないのだけれど、あたたかみがあり、読むと家に帰ってきたような気持ちになる。
このお馴染さが売りだと思うのですが、それを安定して続けていくのも凄いことですよね。
さて今回の事件は占い関係。
ということで、事後に占いの話をする良平とごろちゃんがとても可愛かったです。
事件中心のドタバタもいいけど、こういう何気ない話を重ねている二人もたくさん見たいものです。
いつもあふれる思いやりだけは伝わってくるんですけどね。
アランの諸々の力が凄いですね…。
彼一人いれば色々まわってしまいそう(笑)
一目惚れでここまでの熱量維持できるなんて。
王子風な見た目だからスマートにこなしてくれた方が似合うのに。
今回は富岡の意味深な発言が聞けましたが、この二人ならおもいきってリバでも楽しめるのでは?(私が)なんて思ったり。
ですが、辛すぎるぅ…!とまではいかない程良いさじ加減でした。
誰もが救われるようなご都合展開にはならないところも良かったです。
この作品も受けが売られる美味しいシチュがあります。
600万…結構妥当なのでは?と根拠もなくしっくりくる自分。
ノンケの子だったので嫌がるさまが激しく、諸々刺激的でした。
度重なる仕込みと客との行為に体は反応していきますが、快楽堕ちには見えないところも良かったです。
お話がお話なだけにエロ特化でありますが、だれずに最後までスイスイ読めました。
なんといっても逃げ場のない船の上。監視の目。
問題をおこせばそこにいたるまでの中身はどうであれ待つのは死のみ。
解放されることはなく、希望を抱く余地がまるでない。
起きてご飯を食べて、ベッドしかない部屋で客に呼ばれる夜をひたすら待つだけ。
それが死ぬまで繰り返される…。
と絶望度高い状態を維持したダークなお話でした。
救いが来い、と思わなくもないけどこの重さが癖になるんですよね。
あらすじとしてはBLアルアルそうなお話かと思いきやオリジナリティあったと思います。
引き続き監禁ものをちょこちょこ読んでいるのですが、これは謎多き監禁!
10年以上ぶりに再会した同級生。
しかし攻めは自分を記憶していたことに驚き、受けは唐突に監禁される。
食事を与えられつつも、することといえば体を重ねるばかり。
その中で呟かれる『洗脳』などという不穏な言葉。
挿絵効果でミステリアスな空気もアップ!(攻めが黒魔術師か何かと言われても信じそうだった)
攻めは好意を伝えてくるが、そもそもお前は何者なんじゃい!という一風変わったお話です。
攻めはもはや人間じゃないと言われても受け入れられそうな謎さが楽しかった。
この話はどこに着地するんだという気持ちでスイスイ読み進めました。
セックスシーンもそんなに長くなく、場面が程良く分割されているので読みやすいです。
しかし残念ながら、スッキリするような種明かしはされません。
だからこそ奥行きがうまれているのもまた事実で…。
どこからどこまでが本当で、現実なのか。
まるで靄がかかったような空気感はよく出ていたと思います。
個人的には、攻めが受けに好意をもった理由にもっとパンチをきかせてほしかったですけども、なかなか出会いにくい奇妙なお話で純粋に面白かったです。
謎すぎても成立していた監禁部分…実に興味深かった。
いいお話だった。
互いが互いのかけがえない存在となり、一緒にいられれば他に何もいらない盲目の受けと、そんな彼の純粋さに癒され救われていく攻めのお話。
世界名作劇場みたいな空気を感じて、いやこれBL要素なくていいよ…と失礼なことを思ってしまいました。
一般書で出会いたかった気がしなくもない(笑)
前レビューでも見かけましたが、私も親子に近い愛を二人に感じました。
そんな二人が体を重ねるところがどうにも唐突だった気がします。
せめてじゃれるようなキスまで程度だったら引っ掛かりませんでしたが、果たして性欲を抱き行為を必要とする二人だったのか…私のイメージにはなかったです。
攻めの双子の弟がほんとーーーーにできる男で人間完璧すぎて、やたらと感動してしまいました。
出世意欲バリバリの受けが、仕事の大きなプロジェクトで使用するPR動画を圧倒的才能にあふれた攻めに制作してもらう代わりに、身体を好き勝手される話。
男に抱かれる<仕事の成功ということで、嫌々ながらも抱かれる受けの哀れな様をたーっぷり楽しめるかと思いましたが、期待したほどではなかったです。
ただ序盤、契約前に訳も分からずいきなり襲われ「男の俺にどうしてこんなことするんだ…」と根本の意味に疑問をもち繰り返すさまは美味しかったです!!
タイトルや表紙のかんじからすると鬼畜度あると思ったんですけどね。
(ハード好みの人間)
だって攻めの迫力凄くないですか!?夜はガチの野獣に変身すると言われても納得する雄力!!
ただ実態は童話が好きだったり、受けの好みをリサーチしそれに合わせて自分の家を彩ったりと…とにかくできる男のかたまりでした。
当社比だと凌辱僅か、純情たーっぷりに感じる作品でした。
まぁあとは両想いを伝えるまでの時間の問題で……
容姿が自分とよく似た攻めの元恋人の存在に動揺したりしますが、兎にも角にもお尻叩きはよきでした(唐突)
お仕置き感がとてもよく出ていた!!
正直一番楽しめたのが挿絵です。
攻められている受けの感情が伝わってくるような一枚で、何度も返し見しました。
ハジメテとスパンキングシーンはお気に入りすぎて、手元に残しておくことを決めました(笑)
作者は映像好きと言うだけあって、表現が多彩で、文字だけでも一緒になって想像することができました。純粋に凄いと思った。
2年経っても互いへの気遣い、おもいやりであふれる良平とごろちゃんですが、そろそろ行為後ペットボトルをどちらが取りに行くかの気遣いやめようぜ(笑)
そういうところがそろそろ美点と思えなくなってきました。
寝室にちっちゃい冷蔵庫でも置いて、気になる負担減らせばいいのに、なーんて。
とそんな個人的思いは投げといて、今回の主役といってもいい富岡の決意あふれる言葉にジンときました。
そうか…とうとうきてしまったか…。
絶賛片想い中の彼はしつこかったですが、本当にいい男でもあると思う。
それこそ良平がいない世界線で出会えたらもしも…なんて富岡が望んでいた未来を私も見てみたくなったり。
罪シリーズのお家芸(笑)みたいなものがなくなるのは寂しいのですが、今度はその立場を存分に利用し美味しいとこどりするんでしょうけどね。
ただいつか区切りは必要だったし、そこをしっかりと見せてくれたことはとても有難かったです。
これからもシリーズに欠かせないサブキャラとして活躍してほしい。
原作既読。
といっても1年と半年くらい前なので記憶がはっきりしていないのですが、その時に感じた気持ちをコミックでもしっかりと思い出させてくれた気がします。
少し首を傾け穏やかに笑う啓介の笑顔が目に焼きつきました。
ただただ好きでい続ける健気さ…
だからこそ(自分も惹かれておきながら)あくまで休憩場所として啓介を使う誠一。
ほんっっっと嫌な野郎ではあっても、読者側からもどこか憎みきれない。啓介との未来を願ってしまう…
こう思わせてくれるクズさと人間らしさの塩梅が絶妙すぎて、改めて痺れました。
攻め受けどちらにもすね毛が描かれている時があって、なんだか新鮮でした。
綺麗な顔しているけどもあぁしっかり男の体だな、と思える。
手酷く抱くシーンはあっさり終わらせることもなく、顔や体に走る線の多さがとても痛そうで…ごめんなさい、最高でした。
漫画だとやっぱり破壊力増し増しですね。
ただやっぱり本作は、この続きが個人的に最高にインパクトあったので…
もう一番に息子のこと思い出しちゃうんですよね。
一つの区切りとして終わっているので、原作未読の人だと色々想像できそうですが…その後のイメージが強すぎちゃって、ちょびっと不完全燃焼です。
でも原作未読既読関係なく、どちらの心にも響く作品な気がします。