執着ものを書く丸木文華先生大好きです!
体格大、執着攻め×元いじめられっ子のお話。
いじめられた経験のある受けの圭一は、大学デビューで根は真面目ですが頑張って女たらしで軽い大学生を偽ります。
攻めの剛は、何故か最初からめちゃくちゃ受けに絶対服従のワンコ。
野暮ったくて大きくて熊のようだけれど受けの命令は何でも聞く。あと皆がビビるほどの巨根。
対する受けは平均とはいえ美人の部類。
この二人の体格差も見どころの一つです。
色々な犬(もやはワンコではない)を読んできましたが、作家さんごとの特色が出ているなと最近、気づきました。
また、丸木先生は伏線を置いたり物語にスパイスを加えるのが本当に上手い。
ただの執着攻めで終わるわけがないんです。
最後にはハッとさせられる。
これをBLで読めるの幸せだなぁと思いました。
内容に触れてしまうようなレビューを書いてしまってなんですが…、是非ネタバレなしで読んでほしい一冊です。
架空の国が舞台のシンデレラストーリー。
受けのリュラは母に女手ひとつで育てられ、やがてそんな母が亡くなっていまい、姉弟を養うために場末で生前の母と同じ踊り子として働きます。
そんなある日、自分が国王との間に出来た隠れ子だと判明。
もう冒頭でワクワクが止まりません。
そして騎士である攻めセリオスと運命的な出会いを果たし、二人の世界が変わります。
この作品を一言で表すと「攻めが受けにだけドМ」。
貞操帯嵌めたり、アレを踏まれたりして涎を垂らしながら恍惚としてる様は狂気すら感じます。
外ではクールな聖なる騎士様ですが、受けの前だけはドМ犬。
というのも、受けには王家に伝わる不思議なフェロモンが出る体質でそれがキーワードになります。
また、話のスパイスになったのが、受けを嫌う大臣であり騎士の友人の存在。
この人がいなかったら、こんなに盛り上がらなかっただろうなぁと思います。
最後もゾクリとさせられる展開で、ほとんど一気読み。
絵が少し独特ですが、内容は期待を裏切らないとても良い作品でした。
おわる先生の本を集めていて、この本に出会いました。
こういう最高な本と出会えるので、新刊ばかりではなく少し前の本探しもやめられない。
私の大好きな攻めザマァ展開で本当に最高でした!!
しかも、5年前の作品なのに相変わらず絵が綺麗。
おわる先生の作品はどのキャラも作画がいいし、何より特徴的だと思っているのは服のセンスの良さ。
なので時代のギャップがなく読める作家さんです。
そして今回も、エロいうえに面白い。
なにしろ攻めと受け、どちらもヤリチン設定。
ビジュが最高な二人はいつも一緒につるんでいて、合コンでも遊びまくりの日々。
しかし、ある合コンがキッカケで「お前ならヤれそう」とノリでヤッちゃってから世界が180度変わります。
どっちの?受けのです。(笑)
お尻の良さを覚えた受けは、女の子には勃たたなくなってしまい、また何度か攻めと体を重ねます。
そうしているうちに、受けは攻めへの恋を自覚。
けれど攻めは、全然ノンケでいつもの調子で女の子と遊んでいて…。
ここから先は、もうご自身で読まれた方が楽しめると思います。
私はレビューとあらすじ、ネタバレなしで読んだのですが大正解だと思いました。
また、代表作とは他に2作品が収録されていますが、どちらも最高でした。
【暴走リーマン、ヘンタイ系】は、変態童貞リーマン×デリヘル。
性癖をギュギュッと凝縮したお話。
【美女と野獣】は、童話の美女と野獣のBL風。
ページ数が少ないので、忙しい人向けのように大事な場所だけ掻い摘んでいます。
それでも充分に楽しめました。
2作品とも少ないページ数で全体の1割程度なのですが、簡潔にまとめられていて全然違和感がありませんでした。
限られたページ数で書くのは大変なことだと思います。
それで残念な思いもしたBLが多くあるのですが、おわる先生は構成もコマもしっかりしていて驚きました。
お値段以上の価値を感じた一冊でした。
読んで数ページで「あ~~最高だよ」と、天を仰ぎました(笑)
今回も攻めの執着がハンパないです。
自信を持って「これは執着攻めです!!!」と断言できます。
さて内容ですが、本妻の子×妾の子で隠れ美人の異母兄弟で学生ものです。
攻めは幼い頃、癇癪を患いそこで受けに出会い、受けにだけ心を開きます。
それを見兼ねた両親は受けを母親から引き離し、本邸へ連れていきます。
攻めももちろん顔がいいしカリスマですが、受けも劣らず隠れ美人で歌が上手い。
でも攻めの独占欲のせいで親しい友人も作れず…。
そんな攻めから離れられる条件は「攻めが飽きたら」。
当分、無理かと思われた条件ですが、ある事件で一転します。
あらすじにも記載されているのですが途中、攻めが記憶喪失になり、更には子供の頃の癇癪の再発。
再び受け以外の人は断固拒絶。
少しでも大人が近づけは暴れまくるのに、受けには従順で安心しきった子供のような姿は母性本能くすぐられて本当に最高でした。
その後、どうなったか気になった方は是非、手に取って読んでみてください!
あ~~これから読める方が羨ましい!(笑)
3作目は話と雰囲気が変わった印象でしたが、相変わらず「愛犬志願」「愛犬調教」の二人が登場したりと、繋がりはあります。
とある事情で両親や周りから愛されなかった受けが、二人の犬神に愛されるお話。
今回は前世が深く関わってきます。
見た目がほとんど一緒の攻め。
一人は余裕ある大人のようですが、ずっと受けの事を「可愛い、可愛い」と連呼。
しまいには「可愛すぎてごめんさい、と謝りなさい」と攻めに言われる始末(笑)
もう出だしから最高です。
攻めは収集癖がすごくて、生まれた頃からこっそり何でも手に入れてきたり、堂々と「生脱ぎパンツをください」とお願いしてきたり…。
かと思えば、もう一人は子供のようで母性愛が溢れます(笑)
受けは何も悪くないのに酷い目にあったりと…少し可哀想な気がしますが、攻めの異常な愛でカバー。
双子(正確にいうと違うのですが)で、愛する気持ちは同じでも性格は正反対。
どちらがタイプか分かれると思います。
…ちなみに、私は攻めなのに泣いちゃう柘榴派です(笑)
一度に二人の執着攻めを楽しめる一作でした。
昔、受けに振られた攻めが復讐のために地位をつけて見返えす、どんでん返しの物語。
大好き執着攻めの、足掻きが見れます。
二人は大学生時代の恋人同士で、社会人になって再会。
受けはバイト、子犬のようだった攻めは立場が上で昔とは真逆。
大人になった受けの性格もポジティブでプライドがなく、自由な人。
だけど人に好かれるし、ヘタレ発揮している攻めには男前で…ズルい!
掴めそうでつかめない人ってたまにいるけど、こんな感じなんだろうなと思ました。
攻めも捨てられた復讐のつもりだったのに、もう一度会った先輩はやっぱり好きな人で、手酷く出来ません。
それでも繋がっていたくて、お金で受けの体を買っちゃったり遠回り…。
付き合っていた頃は、年上の受けの方が余裕があって、攻めを転がしてる感じが、めちゃくちゃいい!!
攻めも子犬のようで受けに好かれたくて必死。
別れた理由も受けの気まぐれ。
そして一番見たかった、過去の振られた直後のボロボロになってしまったシーンも描かれていて本当に嬉しかったです。
もう攻めが可哀想なくらいボロボロで、数コマしかありませんが大満足。
別れた後も、お金を使って先輩のことを調べたり、本当に健気。
でも最後には、受けもちゃんと攻めのことを考え、昔のすれ違いも正していき、やり直す。
一冊まるまるこのお話でストーリーの組み立てもしっかりしていて最高でした。
もし小説だったら、漫画では描き切れなかった部分も、じっくりゆっくり楽しめたのかな…と惜しむくらいいい作品でした。
ただ、一点すごく残念だったのが、あとがきとカバー裏にあった作者と担当編集の漫画。
個人的には本当にいらないと思いました。
担当編集がイケメンで馴れ初めから、現在に至るまでの仲の良い経緯が描かれていて「私はいったい何を見せられてるんだ…?」と熱が急に冷めました。
カバー裏もその漫画の続きでガッカリでした。
カバー裏をめくる、あのワクワクを返してくれ…!
ネタバレをなるべく見ないで読んでほしいので、たくさん書いた感想を泣く泣く削りました…。
いつもは攻めが執着しているものしか読まないのですが、趣向を変えてチャレンジした作品です。
タイトルが有名でシリーズも多く出ているので、あらすじとレビューを読まずに購入しました。
まずは独特な世界観に驚きました。
やっとこの世界観についていけた…と思ったのは、3/1を読み終えた頃。
私があまり読み慣れていないのもあり、この世界のルールなどに主人公と一緒に慣れていったという感じです。
また、良かったのは最初に載せられている主要人物の紹介ページ。
そう…助かったのですが、名前と共にキャラの説明があり、それが逆にかなりのネタバレでした…。
ですが、このお話はネタバレなしで、あまりレビューを読まないで楽しむのが私のオススメです。
でも!!じゃあ、どんな作品なの?と聞かれ、あえて言うなら!
”受けの攻めへの思いが一途で、片思いの感情がリアルでこちらも思わず応援したくなるような気持ちになれる”作品です。
攻めの方が受けを溺愛するものばかり読む私には、とても新鮮でした。
正直、普段攻めからの愛情が当たり前、と思っている私は何度か辛い場面で途中、読むのをやめようかと迷ったりしました…(笑)
けれど、まだ読み切らないところで次巻を買うことを決めた本でもあります。
攻めから愛を貰ってばかりの小説もいいですが、たまにはこういった小説もいいなと思わせてくれた有難い作品です。
攻め二人×受け、3Pもの。
受けの姉である女性も多く出てきますので地雷の方は注意です。
3Pものは普段あまり好みませんが、宮緒葵先生のならいけるはず…!と思い購入。
もう安定に良かったです。
まずは攻め①
黒髪眼鏡の攻めは姉の婚約者で社長令息の峻成。
腹黒のヤンデレ、大人の余裕を持って周りから囲っていくタイプ。
でも受けの態度に一喜一憂する姿がギャップで可愛い!
そして受けの事を神聖視していて「天使が舞い降りたのかと思ったよ」という発言も…。
受けはゲイじゃないからと諦め、義兄であることで満足しなくてはと自分に言いきかせていたが、ある日キスマークを見て攻めのリミッターが外れます。
攻めその②
受けの姉がハマったNo.1ホストのタキ。
出会った頃から死んだ目をした「愛を信じない子」。
そこへ、姉である家族に愛を注ぐことのできる受けと出会い、驚き、自分も愛されたいと願うようになります。
初めは八つ当たりの如く、受けを手酷く扱いますが、恋を自覚するようになってからは一変。
受けをデートに誘ったりホテル行ったり、甘々。
クールに見えるけれど受けには甘える姿に、母性本能くすぐりまくり。
少なめですが、私の好きな攻めザマァ展開のようで良かったです。
姉の婚約者+姉がハマったホストに好意を寄せられる弟。
という、一見すると泥沼展開です。
受けに惚れてしまったが故と、この兄弟の壮大な兄弟喧嘩のせいで攻め二人にいいように利用された可哀想な姉ですが…。
すみません、私は罪悪感とか同情はなくドラマのように楽しめました。
タキに対する態度は聖母のような母親。
義兄に向ける態度は恋人のような受け。
途中、ブラコンの兄弟喧嘩で一歩間違えば峻成×タキの展開になりそうでヒヤヒヤしました。
とはいえ、二人とも受けを手に入れる為には手段を択ばない!という狂気を感じられて最高でした。
軟禁エンドでしたが、受けも幸せそうならそれでいい。
あまり得意ではないシチュエーションも好きな作家さんにかかれば好みになるので、本当にありがたいです。
正直、ここまで評価を迷った作品はないかもしれない。
読んだ後の感情がまだ追い付かないし、今から読む人は少し心構えをしてほしい。
ということで、以下、上下巻どちらも読んでのレビューとなります。
中村明日美子先生の作風って不思議です。
この作品、最初読んだ時は少し違和感がありました。
現代っぽくない雰囲気なのにスマホを使っていて、見た目や風景は外国なのに、名前はガッツリ日本名。
どこかでありそうで、どこでもない世界観でした。
それでも美しく描かれているので毎度、見惚れてしまいます。
体の線も綺麗で好きなコマ、部位がある作家さんです。
「同級生」のような青春甘酸っぱい系統とは違い、「コペルニクスの呼吸」「ダブルミンツ」などのダーク寄りの作品でした。
私はレビューやあらすじを読まずに購入したのですが、大正解だと思いました。
ただ、地雷があるとすれば受けの忍には奥様と子供がいて、自分の子供と〇〇描写があります。また、エンドも○○です。
事前に回避したい方は、レビューを見て読む方がいいと思います。
上巻では完結せず、下巻で結末と印象がだいぶ変わるので下巻の購入もオススメします。
そして評価を迷ったのは、あまり得意ではないエンドだったからでした。
それ以外は本当に神なだけに、とてもとても迷いました。
印象深く、なかなか忘れられない作品になりました。
シリーズ二作目で、一作目「愛犬志願」に登場した江雪がメイン。
一作目を読まなくても大丈夫ですが、江雪に何があったのか詳しく書いてあるのは一作目なので気になった際は読んでみてください。
犬神が人型になるという設定で、陰陽師っぽい雰囲気で少し戦闘あり。
そのおかげか、ドロドロとまでいかず、読みやすくなっています。
宮緒葵先生の書かれる「犬」の中では、読みやすい方だと思います。
とはいえ、やはりすごいです、犬っぷりが(笑)
ご主人様には一心不乱、怒られて嬉しい、蹴られて喜ぶ。
誰もが恐れる強さを持つのに、たった一人の主人にかしずく。
主人に芽生える初めての感情に戸惑い、嫉妬しまくりの攻め。
睨みつけてほしい、自分だけを叱ってほしい、支配して欲しいと願うも空いては年下女王様受け。
鞭も似合うし、まだ幼い感じが某執事の坊ちゃんみたいです。
そんな主人を守る、最強×ワンコは最高ですね。
江雪も最初は傲慢でしたが、安綱のアドバイスを守って真摯に接します。
そんな姿を見て、今まで犬神使いに酷い扱いを受けていた江雪と、家族を亡くした自分を重ね、次第に江雪のことが可哀想で、可愛いと思っていく篝。
最後は温かい愛で包んで、晴れてしもべ昇格。
ハッピーエンドで、とてもいいペットと主人の主従関係のお話でした。