巻き込まれて異世界転移だと、巻き込まれた「じゃない方」が主人公なので、この主人公に、異世界において実際どんな力があるのかって辺りがお話のメインになるわけですが、
こちらの作品は「じゃない方」の主人公にも、限られた条件下でのみ発現する能力があって、というお話でした。
1冊読み切りの小説としては、必要かつ充分な展開ではありますが、最近ずっとwebの異世界物とか読んでいる当方としては、商業出版の読み切りって超短編でちょっと物足りないわねって感じがどうしても残ってしまう。
だからといって、エチシーンが長くなればいいってわけじゃなくて、その後の展開が知りたかったなと、そんな感じで萌は一つ。
シリーズも長くなってくると、最初のメインカップルがあんまり登場しなくなったりする事はよくあるわけで、
それでも、一応この巻で柊編には区切りがついたってことでいいのかな?
次からは、メインカップルと言うか、メインのキャラクター達のバンドの進路の話で展開していくのであろうと布石して、本編は短めに終わって、あとは4コマの小ネタと秋彦の新居探しの短編の詰め合わせ。
劇場版アニメで、なんとなく、お話がきれいに全部終わってしまった気分になっていた&予約してから発売まで結構期間があった&連載は追わずにコミックスにまとまってから読む派、等々、諸々の理由で、すっかり「なんだったっけ?」状態で読了。
柊編も必要なエピソードだったとは思うし、あらためて遡って続けて読めばもっと萌えられると思う。
前作でくっついた、元悪宰相と騎士団長さんが新婚旅行に行くお話。
半分ホントで、半分ウソですが。
とりあえず、二人が色々な理由のある仲間と一緒に、色々な思惑のある他国を、色々しながら旅して行って、色々無双して、結果、自分の欲望に忠実な元悪宰相さまが、自分の思う通りの成果を得るといったお話です。
で、この色々の合間に熱々新婚さんの2人は、隙あればエロエロイチャイチャします。
転生ファンタジーのお約束の、前世の知識で云々的な展開も盛りだくさんで、最後の落ちでちゃんとタイトルの回収もして、ストーリー自体の満足度はとても高いです。
また、BL方面も、分量的にはしっかりたっぷりで、ちゃんと紛れもないBLとなっています。
ただなぁ、性器的な物の呼称というか表現単語が私の趣味と相容れなくて、転生ファンタジー脳でサクサク楽しく読んでいたのが、BL的エロ展開になるたびにすんってなってしまって、もうこれは、全くもって私の個人的な単語に対しての趣味の問題で、大変申し訳ないのですが、この評価で。