期待を裏切らない安定の短編集。今回はお医者さんものです。
泣く子も黙る雷帝といわれる医者がやってきた。。
看護師の受けさんがこわごわながらも近づくが、厳しく当たられると感じていたら、実は雷帝も人の子で、自分を気に入っていた。。
というわけでなんかラブラブに。最後は益岡医師(雷帝)が大病院を辞して開業し、受けさんもついていくという落ちがほんわかしててよいです。
細かいところは気にせず、くそまじめな顔で繰り出されるギャグとアナログな絵を楽しむ作品です。
他に、包○を直しに来た美人の会社員とイケイケ医師や、人違いで抱かれた研修医と抱いたヤクザが本気になる話、保育士さんと遊びすぎな父兄などのお話がありました。
レディコミの葉月さんだけあってHシーンのアングルが迫力ありますね。
大学をやめると言い出した福富ですが、笑に一喝される。全くおぼっちゃまというか、考えなしにも程があるのですが、全体に甘いテイストでややコミカルなので、さらさらっと読めてしまいます。
むしろ、無口だが色々目配りがきく権蔵さんや、酒蔵を継ぐという姉、取り立てやなのに結構おいしいところをもっていく芸能人キャラのお兄さんなどがいい味を出しています。
笑は福富酒造に正式に雇われ、海外支店を任されるまでに。
キャンキャン言っててもまじめないい子です。
福富も自分探しをするのかな?と思いきや、海外を放浪したあげく侍として、笑の手伝いをするという訳の分からない人生になってました。。そこだけがなんかスッキリしなかった。
ギャグテイストなのですが、ヤクザが流されちゃって受けるというのがなかなかよいです。
組が解散となり、失業?した須藤。前から得意だった漫画家に。SNSに投稿していたところ、編集の広瀬に声をかけられます。
いつもクールで厳しく表情を崩さない広瀬。
でも漫画(仕事)には真剣で、須藤の漫画にも厳しいだめだしをしつつ、育ててくれる。
ここでBLあるある設定ですが、BLのHが描けないなら体験するしかない!と作家の須藤を抱く広瀬でした。
抱こうと思う時点で好きなのかもしれませんが、そんなそぶりを見せない広瀬。一方須藤は流されすぎですが、Sな広瀬さんに絆されちゃったのかな?
明るくギャグを楽しめる、そしてヤクザ受けというおいしい設定の漫画でした。
他にも書かれていたら野田さんの作品を読んでみたいと思いました。
まさお三月さんばりの変人が登場です。
さがのさんは好きな作家さんで、コミカルななかにちょっと切ない恋愛がみえるのがよいのですが、この作品はむねのりくんの変態っぷりが終始描かれておりました。
タイトル通りなのですが、受けの久基に対して、攻めのむねのりが下僕にしてくださいと迫ってくるというお話。何不自由なく育って、自己主張というものがなく、何かに流されたい、従属したいという願望があるという設定です。
久基は特段リーダーシップがあるわけでもなく、小柄で元気だけどちょっと考えが足りない感じ。落ち着いたむねのりとはいいカップルかもしれません。
頭をからっぽにして楽しめるお話です。
でも、何かもうひとひねりあるとさらに面白かったかなあとも思います。
タイトルとカバー通り、牧師もの。なんと牧師同士。
まあ、職業は味付けぐらいで、結局オラオラ系攻めとツンな美人受けという構図です。
1巻ではまだくっつくまでいきません。そもそも恋愛なのか?という感じ。
奔放な問題牧師の元に派遣された、まじめな牧師。
ちなみに、知らなかったんですが、牧師とはプロテスタントでの呼び方のようです。服装は作者さん曰く雰囲気だそうですが、イベントとかスタイルとかはプロテスタント流になっているのでしょうか。詳しくないのでわかりません。。
教会の経営のため、イケメンとイケボイスを活かしてご婦人の寄付を仰ぐ牧師、矢内。家業を継いだ、ようですが、なんと少年の頃に前科があるようです。
一方の湯名はまじめな冷徹美人。びしびしまともな経営にしていきます。
矢内の方は適当に遊んでいるようですが、美人の湯名にもしょっちゅうちょっかいをかけている、そんな1巻です。