久しぶりに読みたくなって数年ぶりに3か4度目の再読をしようと思ったのに最初の数十ページで一旦挫折。読んで一度手放してやっぱりまた買って手元に残したのに。
2006年発行なので16年前の作品ですね。すでに文章はさすが夜光花さんです。
そして別荘の悪趣味なパーティーを乗り越えると、引き込まれてページをめくる手がとまりません。
出来栄え点は満点だと思うのです(何様?)
ただ好みの問題です。
雄太が初めて働いてやりがいを感じて前向きに頑張るようになったのは、読んでて達成感がありました。
孝彰の仕打ちがエスカレートしていき、そこまで雄太を打ちのめしたいの?もう人間の尊厳も壊して言いなりにさせて自我も無くさせるの?とハラハラして。
なのに二人ともあっさりくっついちゃって。
あんなにされたのに雄太はタフというか単純というか…。クズで考えなしで子供で何年も馬鹿な反抗して、やっと矯正更生されたかと思ったのに、孝彰の気持を確認するために一世一代の賭けに出て。
ころっと変わり身がなんとも。やっぱり子供なのかな?
孝彰も顔が好きでってだけでよく何年も我慢して、支配して調教して躾して…。
うーん。もうちょっと緻密というか説得力のある設定だと良かったなあ。まあ顔だけ好きってわけではないと思うけど。
そして奈良さんのイラスト!本当に色気がありますよね!最高です。
愛し合う二人に隼人のビザ問題が持ち上がります。一日も早く働きたい隼人。
秘書のグレッグのウルトラ技でなんとか取れたものの、なんとジェイミーの父がオーナーの日本料理店で。
もうなんでここまで…というくらい隼人に絡むジェイミー。とうとう隼人が休職に追い込まれて。
そんなこんなでハリウッドからハワイのオアフ島へ転勤して。
一貫してエッチが多いです。もうお互いすぐムラムラしちゃって。
玲央が日本出張で離れ離れの時はなんとテレフォンセックスしちゃって!しかもなんとリビングにはカメラが仕掛けてあり、玲央に丸見えなのでした。
そして前立腺の謎も解け。やっぱり…。
チョロい!チョロすぎるよ隼人。
年上なのにもうすっかり玲央に転がされて。まあ愛があるからいいんですがね。
優しい隼人の気配りが功を奏して最後はハッピーに終わりました。そしてあの二人まで!
それにしても12年も会ってなかったのに、再会した日にいきなり結婚するってエッチして、そのままアメリカへ連れ去られすごいですね。昔も今もお互い大好きで彼しかいないってところがいいです。
サムシングブルー(笑)
富豪の変態アメリカ人(日米ハーフ)と板前修行中の堅実日本人とのカップルです。
あんな小さな頃から玲央は隼人をそんな目で!?
幼い頃に施設で一緒に育った二人。馴染めない玲央に根気よく構い続け心を開いてからはいつも一緒だった二人。大人になったら結婚してとの玲央のお願いに、誓約書をかかされる隼人。それが12年前の話。
赤坂の高級料亭で焼き方として働いていた隼人がVIP客に呼び出されて行くとそこには…。
玲央がずっと隼人のことを想い続けて20歳の誕生日を待っていたのがジーンときます。
だけども…、いきなり店から隼人を拉致して強引に初エッチ。隼人の部屋も荷物も勝手に引き上げ自家用ジェットでロサンゼルスへ連れ去られ。
ビバリーヒルズの豪邸に着いてもエッチ三昧の毎日で。隼人にビキニしかはかせない玲央(笑)やりたい放題な玲央の思う通りにされちゃう隼人。俺って流されてない?
でもやっぱり玲央はあの玲央なんだ!と愛を確かめ合う二人。
ほぼエッチしてました。
玲央が歯を食いしばって隼人を迎えに行くために頑張る日々とか、隼人に会えるのを楽しみにしてる描写とか、玲央視点があるともっと良かったかな。いきなり花嫁を迎えに来たって拉致して話は通じないしで。
祖父の妨害も可愛いもので。
ビバリーヒルズという響きがいいですね。
神香さんの2011年のお話です。
こちらが初の外国人攻めと日本人受けだそうで。黄金パターンの原点なのですね!
パリの貴族レイモンと留学中の大学院生の十里。
攻めが受けにぞっこんムラムラ溺愛じゃない…。それどころか強引に受けをセフレにして他の女性にプロポーズもしてて。
もうレイモンがだめんずといいますか、倫理観がずれてるといいますか。
亡き姉夫婦の忘れ形見アンリのためにも幸せな家庭を築かなければ!そのためにもアンリを可愛がってくれる女性と結婚して母親を!と3度の離婚を繰り返し、今4度目のプロポーズという。
なのに自分に好意があるのがバレバレな可愛くて絶妙な色気のある十里を、抱く。エッチの時に插入できなくて、ああ、女と違ったな。とか、結婚と恋愛は別だ!結婚しても十里と身体の関係を続けるとか。十里が嫌がって逃げようとしても許さず。デリカシーがなくとことん自己中で。
なんて酷い!受けを虐めたい泣かせたい欲のある攻めは苦手なんですよ。最悪なのがエッチを拒んだ十里を無理矢理カウチに縛り付けて、pipiを…。
ここまでされても十里は、嫌いになれない、でも好き…って。目を覚ましなよ!あんな男ハンサムで王子様でも男としてダメだって!と何度言いたかったか。
やっと自分の気持ちを自覚したレイモンが仕掛けた一世一代の仕掛け。
あんなに女好きで去るもの追わずなレイモンが。
そしてあっさり許して受け入れる十里。なんでー?
青髭公はやっと真実の愛を知ったのであった…。
お話は長くて凝ってて青髭公になぞらえてて、読み応えはあったのですが…。レイモンを好きになれず。アンリは可愛かった〜♡
短編ではアンリの可愛いお話があります。
主人公があらゆる人達から狙われまくっててすごい!そしてチョロすぎ!気を付けて!
主人公諒は大学2年の19歳。高身長に細マッチョの超イケメンです。学費のためにダイニングバーのバーテンダーのバイトをしていたところを、モデル事務所の社長宇和佐にスカウトされ…。
父に貯金を持ち逃げされ、ヤバい借金を作られ仕方なく宇和佐を頼る諒でしたが…。
なんというはじけたエロ!とっても面白かったです。社長、何してるんですか!健康チェックって(笑)一周りも年下の諒にメロメロな宇和佐が、健康チェックと称して諒にあんなことこんなことして。どんどんエスカレートしていくし諒は疑わないし。
宇和佐の執着や独占欲が美味しかったです。
もう諒を一人にしとくと、すぐ襲われちゃうんですよ。
自分を攻めだと思い込んでいた童貞の諒が、可愛いモデルや元カレから襲われそうになって、まさか俺が?な状態で。
宇和佐の溺愛や社長っぷりが良かったです。こういうしっかりした大人がついていないと心配です。
諒パパも痛い目にあって学習しなきゃね。
続編かスピンオフなのかな?
主人公アルはアラブの国王。四人兄弟の長男。従兄のイザークにどうも片想いしていたけど過去に振られているよう。しかしイザークを国に呼び寄せ自分の側近としている。
しかも自慰の手伝いまでされてて…。
この時点でうーん。
そこへアルの弟から北欧の第二王子を紹介され一目惚れの君と再会する。
まるで王子様な容姿なエドアルドとデートを重ね両想いに…。
しかしイザークはアルに傷ついてほしくなくて、エドアルドの身辺調査をして突きつける。怒って帰ったエドアルドを追いかけたいのに、イザークにベッドへ縛り付けられアレコレされちゃう。
やっと解放されたアルは急いでエドアルドに会いに行って謝ろうとするも…。
うーん。キスで唇を腫らし縛られた手首の跡もあり、いかにもセックスしてきましたな状態でいきなり訪ねてきたアルにエドアルドは、嫉妬から上書きするようにアルの身体を弄りと…。
この辺で脱落しました。さらにどうも第三の男まで現れるようで。しかも巫女に宣託された運命の相手ももうじき出会うと…。
あっちにフラフラこっちにフラフラしては両方からお仕置きされて…。
王として窮屈な生活を送りながりも政務をこなして、童貞でうぶで…と。
本当はイザークが好き、でも振られてやっと新しい恋をエドアルドと始めようとして…と。嫉妬合戦をはからずもけしかけてしまったようで。
もう無理です。さらにもう一人加わるなんて。
ごめんなさい。
翔のお話です。親子関係が世間にバレた後ですね。読む順番を飛ばしてしまいました。
確かに本編では損な役回りでした。今頃ですがなんで俳優になったんだっけ?とも思ったけど父に会って見たかったのかな?アイデンティティの問題かな?
翔が箱入り純粋ピュア天然かわい子ちゃんになってますね。
色々なんでそんな急に?というのが気になってしまって。宗馬が翔で抜けた→付き合う→セックス?そこに至るまでに二世俳優の葛藤とか本人の努力とか見てきたんだろうけど。
せめてお付き合い期間もう少し持とうよ!あれ?翔が部屋に呼んだからだっけ?
変態教授といいプロデューサーといい翔はそんなに魅力的なんですね。
うーん、なんですぐみんな身体を求めるかな…。それを言っちゃあおしまいよなんですが。
翔が宗馬を夢中にさせたい、萎えさせたくないって可愛いですね。岩城、精子保存しといてよかったね。