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萌×2作品

男性peco9o9さん

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純なお話

高校生のバレー部エース x 神経内科医

攻めは高校生で、受けは27歳のドクター。
攻めの兄が受けの初恋の相手。

『君の瞳に愛をささやく』が良かったので、こちらも読了。

戸田先生のデビュー作ということで、どんな感じなのだろうと楽しみだった。
改めて思うのは先生の文章が好きだということ。
心に刺さるものがあって、文章力がすごいと思う。

現在発行されている3冊全て読んでの感想としては、
文章力が素晴らしく、話の持って行き方も好き。

ただ、評価が神までいかないのが自分自身歯痒い。
これは私の個人的好みの問題。

先生の作品は、最初は攻めから好きと好意を寄せられ引きずられるように付き合うが、結局受けの優柔不断さや、何か問題があって、素直に攻めの愛情を受け入れることができず、攻めが離れていってから、受けが攻めをどれだけ好きだったか気付いて、後から攻めを追いかけるという感じ。
攻めはもちろん受けを嫌いになってなく、ずっと好きなままだから、最終的には受けが縋り付く形でハピエになる。

私が好きな展開は、攻めはどこまでも受けを愛し、包容力があり、受けが離れようとしても、絶対に諦めず、アプローチをやめない、包み込むような形だ。
受けからのアプローチや告白より、攻めからのアプローチや告白で受けが最後は素直になるような感じが好き。

そこが少し自分としては神評価にしきれない所。

攻めはどこまでも受けを信じ、攻め自身も自分の愛を信じてる。
または、受けは攻めの愛を信じ、必ず戻ってくると信じるような展開も好き。
だって、やはり受けはどんな形であれ受け身であり、攻めがいないと生まれない輝きだと思うからこそ、攻めが離れたらダメだと思う。
愛は後悔するものではなく、信じる強さである。そういう所の話も見たい。
戸田先生の文章や展開等が好きなので、そういう作品も今後は期待したい。

丁寧に作られていて描写が美しい

王国の第一王子 x 日本人の孤児の青年

異世界トリップもの。
異世界トリップものって、個人的には設定自体があまり萌えを感じないので、なかなか手が出ないのだが、『君の瞳に愛をささやく』が良かったので、こちらも読んでみた。

トリップということを除けば、好きな作品だった。
小山田あみ先生のイラストも素敵。

柴犬が出てくるのだが、それがまた可愛いし、王子の弟の子供も出てきて、それがほんわか癒される。

内容は、王子の叔父がとある理由で受けのルカを召喚し、孤児だったルカがその異世界で愛すること、愛されることを知っていくってお話。

読んでいて飽きることがなく、一気に読めた。幻想的な異世界の描写は、その名称等、戸田先生がブラジルに在住なので、その外国の中で見聞きされたものが散りばめられているのかなと想像して読むとまた面白かった✨

そして、心情や表現力に魅力を感じる作家さんだと感じた。
特に王子ヴィルが悪人を許せず、その国自体を焼き払おうと思ってしまったことを悔い、それをルカが、ヴィルの所為ではなく、悪人が悪いのだと慰めるシーンで言ったヴィルの言葉。

ー連鎖する悪において、源だけが悪いということはないのだー

この言葉に衝撃を受けた。
こういう言葉を生み出せる作家さんが私は好きだ。
それは『君の瞳に愛をささやく』でも感じた、この先生の持ってる本質に共感を覚えたってこと。

上からっぽくなるようで申し訳ないが、あと一歩切なさに物足りなさも感じるので、そこを今後は作品を重ねるごとにさらに開花し、熟れていくことを大いに期待したい。
間違いなくこの作家さんは、今後ますます伸びると思う。
底知れない才能を感じる。

切なさで堪えきれず泣く

高槻士郎(32歳)ガラス工房勤務の元商社マン x 草薙凛(17歳)心的外傷で話せない元妻の弟

士郎は相手を労わるどころか、子供時代の経験から、人が苦手。
エリートだったが会社で嵌められ、長野の田舎で一人生活している。
そんな彼の元妻が、ずっと離れて暮らしていたワケあり弟の凛を、
半年間だけでも見て欲しいと連絡をしてくる。
いやいやながら、断りきれず承諾。
声が出なく、人形のように感情が読めない凛だか、
時折見せる表情に、どんどん士郎は魅せられていく。

最後の士郎との別れの瞬間、凛とのやりとりに号泣してしまった。
切な過ぎる。

伊勢原ささら先生のこういう切ない話が好き。

もう少し細かな説明が、間延びせず、サクサク読めるとさらにいいし、
その分を話の展開や内容の流れにもっと使うとより作品に深みが出ると思う。