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女性渋茶さん

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男やもめパパの誠実さが素敵すぎる

2016年刊。
伏見パパは本来の探偵稼業(浮気調査や人捜し)に加えて、便利屋っぽい仕事も快く請け負っているらしい。
どうやらペット探しの依頼がよく舞い込むようだが、その捜索率がべらぼうに高いし、他の依頼も途切れずに生活できているとなると腕は確かなのだろう。

そんな男やもめな伏見・健父子の元に、人捜しの依頼を持ち込んだ彰人(アッキー)。
彰人が二人の食事の世話を申し出たきっかけから、家事能力の高さを発揮して面倒を見るうちに上手い具合に家族として打ち解けていく様子にはほっこりする。
猫探しも手伝ったりする中、しっかり者で賢い健とも早々に仲良くなるし、銀次様(ボス猫)、野菜王子(商店街の八百屋さん)とも息が合っていい味出している。

それにしても、人探しの依頼が解決したからもう距離を置かなきゃと思っていた彰人に対して、
「もう来ないんだ…食生活もインスタントに戻れるかな…」(寂しいからこれからも変わらず来て欲しいな)って父子の息の合ったダメ出しには笑ってしまった。
伏見父子ってばアッキーのおかん的優しさに始終メロメロだもんな(笑)

アッキーの世話焼きな性格を『ウザい』と煙たがる男もいれば、伏見父子のように『助かる、ありがとう』と喜ぶ人もいる。
伏見の「世の中需要と供給があるのだからアッキーはそのままでいい」って慰めにはぐっとくるのだ。

伏見ってば彰人には誠実な性格に魅了されるし健には自慢の父ちゃんだと常々誇りに思っもらっているし、マジで素敵すぎる。
アットホームBLとして大いに癒やされた一冊だった。

天稀の実父もキラキラ

2021年刊。
『子持ちホストの危険な隣人』3巻目。
1巻から読んでいる人なら分かるが、実は主人公・聖也と天稀は本当は実の親子ではなく、叔父、甥となる。
聖也の姉が急逝してしまった為に遺された天稀を引き取って子育てをしているのだ。
聖也は愛息子として天稀を可愛がっていても両親の経緯については気になっていたが、今回天稀の実父が彼らに会いに来た。
聖也の姉がどんな女性だったのかってエピソードも待ってました!!

天稀の顔立ちは母方の血筋だが、三ツ星フレンチのシェフとして評判の父親・天一朗もこれまたイケメン。
保育士さん達がざわつく通り、天稀や聖也の周りの美形度半端ない。
ま、登場人物全員が皆キラキラしている訳だが(笑)
母親・彩咲陽(あさひ)も確かに美人だったが、自分勝手な想像ではもっと儚げな容姿だと思っていたのでちょっぴり意外だった。

突然の天一朗の登場で今までの家族関係が崩れてしまうと不安になる聖也と威吹。
二人が天稀の”父親”として相応しいかどうかといった天一朗の目線も厳しい。
しかし、天稀を引き取るかどうかのひと悶着があるかと思ったが、案外すんなりと引き下がったものだなと…
天一朗は仕事一筋人間なのか?と思える辺りがちょっと惜しい気がするが、まぁ彼なりの程良い距離感を保つ選択は好感がもてるかな。

今回は威吹と聖也の関係については不問だったのと天稀絡みの問題で家族愛を感じる要素が強かったが、合間を縫っての二人の親密ぶりや聖也のナンバーワン・ホストの華やかさもバランス良く盛り込まれている。
あと、自分は実生活で幼い子供の事をやたらと”天使”呼ばわりするのって好きじゃないのだが、漫画では違和感なくすんなり読めるな。
天稀のキラキラが周囲を癒やす能力もこれまた半端なかった。
この辺りは両親ではなく母方の叔父(聖也)に似たんだね。

恋に悩む姿もキラキラ

2020年刊。
『子持ちホストの危険な隣人』2巻目。
ナンバーワン・ホストの座を維持しながらも、亡き姉の子・天稀を引き取っての子育ても完璧に両立できている聖也。
隣人の威吹とも親密になって三人でのどかな日々を過ごしている。
両思いになったものの、更に一歩踏み込んで関係を深めたいと願っている聖也。
威吹のほうも同じ気持ちだが、聖也の焦りが消えるまで待つ覚悟があって…

威吹には”イケメン人気作家”という肩書きもあってか、モテるのは女性ばかりではない。
隣人としての聖也との初めての出逢いは徹夜明けで不覚だったろうが、基本威吹は人当たりが良くてスマートな印象だからかな。
TVで注目されている若手俳優も威吹の事が気になる様子で、聖也の内心は穏やかではないのだ。

それにしても聖也ってば恋に悩む姿もキラキラしているんだね(笑)
どう距離を詰めていけばいいのか、仕事中でも集中しきれずに密かに悩んでいるおかげで、当人が気付かないところで周囲がざわついているのがちょっぴり可笑しい。
普段の見た目とホストといった軟派イメージから襲われそうになる事もあるが、自身の身は己できっちり守れる腕っぷしもあって格好いい。

自分が桃季さんの作品を読むのはこのシリーズが初めてなのだが、ベテランの域もあってか絵が綺麗だし話の展開もこなれていてすんなり読める。
天稀も相変わらず可愛くてほっこりするが、子育てBLに偏らずに続編として肝心の二人の関係がどう進んでいくかって見せる術が上手いなと感じた。