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少年の境界 (3) コミック

akabeko 

最上。

三巻一気に読みました。1巻だけ読んだら佳作でしかなかった印象です。オメガバース作品に共通なのは本能によって結ばれる相手こそが運命なんだという謎の設定を、この作品は見事に覆してくれてます。運命の相手と出会いながら違う相手と番になります。本能をも凌駕する愛こそが運命の番だと、ドラマチックではなくドラスティックに描くことに因って物語の奥行きが広がっています。1巻で運命の相手であった友人のゆかをレイプしようとした大我とセフレのΩの倫の2人の過酷な運命と、運命を乗り越えようとする直向な誠実さと痛み全てが愛おしいです。薫のゆかへの愛も、αであるからこそΩに出来る最大限の努力の成果も全てが本当に読ませてくれます。akabekoさんはシリアスモードからファミリーものまで幅広い方です、小説でいうなら凪良ゆうさんみたいな感じに思いました。控えめに言って最高以上なので最上です。

読んで損なし

2021年で1番面白いです。絵は好きでは無いけども読ませます。最初は絵の雰囲気からしてコメディーかな?と思ったけども、友達の顔が絵文字に見えてしまうのはペルソナに似た要因からの事。お互い好きな両片思いなのに擦れ違いまくり拗らせまくり互いに傷付けて互いの仮面が取れお互い素顔で向かい合った時に本当の2人の関係が再び動き出します。擦れ違いってblのlに於いては最強に大事な要素なのに、電子機器が便利になり過ぎて時間的な擦れ違いが無くなった昨今において、真正面から擦れ違い真正面に描く力量が途轍もなく素晴らしい、意欲作です。まだレビュー少ないですが読まないとbl好きだとは言えないと言いたいくらいの作品です。

萌え不足、愛は満ちている。

黄辺の愛せる事が幸福だと思えるが刺さりました。夜が明けてからを読めばムシシリーズを読んでいると思うけども、本編は純文学でした。夜が明けてからを読めば久史も黄辺を愛する心が持てたと漸く昇華されたと嬉しくなりますが、久史は恋が出来ないアセクシャル的な意味合いではなくそもそも、人を愛せない自分の子供でさえも愛する事が出来なかった欠落した人間だと思っている。だから愛を知る黄辺を近くに置き、自分を愛していると知りながら黄辺へは愛を受け取る事は無いのがとても辛い。しかし黄辺は傷付きながらも、もっと大きな愛に目覚め、求めるのではなく愛せる事そのものが幸福だと久史を愛せる事を感謝する件は、本当にマリア様も仏様もいるのでは無いかとすら思えてきました。愛に対しての大きな問いを出されているのはないか?と。激情の様な熱いものはなくても、親切や小さな優しさも愛で人は皆、等しく愛の循環の中で生きてる。そこに気付いているか否かだけではないか?というのがこの小説の大きな主題な様にも受け取れました、素晴らしい名作です。凪良ゆうさん、一穂ミチさんと人気の方が一般書へが続いてますが、私は樋口美沙緒さんも続くのかな?なんて思ってしまいました。けども、blを描き続けて頂いたい萌えの塊であるムシシリーズの次回作を期待せずにはいられません。