幼馴染が子どもの頃にケンカして、すれ違ってからのアオハルです。
絵柄の通り、優しくほのぼのとした高校生同士のお話でした。
特に当て馬もいなければ、障害も派手な事件もありません。
BL初心者向けには少女漫画の延長のようで読みやすいかもしれません。
最後までどっちが受けか攻めかわかりません。そっちだったのね~とニヤニヤしちゃいます。
読んでいて個人的にはどっちでもありだし、リバでもいいのかもと思いましたが、気になる人がいたら…表紙の左右です。
エッチもあいまいな表現で、物足りないと思う人もいるかもしれません。
でも、とってもキュンキュンできます。
とにかくふたりがかわいい!ただそれだけは確かです。
心が洗われます。
ふたりが大学生になってからのお話もぜひ読みたいなぁと思いました。
にたこ先生の魅力は雄っぱいだと思います。
ムチムチの身体つきのBLがダメな人もいると思うんですが、好きな人にはとってもいい雄っぱいです。色っぽいけど男らしい身体つきはとてもエロいです。
今作は攻めが年下で受けが年上なので、いつもよりも身体つきが柔らかい感じがします。
8歳の年の差、14年間の両片想い、そして勘違いからの嫉妬にすれ違い。
親友の弟くんが大きくなってめちゃくちゃに抱かれちゃう。あんなにかわいかったのに、男!なんて最高じゃないですか。
人生のほとんどを互いの為にあるふたり。
ずっとお互いだけを好きで、年上の受けは出会ってからは誰とも付き合っていないほどの純愛。童貞の年下の攻めの初めてのために自分の身体を開発させているのも愛ですね。
攻めの夕真の子どもの頃・そして中学時代がとってもかわいいんですよ。
受けの煌夜さんが幼い頃からずっと夕真を大事にしている姿も見られて萌えちゃいます。
そしてレーベルはQpa!です。そうです、エロいんです。もう1ページ目からエロいんですよ。
1話に1回エロ!期待通りです。
最初から最後まであまあまなお話でした。
そして、誤解の元の親友のお兄さんは世話焼きでいい男のはずなのになぜか恋愛できないキャラ。やっぱりお兄さんのスピンオフを読みなくなります。
にたこ先生!これからもかわいくて色っぽい雄っぱいをよろしくお願いします!
個人的にオメガバースなのにα×Ωよりもそうじゃないカップリングが好きです。
運命に抗う、第二の性に囚われない、そんなふたりの恋愛がいいんですよね。
近頃は王道や運命の番のα×Ωによるオメガバース作品ばかりで、健気なβの恋愛を応援したいわたしはずっと待っていました!!
しかも幼馴染でイケメン陽キャ年下α攻めと地味で陰キャ無自覚βとは最高です。
小さい頃から好きだったαがとにかく攻めまくり、あっという間に流されてしまうチョロい受け。ふたりの気持ちの噛み合わなくて焦る攻めが空回りするのを見るのもよかったです。
やっぱりΩか女の子がいいよね、と距離を置こうとする受けの健気さも可愛かったです。
だんだんとふたりの想いが近づいて、両想いになってからのエッチはやっぱりふたりとも幸せそうでとってもエロエロだし、安心した攻めが年下ならではの甘えを出すギャップも幼馴染ならではの良さもありました。
βの項を何度も跡が残るくらいに噛んだり、孕ませたいと思ったりする執着ぶりがαならではで、まるで運命やΩに対するようでした。ある意味、ふたりはバース性に囚われない運命の相手なのかもしれませんね。
由元千子先生の描かれる丁寧できれいな絵柄とエチエチなシーンもいいですよ。
シャルルコミックスさんは大人向けのエッチな作品を量産してくれます。
バイト先の当て馬かも??と思われたαとΩの関係性とその後が気になるので、ぜひつづきを描いてほしいなぁと思っています。
あと短編で、運命の番の真面目な年下α×ダメおやじΩが収録されています。
コミックスになる前にサンプルで1話を読んで、これはコミックスになったら絶対に買う!と思っていました。
コミックスの帯に書かれた「このクソ上司」「←※このあと泣くほど抱かれます」っていい煽りですよね!
表紙に描かれた抱かれた後であろう潤んだ瞳とセクシーな物腰を見たら、もう手に取るしかないですよね!
「クソ上司」じゃなくて「クソかわ上司」なんですよ~!!
乙女なんです。ピュアなんです。かわいいんです!
受けの丹羽さんはトラと再会してからずっとドキドキしながら、ホントはドМのくせして怒っていたのかと思うとそれがもう可愛くて仕方がないです。バレたくなかったのかバレたかったのか…。
自分から覚えているかとは聞けなかったけど、思い出してもらえたのを知った時の丹羽さんの嬉しい笑顔を見たら、もう応援したくなります。でも、好きなのに好きだと言えない事情もあって。その頑なな想いもいじらしかったです。
攻めの寅尾の気持ちが変化していく様子がとてもリアルでよかったです。そうだよね、そのギャップにはやられちゃうよね、かわいく思えちゃうよね、好きじゃないと言われたら意地になっちゃうよね、と同情してしまいます。Sのくせに自分がリードできなくなって、臆病になっていく攻めの姿も可愛かったです。
そして、最後にやっと素直になれて両想いに!!
やった!おめでとう!!
すごくよかったんですけど…
でもでもでも!!
え?え?これで終わり?ちょっと待って!この続きをもっと読みたいんだけど!!
…という消化不良的な叫びがありました。
両想いになってからのラブラブのふたりをもっと堪能したかったです。
それだけが残念。もったいない!!
小冊子付特装版ではラブラブが読めたのでしょうか??
う~ん、つづきを読みたいです。
ちなみに…
当て馬キャラの二階堂さんもきっと秘書の美薗くんと幸せになるんじゃないかなぁと思いました。
Pixivで連載している時からの大好きでした。
絵柄も美しいし、コマ割りやキャラのシリアスな顔とミニキャラなどの強弱もとても魅力的で、1話の冒頭からお気に入りでした。
赤い糸が見える設定もヤンキーかと思いきや実はいい奴とか…もう、お約束!しかも、「オレがこいつを好きになるなんて絶対ない」なんて何度も思いながらも、あっという間に恋に落ちてるんですよね~。気になった時点でもう恋は始まっています。
普段、怖そうな顔をしたヤンキーの笑顔と、無表情の堅物優等生の赤面ってめちゃくちゃいいじゃないですか。そのギャップがたまらない!!
毎話、あるあるネタ的なシチュエーションでふたりの中がどんどん深まっていきます。ふたりのやり取りがとってもかわいくって、え?まだ付き合ってないの?なんで付き合わないの?ってツッコミたくなります。
ラブコメの醍醐味がたくさん溢れています。
真面目なストーリーもあって、それぞれが先生や父親などの大人に誤解されたり認めてもらえなかったりと切なくなるけど、相手がちゃんと自分のことをわかってくれている安心感があります。
どんな関係でも、自分を認めてくれる人って特別ですよね。
赤い糸なんて関係なくても、運命じゃなくても、きっとふたりは特別な関係ですよね。
語学力がなく、うまく言えませんが‥‥
最後のふたりの笑顔がホントにサイコーにいいです!!
幸せになれよ~~!!!
続きを楽しみに待っています!!
バケモノは嫁なのか夫なのか、それとも…ふたりとも?
タイトルを見て、まずどっちがバケモノなのかな?と考えました。
表紙のイラストもタイトルもとても興味深くていいですね。
獣人でファンタジー。
最近はやりの作品かなぁと思っていましたが、それだけじゃなかったです。
軸にはもっと訴えかけるテーマがありました。現在社会でも問題になっている、知らないものに対しての恐怖と差別。
「俺とお前になんの違いがある?この世界で生きているのに」
「世界は広い」
「あなたらしく堂々と胸を張って過ごしなさい」
「共存のための話をしよう」
そうだ!と同意できるセリフがいくつもありました。
でも、ちゃんと甘々だったりエッチだったりも満足できるし、可愛いシーンもあります。
はじめは無理やりでもだんだんと互いを理解して好きになっていく流れは王道だけどよかったです。
実は攻めがかなりピュアな思い込みをしていたのが読んでいる途中で分かるんです。「ええ?まじ?かわいいじゃん」と声に出ちゃいました。
暁夜にヒナタという名前も、ふたりをうまく表されていました。
とても美しい絵柄でキャラの表情も生き生きと描かれています。丁寧な絵と興味深いテーマの作品でした。
最後の母親との出会いがいきなりで、あっという間にそれまでの問題を解決してしまったのにはあっけにとられてしまいましたが…。それは1巻に収める為の大人の事情でしょうか?そこは残念でした。上下巻などでもう少しじっくり描いてほしかったです。
日常系BLなのかな。
めくるめく恋愛やセックス中心ではないし、大きな出来事や事件もなければ、ふたりの間のスパイスになる当て馬もいない。ただそれだけの話だけど、だからこそほんわかと幸せに浸れる物語です。
でも実際はわたしたちと同じようにちょっとしたことに思い悩みながら生活をしているんですよね。
オタクのあるあるも読んでいて楽しいし、同僚のハイスぺ生活もおもしろい。
隣に住んでいそう。友達になれそう。そんな人たちの生活を覗かせてもらっている感じです。
BLだけでなく、漫画やエンタメ作品になかなか取り上げづらいこのご時世、コロナ禍でのふたりの話も読めます。
ああ、わたしたちはふたりと共に生きているんだと嬉しくなります。
数年後に読み返したときに「あんなこともあったなぁ」とふたりの話と自分の話が思い出される素敵な作品です。
タイトルと表紙がとてもかわいくて、作品の世界観をうまく表現できていると思います。
ふたりの間にある攻めの秘密と受けの元カレのストーカーなどの出来事で、だんだん好きになっていく過程に無理がなく、両片想いになるふたりはかわいかったです。
実は出会う前から互いを支え合っていたっていうのもよかったです。
ただのセフレだったのに、いつの間にか好きになっていく。
ダサいと思っていたおじさんがいい男。パリピかと思っていたら真面目な読書家。互いにギャップ萌え。
まさに王道BLのお話。
それ故に、ちょっと物足りないと感じる人もいるかもしれません。
ああ、かわいかったぁ!!と思える終わり方でした。
オメガバ⇒運命の番⇒挿入できない⇒死んじゃう??
運命の番なのになんでエッチができないの??
こんな設定は藤峰式先生ならではですね!
今作はコメディだけじゃなくて、いつもよりもシリアスなところもある作品でした。
ふたりだけの世界じゃなくて、家族愛に溢れた優しいお話になっています。
おもしろかったんですよが「有給オメガ」や「番手当」ほどの衝撃はないのは、攻めが珍しく消極的だからでしょうか?
いつもと違うテンションといつもよりもクセのないカップルなので、ちょっと物足りなく感じるかもしれませんが、かわいくって楽しいオメガバはさすがだと思います。
とにかく受けのΩがいい子です。攻めのαも家族もみんないい子ばかり。もしかして、だから物足りなく感じちゃったのでしょうかね?
残念ながら…
表題以外にも短編でおじさんのお話があったのですが、それがあまり好みじゃなかったです。
あまりにも予想通りのお話だったからでしょうか。
他の兄弟やふたりの子供のお話の方を読みたかったなぁと思いました。
SM、Dom/Subときて3作目のテーマは執着・ストーカーでしょうか。それとも過去・トラウマでしょうか。
それでも、設定・シチュエーションよりもストーリーがメインで、既存の2作よりも比較的一般的なBLになっています。
もちろん、攻めにも受けにも秘密やトラウマにコンプレックスなどの重く暗い話もありますが、出会いから恋愛感情、そしてエッチまでの流れが自然な恋愛物語になっていると感じました。
その為か、1話1話が盛りだくさんな内容だったので、1巻で終わってしまうのはもったいなく思えました。それぞれ各話の内容をもうちょっと深く掘り下げてもっと連載を続けてほしかったので残念です。
ノノノ先生の絵柄やキャラクターの顔はシンプルだけど、とても見せ方が巧みで、魅力的です。受けも攻めもかわいいなぁと思います。
辛い話でも優しさがあります。ちゃんと愛と光に満ちています。今回の表紙はすべてを語っていると思いました。
自分にとって、そして他人にとって「普通」であること・「普通」でないこととは。
それを考えさせてくれるいい作品でした。