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イラストは美麗だけど甘くない


壊れた大人が無垢な子供を壊していく。



フリーの傭兵・尾上雄一郎(受け)は手榴弾の爆発に巻き込まれ異世界へ転移してしまいます。が、転移先も王位継承争いの真っ最中。
尾上は男でありながら女神と呼ばれ、神が認める正当な王・ノア(攻め1)を勝利に導き、ノアの子供を産むことを強制されるのです。産んだら元の世界に帰れるという条件で。

異世界転移のファンタジーの話です。
が、全体的に殺伐としていて甘さは皆無です。
休息する暇もなく、ひたすら走るか戦うかセックスかというハードな毎日。
そして、登場人物は皆どこかしら壊れています。
愛する人を殺されたり裏切られたり・・・
唯一虐待を受けながらもまっすぐで健気なノアまでも堕としていく尾上。
彼らに幸せはくるのでしょうか。
常に命の危険にさらされるハードな話ですが、先が気になってページをめくる手が止まりません。

3Pありです。というか3回ある絡みの内2回は3P。
女神に仕え捧げるもの(女神の玩具)テメレア(攻め2)も交えた絡みに一切の甘さはなく、特に最初のやつは何とも痛そうなものでした。

この世界の神は本当に神なのか。実は悪魔なんじゃないかと思うくらい人々を翻弄します。どういう意図があってこれほどの試練を与えるのか。

話はこの1冊で終わっていません。なのでどう帰結するかわかりません。
ハッピーエンドはありうるのか、この暗さはよくてメリバかな。
心が壊れ、自分の命を全く大事にしない人達ばかりなので、この先が心配でしかたありません。
彼らが少しでも幸せになれる結果になればよいのですが・・・

評価としては甘さが全くないので、中立にしましたが、お話としてはとても面白かったです。

面白かったけど・・・

ミステリーBLと思って読み始めましたが、話としては面白かったのですが、これをミステリーというのはちょっと違うかな。
ミステリーとサスペンスの間って感じ。
盛大なネタバレになってしまうので、手法については書きませんが、犯人当てはやりづらいと思います。


太平洋に浮かぶ三日月型の島を買い取りリゾート開発されたホテルのオープニングキャンペーンに参加することになった相良瑞樹(受け)。
友人と参加するはずが急遽一人参加になってしまいます。
人付き合いが得意ではない瑞樹は何度もパンフレットを読みシュミレーションしてドキドキしながら参加するのですが、他の参加者は癖のある人ばかり。
そんな中、このキャンペーンを取材するためにやってきた阿久津昇平(攻め)と親しくなり行動を共にするようになります。
そんな時、殺人事件が。
犯人は誰なのか、瑞樹を守ると言ってくれる阿久津の真意は、事件は続くのか‥


このオープニングキャンペーンの参加者は曲者ぞろいです。
男尊女卑がひどく妻を小間使いのようにこき使う裁判官の木島。
横柄で権力をひけらかすような態度の元警察官僚の久住。
パワハラしまくりの雑誌編集長の綿貫。
人にものを頼むことを当然と思っている看護師の南野。
自分の欲望に忠実で叶えられるのが当然と思っているお坊ちゃんな銀行員の若松。

話の中で阿久津や瑞樹が何度も「嫌な人たち」と表現していましたが、なんでこんな人たちがのうのうと生きてるのかと思ってしまうくらい嫌な人たちでした。
読んでいてイライラします。
だからこそこの中の誰が死んでもおかしくないなと思いながら読んでいました。


瑞樹は早くに両親を亡くし、自分のために頑張ってくれた姉も幸せを掴んですぐに亡くしとても孤独です。
姉のことが吹っ切れていないようで、終始鬱々しています。
瑞樹視点にもかかわらず何を考えているのか半分くらいしかわからず、叙述トリックがちりばめられていることもあり、犯人が分からない状態で話と事件は進んでいきます。


瑞樹も阿久津も意味深な行動や言葉を使うので最後のほうまで真相がわからずどきどきします。
バッドエンドかメリバエンドを覚悟した最後の最後のどんでん返しにはびっくりしました。
瑞樹に家族以外に自分を大切にしてくれる人を見つけたことは本当に良かったです。

二人の話はめでたしめでたしでしたが、私はほかの人達のことが気になって気になって。
このオープニングキャンペーンに参加していた全く関係のない他の参加者とホテルの支配人以下従業員の人たちは本当に気の毒でした。
せっかく当たったオープニングキャンペーンのセレブなリゾートホテル1週間の旅だったのに、殺人事件に巻き込まれて恐怖でほとんど楽しめなかったと思います。
そして、事件の後は後片付けは大変だったと思います。
その辺りは省略されていましたが、全く関係なく巻き添え食らった人たちの苦労を考えて気が遠くなりました。

でも、加害者たちにはこれから惨めな未来が待ってると信じてます。


全体的には面白かったけど、この話はBLにする必要あったか?と思いました。
間に少し阿久津が瑞希を口説くようなシーンや最後の絡みはありましたが、無くても全然話は成り立つし、読んでいてこれはBL?と思いながら読んでいました。
何度も言うけど、面白かったんですけどね。
ただ、萌え要素があまりにないので、中立にしました。

傍目にはツンしかない


悪態しかたたかないような攻めに好意を寄せ続ける受け

同僚の遠藤(攻め)に長年片想いしている美容師の昂大(受け)。
遠藤が実家の美容院を継ぐというので、口実をつけてついていって一年。
毒舌の遠藤にコミュ力の高い昂大と美容院の経営はうまくいっていますが、昂大の方の恋の進展はまったくなし。
昂大も全く期待しておらず、良い感じの幼馴染のすずと早く結婚してとどめを刺してくれないかななんてドМなことを考えている今日この頃です。

この作者様の包容力のある攻めの話ばかりを読んでいたせいで、ちょっと意外でした。
多少欠点があるのもそれはそれで魅力ではあるのですが、遠藤はちょっと毒舌すぎな感じがしました。
そして昂大はそうなった背景もわかるとはいえ、ちょっとへらへらしすぎな感じがして、攻め受け両方ともあまり共感できませんでした。

両想いになってからは今まで聞いたことのない本音を話すようになったとはいえ、毒舌は相変わらずで、これが遠藤の愛だとはいえもうちょっと何とかならないものか。
遠藤が好きすぎてへらへらポジティブに返す昂大だから何とかなっているので、昂大がちょっとでもネガティブになったら成り立たない関係なんじゃないかと危惧します。(自分がネガティブ思考なもので)
遠藤のいうデレとはそういうことかと納得してにやにやしている昂大ってすごい。


最後の遠藤視点の短編で遠藤が本当に昂大が好きでたまらなくて、そのそわそわ感をちゃんと表現できないせいで毒舌になっているのがわかるのですが、私なら耐えられないなーと思ってしまいました。
完全な好みの問題かもしれませんが、やはり私は甘さがほとんどない攻めはちょっと...。

わかりにくい愛が好きな方には面白い話だと思いますが、わかりやすく甘やかしてくれる攻めが好きな私にはちょっと合いませんでした。

それでも、長い両片想いが実って、遠藤の父親にも認められて良かったと思いました。遠藤には昂大以上の相手はいないと思うので大事にしてほしいと思います。