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女性おラウさん

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あらすじは面白い。あらすじは。

中華風の世界観とあらすじ紹介文を気に入り購入。

が、読後の印象としては
パッケージはしっかりしているのに、中身を食べた感が無い。という感じ。

お話は、本当あらすじ通りなんですけどね。
何かすごく変な展開があったわけではないんですけどね。

良く言えばサクサク進む。
悪く言えば予定調和でこじんまりしている。

という感じでグッとくるものがありませんでした。

一番気になったのはお話の焦点が合いにくい点。

梓雪の記憶力、眼の色、正妃候補の登場、密偵問題、裏切りなどに関して多数のエピソードが出てきますが、引きやタメもあまりなく「こっち。はい次こっち。」とコロコロコロ。
一つ一つのエピソードはわかるけど、そこにはラブ感はほとんどなく。
結局最後まで読んだときに肝心のBLに焦点が合わないんですよね。
「いつの間にか愛おしいと感じるようになってしまった……」
ってラストに皇帝が言うんですけど、いつどこでそう感じていたのか正直よくわかりません。梓雪の皇帝に対する感情も然り。
うまく乗れてないから二人が結ばれても「ふーん」くらいの感想しか出てこない。

とにかく、あらすじや設定に対するanswerが弱いなと感じてしまいました。

エロは最後に1回、書下ろしでもう1回、であっさりめ。
タイトルや帯よりはラブ度は薄いと思います。

「半纏」が読めないと辛い

正直な感想を言うと、読みづらい。
読後感もしっくりこない。

ライトBLと今作の試みであった和風ファンタジーとのバランスの悪さを感じてしまったせいです。

まずしんどかったのは、独特の言い回しと漢字の多さ。
和風の世界観ということで、出てくる出てくる難読漢字。
初回はフリガナが振ってあります。
が、すみません。普段難しい本は読まないし、頭も悪いので最後まで覚えていられないんです。

布佐国の城主、黒柄戸部大輔芳智の息子の不知火丸=戌之丞は狛妖の一族で母の名は黒曜。祖父の名は白焔。従兄弟の名は斑尾。
敵は比叡上人という老獪な僧侶でその正体は大狒々。

うーん何だかページが黒いなぁ……。

半纏、暖簾、柄杓、刷毛、厠、藁蓑、呪詛、糒。
うーん漢検かな??
読めない漢字は無意識に飛ばしてしまう。
でも、土地名や人名だと何度も出てくるし、押さえておかないと話がつかめない。
その度思考が停止する。
という訳で、すっごく読むのに苦労しました。

で、苦労して読んだ内容がめちゃめちゃ面白くて、深い話だった!萌え禿げた!とかなら達成感があるじゃないですか。
大変失礼ながらそういうこともない。

正直、難しい言い回しの割に話は予定調和。
半妖と心優しき青年との交流を描く和風ファンタジーとしてなら、話はまとまっています。
大犬、小犬、人間と姿を変えつつ、二枚目と三枚目を行き来する不知火丸は某にゃんこ先生を彷彿とさせる親しみの持てるキャラクターです。
が、ボーイズラブという点では……うーん。
睦と結ばれることへの必要不可欠感はない。
ラブシーンも最後にちょろっとで、おまけのような印象が拭えない。
睦の命の危機にハラハラはしても、タイトルにある初恋うんぬんでは盛り上がりません。
正しくは
「白獣の君と布佐国の危機を救います」という感じ。

ライトな話はライトに読みたい。
BLは恋愛を主軸に読みたい。
そういう点で求めている方向性とは違ったようです。

色々なBLジャンルを楽しむには漢字の知識も必要なんだなーという教訓になりました。