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萌作品

エキスパートレビューアー2022

女性fandesuさん

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萌えが伝わって来て

翻訳ものって、作家の方の萌えツボというか、何がお好きなのかがかなり激しく伝わって来る様な気がして面白いんです。まぁ、そもそも、その手の『熱さ』があるからこそ、海を越えて異国の言葉で出版されたりするのでしょうが。
作者さまは18世紀の英国、特に『違う階級に所属する2人の関係』に萌えを感じてるんじゃないかな、と思いましたです。
いや、ひょっとして私がその辺を好きなのかな?

撃たれて足が不自由になったがために強盗を引退しコーヒーハウスを営んでいるキットの所に、公爵子息であるパーシーが強盗計画を持ち掛けに訪ねて来ます。襲うのは自分の親であるクレア侯爵。パーシーはクレア侯爵が過去に行ったことが原因で全てを失ってしまう可能性があり、それを避けるためには何が何でもこの計画を行う必要があります。最初は乗り気ではなかったキットですが、何度もパーシーに会う中で、この計画に、そしてパーシーにどんどん惹かれて行くんですね。

育ちが違う故に考え方が全然違う2人が『強盗を行う』という目標に向かって行くと、徐々に惹かれ合ってしまうんです。これが実に自然なんですよ。
2人とも、友人やら、昔の仲間やら、従者やら、思ってくれている人はいるんです。
でも孤独なのね。
これだけ違う2人なのに、そこだけが同じなんです。
これがねー!

私は電子で読んだので本の厚さは解らないのですが、確かに長い。
でも、それほど苦も無く読めましたよ。
それくらい面白い。

惜しむらくは訳が所々ひっかかる様な感じがするんです。
翻訳もの独特のリズムとかとも違うひっかかり方で、ちょっと気になりました。
でも、面白かったから続きがあるなら買うよ!

よくぞ書いてくださった

大好きなトンチキBL、ウサギの王国シリーズがまたしても読めるとは!
嬉しかったんですけれど、同時にかなり吃驚しちゃったんですね。だって、2012年から14年までの間に3冊が出版されたシリーズなんですよ。
8年後の4冊目ですよ。

松雪さんは2011年からものすごい勢いでトンチキ系のシュールなBLを次々出されて、そのパワーに平伏していた記憶がありますが、私はこのシリーズが一番好きなんです。なんたって『ウサギの性質を持った人類』ですからね。繁殖力が半端ないですよね、ウサギって。そこを笑いのタネにしちゃってるんです。
そして、我々人間界でのことわざや風習・言い伝え等がなんか変に曲解されて伝わっている……それに何度爆笑させられたことか。

以前のパワフルな馬鹿々々しさに比べればおとなしめだと思いました。
ただやっぱり可笑しい。
ギャグテイストのBL小説はめっきり減ってしまった感じの今、お好きな方はご覧になった方が良いと……あ、設定をご理解いただくためにはシリーズ第一作の『ウサギの王国』を読んでからの方が楽しめると思います。

tkbは解るんですが

バーバラさん、
何度も書かれているので、バーバラさんにとって萌えツボなんだろう(推測)というのは解ったんだけど……私には雄っぱいミルクの良さがよくわかんないんだよぉ~っ。
私は『陥没tkb』の方がそそられるのよね。
でも、このお話でちょっとだけ分かった様な気もするんですよ。

天才的パティシエ嶋田は高校時代に可愛がっていた後輩、野崎の雄っぱいミルクを舐めちゃって、その奇跡の味が忘れられなくなっちゃうんですよ。
その味を再現するためにパティシエになり、追い求めた結果、世界的なコンクールでも優勝するとんでもない腕を持つように。
なんて正しい執着なんだ!

なんでそこまで執着するのか?
そう、タイトルどおり苺乳には秘密があるんです。
雄っぱいミルクの旨味はミルクの旨味にあらず。
「じゃあなんなのさ」と言えば……いや、それがこのお話の一番大切なネタだと思うので書きません。
繰り返しますが、私は読んでバーバラさんが『雄っぱいミルク萌え』なのがちょっと解った様な気がする。
そのキーワードに当たりを付けると『純愛』なんじゃなかろうかと。

表紙イラスト(奈良画伯、本当に良いお仕事をなさる)の醸すイメージの通り、可愛らしくて、ちょっと馬鹿々々しい(褒めてます)お話です。
お話で起きる『事件』もあまりにも現実離れしているので「これはないだろう」と言うより、笑えるんだもん。
こういうノリ、大好きです。

男子だけど

ひとことで行っちゃうのもなんですが『子育てBL』なんだと思います。
卵から孵った子どもの龍には、彼らが持つ『仙気』をブラッシュアップするために人間の『家庭教師』が付くという世界でのお話です。

師弟愛は私の萌えツボのひとつなんですけれど、主人公たちが家庭教師をしている龍たちって幼稚園の年長さんとか、小学校の低学年さんくらいの設定で。
そう、この家庭教師、教師って言うよりナニー寄りなんですね。
だから師弟愛と言うよりは母性愛的なものをより大きく感じちゃいました。

お話の世界観は練り上げられていて矛盾がなく、登場人物の造形もいわゆるキャラ立ちしています。その分(って言って良いのかわからないんですけれど)ドラマが素直すぎて私は喰い足りない感じでした。

と、思って読み終わったら、あとがきで小中さんが『疲れた時の気晴らしなどに、少しでも楽しんでいただけたら(後略)』と書かれておるではないですか。
ってことは『どっぷり浸って、心を削りながら読むタイプのお話ではない』ってことですよね。
それならこのお話、その通りですわ。
勧善懲悪だし子どもたちだけじゃなく大人も可愛いので、今すぐに癒しを求めちゃっている、本当に疲れている姐さま方に、強くお勧めします。