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女性みみみ。さん

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あかん、、、こんなんめちゃくちゃ泣いてしまう

ガチで音楽好きな作家様が描いてくださるミュージシャンBLの威力よ〜〜〜(´༎ຶོρ༎ຶོ`)
恋愛と音楽がちゃんと繋がってるストーリー。
涙なしには読めないラストシーンでした。
音楽になんの興味もなかった中学生の宗純がアラタのギターを聴いて身体が震えた感覚。芽生えた感情。色褪せないまま、熱を失わないまま、心の真ん中にずっとピュアに。
萌えないわけがない。
尊くないわけがない。
本当に本当に「おかえり」な最終巻。
宗純もアラタも本当に良かった!!

本作は【音楽ライター×天才ギタリスト】というカップリングがとにかくエモかったです。
ホンモノの「天才」を10代で目の当たりにして自分のギターに早々に見切りをつけざるをえなかったアラタが、それでも「音楽が好きだ!」という気持ちと「椎名(宗純)と椎名のギターと離れたくない!」という気持ちを捨てる選択肢はさらさらなくて音楽ライターとして生きていく道を選んだところから、アラタの典型的なロック野郎な熱さと青臭さにやられまくりでした。
アラタはアラタでどうしようもないくらいに椎名のギターに恋しちゃってるんだもん。
たとえ2人が同じ場所にいなくても、この2人が離れられるわけがないという絶対的な安心感で読めるのがとても良かったです。
アラタがギタリスト椎名の復活をただじっと待つように、私達読者は彼等が並んで立つ日をただじっと待てばいい。そんな全4巻だったなぁと思います。

アラタはサウスポーなんだよね。
でも宗純と一緒にギターを弾いていた学生時代はずっと右利き用のギターを使ってるんですよね。
東京出てからも左利き用を使ってる姿は出てこなくて、それがラストのあのシーンでは左利き用のギターでステージに立ってるんだよね。
いつ変えたんだろう?という疑問はさておき、
何が言いたいかというと、椎名は右利きだから2人がステージに立つと、2人のギターの向きが対をなすような形になるんですよ。
アラタが上手に立って椎名が下手に立てばネックが向き合う形になるし、逆に立てばボディが向き合う形になる。向き合って立てば鏡合わせになる。
え、最後にそんな演出ズルくない?
1巻でアラタが左利きだって情報が出てきたわりにはずっと右利き使ってるなぁって思ってたんだけど、最後の最後に……!ってなりました。

そしてそしてアラタの「椎名」と「宗純」の使い分けも最後の最後まで憎すぎでした。
ずるいよ!!!!!(2回目)

記念すべき20冊目、神of神でした!!!!!

【電子】honto版:修正-(描かれていない)、カバー下なし、裏表紙×、初回封入ペーパー(1p)、電子特典ペーパー(1p)、
※シーモアはさらにシーモア限定の特典ペーパー(1p)付くようです。

人は変わる。人は変わらない。それはきっとどちらも正しい。

6巻を読み終わった時、これは7巻発売まで待てないなと思って雑誌で追いかけることにしたんですけれども。
なんていうかもう内容が全然甘くないので、1話読んでは2ヶ月(もしくは4ヶ月)待つ日々は寧ろ精神修行の反復訓練のようでした。
強くなれた気がします。笑

さて、6巻のラストで離れ離れになってしまった矢代と百目鬼。
あれから4年の年月が流れ。
36歳だった矢代は40歳なのかな?闇カジノの経営者になっています。
以前の矢代とは少し違った表情に中年の色気を漂わせながら三角さんと並んでお酒を飲んでいる姿に、あぁ時間は過ぎてしまったんだなぁという何とも言えない物哀しさを覚えました。
一方、矢代に捨てられ行き場をなくした百目鬼は、天羽のはからいで綱川に預けられていました。
25歳だった百目鬼は29歳ということですね。(まだ20代なのか百目鬼…!)
百目鬼もまた以前とはすっかり顔つきが変わって、昔以上にヤクザとして生きていることを思わせます。
黒シャツの百目鬼、手には黒のレザーグローブ。すごくすごくカッコいいけど、虎のトレーナーを大事に着ちゃうような百目鬼はもう見れないのだろうな……と思うとこちらも何とも言えない気持ちが募ります。

でもね、
そこでタイトルのテーマに戻るんですけれども。
ちょっとここからはうまく伝わるように書けるかなという感じなんですが、読んで感じたままに書いてみます。

後半で綱川が矢代にこう聞くシーンがあります。
“人は変わるもの”
“変われるもの”
どっちだと思う?

矢代は“変わるもの”と答えます。
私はその答えが「あれ?なんだか、らしくないな」と思いました。
矢代って外的要因の影響を肯定するようなタイプだっけ?と。

案の定、綱川もこう続けます。
俺は“人はどうせ変わらない”派だ
てっきりアンタもそうだと思った

7巻自体がこの“変わる”“変わらない”について描いていたように思います。

人は変わる。
人は変わらない。
きっとどちらも正しいと思います。
多分答えは、その時比重の大きい方が口を突いて出てくるだけに過ぎないと思っています。
人にはおそらく一生変わることのない軸のようなものがあって、それをアイデンティティと言いますが、そっちを見て答えるなら“変わらない”と答えるだろうし、そうではなくもっと表層のメンタルやフィジカル的な変化の方に意識がいっているなら“変わる”と答えるんじゃないかなと思うのです。
で、綱川は、前者の“人の本質”のような視点で話していて、矢代も当然そっち視点で答えてくるタイプだと予想したと思うんですよね。
けれど意外にも矢代は後者の視点で答えてきた。
矢代の頭の中には“人は変わる”を実感する出来事の方が先に頭に浮かんでしまったってことですよね。
それが自分の内面に起きた変化なのか、4年ぶりに再会した百目鬼を見て「変わったな」と感じた思いなのかは分からないけれど。
事実、百目鬼の言動は矢代が知っていた頃とは少し変わっています。
「俺がどう生きようと何になろうと俺のものです」と矢代に向かって言っちゃうようになっているんですから。
百目鬼のこの言葉を聞いた時の矢代の意外そうな表情。何を思っただろうか。
・・・という、そんなやりとりを経ての、その後の第43話で繰り広げられる2人の「変わった」だの「変わっていない」だのの会話は、矢代の心の中を思いながら読むとなんともむず痒くて仕方がなかったです。

矢代のことを「矢代さん」と呼ぶ百目鬼。
「もうあなたの部下じゃない」と言う百目鬼。
停滞した関係を変えてくれるのはやはり百目鬼なのだろうか。
ここから2人がどう変化していくのか既に気になりすぎて仕方ないです。
歯痒いなぁ。。。。
でもその歯痒さが堪らないのですけれどね。


「囀る鳥は羽ばたかない」の連載が始まったのは2011年。
それから10年が経ち、BLジャンルの流行り路線も随分と変わったと感じます。
ここまでじっくりと丁寧にキャラクターを掘り下げてもらえる作品というのは、段々と他に類を見なくなってきました。
寂しいなと、ストーリー自体の切なさにプラスして、何だかそんな切なさも込み上げた7巻でした。
囀るが終わってしまったらどう感じるだろうなぁ。

8人の戦士 2 コミック

池玲文 

推しカプに萌えシチュがてんこ盛り過ぎるんやけどなんなん(逆ギレ)

事前アンケートでも結果が二転三転するわ、池先生と担当さんの意見も真っ二つに分かれるわで全然攻め受けが判明しなかった私の推しカプ、ヴァンピアとサイコルナガ。
「彼等の左右や如何に?!」とはやる気持ちを抑えながら昨晩日付が変わると同時に買って読んで、深夜3時頃までもだえ死んでました。
大満足です!!!
池先生、担当さん、ありがとうございます(深々)


さてさて2巻は、お待ちかね、戦士達のラブサイド編です♡
エロ漫画なら射精したら終わりかもしれませんが、これはBL漫画ですからね、やっぱりBoysがLoveしてくれないと始まりませんし終わりません。

・・・ということで、戦士達の恋模様が順番に描かれていく第2巻は、
マシュー&ハート編 68ページ
ロロ様&ブラン編 48ページ
ユダ&ピサウ編 24ページ
サイコルナガ&ヴァンピア編 50ページ
に、描き下ろしもプラスされてボリュームたっぷり、ピュアラブの大洪水でした!
イイ身体の成人男性達が駆け引きなしの思春期のような表情であっちでもそっちでも恋しててかわいいの暴力が過ぎるったらない。
もういっそゲームにして私にも一人ずつ攻略させてくれ!!ってなりながら読みましたよ。
対戦ゲーム(王蛇合戦)でもいいね。
ゲームじゃなくてもいいんだけど、何かメディアミックスしないかなぁ。
折角8人も作られたキャラ、もっと活躍してほしい!
リブレさん、なんかないですか。

なんて夢想も繰り広げつつ、、、

本作のレビューで私がメインに叫びたいのは、1巻に続いてやはり【サイコルナガ&ヴァンピア】カプですよ。
なんなん!!
この2人ほんまなんなん!!!
何から何までなんでそんなに萌え要素ぶっ込んでくるん!!!!
作者曰く「少女漫画と少年漫画とBL漫画を足して割らなかった」らしいんでそもそもがなんか色々と渋滞を起こし気味なんですが、そこにさらに読者がサイコルナガが攻めがいい!ヴァンピアが攻めがいい!と好き勝手に言ったせいなのか「ええい、もう全部盛りしてやんよ!」みたいなことになってて、結果的に私の萌えシチュが目一杯詰まったカップルになっておるではありませんか♡♡♡♡♡
ヴァンピアの二面性〜〜〜〜〜!
綺麗な顔した口の悪いオラオラ攻め最高か〜〜〜〜〜!
アイパッチ外したサイコルナガ、めっちゃ池先生の攻めキャラ顔なのに泣かされてるの最高か〜〜〜〜〜!
でも言っておくと、彼等は決してヴァンピア×サイコルナガじゃあございませぬよ。
答えはぜひ実際に読んでお確かめください!
本編も激萌えでしたが、描き下ろしでトドメ刺されました・・・・・・・(死)
これは決着がついた形なの?それともまだ絶賛勝負中なの?
がんばれサイコルナガ!!!
ところで最後に一個だけ聞いておきたいんですけど、ヴァンピアが精霊デラーを呼び出すページのおでこのマークが「69」に見えるのは私の心の目が汚れてるからですか。


あ、カバーに描かれているお尻’sがどれが誰のお尻かは池先生のツイッターに答えがありましたよ。
まだ答え合わせしてない人は「尻の波」でツイ検索してみてください〜

あと、これは一部のコアな読者向けの朗報ですが、これから発売される英語版は白抜きが取れるらしいです。たのしみです。

【電子】シーモア版:修正白抜き、カバー下○、裏表紙・表カバー袖・裏カバー袖○、電子限定特典(1p)

きっと最初の「転換点」はオーナーにアポロの理想が重なったあの瞬間。

1巻も興奮気味に神評価を入れたのですが、それでもまだ全然過小評価だった気すらしてくる2巻の内容でした。

2巻を読んで真っ先に思ったのは、男娼の「心のケア」をする試情夫、という設定を1巻の時点での私はまだ十分に汲み取れていなかったなということ。
1巻をレビューした際に物語冒頭に出てくるアポロとオーナーの会話に言及しておきながら私はその部分を「感性」という一言で終えてしまっていたのですが、2巻の冒頭で再度繰り広げられる2人の対話を読んだ時にようやく、もしかしてこれってオーナーがアポロの何を買って試情夫に雇ったのか、つまりはアポロの人物像を分かりやすく伝えんとするために導入されてるのかなと、そんなふうに思いました。
オーナーはきっとアポロのずば抜けて優れている察しの良さや、相手の言葉の奥にあるものをしっかりと汲み取れるところを「試情夫」に相応しいスキルとして買ったんだろうな。
もっと言えば、フィーが抱えている何かにだってオーナーレベルの人ならとっくに気付いているだろうし、それをこの男(アポロ)なら解放できるんじゃないかと考えてフィーをアポロの教育係にしたのかもしれないな。

そしてもうひとつ2巻を読みながら思ったことは、朴訥なアポロの「目」が印象的に描かれているなということ。
これはアポロが言葉は少ないけど人をよく見ていることを表している以外に、フィーが「口」と「目」は嘘をつくと考えていることに対して、実直な視線がくれる安らぎだったり、ちゃんと自分を見てくれる相手の目の心地よさのようなものを伝えているんだろうなと思うのですよね。
それは確実に少しずつフィーに伝わっているように思います。
アポロを見る時のフィーの表情がすごく穏やかだから。
「満たされる」って気持ちを少しずつ知り始めているんじゃないかなぁ。

2人の関係性は中盤から少しずつ進展を見せ始めるのですが、アポロに最初のきっかけを与えたのはオーナーが同性の恋人と20年以上連れ添っていることを知ったあのシーンなのだろうなと思いました。
仲睦まじい2人の姿をじっと見つめるアポロの目のコマ。
アポロの目に小さな光が灯ったように見えたんですよね。
愛する1人と一生添い遂げたいと考えるタイプのアポロに、オーナー達の姿はきっとハッとするような何かをもたらしたんじゃないかな。
で、そんなアポロに、少ししてフィーが言う“帯のセリフ”。
アポロがまたハッとした目でフィーを見て、そんなアポロの表情にフィーもまた…( ´艸`)
静かな水面にゆっくりと波紋が広がっていくような始まりにドキドキしました。

はぁぁぁぁぁぁ〜〜〜すごい良かった。
なんだろうこのゆっくりと満ちていく心地良さ。
そして思っていた以上にじっくり読ませてもらえるのかもしれない!
読むと分かりますが、2人の心の変化がものすごい丁寧に描かれていくんですよ。
言葉で語りすぎない良さ。読み飛ばさないようにと、めちゃくちゃ時間かけて一コマ一コマを読みました。
最後まで読んでもう一度最初に戻った時、オーナーの「楽園」論が心に響きます。

座裏屋さんの画力がまたシャングリラのユートピア感に凄まじい説得力を持たせてくれるのよね。
こんな楽園に1週間でも滞在できたらほんと命の洗濯が出来るだろうなぁ。

中島ヨシキさんのフィーめっちゃいいな!!2巻以降が楽しみです♡

フィーが!!
フィーがもうイメージ通りすぎて!!!
同日発売のコミックス2巻も読んだので、2巻のあの内容をこの声と演技で聴けるのかと思うと今からすでに楽しみでなりません。
松田さん演じるアポロの朴訥さも声で聞いたことでより際立ってグッときました。
そして何より、
キャストをふんだんに使ってちゃんと原作の世界観を再現してくれてるところが原作ファンとしては嬉しい限りです!
BLCDにキャスト数17名ですよ。え、すごくない?
キャスト一覧これです。「コヨーテ」も多かったけどさらに上をいった…!

アポロ:松田健一郎
フィー:中島ヨシキ
オーナー:一条和矢
カルナ:石谷春貴
パトリック:高橋英則
ミラー:岡野友佑
マルコ:井上 剛
ウィル:田所陽向
シェス:善財達也
レイモン:北山恭祐
ダニー:陣谷 遥
ダグラス:坪井智浩
アポロの妻:松井暁波
船員:岩中睦樹
男性客:笠間 淳/虎島貴明/高橋伸也

いわゆる女性向けコンテンツにお馴染みな感じのキャスト陣と違っているので人によっては好みが分かれるのかもしれませんが、なんていうかもう完全に洋画の吹き替えなんですよ、目を閉じて聴いてると。
声優さん達の声が座裏屋さん特有の外国映画っぽい世界観にちゃんとマッチしていて、違和感なく耳に入ってきます。
で、主役のお二人もそっち側に寄せたお芝居をされているので、これがまたねー、良いんですよ♡リアル寄りの色気?セクシーさと言うのかな?が増し増しで。
主役以外ですと、オーナー役の一条さんはすごーく一条さんなんですがオーナーの声としては間違いないなって感じですし、常連客・レイモンの声もチャラさ完全一致でめちゃくちゃイメージ通りでした♡
シェスは声が付いたことで「セクシーだ♡♡♡」と思わずときめきました。
井上さん(マルコ)と坪井さん(ダグラス)は場を引き締める立役者的存在ですね!
わーーー2巻が聴けるのほんっっと楽しみだなぁ♡♡

原作が座裏屋さんの作品の中でも群を抜いて絵で読ませる作品になっているので音声化するには難易度が高く、正直なところ原作未読だと分かりにくい部分はありました。
が、それを差し引いてもお芝居で聴かせてもらえる内容になっており、CDとしての満足度は文句なしにとても良かったです!
1巻の読みどころはアポロとフィーの甘さはないのに空気に特別感を感じる会話劇だと私は思っていますが、バッチリ表現してくださっています。
声を張らない2人の会話が耳に心地良いです。

そして原作をお読みの方はご存知だと思いますが、1巻ってまだBLとしては始まってないんですよね。
なので本編は役者さん達のお芝居を耳から楽しむという点では他のBLCDより満足度が高いのですが、萌えやエロスを求めるなら初回限定盤を全力でおすすめします。

Day time 1・・・コミックス1巻描き下ろしの音声化
Day time 2・・・コミックス1巻アニメイト限定小冊子の音声化
Day time 3・・・本CD初出のオリジナルエピソード

と、3つの「Day time」シリーズが収録されているんですが、3つめがたまりません♡
試情夫としてまだまだ全然ダメダメなアポロにフィーがお仕事の手ほどきをするお話でして、フィー先生が次から次へとエッチな単語を連発しながら実況中継してくれるという、大変耳にご褒美な内容になっております。
中島さんのフィーがまた巧いんだわ。
「受けなんだけど主導権握ってる攻めっぽい受け」っていう役どころをバッチリ演じてくださってます。
本編に甘さがない分ここでしっかり補完させてもらいました♡
コヨーテの「sweet days」シリーズを聴いてても思うけど、座裏屋先生、音声化するのに適したシナリオ考えるの巧すぎない?

blanc #2 コミック

中村明日美子 

色んな想いがあふれます。

読めてよかった
こんなのは絵空事かもしれない
この作品に登場する“周りの人達”は誰もがいい人すぎるから
でも
読めてよかった

美しい光が差す場所で
彼らが周りの人達から盛大に祝福されて
彼らが幸せそうに笑い合っている

そんな光景に言葉に言い尽くせない色んな想いがあふれます。


作中に何度も描かれる
2人が手を繋ぐコマが印象的でした。
不安を感じた時に、緊張を和らげたい時に、幸せを感じた時に、すぐ側に「繋げる手」がある。
「同級生」シリーズで描かれているテーマそのものだなぁって
アニメ化された時に綺麗なレモン色のリボンで繋がれた彼らの手のシーンがすごく印象的だったことを思い出しました。

読めてよかった
これに尽きます。

GAPS off limits コミック

里つばめ 

長谷川さんの心理はセリフだと裏腹だけど仕草にダダ漏れだね( ´艸`)

電子化待ち遠しかった〜〜〜!
今作はねー、絵を読むのが好きな漫画読みにはもうねー、長谷川さんの言葉とは裏腹の心理が仕草に表れまくってるのを絵から読み取るのが楽しくて楽しくて、読んでる間ずーっとニマニマしっぱなしでした!!!!

はぁ、、、萌えるってこういうことを言うんだわ、、、
女々しさを必死に隠そうとして、でも全然隠しきれてない長谷川さん、、、
片桐の言葉一つで乙女のように心が喜んじゃう長谷川さん、、、
愛おしい、、抱きしめたい、、
片桐はどこまで気づいてるのかなぁ?頭のいい片桐のことだから全部気づいてるか( ´艸`)
いや違うな、、、察してるだけじゃなく、さらには長谷川さんの「不安」と「男のプライド」の両方を尊重して発言してるから、片桐の言動はああいう感じになるんだろうな。

私がこのシリーズを読んでいて好きだなぁと感じているのは片桐のモノの言い方なんですが、片桐は長谷川さんを力技で変えようとしたりねじ伏せようとしたりしないんですよね。
だから例えば、長谷川さんが不安を感じて、でもそれを口にはせずにいるのなら、片桐はそれを否定するような言葉を返すんじゃなくて、打ち消せるような言葉を選んで返してて、それが好きだなぁって思います。
「心配するな」とか「大丈夫だよ」とか、そういうのも悪くはないんだけど、でもそれって無意識的に相手を下に見てるから出る発言じゃない?
片桐にとっての長谷川さんは尊敬から始まっていて、それが敬愛に発展して性愛も混じっちゃった感じだから、片桐の発言には無理に説き伏せる感じのものがなくて、常に長谷川さんを尊重する傾向があるんですよね。(これ、里つばめさんすごいなぁって思いながらいつも読んでます!さすがはいつも素敵な対等カプを描いてくださる作家様だと思う。)
そのために生じてしまうもどかしさというか、2人の会話の焦れったさもまたこの作品を読む楽しみであり、萌えなのですが、今作はそれを特に強く感じながら読むことになる内容だったな〜と思います。

片桐の「あー 気持ちいいー…」という言葉を聞いた時の、長谷川さんの色んな迷いが吹っ切れたあの瞬間がたまんなかったです。
片桐のビックリしたような表情も( ´艸`)♡
なんかさー、このシリーズは片桐にシンクロしてると要所要所でほんと天にも昇る心地にさせられるというか、幸せを噛み締められるよねぇ。
長谷川姫に振り回されっぱなしだよ。

この本編を読んでの、描き下ろしのタイトル「BE MINE」って良いなぁと思います。
前作のサブタイに付けられていた「hanker(=焦がれるとか渇望するという感じの意味)」もそうだったけど、最初は片桐のことかなって思うんですよね。でも読むと、あぁこれ長谷川さんのことでもあるんじゃん、ってなるんですよ。
今回なら「俺のものになって」と思ったのは、きっと片桐も長谷川さんもでしょうね。
最終話での長谷川さんの決断は最初は意外にも感じたけど、この描き下ろしのタイトルを見てそんなふうに解釈したらストンと落ちるものがありました。

こうなったらもう実家にご挨拶して結婚するところまでは見届けたい気持ちでいっぱいですよ!!!
電子特典で『恋人の家族に会う時のマナー』を熱心に読んでた長谷川さんの心の準備を無駄にしてはいけないですよね?ね?里先生♪(期待の眼差し)

このシリーズ一生終わらないでほしいなぁ。ずっと読んでたいです。


これから買われる方は↓の順番で読んでくださいな。
「GAPS」
「GAPS RISKY DAYS」
「GAPS apples and oranges」
「GAPS hanker」
「GAPS off limits」(本作)
※「DOGS」と「DOGS infight」は別カプのスピンオフです。

【電子】レンタ版:修正-、カバー下×、裏表紙×、レンタ限定特典(1p)付き

blanc #1 コミック

中村明日美子 

「20歳になったら──」を過ぎて、21歳になった彼等のリアル

数年前のとある雑誌のインタビューでこんなことを仰られていました。
「『同級生』シリーズで描きたかったことは、人それぞれいろんな生き方があって、どうやって生きても得るものはあるし、失うものもあるというところ」
だけれど、青春っぽいイメージが強い『同級生』ではそういった面は描かずに、
「主人公たちはこれから苦難が多くなるだろう、というところで終わっている」

ハッピーエンドで良かったね、おしまい。じゃなくて、この二人が大変なのはまさにこれからだろうな。でもきっとこの二人なら手を取り合って助け合って乗り越えていくのだろうな。と、そこまで思わせてくれる『卒業生 -春-』のラストシーンに鳥肌が立ちまくった私は、このインタビューがずっと心に残っていました。

そして今年ついに読めた、彼等のその先のお話。
時間軸は佐条が大学3年生の冬。作中ではっきりと描かれているわけではありませんが、草壁の誕生日が7/6、佐条の誕生日が10/28ですから、2人ともすでに「20歳」の1年間を過ぎて、21歳になっていると考えられます。
「20歳になったら結婚してください」と18歳の時に交わされた約束は、残念ながら叶っていません。
開いた1ページ目から真っ黒に塗り潰されたどんよりと暗い佐条のモノローグのコマから始まるchapter.1に覚悟を決めて読みました。

会う約束を交わさなくても毎日会える「学校」という場所で出逢った佐条と草壁。
卒業して、京都と東京で離れ離れになって、それでもあの日佐条から口にした「20歳になったら──」という約束が佐条に魔法をかけていた。
だけど「20歳」が過ぎ去って、佐条にかかっていた魔法も解けてしまった。
浮かれた夢から覚めた佐条に急速に襲いかかってくるのは生々しい不安ばかり。
元来の佐条は卑屈で後ろ向きな性格で、それをすくい上げていたのは草壁の存在だからこそ、そこが崩れてしまうともう目も当てられないほどに佐条が脆い。。
で、そんな佐条をあの10代の若さゆえのエネルギーで掬い上げられた時ほど、もう草壁もコドモじゃない。

無敵の10代を卒業してしまった彼等の「現実」が、読者の目も覚ます勢いで描かれていきます。
あのキラキラと眩しかった彼等のその後のこんなどんよりとしたお話、読みたくない!読みたくないよー(´༎ຶོρ༎ຶོ`)という気持ちになりながら読みました。
でもその一方で、彼等の「幸せな未来」が単なる絵に描いた餅でなくす作業と言ってもいいようなストーリーにも感じられて。
確実な幸せを君達にあげるからね!って作者の愛を感じながら読み進めました。

タイトルの「blanc」にはどんな意味が込めてあるのかな。
私が本作を読みながら浮かべたキーワードは「未来」でした。
未来はまだ「真っ白」な「空白」で、そこに何かが描かれたり築かれたりしたらそれは「過去」になって、その空白じゃなくなったページがどんどん増えていくのが「人生」じゃん?
だから未来は白くていいんだよ、みんなそうなんだよ、なんてふうに思いながら、この「blanc」というタイトルを私は今眺めています。
明日美子先生はどんな意味を込められたのか、その答えを楽しみに1ヶ月待ちたいです。

「明日屋商い繁盛」「キラキラセブン」が好きなら迷わず読んで。

1巻完結じゃないARUKU作品は久しぶりですね。
しかもこの1巻も250ページ超えと分厚めで、たっぷり3時間くらいかけて読みました。

人がほとんど死に絶えてしまった世界で想い人の「たましい」を探す旅。
心震えまくりの250ページでした。

ARUKUさんの作品は「凄い!」って思えば思うほど、感想がうまく言葉にまとまらなくてほとんどの作品をいまだレビュー出来ずにいるのですが、本作も全然だめ、、、考えても考えてもいっこも人に伝えられるような文章にならない、、、
私の中でのARUKU作品の最高傑作は「明日屋商い繁盛」なのですが、本作はそれに並ぶか、超えてくんじゃないかしらって、そんな気持ちで今読み終えています。
結末を読み終えるまでどこに向かうか分からないのがARUKU作品なのでもしかしたら2巻で思ってもみなかったお話に展開していくかもしれないけど、この旅路の辿り着く場所をしかと見届けたい。続きを楽しみに待ちます。

ARUKUさんの紡ぎ出す空想世界ってつくづく「ファンタジー」じゃなくて「メルヘン」だなぁと思います。
「明日屋商い繁盛」「キラキラセブン」系のARUKU作品が好きな方には全力でおすすめです!

【電子】シーモア版:修正-、カバー下○(イラスト)、裏表紙・カバー折り返し裏表ともに○

1巻発売から8年を経て、ついに1巻の最初へとお話が繋がりました。

※シリーズ全体に対する大きなネタバレを含んでいます。ご注意ください。

初めて神評価つけます!
ここまで読んで再び1巻から読み直した時の、浅野に投げかける篠原のセリフの奥にあるものが霧が晴れてみるみる視界が開けるように「あぁ、これはそう意味だったのか」と明らかになっていく感覚が気持ちよすぎました。
それと同時に襲ってくる猛烈な切なさ・・・。
1-2巻で篠原がことあるごとに見せていたあの苦しそうな悲しそうな表情は私が想像していたものよりもずっと想像を絶する状況によって作り出されていたものだと判り、篠原の心の中を思うだけで切なさの洪水に溺れそうです(´༎ຶོρ༎ຶོ`)(´༎ຶོρ༎ຶོ`)(´༎ຶོρ༎ຶོ`)(´༎ຶོρ༎ຶོ`)(´༎ຶོρ༎ຶོ`)
4巻を読み終わったあと自分の過去のレビューを読み返したんですが、1巻のレビューにびっくりするようなことをさらっと書いていてびっくりしました。
「篠原と浅野の会話そのものが萌えるなぁと!この二人本当はどういう関係なの?と思い巡らせながら読む会話ほど妄想を掻き立てられるものはありません。」だってさ。
彼等の関係をまだ知らないうちにずいぶんと冴えた読解力を発揮している数年前の私は、彼らの会話劇に一体何を感じ取っていたんだろう。
もう少し詳しく感想を残しておけば良かったなぁ。

2巻の中盤で物語の時間軸が20ヶ月前に巻き戻されました。
20ヶ月前、2人の出会い
15ヶ月前、2人の特別な関係の始まり
8ヶ月前、浅野の身に起こった凄惨な6日間の出来事
そして───

意識不明の重体で病院に運び込まれ、機械に繋がれてこんこんと眠り続けた浅野が目を覚ましたのは、事件から2ヶ月以上経ったあと。
目覚めた浅野は犯人にされたこと、交わした会話などはすべて事細かに覚えていたが、犯人の顔だけが思い出せない。
浅野が目覚めて2ヶ月半後、これまでと全く違った手口で殺された女性の遺体が見つかる
その3ヶ月後、さらに3人
これらの被害者の殺され方と自分が直接聞いた犯人の言動から、浅野は犯人の殺人行動が母親的存在に拒絶された心的外傷に起因したものと考え・・・

浅野は意を決して、とある計画を篠原に告げます。
浅野がNY時代に参加していたプロジェクトに「不要な記憶を操作する」というPTSD患者向けの治療研究があり、これを自分に実行しようと考えていること。
ただしこの治療には、要らない記憶を精神の最奥へしまい込んでしまえる代わりに、大切な記憶も奪われてしまう可能性があることが臨床で判明しており、これを実行すればおそらく浅野は篠原のことも忘れてしまうこと。
それでも浅野は「犯人の顔を思い出すために」自分の記憶を一度消して、あの凄惨な6日間を再度忠実に再現することを決意し、篠原にその協力者になってもらいたいこと。
そして時間軸はあの1巻へと繋がっていきます。

3巻まで読み終えた時、私はてっきり事件のトラウマによって失われた記憶を事件解決のために「取り戻すための」、あの猿芝居だと考えていたのです。
それがなんということ、、、事実はそんな生易しい話ではなく、篠原の了承を取った上で自分の記憶を消して、浅野は「アレ」に臨んでいたと。
あぁ、だから篠原のあのセリフ、あの表情だったのかと。
ようやくすべてが理解できた1巻のあれこれ。
浅野の記憶を操作する前の2人で過ごせる最後の夜にベッドの中で浅野への愛の言葉を伝える篠原に、泣けて泣けて仕方なかったです。

こんなにも悲しい「さよなら」があるだろうか、、、、、
「今までもこれからも「愛してる」なんて言葉 私には不要です」なんて言っていた浅野が篠原に最後に伝える言葉にも泣けたなぁ。

さて、犯人の顔を思い出したことになるのだけど。
一度操作した記憶は元に戻せないと4巻のラストで説明がされています。
浅野はどうなるのだろう。篠原との日々を思い出せるんだろうか。
どうか2人に幸せな未来を、と願ってやみません。


本シリーズは珍しく電子版の方が修正が薄いのですが、3巻で突然白抜きになってしまって泣きました。
今回は描かれない構図に変更されています。無粋な白抜きにされるくらいならこっちの方が全然いいです!
あと、今回は裏表紙も収録されていました◎