受けの秋成が、攻めの銀次を好きすぎる話。
年上×年下。従×主。一途×健気。
受けは安心安全の童貞処女。
秋成(受け)→父の会社は継がないし結婚もしないし子供も作らない。ゲイ。攻め大好き。現世も前世も全部違う見た目。
銀次(攻め)→受け第一。自分の命より受けの命。受けを守るために今を生きている。受けにやめろと言われても命を懸けて受けを守るのをやめない。
受けの積極的なアプローチが可愛いです。海野幸先生の作る話はハズレが少ない!
まだ幼い頃に出会い、自分の命を犠牲にしても秋成を守る、と覚悟した理由は前世の記憶。何度も秋成を守って死んだ過去。タイムリープなとではなく、前世の記憶を夢で見てます。
少し地雷要素を上げるとしたら、前世の秋成(受け)が妻を持ったりする要素。
前世の話だし、今の秋成とは見た目も別人なのでまだ許容範囲でした。
前世の時代背景的に、秋成は天子、王子、領主、中尉という立場だったから、全てを捨てて銀次と共に生きることができなかった。
それなのにどの時代でも銀次に出会い、恋をして、死に別れるしんどい前世の記憶たち。
でも今世では戦争もなく、兵や軍を纏める立場でもないから、安心して銀次と恋愛が出来る。
前世についての回想シーンは結構あるけど、前世視点はぎっしりではないのでつまらないシーンはない印象。
銀次付き合う前から、同じ屋根の下でずっと一人で後ろの準備してることを白状して、いやらしい奴だと思われてるって不安になる秋成が尊い。
結ばれて初めてのエッチな絡みがすごく良かった。
自らを「人間」と呼んでるけど、獣の本能も結構出てる。でも人間耳あります。獣耳と人間耳の同時存在、四つ耳です。
感情が尻尾や耳に表れたり、マタタビに酔ったり、獣寄りな反応が見られるのが可愛い。
墨星(攻め)は褐色黒髪の男前神様。ぶっきらぼうで朴念仁かと思いきや、意外と歯出してニカッと笑う。春太曰く「セックスつよつよイケメンスパダリ」な爆イケ色男の狐神様。
春太(受け)はエッチ大好きなパパ活ビッチで猫系。墨星の見た目、テク、スパダリ感にキュンとしてるけど、神なのと独占欲の強さに怯えてる。
※
神隠しに遭った奈々ちゃん、序盤だけじゃなくて後々出てきます。
その前に、その神隠しした神本人(メンヘラ黒髪少年風)もでて来るんですが、こんなに可愛いのに何故相手が女なんだ……とモヤっていたら、まさかの奈々ちゃん登場。男です! やったね! この二人がメインの話も読みたい。
主題以外に三つほど短編が入ってます。ひとつは他の作品? の番外編みたいな。でもその作品読んでないのであまりしっくり来なかった。
試し読みで好きな話だったので購入しました。
幼少期に出会った年上の美人に惚れた盟。年に一度しか会えないのに片思いを続けて、ずっと操立てしてる……そんな盟が可愛い。ナルに恋人がいると知っても片思いを辞められない健気さ。
色々あってナルの家に突撃するんですが、そこで盟はナルの恋人(男)と対面する。恋人って男だったんだーと思ってるとナルが仕事のパートナーでもある女とともに帰宅して恋人(男)におかえりのキス。ドキッとしてると盟をよそに、一緒に帰ってきた女ともキスするから盟は困惑。
ラブネストから読んでるのですが(サヨナラ&チェンジは未読)、ナルはてっきりゲイだと思ってました。
攻めに女関連のエピソードがあるのは許容範囲だけど(受けと女は無理)、この流れなら恋人は全員男であってほしかったなあ。博愛って単語が出たのは覚えてるけど……。
ラブネストの二人も出てきてテンション上がりました。
盟の性格もビジュもめちゃくちゃに可愛い。
Twitterで一話の試し読みをして、うわー!めっちゃ好み!って思い急いで購入しました。
結論言うと、これがオメガバで、前世の受けは攻めではないαの元に嫁いで子を産む……みたいな展開だったら良かったなって少し落ち込みました。
いくらまだ関係を持ってない(両片思いではありそう)前世の出来事だとしても、受けが女(妃)のところに婿入りしてしかも子供を産ませる側っていうのが本当に地雷で。前世がバッドエンドすぎる。
そこだけなければ星5評価の神だった……。
でも現世では、受けが攻めに対してピュアに好き好きしてるのが可愛い。
アフターストーリーのエッチ中、攻めの意識が前世と混合して受けを殿下呼び、殿下扱いしながら抱くシーンの受けの反応がド可愛すぎる。