方や天使、方や魔王と言われてしまう外見と内面のギャップに悩み
自分をさらけ出したいと思いつつも相手の理想に沿うべきか手探りで気持ちを育てる二人のお話
特に強面な攻め様が持つギャップが普通でリアルでやりすぎないところが良かったです
この2人外見と中身を交換したら外見の印象と中身が一致すると言うことだったのかもしれません
でもギャップは人間は恋に落とするファクターなのでこれでいい気がします
自分が求められている姿から逸脱してしまうことが怖いと思いながらもそんな自分を抜け出したいと思っている受ちゃんが
攻め様と出会い変わっていく
攻め様も密かに抱える自分のコンプレックスを受けちゃんが受け止めてくれて前向きになる
出会うことでお互いの関係だけでなくお互いの人生も豊かにできる関係なら最高かな
外見や性格など自分のコンプレックスを相手の存在が受け止めてくれる心地よさもあって読んでてにこにことなるお話でした
メディアミックス作品なのかな
CDからのコミック化というコミックや小説からCDという流れとは逆のお話
仲良し幼馴染の二人が終電を逃して宿泊先に選んだラブホでの一夜
ラブホ初体験であれこれ楽しんでいるうちに…
攻めくんの長年封じ込めてきた片想いが溢れてしまい受けちゃんはその快楽と彼の変化を受け止めてしまう
んですが本番は一夜明けてから
受けちゃんは自分たちに起きた変化をどう受け止めるかどう選択するか
目新しい展開のお話ではないかもしれませんがとても良かったです
表紙を見てください
受けちゃんのお髪ピンクです
今時の子です
SNSを利用し日常を楽しむ今時の子です
でも自分の気持ちにスマフォのかなを見つめる向き合う流れは今時。
その日常に攻めちゃんがどんな場所にいて、どれだけ彼といる時間が自分を支えているか気付く。
その手を離したくないと思う心は極めてアナログでシンプルでそのギャップがとってもかわいいです
攻めくんがちょっぴり無骨系のイケメンなのもそんなバランスも良きです
厘てく先生の画力で目にも楽しい萌え萌えな一冊でした!
シリーズの他の部屋も覗きたくなりました
たった1人の王太子なのにオメガであるノアが王になり、オメガゆえ相手をするアルファを選ばねばならなくなり、選ばれたのが若くして近衛騎士団長になっていたクラヴィスという田舎貴族の子弟だったところから物語が始まる。
オメガである自分を誰より許せない自分に対する評価の厳しさ
でもそれをそのまま周囲への人間不信へにスライドさせないこと
政治のためなら自分を捨てる覚悟も勇気も持つ18歳
歴史にその名を燦然と輝く名君になるかは分からないけど
賢帝の片鱗が見えるノアの性格など好感が持てる分、
誰よりもオメガであることに囚われている事からノアを解放したクラヴィスの深いおにれを律しノアに全てを捧げる愛がとても良かった
物語はノアの視線で描かれているので切なく愛おしかったが
個人的にはクラヴィス視線も面白そうだなと思った。
家族を失い、優しいとはいえ己とは明らかに系統が違う家系で育ち、紆余曲折の上士官学校に入っても、満たされず、アルファゆえ自分を掴めなかったクラヴィス。
なんでもできてしまうのに何かを熱く求めることができなかった男が
たった10歳の少年に出会った一瞬で自分を根底からひっくり返され、そこから懸命に世代の中で最も優れたアルファになるべく邁進して掴み取った僥倖。
その間多分全てを吐露していたであろう友人を失い、その弟を育て…
そして田舎の学者貴族に養子であるクラヴィスが近衛騎士の一団長になるまで多分めちゃくちゃ大変だっただろう
そしてそんな自分の苦労などよりノアに全てを委ねノアの意思を何より大事にする
本当に出来過ぎじゃないかと思うくらいのスパダリでした
表紙が結婚式のシーンだがあくまでもおにれを捧げることに徹しているクラヴィスとそれを受け入れ愛しそうに掬い上げるノアの構図
素晴らしいです
個人的にすごくツボと言うわけではないのですが2人の愛の尊さに萌えましたのでこの評価をさせていただきました
本心と言葉の二重音声
待望の2巻でした
相変わらずというかパワーアップしたすれちがい状態に悶えっぱなしです
状況的には合鍵を渡し
どんどん恋人的進度が進んでいるのに…
すれ違い度も進んでいる
何故だ!
お互いがセフレでしかないという認識って怖いです
じれったく切ないけど
セフレと思っていてせめてこの関係を留めたいと思っているなら仕方ないよなーと二人に同情せずにはいれません
このポイントは両者に同情するってとこじゃないでしょうか
この二人どっちも悪くないんですよ
恐ろしい副音声!
さて今作この膠着した関係をどうにかしてくれるんじゃないか
今回第三者の影がチラチラと見え隠れします
ただでもこんがらがってる二人なのに縺れた糸は解かれるのか
ますますこんがらがるのか
どうか綺麗に着地させてください
3巻未だですか!
英国人と日本人リーマン(社畜系)
小さな漁村でweb系の仕事を受け持つ小さな会社にイギリスから輝かしい経歴を持つ男ルイスが入社してくる
その面倒を見るようにと言われる遠野
実はそのルイスは以前聖地巡礼に寂れたこの漁村を訪ねており
彼を(彼女と思っていたけど)案内した日本人大学生が遠野だった
たった1日だけの出会いで二人はそれぞれ恋に落ちていた
数年後そんな初恋も思い出にしていた遠野と
長年の思いを叶えようとその田舎に再訪したルイス
ルイスの本気で遠野を堕とす気合にと気持ちが溢れた熱量が凄い
台詞と視線
いちいちが熱い
その土台になる体がまた良い
こんな指向性の高いフェロモンビーム出してる外国人職場にいたら
…めちゃ楽しいです
このままいくとオレの恋人になってもらうけど…いいの?
な
な
なんですこの堕としの台詞
本気で自分のものにしたい視線の力の凄さに悶えて滾ります
これは堕ちる…仕方ない
というわけでもにすごく萌えました
そして私は同僚のコスプレイヤー小松さんのアカウントが知りたいです
子連れBLと聞くと正直一瞬躊躇してしまうおばさん腐女子の私ですがこれは良い子連れBLでした
まず子供は攻めの竜之介の妹の娘です
育児放棄された真子を竜之介が引き取って育てることになったという子です
お世辞にも親の愛情に溢れた環境で育ったなどいえない竜之介は妹が捨てた娘を育てることにします
育てることになったけど子育ては戦争のようなもの
自営業(古着屋)をしながらの子育てに体を壊してしまいます
子供を育てるために店を閉めることも覚悟していく竜之介を見かねて
一緒に育てる
と声をかけたのは大学時代からの友人希一
彼はノンケな竜之介に想いを寄せるゲイだが恋心は伝えずにいた
そんな二人が子育てをしていくが男二人の子育てに周囲は奇異な視線で見ていて…
子育てBLが花盛りの昨今
正直物語に子供がいてもいなくてもいいんじゃないかとか
子供が無駄に良い子でこんな子が居るかよと鼻につく子育てものもありますが
この話は2人が結びつくためにはこの子が必要だったし
2人の関係の変わるきっかけにもこの子が必要だった
まだ5歳だけども自分を育てる1番身近な2人のことをよく見ていてどうにかしたいと子供ながらにも頑張っているその様子が可愛すぎずに(ここ重要)可愛いのが非常に高ポイントです
まさに子は鎹(カスガイ)
この子は二人の子だと思います
希一はゲイとして
竜之介は今まで抱いたことがなかった家族として
生まれた相手を思う気持ちが
子育てを通してかけがえのない愛に育っていいきます
紆余曲折の切ないある意味両片思いの末結ばれる2人がとてもよかったです
(インポネタは必要だったかなと思いますけど)
運命の番で結婚して子供も二人もいるのに両片思いの末離婚してしまう二人
ある意味タイトルまんまの二人が出会い結婚して分かれて再び結ばれるまで
本人も周囲もアルファと思って育っていていたのに突如Ωだと判明する
…と言うのはある意味よくあるパターンだと思うんですが
このお話でちょっと違うのがこのアルファだと思っていたΩ君は大人になってもほぼアルファ的能力と外見を保っていると言うこと
これは斬新でとてもよかったです
また永遠に繰り返される両片思いのすれ違いも
オメガ君がなかなかすごいいじっぱりなんですが
それは彼がオメガであると知らされた時オメガだけどアルファには負けないと言う矜持を強く持ち
その意思を持ち続けているからこその意地の張り方だったり鈍感さだったりするので
ちょっと鈍感すぎるところも目を瞑ってあげます(鈍感と繰り返したくなるくらい鈍感君です)
アルファはアルファで全力でオメガを愛しているのにこっちは言葉が足りない
でもオメガな彼を人として敬っているからこそ
一途に相手を想っているからこその言葉なのでこっちも仕方ないんですけど通じない!
というか言葉足りなすぎる!
どこまですれ違うのかを楽しむがこの本の楽しみ方かもしれません
そして攻✖️攻的なお話が好きな方にもお勧めいたします
個人的にはαだと思っていたのにΩと知った時のΩの父の言葉と態度が秀逸だったと思います
又子育てものの親ができた親で子もできた子というパターンが苦手なんですが
こちらは親が子に愛は有るけど子の方がしっかりしているというところも良く
子育てものが苦手な私も嫌味なく読めました
個人的にはご飯のことを知ってショックを受けるアルファの件が好きです
きゅんきゅん
ギュンギュンというより楽しさが上回ったのでこの評価にさせていただきました
面白かったです
おのれのアイデンテティが揺らぐなか
グローバル化の世界で日本をどう舵取りするのか迷う官僚の重厚な世界なのにあくまでBLでしかも観重すぎず一気に読める上手さ
流石ですとしか言いようがない
1人は生まれた時から
もう1人は後天的に
自分を見失い虚無の淵に佇んでいた男2人が出会い
そこから初めはゆっくりとやがて激しくなる化学変化
足掻くようにもがく様に互いの魂を掻き抱き互いの手を握り立ち上がるまで
苦しみ心や体が傷付く男の美しさ色っぽさをこんな角度で楽しめるのは沙野先生ならでわだと思います
失意の官僚とデリヘルキャストの男
最初の印象で感じた左右感覚が途中で迷子になりそうになり、もっというならリバか?と思ったりもしましたが最初の感覚が正しくてホッとしました
なるほど「あれ」への布石でしたかと後書きを読んで納得
「あれ」を書くためにこんな世界を作り上げ書き上げる先生に改めて脱帽です
とりあえずリバではないのでリバ地雷の方も安心して読んでほしいです
エロもちょっと思った方向性じゃないのもいいです
オナクラデリバリー…オナニーをして客にオナニーをさせるデリバリーなるものがあっただなんて
…勉強になりました
霞ヶ関から風俗まで佐野先生の知識量が素晴らしすぎます
個人的には登坂に何が起きたのかなぜああなってしまったのか
彼が救済されるルートも見たい気がします
優秀なサラリーマンである攻めが会社の社長さんと会長さんに孫の生活指導を頼まれる
簡単な仕事だと思っていたら問題の御曹司は社会能力が全くなくそのお金を稼ぐために男を連れ込んでいた
(カードではなく現金が欲しかったと言う理由で、通帳の使い方もわからないのでお金のおろし方がわからなかったと言う
スタート時点はかなりアホな子です)
だれかれ構わず体を売られるよりはと自分だけにしろと攻めが言うところから2人の関係性が始まる
超がつくおぼっちゃま
朝過保護な両親のもと育てられ
あまりに何もできなくてそこも嫌味っぽくなく可愛らしく描かれている
当たり前のことを経験することで彼は成長していく
一方攻めのリーマンのほうはそんな御曹司君に癒されて自分の生き方を顧み自分らしく生きていくことで心が軽やかになっていく
ある意味救済ものと思われるが比較的ライトに書かれているので読みやすい
悪人が出ないBLが最近多いけれども今作もそうだった
人を愛することを否定しないって癒されます