まぎぃさんのマイページ

萌×2作品

エキスパートレビューアー2023

女性まぎぃさん

レビュー数14

ポイント数66

今年度45位

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ろくでなしオムニバス

なんだろう、ちょっと品がない感じもするこの作家さんの作品なのですが、なぜか手に取ってしまうんですよね。
ご本人がおっしゃっているように、アナログでここまでの迫力、という絵や、結局かなしくもおかしいラブラブな二人、というお話がよいのかもしれません。

こちらはタイトル通り、ろくでなしが色々出てくるお話。
オムニバスになっていて、風俗店を営むオジサマと、その息子たち(これがろくでなしたち)の恋路を描きます。

高校をやめたタミヲとその教師上条。結婚がうまくいかずゲイだと自覚した上条は、かつてビビッときた(聖子ちゃんかよ。。)タミヲの店にやってくる。
最初粋がっていたタミヲが、豹変したまさに虎に抱かれるのがいいですね。

他に、懇談をすっぽかしたタミヲの家にやってきた先生(美人)が、タミヲ父とというお話があり、なぜかこれは好きなお話。節操ないイケオジが年貢を納めるのがいいのかな。

あとは、タミヲの学校の職員と理事とか、タミヲ兄のミキヲと刑事など。
巻末のお話がまた切なくいい話。

ドラマちっくで安定したお話展開はいずれも健在。

アンソロに収録されていたりするので、そろえておられる方はご注意です(リブレにありがち)。

よいです!

久々にあたりだった作品。
実はショコラということもあってあんまり期待せずに読んだのですが、これはなかなかしみるというかよいお話でした。

ジオラマって何かな?と思って読み始めたのですが、すぐに訳が分かります。
新町という、新橋をイメージさせるオフィス街でマンションを買った主人公。ゲイで、会社では自分をあまり出していない。けれど、周囲に人がいない街で、家に帰ると一人になれる、そんなほっとする空間がある。

という出だしなのですが、その彼の安寧の隣人が、おかしな人!
ふと隣のビルをみると、なんと屋上でテントをはって生活している自由人がいた。。
そんな非日常から二人の関係が回り始める。

これはみなさんに読んで頂きたいのでネタバレなしで書いてみたいと思います。
受け攻めともにそれぞれの人生がある、それが交わったとき、そのバックグラウンドゆえにお互いがお互いを必要とする存在になってゆく、そんな素敵な関係でした。

ふたりの新しいすみかを覗いてみたい気がします。
おすすめの一冊。

BL赤ずきん

小石川さん、よく考えるとモフモフが多いかも。
この作品は、ひたすら愛しくかわいい二人を愛でるのが吉です。

狼のいけにえになった少年。しかし狼は、いつか君を食べるといいながら、それはそれは大切に少年を育てます。
森の中で、動物や妖精、様々な神などに囲まれながら、二人で紡いでゆく日常がなんともほほえましいです。

やがて少年は大きくなり、狼は広い世界に送り出すため、愛しい気持ちを抑えて少年を人間界に戻しますが。。

狼の神様と少年のカップルで、ほぼ最後までHはありませんが、むしろなくてもいいと思わせられる作品。
本当に番になったとき、イケメンに変身してしまう狼さんが素敵。

ドムサブ

タイトルから想像する内容とは少し違って、第二の性として認識されるドムとサブの関係を描いた作品。
学園もので、愛があるのでドロドロせず気持ちよく読めます。
この関係性を描いたものを読んだのは初めてで、なかなかよかったです。

いらいらして問題ばかり起こしている菊馬。保健の先生の指導で、自分がサブだと告げられる。サブとは、ご主人様であるドムに服従したいという欲求をもつ性。
そんな菊馬は寮長である高澄と同室にさせられるが、この高澄がドム。生涯のご主人さまと出会い、高澄に命令され、それに従うことでアイデンティティを確立させていく菊馬。

SMが、肉体的な痛みを伴うのに対して、ドムサブは命令と服従という精神性が主で、こちらの方がより官能的かもしれません。

春太の恋の行方

アルファである恋人、那智に別れを切り出された春太。
つらいけれど、オメガの友人や、四逸の葵木と関わる中で、何とか前向きに生きていこうとしつつあります。

一方、葵木との関係は、頼れる先輩、お気に入りの後輩という枠を超えるのか。。
山小屋で体を温め合うシーンにはどきどきします。
なぜよくある展開なのにこれほど面白いのでしょうか?
画力とそれぞれのキャラの関係性でしょうか。

葵木は、とんでもない人格者のようで、四逸でもおごることなく自分の正義をつらぬこうとしています。
あこがれの先輩に対して、春太を護るために体を差しだそうとするかのシーンでははらはらしましたが、結局食べられてしまったわけではないようでほっとしました :-)

家のために春太とは分かれたものの、春太を愛する気持ちは変わらないようで、那智の苦悩も伝わってきます。
1巻の表紙通り、もてもての春太です。

しかし、那智の苦しみは、チャラっとしているようにみえる四逸の一人、蓮宮に救われるのでしょうか。
遊びまくっているけれど、蓮宮は那智には本気なのかもしれない?

続きが気になります。

面白い

なんか久しぶりに心に残る作品に出会いました。
元々画力があって、お話が個性的な夏下さんの作品は好きで、作者買いしていました。
しかしこの作品は、続きが気になる学園もので一際面白いですね。

表紙のようなちょっと官能的な三角関係かと思いきや、お話のテイストはもっと爽やかです。
エリート学校、イギリスのパブリックスクールを彷彿とさせるような学校が舞台です。その学校の中で、各分野で特に秀でたものがなれるという四天王、四逸という存在があり、学園に君臨しています。
強烈な階級社会の中で、成り上がろうとするものたち、それとは一線を画そうとするものたちが織りなす群像劇、とでもいいましょうか。

しかし、主人公はいたって爽やかで、学園の中にあって純粋さを忘れない好青年です。
そうそう、これはオメガバースなので男性同士の恋愛については自然に描かれていますが、むしろオメガバースであることを忘れてしまうくらいストーリーが面白い。

恋人を追って入学した春太ですが、相手の那智はアルファで家柄ゆえに春太との別れを決意する。
勉強についていくことや、学園でのしきたりなどにとまどいつつ、自分が正しいと思うことを臆せず言う姿勢に、ある四逸に気に入られます。

お話としては、王子様に気に入られる普通の人、ということで少女マンガなのですが、陳腐にならず作り込まれたストーリーで読ませる読み応えある作品です。

細かい設定が本当に凝っていて、作者さんのこだわりが伝わってきます。

短編集です

三月えみさんのコミックは面白いなあ。短編だとどうしてもストーリー展開が駆け足になりがちで物足りないものが多い印象ですが、三月さんは短編もいいですね。

最初の作品が一番心に残りました。
仕事仲間、同期かな?熱い小林は職場でやや煙たがられがちだが、石原は彼を支え、彼が活躍できるようなポストを斡旋してあげた。新しい職場の上司も、彼の熱さにやや引きがちだが、嫌いではない様子。
そんな二人が飲むシーンから始まります。石原が自分のことを好きだと感じている小林は、彼を挑発する。石原の趣味はハプバー。そこにつきあってやると覚悟する小林。
しかし、いざ関係してバーを出ると、小林は泣き崩れて。。

たぶん、ずっと石原のことを好きだった小林。「知ってたよ」という台詞がキザですがにくいですね。
短い中にもしっかり展開があり、切なくも、また心温かくもなる作品。

他に、役場の「神」が活躍するオムニバス形式の短編があり、こちらも面白かったです。

鵺の啼く夜に コミック

miso 

三角関係かと思ったけど

オメガバースもの。でも設定が凝っていて面白かったです。
表紙のように、三角関係、というか、最初は他人のものだったひとを好きになり、そうして。。。というお話でした。

以下、お話を読む上で重要な展開についてネタバレしていますので未読の方はご注意下さい。



アルファだが、オメガで淫乱だった母のトラウマをひきずっているニシキ。この物語の主人公です。
舞台はヤクザもので、登場人物はみな組員。ニシキがついていくのが、マオ。組長の愛人(男)です。マオは軽薄そうで誰にでも体を開く。オメガという触れ込みですが実は。。という性別のどんでん返しがあります。
ニシキは、アルファですが控えめで一途で、トラウマを抱えながらもマオに忠実についていく。
そんな二人が、いろいろな事件に巻き込まれつつも、最後にはマオもデレる、というエンドでした。

性別によるテンプレキャラでもないし、オメガであることを利用するマオや、それぞれのキャラの生い立ち、背景が作り込まれていて読み応えがありました。

今後もっと色々な作品を描いて欲しいと思いました。

表紙のあの人

表紙は、誰なのかな?と思ったら、松見氏でした。
この巻は、松見がヒールに。卯一のことを助けていたかと思いましたが、実はここへきて分かり易い悪役に。それには親子の因縁があるようです。

父を超えたいと反発し続けてきた明虎。どこか子供です。
一方、インテリヤ○ザで父を慕う松見。明虎に対して大人として描かれる。
ところが、その大人な顔の下に隠していた業が、父の死によって明らかになる。
組のためではなく、自分の個人的な恨みを晴らすため、そう、本人が言う通り、兄弟喧嘩なのです。

卯一と辰之を人質に取られた明虎は、今度は嫁を連れ、取り返しに行く。

卯一を陥れようとした麻生田も、この後に及んでは卯一を信じる。

続きが気になります。

黒か白か 5 コミック

さちも 

だんだん着地点が

俳優という仕事に真面目に向き合い始めたシゲ。一番そばにいる愼は、シゲのポテンシャルを感じ取り、自分をだせばいい、とアドバイスします。
そんなに見えているのに、愼にとってはシゲは自分と正反対の生まれながらの王子なのでしょうか。いや、ずっとそう思っていたけど、少しずつ恋や仕事に自信を持ち自分を見つめることができるようになった愼は、シゲのことも一人の人間としてとらえはじめたのかな。

思えば、そんなにHシーンのないこのシリーズですが、1巻で初めて同士のHでは、シゲがすぐ達してしまったり、愼は痛いだけだったりと、ご都合主義でないリアルなBLでとても好感が持てます。

しかし、毎巻あっという間に読み終わってしまいます。少し頁数も少ないかな?
でも、今後も楽しみです。