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エキスパートレビューアー2025

女性しなちくちくさん

レビュー数78

ポイント数784

今年度11位

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コミカルで楽しい♪しっかりBL展開もあり♡ネタバレ少なめで読むのをおすすめ

初読み作家様。以前から気になっていた作品で、2巻が発売されて電子で1巻無料中なので読んでみました。
終盤、ちょっと意外な展開があるので、前知識少なめで読むのがおすすめです。ネタバレ控えめでレビューします。電子163ページ。

吸血鬼と人間が共存する世界。
大学生のアズサは、吸血鬼の諭眞(ゆま)の営む吸血バーでキャストとして働いている。バーにはいろんなお客さん(吸血鬼)がやってきて…というお話。

非BLレーベルでエロなしということで、どうかな〜と思っていたのですが、こちらしっかりBL作品でした!
個性的な設定に、登場人物もみんな魅力的で、コミカルな作風で楽しくて、期待以上に楽しめました!!

序盤は特に色恋はなくて、吸血バーで働くアズサ(人間)と、マスターの諭眞(吸血鬼)、先輩キャストのミカとマドカたちが、吸血バーで働く様子がコミカルに描かれて楽しいです。

ストーリーが進むに連れ、マスターのアズサへの執着が見えてきたり、ミカとマドカもそれぞれいい雰囲気のお相手(もちろん男性)が出てきたり、徐々にBLっぽい雰囲気になっていきます。

濡れ場はありませんが、時々出てくる吸血シーンがかなりエロティックな描写で、ちょっとドキドキしちゃいます。
特にアズサは吸血されると気持ちよくなりやすくて、トロンとしたお顔が色っぽいです♡

脇役では、特にマドカが訳アリで過去に何があったのか気になります。あとマドカに恋する年下大型ワンコの律がめっちゃ可愛くて、マドカはツンデレ女王様って感じで、このCPもめちゃくちゃ気になります♡

終盤に、アズサとマスターの関係に進展があって、しかもちょっと驚く展開があるのが大変面白かったです。最後まで読んだら、また初めの方から読み返したくなります。

アズサとマスターがいい雰囲気になったけど、マスターが大変紳士的なので、まだまだこれからというところで1巻はおしまい。2巻に続きます。
BL展開控えめでちょっと残念でしたが、マスターが誠実で素敵でした♡

大変面白かったので、2巻も読もうと思います♪

修正なし(軽いキスのみ)

後日談の温泉旅行 ラブラブえちえちで最高♡

こちら大好きな作品の番外編。もとは紙の同人誌ですが、電子でも発売されたので読んでみました♪表紙等含め全34ページ。(短いのでネタバレはなるべく控えめにしてみます)

本編で恋人となった同期のリーマン、進藤(攻)と早坂(受)が、温泉旅館に来たお話。

早坂の提案でまずは大浴場へ。
(進藤は着いて早々にイチャコラしたかったのがバレバレw)

大浴場では早坂が同性にもてちゃって、進藤の独占欲が発動!首筋にまで怒りの血管浮き出てるww

湯上がり後は、今度は進藤が女子にもてちゃって、早坂がスーーーン!
ここで進藤の嫉妬してほしい発言に対する、早坂の返しがとってもよかったーー!プンプンしながらデレるやん!進藤大喜びで可愛い♡

そんな可愛い早坂に、進藤のアレが反応!
ここからえっちな展開に♡
立ちバックしたことない王子に、ムッツリ進藤が手ほどきだ〜ww

というわけで後半はえちえちな浴衣エッチが描かれます。進藤の攻めがねちっこくて、早坂がトロトロになっちゃうけど、途中でちょっとしたリベンジしたら、進藤を無自覚に煽っちゃったww

大好きなCPなので、二人のラブラブな後日談が読めて、とっても楽しかったです♪
また番外編か続編が読めたらいいな〜と思います!

電子 ライトセーバー(白抜き)修正(真っ白で残念!他の方のレビューによると、紙の同人誌は黒短冊なんですね、読みたい!w)

ますます深まる二人の愛と司之介の成長にキュンとする♡

好きな作家様。こちらのseason1も大好きな作品なので続編嬉しいです!前作を読み返してから読んでみました。以下少々ネタバレあります。電子223ページ。

前作ラストで二人がパートナー(家族)になった続き、二年後のお話。

冒頭から裸で司之介を誘う香さんがカラーで登場!ドエロい!!エロの化身w さすが「歩く性的コンテンツ」!ww

season1で制作され大ヒットしたドラマ『冷たい猫が鳴く』の、前日譚のドラマ制作が決まる。主役は20歳になったミイノ君(こちらも相変わらず美人〜)。

役者や監督たちと比較して、自分だけが追いついてないと焦る司之介が迷走しちゃう。
監督を見習ったり、海香と英会話を習ったり、がんばり屋さんだな。
司之介は子どもの頃からがんばりすぎちゃうんだな。でも今は香さん達家族の支えがあるから大丈夫だね。

ドラマには香さんも参加。ムチムチで色気たっぷりの香さんを見て「ヒモになりたい!」と司之介。ヒモ?ヒモって何?あ、香さんのサスペンダーのこと?!司之介相変わらずだな〜ww

それにしても『冷たい猫が鳴く』というドラマ、撮影シーンがちょこちょこ出てくるけど、めちゃくちゃ面白そう!漫画にして読ませてほしくなっちゃうw ミイノ君の迫力の演技、素敵でした♡

後半では温泉に家族旅行!
二人と海香と元妻の円さんの4人。わきあいあいとしてほっこり。
ここで司之介が香さんに、とっても素敵なプレゼント♡ このシーンがとってもロマンチックで素敵でした。司之介の人としての成長も感じられて、キューンとなりました。二人とも幸せそう…♡

そしてもちろん温泉えっち!
露天風呂の濡れ場もエロエロなんだけど、その後の緊縛プレイが!!香さんがいつもと別人格でドSキャラ(演技よね)なの最高でした♡♡ 縛られる香さんも読みたいw

かっこよく成長した海香は海外留学へ。
子どもの成長と旅立ち、喜ばしいけどちょっと切ない…。

香さんが髪の色を銀髪に!これがめっっちゃかっこいい!別人みたい〜。それに対抗(?)して、司之介は裸エプロンに!香さん元気出過ぎちゃうに決まってるやんwww

ラストもとっても素敵でした。
前作に続き、今作もとっても楽しくて、最後は多幸感に包まれる素晴らしい続編でした!

ひとまずシリーズは一旦終わりとのことですが、司之介は自分の作品を監督するという目標もあるし、また続編をちょっぴり期待しています。

素敵な続編に感謝を♡♡

電子 白抜き修正
パートナー編なので、えっちな濡れ場たっぷり♡ 先生の描く濡れ場は白抜きでもエロエロですが、濡れ場多めのep.21はR18版の単話発売あり。他の方のレビューの通り、こちらは少なめ白短冊修正でカラーまであって、ものすっごい迫力です!

下巻には萌えがたくさんでした♡

(こちらは下巻のみのレビューです。以下ネタバレあります。)

上巻では鬼塚の目的は不明でしたが、下巻で徐々に明らかに。そんな重たい事情があったのか…。

一方竜冴はかつての飼い主・片桐から酷い目ににあったらしく、また以前のようなやさぐれた感じに(泣)
様子のおかしい竜冴を仕事の一環で温泉旅館に連れ出す鬼塚。船に乗って写真を撮っているうちに、竜冴の表情も戻ってきた。そんな竜冴を見つめる鬼塚の少し切ない表情がいい!
 
下巻では竜冴の不憫な子供時代の描写も出てくる。幼い頃から愛されたことがない竜冴にとって、鬼塚は初めて優しく人間扱いしてくれた人なのかもしれない。それは好きになっちゃうな…(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)

そして中盤、とうとう鬼塚も竜冴への気持ちを明かす。ようやく両想いに!泣いちゃう竜冴が可愛すぎる。よかった…こっちも泣けてきちゃう。゚(゚´ω`゚)゚。
ここからの濡れ場はあまあまでした、待ってた〜!

竜冴を秘書会=公式セックスから解放しようと動く鬼塚。大金を携え秘書会の片桐の元に行く。
ここで、まさか鬼塚があんな行動をするとは!と驚きました。惚れた男を救いたい漢気にグッときます。片桐の手が震えているのが印象的。

竜冴が鬼塚を部屋に招いて手料理を振る舞うシーン。エロなしでイチャイチャする二人が可愛くてほっこり。竜冴のニコッて笑顔、可愛いな。上巻読んでた時は、こんなに可愛くなるとは思わなかったよ〜。

色々方がつき、片桐と向き合う竜冴。竜冴に執着する片桐を引っ叩くシーンが、めちゃくちゃかっこいい!澄んだ表情がとても素敵。鬼塚の愛によって竜冴は変わることができたんだなと、すごくグッときました!しかし片桐がここまで竜冴に執着してるとは意外だった。

そして鬼塚が竜冴を救うだけでなく、鬼塚もまた竜冴によって救われたんだなと。「お互いさまだ…バカ…」というセリフにそれを感じ取れて、対等な関係性がとても素敵だなと思いました。手を繋いで二人並んだ後ろ姿、いいなぁ。

ラストの愛のある濡れ場も、とっても素敵でした。名前呼びいいなぁ♡

それから描き下ろし!ちょっと泣いちゃう竜冴がもう、めちゃくちゃ可愛い!!鬼塚の心臓が大爆発www

上巻を読んだ時には、まさか二人がこんな関係になれるとは思ってもみなかったなぁ。下巻は気持ちの通じ合った二人に、めちゃくちゃキュンとさせられました。とっても良かったです!

後書きによると、描き足りない、もっと描きたいとのお言葉。私もイチャラブな二人をもっと読みたいです!続編、または番外編、待ってます!

(タイトルは「私の声なき心を弾いて」という意味だそう。後書きによると「竜冴の本心を掻き鳴らす」というイメージだそうです。なかなか本心を言えない竜冴にぴったりのタイトルだなぁ)

紙本 ぐしゃぐしゃ塗り修正
(Renta以外の電子は白抜きなので紙本を購入。先生の描く濡れ場は迫力があるので紙でよかった!)

下剋上学園オメガバ めちゃくちゃ刺さりました♪

初読み作家様。レビューランキング上位で気になり、試し読みがとてもよかったので読んでみました。以下少々ネタバレあります。紙本で約180ページ。

学園ものオメガバース。
スクールカースト上位のα御園紅雄(みそのべにお)が、αと思われていた実はΩの優等生・藤波青(ふじなみあお)を事故で抱いてしまい、卒業まで恋人のフリをして番犬(いぬ)になれと命令されるお話。

まずは表紙がとても好きです。赤と青のコントラストが美しくて印象的!紙本の帯が邪魔に思えるくらい。
作画も、なんというか綺麗すぎない少しクセのある絵が好きです。濡れ場の描写もかなりえっちだな〜。

キャラクターもとてもいい!
受けの藤波は、αと思われていた孤高の優等生。Ωとバレて御園に抱かれてしまうけど、それを逆手に御園を脅す強い女王様でかっこいい!スクールカースト上位の御園を組み敷いて、「犬になれ」と命令するシーンにはゾクゾクします!自分は受けに惹かれることは少ないけど、藤波はすごく好きです!

一方攻めの御園は、いいとこのお坊ちゃんで容姿も良く、仲間を侍らせ遊びまくっている。ちゃらんぽらんなヤツかと思いきや、話が進むにつれ意外な顔が見えてきて、単なる放蕩息子じゃないギャップがいい。藤波の脅しなんて、どうにでもできそうなのに、素直に藤波の犬になっちゃうのも可愛い。返事が「わん」てww
こちらもすごく魅力あるキャラ。下剋上も良きですね〜。

体の関係から始まったしオメガバなので、もっとエロエロなのかと思っていたらそんなこともなく、二人がお互いの身の上を話して交流を深めていき、だんだんと惹かれあっていく描写が素敵でした。

中盤、お互い運命なのでは?と思いながらムラムラしてキスするシーン。とってもエロティックでゾクゾクします。ここまでされても拒否する藤波の強さ、かっこいい!でも御園はかわいそうw

プールで御園のラッシュガードの匂いでヒートしてしまう藤波。藤波の足に御園がキスするシーンも、すっごく素敵!女王様にかしずく番犬!そして犬さながらに藤波の体を舐め回す御園がエロい!先生の描く濡れ場は本当にゾクゾクさせられます。首を噛むのを我慢して、自分の腕を噛むのもいい!
塩対応なのに、御園にかっこいいって言われて真っ赤になる藤波、可愛いな♡

藤浪を本気で好きになって、勉強を頑張ったり、かっこつけたりする御園が愛おしい。こっちも可愛い♡

終盤、文化祭のコスプレ楽しい〜、と思ったらちょっと驚く展開!も収まって、ラストは二人が自分の気持ちを伝え合うシーンが素敵でした。
強気な藤波の「ありがとう」や、御園が「俺と一緒に生きて」と手にキス(?)するシーンにはキュンとしました。
最後の濡れ場は、足で御園をイかせちゃう!最後までしっかり女王様♡

終盤の展開はちょっと駆け足に感じました。惹かれ合いながらも、もだもだする二人の関係、学園生活を、上下巻くらいでもっとじっくり読みたかった気がします。
続編はなさそうなラストでしたが、この二人をもっと読んでみたい!続編描いて欲しいなぁ、と思いました。

素敵な作家様に出会えて嬉しいです。先生の他の作品も読んでみたいと思います♪

紙本 ぐしゃぐしゃ塗り修正
(シーモアだと竹書房は白抜きなので紙を購入。濡れ場数回で迫力ある描写なので紙で正解でした)

コミカルでえちえちと思いきや、切ない展開もあり 素敵なお話でした♡

デビュー作『押しかけ淫魔くんとXLサイズの社畜さん』面白かったです。本作もキャラなど好みなので読んでみました。以下少々ネタバレあります。

20歳になるとAIを使ったマッチング相手を国が通知してくる(同性婚もありな)世界。
大学生の柊真(とうま)(受)は、幼馴染で片想い相手の陽太(ひなた)(攻)と同居中。20歳になって送られてきたマッチング相手はなんと陽太で…というお話。

柊真はクールめで実は天然な美人さん。陽太は柊真にはワンコだけど実は…なガタイの大きい執着攻め。体格差もあり、好きなタイプのCPです♪

初めは受け視点で、柊真の片想いみたいな出だしですが、陽太の態度から両片想いとすぐにわかります。
通知受け取った直後に、陽太が柊真にキスして速攻濡れ場に!陽太のド執着が感じられますw

『押しかけ〜』でも感じましたが、先生の描く濡れ場描写はドエロい!本作も陽太のねちっこ〜い&激し目な責めに、ウブな柊真がひんひん言わされちゃいます。あと陽太は少々Sっ気があって、噛みつき癖があるんですね。普段はにこにこなワンコのくせにムッツリだな〜ww

柊真がなぜ天然かというと、柊真大好きな陽太が「好き」と言っても全然伝わらない!「ド天然ポンコツ美人」ww ちょっと陽太が不憫に思えてくるww

そして陽太のド執着!
高校時代に柊真の友人に向ける闇の滲む目線や、柊真宛のラブレターをアレしていたなど、ヤンデレみのある男だった!いいぞいいぞ〜w

家族に挨拶したり、陽太の気持ちがようやく柊真に伝わったり(お姉グッジョブ!)、順調に進んでいると思ったら…。終盤に驚く展開が!ああ〜、こういうこと起きそう、政府がやらかしそう。

意外にもシリアス展開になって驚きました。
柊真にはある思いがあって、陽太から身を引こうとする。このシーン、かなり切なかったです。陽太の泣くところでちょっともらい泣きしちゃった…。

柊真に厳しくも優しくアドバイスする友人たちや、母の愛にもグッときました。
そして最後、河原でしっかり気持ちを確かめ合う二人。陽太がプロポーズするシーンにはキュンとしたなぁ。涙ぐむ二人が幸せそうでよかった…。

初めはコミカルな両片想いや、攻めの執着、濡れ場の迫力などに惹かれて読み始めたんですが、終盤には意外にもハートウォーミングな展開になって、大変素敵なお話でした。
次回作も楽しみにしています♪

電子 白抜き修正(tnは形のわかりやすい白抜き、anlは無修正箇所もあり。5話以外は濡れ場あり)

新キャラのスピンオフ ヒト×オニ「食べて」「食べない」の攻防が面白いw

好きな作家様。『食べてもおいしくありません』は大好きな作品!こちらはそのスピンオフ。
単行本の発売を心待ちにしていました♪以下ネタバレあります。電子で197ページ。

こちらスピンオフなので、『食べても〜』を未読の方は、世界観の把握が難しいと思います。
電子書籍で『【無料】『食べオニ』シリーズ読本 ~「食べてもおいしくありません」・「食べちゃだめなのにおいしいです」試し読み~』という無料の読本が配信されています。世界観の説明や数話試し読みがありますので、前作未読の方におすすめします。

『食べても〜』はオニ×ヒトですが、今回はヒト×オニ。主人公二人は前作には出てこない新キャラです。(確か出てないはずですが記憶違いでしたらすみません)

巨ツノと噂されながらも実は極小ツノの3年の大喰(おおばみ)(受)。そのことが2年の赤石(攻)にバレると、「俺は巨ツノにできます!食べてください」と言い寄られて…というお話。

前作と同様体格差CP。
受けの大喰は硬派な感じ。赤石に食べて食べてと迫られても、倫理観、自制心で押し止まろうと努力します。
一方赤石は、なんとか自分を(性的に)食べさせて大喰の巨ツノを出そうと、あの手この手で迫る、策士攻めでしょうか。常にニコニコしながら大喰を追い詰めるところ、腹黒さも感じますw

前半は、赤石が自分を食べさせようと大喰を言いくるめようとし、大喰はツノのためにヒトを食べる(=求愛)なんて間違ってる(まともな子だ〜)、とかなり頑張って抗おうとします。この二人の攻防がかなり面白いですw

ただ赤石がなぜそんなに大喰のツノを出したいのか、理由がなかなか説明されないので、だいぶ「なんで?」が付きまといました。(「舐めたい」とは言ってるけどなんで舐めたいのか謎で…)

ヒトはオニにとってすごく甘くて美味しいので、大喰がその誘惑に抗い続けることはできず(だって赤石がその匂いで誘惑してくるからw)、指から始まりとうとう口を食べて…と徐々に食べる行為がエスカレートしていきます。前作同様、口を食べる(=ディープキス)がじゅるっじゅるでエッッロいです。

大喰は赤石を食べるようになって、赤石を好きになるんですが(食べる=求愛なので、必然的に好きになっちゃったかな)、赤石は大喰のツノに執着してるのか、大喰自身に執着してるのか、少々わかりにくい感じも受けます。初めはツノにだけ執着してたみたいですが、後半では大喰に絆されて、しっかり大喰自身に執着します。ちゃんと両想いになってよかった〜。

終盤で赤石がどんなヒトなのかの説明が。日和とはちょっと違っていて興味深かったです。
そして赤石がツノに執着する理由も!やっと出てきたw

前作の攻め穂高は大喰と繋がりがあり、ちょっぴり登場します。

後書きに、「ヒトオニは描いてみたら思ったより難しかった」とのお言葉が。確かに『食べても〜』よりもストーリーがちょっと複雑に感じました。前作の穂高の方がわかりやすい執着攻めだったし。
とはいえ最終的にイチャイチャになって、赤石もなかなかの執着攻めだったので、本作もとても楽しめました!あと先生らしいコミカルさで、今回もクスクスしちゃう楽しい作品でした。
ラストはキリの良い終わり方でした。続編あるかな?

電子 ライトセーバー(白抜き)修正
濡れ場数回。ゾクゾクするような濡れ場描写のせいか、白抜きでもあまり物足りなさを感じません。画力でしょうか。

腹黒執着で独占欲の強い(たま〜にワンコな)年下攻めがとても良い♡

先生の作品は数作既読です。先生の描く執着攻めが好きです。こちらシーモアの特集で見つけて、好みの感じだったので読んでみました。以下ネタバレあります。電子254ページで結構ボリュームあります。

努力して大企業の営業トップになったのに、転職してきた超エリートの一条(攻)にその座を奪われた二井見(受)。飲み会の後、一条に優しく迫られ一夜を共にしてしまう。翌朝に一条がこれまでとは違う腹黒な本性を出してきて…というお話。

一読して、どうも一条の心情が複雑に感じて再読してしまいました。

二井見は音楽一家に生まれながら才能に恵まれず、親の愛をあまり受けることなく成長してコンプレックスを抱いている。
そのため一条のことは嫌いなのに、一条が抱く時はすごく褒めて優しい言葉をかけてくれるので、心は堕ちなくても抱かれると満たされてしまいセフレになる。

一方の一条は幼い頃から優秀で、ずっと周囲にチヤホヤされて生きてきた。でも父からの愛情はもらえなかった。
自分が優しくすれば誰だって堕ちたのに、二井見の心はなかなか堕とせず、悪態をついてくる。
この一条が二井見に惹かれる気持ちってなんだろうと思ってたら、一条のモノローグで、初対面の時「対抗心、憎悪、恐怖」の目で見てきた二井見を「たまらない」「警戒した男に愛されて自分に堕ちた姿が見たい」、自分のものにしたい、という気持ちが。う〜ん、なんだか複雑な心情で難しく感じました。

というように、一条の気持ちの把握が難しかったんですが、いいなと思うところがいくつかあって。

まず二井見は一条に体はすぐ堕ちるけど、心はかなり後まで堕ちなくて、頻繁に会っても塩対応というのが、なかなかいない感じの受けで面白かったです。

あと一条が、二井見をなかなか墜とせないのに、自分はどんどん二井見に執着して独占欲を抱いて、二井見にのめり込んでいく、その描写がすごく好みでした。
後半、二井見が疎遠だった弟と再会して関係が修復される時も、一条が上辺ではニコニコ喜んでるのに、心の中では弟を邪魔に思うという…どこまで独占欲強いんだw

そして二井見が一条に「本気で俺のこと好きなの」と言うシーン。一条が「はぁ?」とキレたので、一条の執着は無自覚で「はぁ?好きなわけないじゃないですか…あれ、よく考えたら好きなのかも」みたいな展開かと思ったら、「ちゃんと言ってきたよね、好きだって」発言。一条の好きって言葉は本気だったのか!と、読んでるこちらも驚いて、二井見の「嫌がらせばっかで誰が本気だって思うんだよ!」に強く共感しましたww

その後のわからセッで、一条が二井見の名前と好きを何度も繰り返しながら、愛おしそうに抱く濡れ場はゾクっとする描写でとてもよかったです。

最終話でとうとう二井見の心も堕ちました、長かった〜w

ちょっと一条の気持ちの把握が難しいなと感じるところもありましたが、腹黒だけど実は受けを大好きで執着して独占欲が強い、そしてイケメン、時にはワンコっぽくなる、一条は私の大好きな要素いっぱいの攻めでした。
そして二井見も強気で気持ちがなかなか堕ちないところもよかったです。

Qpaさんなので、濡れ場多めでえちえちなのも良きでした♡

シーモア 白抜き修正(白抜きの周りがケバケバなので、Rentaや紙本はぐしゃぐしゃ塗り修正のようですね。修正にこだわるなら竹書房はシーモアではダメですね〜…)

Qの婚姻 コミック

小石川あお 

まさに『もどかしくて愛おしい勇者と魔王の求婚譚』 ファンタジーBLの傑作!!

先生の『食べないの? おおかみさん。』『獣王陛下と砂かぶりの花嫁』が好きな作品。こちら高評価に背中を押されて読んでみました。以下少々ネタバレあります。電子242ページ。

愛する魔王「Q」と結婚するために、勇者が様々な旅をして宝物(レアアイテム)をとってきて、魔王に捧げ求婚し続けるが…というお話。

出てくる宝物は各章のタイトルの通り、あの竹取物語に出てくる宝物とほぼ同じ名称です。宝物を捧げるという内容からも竹取物語から着想を得ているのかな。あと魔王と勇者、本来敵対する二人なので、ロミジュリ感もあります。

魔王と勇者の関係性は初めは明かされず、徐々に明らかになっていくのですが、勇者はとにかくずっと魔王を溺愛していて、結婚してもらうために危険な旅に何度も赴き宝物を調達し、魔王への求婚を繰り返します。

一方魔王は、初めは宝物を得るために勇者を利用する女王様受けかなと思っていたら、こちらもすぐに勇者大好きということが明らかに!勇者の前では意地を張っちゃう、ウブな意地っ張りツンデレ受けでした!勇者と指がくっついただけで、真っ赤になっちゃってカワユイ!ww
(魔王の縦ロールはお洒落して勇者に会うため、わざわざ巻いているのです!健気〜♡)

勇者が旅路で魔物達と戦う描写が多く、まさに勇者の冒険譚といった趣で、BLというよりファンタジー色が強いかなとも感じるんですが、魔王と勇者の関係もジレもだな両片想いで、進展は遅いながらもしっかり描かれていきます。

それから作画が素晴らしく美しいので、先生の作り上げたファンタジーの世界観に没入することができると感じました。

ストーリーは前半は明るい雰囲気ですが、後半になり二人の過去が徐々に明かされていくと、物語は段々と切ない展開に変化していきます。

終盤はかなり切ない胸の痛む展開となり、勇者と魔王が二人重なって倒れる場面では泣けてしまった…。
そしてそんなつらい展開を超えてのラストでも、またおおいに泣いてしまいました。ああ、よかった…。

まさしく『もどかしくて愛おしい勇者と魔王の求婚譚』というお話でした。
素晴らしいファンタジーBL作品と出会えて幸せな気持ちになりました。

ファンタジー作品を好まれる方にはぜひともおすすめしたい傑作と思います!先生の未読作も読んでみたいと思いました。

電子 修正なし(キスのみ)

原作ファンとして大満足の素晴らしい神作!!

原作は大好きな作品。またキャストの阿座上さんのファンです。CDの発売も心待ちにしていました♪長文レビューで失礼いたします。

【キャストの演技について】
● 河西健吾さん
河西さんの声に少し苦手意識があったのですが、本作は役にぴったりと感じて、とてもよかったです。少し高音気味の美人声が雷央=レオポルド役によく合っています。レオポルドは少年期から青年期までの演じ分けがさすがにお上手だと感じました。雷央や若いレオポルドは可愛らしくて、大人のレオポルドは貫禄が感じられました。
濡れ場の声は慎ましやかで聴きやすかったです。

● 阿座上洋平さん
前世のヨハネスと、現世の七星の二役。ヨハネスは大人の護衛騎士らしく少し低めで大人っぽく、時には少々色気も感じさせる中低音。七星は高校生らしくヨハネスより少しソフトな中低音。どちらも役にぴったりと感じました。特に切ないモノローグが素晴らしくて、胸を打たれるシーンがたくさんありました。インタビューによると、モノローグが長くてゾーンに入ったシーンも多いそうで、なるほど!と思いました。
阿座上さんの濡れ場の攻め喘ぎが好きなのですが、今作も素敵でした♡

お二人の演技がとても素晴らしくて、作品の世界にひたることができました!


【作品について】
収録時間:約119分(2枚)

原作片手に数回、音声のみで数回聴いてみました。
原作からの大きなカットはなく、ほぼ全て音声化されています。時々セリフが小さく変更されているのが、ちょっと珍しく感じました。
内容の補完のためセリフ追加も結構多めにされています。かなり長めに追加されているシーンもあって驚きました。
丁寧に作成されていると感じ、原作ファンとして嬉しかったです♪

本編と描き下ろし、ミニドラマ4編(『同じ顔』『同じ瞳』『一緒の朝』『成長期』)、キャストコメント(約5分)と盛りだくさんな内容。
ミニドラマは原作の特典の音声化かな?原作が大好きなので、こんなにたくさん聴けて本当に嬉しかったです!
キャストファンでもあるので、短いながらもトーク付きなのも嬉しい♪(和やかで良い雰囲気のトークでした)


【感想いろいろ】
・前世の二人の悲恋が切ない作品ですが、ヨハネスやレオポルドのモノローグは音声になると切なさ倍増で、聴いていて胸が締めつけられました。

・1枚目トラック3、ヨハネスが眠っているレオポルドに添い寝するシーンのモノローグ(「愛してると伝えた」のシーン)、ヨハネスの想いがめちゃくちゃ切なくて心臓鷲掴みにされました。泣けます…。

・2枚目トラック2、七星がやっと思い出した「何があっても迎えにいく」の前世のシーン。
二人の愛が美しくて胸が締めつけられました…!あまりにもロマンティックで素敵すぎる…。何度聴いても泣いてしまいます…。
その直後の現世で、「俺はその約束だけ覚えてた」で雷央が涙する。この現世の二人のシーンも泣けました…。やっと心が通じ合ってよかった…!
この連続シーンがとても素敵で大好きです。

・本編終盤、「本当はずっとこの人を待っていた」のシーンも、七星の想いにキューンとなって泣きそうになりました。

・原作描き下ろし、濡れ場で七星が前世と意識が混ざってしまい、「殿下」と呼びながらいたす…。原作でも大好きなシーンなのですが、音声も素敵でした〜♡

・現世と前世を行ったり来たり、時には時間軸も前後するので、原作を読んだ時はちょっと難しく感じたところもありましたが、今回CDを聴きながら数回再読したら、伏線なども以前より理解できたのでよかったです。

・キスシーンは数回。濡れ場は短いのも含めて3回で、BLCDとしては少なめと感じますが、ストーリーが素晴らしいので、物足りなさは全く感じませんでした。

・全体的にしっとりとしたBGMがとても素敵で、作品の雰囲気にぴったりでした。

・丁寧に制作されているので原作なしでも楽しめるかと思いますが、やはり原作を片手に聴くとストーリーの解像度が上がるというか、相乗効果で原作もCDも両方さらに楽しめるように感じました。


【その他】
特設サイトには野白先生のインタビューが、フィフスアベニュー ブログにはキャスト2人のインタビューが掲載されているので、未読の方はぜひ読んでみてください☺︎


特に原作がお好きな方にはぜひ聴いてみていただきたい、素晴らしい作品でした!!
素敵な作品に作り上げてくださったキャスト、制作者の皆様に感謝を♡