コミックが面白く、続きが待ちきれないので小説を読んでしまいました。
争いの場面ではちょっと飽きてしまうときもありましたが、反乱が一向に収まらずリアルだけどもうちょっとはしょれないのかとかとちょっぴり思ったりもしましたが、とにかく続きが気になり、ぐいぐいと読ませるストーリー展開で凄かったです。つい一気読みしてしまいました。徹夜したの久しぶりです。
両想いになるまでに時間がかかればかかるほど大好きなので、その点では大合格で楽しかったです。
ただ、ラブラブハッピーエンドというにはまだ不穏な雰囲気がやや残るという感じだなぁと思っていたら、外伝にその辺りが書かれていました。いまいち不安が拭い去れない二人で、そこが魅力でもありますが、どうにも落ち着かなくもさせます。徹夜明けだったのにドキドキして眠れず、口直しに違う本を読んで寝付いた有様です。
話は面白いんですよ。ただ、攻めの宮殿にいるルリが…地雷で。私は、
1女性が悲惨な目に遭って救われず報われないままで終える
2他人を犠牲にした女性が報いを受けないまま幸せで終わる(悪人でなくかつ聖女キャラで終わること)
が地雷なんですが、ルリは本人の意図でなく結果的にとはいえ2にあたるようで。セージや妹より年上なのに、自分がしでかしたことの責任を取らず逃避して周囲の温情で1人MAXお花畑気分で幸せに生きるっていうのにモヤモヤしました。主人公でもないってのに。ソーサラーとソースラーと比較するとオイコラ贔屓じゃん!って。
ラストがあの展開だと分かったので、もうコミックの続きは買えません。続編が出て、ああいうルリが必要なんだったと分かれば別ですけれど。
でもストーリーは面白いので、じれったいのが好きな方にはおススメです。
それと、登場人物の名前がカタカナなうえ、名前を複数持ってたりするので、私は覚えるまでは時間がかかりました。良く出る名前でもイラストにはちらとも出てこない登場人物もいるので、なお顔が浮かばず誰これとなってしまいました。イラスト自体は綺麗で素敵だと思いました。