甘食さんのマイページ

神作品

エキスパートレビューアー2022

女性甘食さん

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表紙買いです

軍服?貴族っぽい衣装が素敵!スラッとしてて2人共スタイルがいいー!ということで試し読み後買ってしまいました。キャリアの長い作家さんで絵が美しいです。少女漫画も書かれているとあって女の子達のキャラクターが可愛くてキャラ立ちもしてます。でも主役のカプを腐女子のように見守る系なので2人の恋路の邪魔はしません。

攻めのアシュアスは金髪の王子様系貴族キャラ。最後まで致してないけど精神的にガンガン攻めてるし受けの唇も奪っています。あの奪い方は攻め!対して受けのデュラントは貧民窟出身だが幼い時に能力を買われて修行した黒髪魔術師。可愛い女子にメスゴリラとか言っちゃう口の悪さだけど他の男にも襲われていたし、こういう女にモテずに男にモテる男前受け大好物なので是非とも2巻で色っぽいシーンも見せてほしい。ほんの導入部分だし何より最後まで行ってないんだから絶対続きがあるはず。

キャラの良さと衣装の素敵さと(フリフリのシャツも少女漫画っぽくて可愛かった)2人の仲のこれからの進展に期待を込めての神評価です。

征四郎のキャラが良い

1951年、敗戦後の日本から進駐軍が引き上げる直前という時代設定のBLロマンス。アメリカ軍人×日本人バーテンダーのお話です。レトロで切ない雰囲気が良いです。進駐軍基地の近くのキャバレーで働く征四郎。女性目当ての店のはずなのにやたらと男にモテてしまう人です。私の好きなやつ。萌えー。

黒髪で儚げに見えてバーテンダーの制服が似合う。細身のベストで腰がキュッとしまって見えるやつ。あのスタイルの男性が出てくるだけでテンション上がります。バーテンダー受けのBLに大体ハズレはないので(個人の感想です)。男の経験もないのに積極的にゲイのジムを誘うなど大胆な所もあるのですが戦地でのトラウマを抱え夜は1人で寝られないという弱さも持ち魅力ある受けだと思います。征四郎という名前も凛々しくて好き。

ハッピーエンドというのも夢があって良い。あの後も時代的には色々困難だらけだったとは思うけど征四郎とジムの2人には図太く幸せに生きてほしいなあと思いました。あれだけ色々詰め込んで一冊にまとまってるのもすごいと思いました。

上質な一冊

90年作。帯にルビー文庫創刊!とありました。新時代の夜明け、BLという素晴らしき大海原への船出みたいなパッションに溢れていたであろうBL黎明期を勝手に想像しました。

この作家は後書きにもあるようにジュネ(JUNE)で書かれていた方で、小説としてのクオリティがとても高く、文章が上手くて話も面白いので一気読みしました。文芸作品との差があまりないようでいてちゃんとBL。ジュネってパドエンが多いイメージだけどこれは違うのがまた良かった(2作の内1作)

表題作「鼓ヶ淵」はホラーBL。終始不気味な昔の角川映画のような雰囲気が良かった。情緒がある。ミステリアスな16歳の少年「雅美」が色っぽかったです。故人である有名声優が攻めの洋ちゃん役をやっていたと知り、作品に興味を持ったのですが大当たり。その声優はBL作品のスタジオ入りする時は「今日は可愛がってやるぜ」と言っていたというハートウォームな話がWikiにありました。

同時収録の「ガーデンセール」はさらに文学的傾向が強く、森茉莉さんみたいな雰囲気があると思いました。切なくて辛くて痛い展開ですが。読んでいてヒリヒリして受けの事が心配になります。登場人物の固有名詞が出てこなくて主な登場人物は「船長」と「男」と「教授」の3人。こういうのも戯曲とかお芝居みたいでおしゃれというかよく考えられていると思う。今見ると逆に新鮮。

これは楽しめる作品

読み終わった後素直に「あー面白かったー!」と思える作品でした。今流行り?のタイムリープもの。過去に戻って生き直し、現在では死んでしまった元彼(攻め)を絶対に救ってやる!と受けが頑張る熱いお話です。

受けも辛い過去を持ってて、シリアスではあるんですが、少し過去を遡った2度目の人生が攻略ゲームのようで面白い。人の頼みを断れない行き過ぎたお人好しの性格の攻め、ブラック企業で自分も壊れそうなのにその会社に後輩をしつこく勧誘する先輩、受けを嫌っていそうで自分の会社の借金を大きくしたまま死んでしまいそうな攻めの父親。難関ポイントが多すぎて無理ゲーっぽいけど、受けは愛する攻めのために立ち向かっていくのです。

真面目すぎる受けの行動も所々コミカルだし、元彼とは言っても清い関係だったのがまた萌えポイント。体の関係はなくても好きの気持ちは特大なのでキュンキュンできます。これぞBLって感じ。最後のえっちも盛り上がるわけです。

ちょっとSF・オカルトチックで最後まで「あのおでん屋の紳士はなんだったんだろう」と謎が残る。こういうテイストの不思議なお話、好きです。そんなに複雑な話じゃなく起承転結もしっかりしてるので読み終わった後もスッキリ。こんなBL映画があったら見たいなあ。

堂々完結

3ヶ月連続発売だったカササギシリーズ、ついに完結です。長く楽しませてもらいました。最終巻表紙はカササギに囲まれた幸せそうな2人。見ているこちらも幸せになるイラストです。

クライマックスらしく今作は1番盛りだくさんだったと思います。お互い愛し合っているがゆえの大喧嘩、ベッドで熱い仲直り、そして迎える2人の絶体絶命の状況。スプラッタな殺され方をする事件被害者達の表現が恐ろしい。ハラハラドキドキさせられる展開です。

幸せな後日譚も2作収録されていてお得な一冊。今回スティーヴンがブラック間違い無しの仕事を責任感からなかなかやめられない人みたいになっていてルシアンの心配する気持ちもよくわかります。

出来上がって3巻目のカップルなので濃厚なラブシーンの数々も魅力的です。日本のBL作家とはまた違った表現が楽しめます。

愛の物語

前作の教師物もすごく良かった遠浅先生の作品という事で楽しみにしてましたが、やはり期待通り。良かった!丁寧に愛を描いてくれる先生です。

ストーリーは愛し合っているゲイカップルの同棲ものであるんですが、32歳の受けが過去に性的虐待を受けていたために怖くてセックスができない。攻めは受けとのどスケベ生活を夢見て前向きかつ気長に頑張り続ける、というものです。

コメディータッチで書かれていますが、なかなか重い、深いテーマだと思います。例によって少し劇画タッチなのでよりリアルで、トモちゃんみたいな世間にあまり知られてはいないけど素敵な舞台俳優って実際いるんだろうなあと妄想できて楽しいです。

攻めの征士郎はハイスペックな少女漫画家ですが、彼の職業が最後に生きてくるのが感動を呼びます。魔法少女は最強。征士郎自身の夢もトモちゃんが最後に叶えてくれる展開がロマンチックで泣けます。大人の方にも若い方にも読んでほしい素敵ラブストーリーです。

とても楽しみにしていたシリーズ

なんと2年越しだったのですね。待ちに待ちました。今回も「近日公開!」の映画ポスターのような小山田あみさんの美しい表紙。前回は青っぽくて今回はオレンジ。次回は…ピンク?とにかく楽しみです。冒頭の登場人物紹介のコーナーも美しすぎるイラスト付きで豪華。読み始め前にテンション爆上がりでした。

無国籍のヒ・コクミン達をまとめるリーダー・ゼロと刑事・鹿倉。共通の敵・半グレリーダー遠野を倒す為にギブアンドテイクの関係で協力し合ってるという名目だけど、第三者達から見たら「もう完全にお互い好きになっちゃってるじゃん」な関係です。

今回の主役は…桐山さん?変態検事最高です。刑事受け・鹿倉に固執し、悪魔と羊のコスプレして鹿倉の体中を舐めまわし(裏テーマ)、その強すぎる存在感で攻めのゼロやラスボス遠野が霞んでしまうくらい。遠野なんて悪い奴だけど「今回も逃げ足が早い奴だな」くらいの印象しかありません。カワウソっぽい後輩も実はデキる子なんだろうか?とか色々気になります。新キャラ・煉条も敵だけど可愛い。なんてったって強くて美しいのに自分の事を名前呼びですから。

続編楽しみですが、今度はあまり間が空きすぎないと良いなと思います。

明るいユギさんワールド

攻め・受け共に40歳。元彼も40歳。イケオジがいっぱい。受けのセフレA〜Eは20.30.50代と様々なタイプの良い男が拝めます。受けの副島は仕事大好き・セックス大好きの淫乱男。でも体で仕事を取る事はしません。リンク元の話ではチラッとしか出なかったのにここまで強烈キャラだったとは。

セフレが5人なのでエロシーンも多くて色っぽい話ですが、コメディーシーンも多くて楽しいユギさんワールド全開です。脇キャラも自立した大人ばかりで皆魅力的。セフレ同士もなぜか円満で仲良し。そして魅力的な女性キャラは苦労人(笑)笑える中にも運命の再会要素もありキュンとさせられます。読みやすいけどすぐに2周目にいかされる魅力は健在。やはりマンガが上手い。カバー下の漫画まで面白いです。

最高に気になって仕方ないのは探偵のセフレDの片想いしているノンケ所長。お金が大好きな難攻不落の美人メガネ…好きなタイプです。彼はきっと受けですよね?お願い受けだと言ってくれ!

ユギ先生、次回リンク作も楽しみにしております。所長受け、絶対買うので。

王道BL

ヒーローに憧れてそんな男になりたいと思っていた少年が実は助けられるヒロインになりたかった?!

痴漢から助けてくれた優しいお兄さんが実は同級生だったーーー

キャッチーな始まりで掴みはバッチリなお話です。木田さっつ先生の作品は起承転結がしっかりしてて、ストーリーも丁寧に進むので読んでいてスッキリします。そしてエロも丁寧で爽やかなのに結構エロい。BL作家として満点です。初めての時は受けだけじゃなくて攻めも実は不安でいっぱい!っていうのは同級生ラブの良さだなあと思います。

書き下ろしで大人の2人が見られるのも嬉しい。カバー下にも大人になってからの2人の職業とか重要な情報がたくさん書かれているので必見ですよ。

王道を存分に楽しめる良作でした。

絶妙な恋の駆け引き

ローカル局の新人アナ23歳・旺介×地元の田舎町の役場にUターン就職した27歳・水波の恋です。水波の初恋の人である若い町長・蓮も後々絡んできます。三角関係とは少し違うけど。アナウンサーと地方で頑張る公務員の若者達のお仕事BL。

何が良かったって、3人とも前向きで仕事のできる人達なのが良かった。冒頭は笑わせる小ネタを仕込んでおきつつ最後は募る切ない恋心で泣かせる。川琴先生のラブストーリーはやはり丁寧で良い。

旺介がロケ取材で町に来た時に出会った水波。東京で辛い思いをして地元に戻ってきた水波と東京でアナウンサーになれず地方局にやってきた旺介。彼らの仕事ぶりや地方の過疎化の問題とか色々盛り込みながらも水波の恋心も丁寧に描かれます。最初旺介は悪気なくゲイの水波を無神経に揺さぶりまくる小悪魔的ノンケのようだったけど、無邪気にみえてそれが計算だったりあざとかったり胃を壊すくらい仕事で悩んでいたり、と単純すぎないキャラ設定が良かった。

水波は常に穏便で大人の対応を心がけてるのに、旺介によって自分の本心や恋心を暴かれていきます。大人な性格だけになかなか素直になれないのも可哀想で泣けるし応援したくなります。

初恋の人・蓮は本当に男前な人でそりゃ惚れてまうやろ、と思いました。彼にも最後に色々報告できて良かった。信頼できる人にだけでもカムアウトできていたら気持ちが楽になると思うので。

地味ながら素敵なラブストーリーでした。