さらっと読み終わりました。
転生じゃなくて異世界トリップものなんだけど、見せ場とか盛り上がりがなかったな……。
受けにこれといった能力もないからかな?
受けの一人称で進むんだけどどことなく幼い感じで、てっきり高校生だと思ってたら大学生&成人でえ?!となりました。
そして、特に魅力を感じないキャラの一人称ってツライな…とも思った。
あんたの細々とした気持ち・感想はどうでもいい……と思ってしまうというか。
ラブ面でも特に盛り上がりがなく、本当にさらっと読み終わってしまいました。
あと、気になったのは二人も異世界(しかも一人は大事な跡取り)にやってきちゃって、元の世界は大丈夫なのかしら?と。
残された人たちの悲しみがどこにも書かれていないけれどなんだか気になりました。
思い返すと私が読んできた異世界転生とか、トリップものって、天涯孤独とか、自分がいなくなっても悲しむ人はいないみたいなキャラが多かったけれど、二人は元の世界で大切に育てられてきた人だったので、異世界で二人がハッピーに暮らしているにしても……と思ってしまいました。
おまけして萌で。
どうしても某ヒット作品がちらついてしまいましたが(しかも、あちらの受けに1mmも好感抱けなかった人間なので)、試し読みしたら、スーツ男子が眼福だったのでとりあえず購入。
まず、ひとこと。
今どきネクタイ頭に巻いて、結婚をしつっっこく勧める部下の存在にイラつきました。
無邪気な顔してるけど、無神経さといい中身は昭和の見合いババアそのもの。
あんな人のプライベートに興味津々で無遠慮な人間、幸いにもリアルで出会ったことがないので、こんな部下がナチュラルに存在する作品の世界線ってなに?とすら思ってしまったというか……。
私はかわいいおじさんも、おじさん受けも好きだけど、プライベートでは着ぐるみ着ちゃって、お部屋にぬいぐるみいっぱいキャラってかわいいでしょ?みたいなのにあざとさを感じて萎えてしまいます……。
そんなことしなくても、雀さんは充分かわいいと思うけどな。
あと、職場のPCで何打ち込んでんのよ……と。
(しかも残業中ですよね?そんなの打ち込んでるくらいなら帰れば?)
良かったところは、慶司がメガネ外すところ。
メガネ外すと酷薄そうな感じが消えるので、絶対メガネ外したほうがいいわ。
永遠に外してて。
2年半ぶりに読んだ間之さん作品。
(一時期すごく好きで熱心に読んでたけど、一度撃沈して以来遠ざかっていました)
はぁ、やっぱりめちゃくちゃ攻めが溺愛してるなぁ……溺愛ものっていったらやっぱり間之さんだなぁ……と思いながら読みましたが、いまいち萌えないというか途中から冷めてしまいました。
攻めのあまりの策士ぶりに。
めーっっちゃくちゃく執着系なんだけど、超〜涼しい顔してそんな魂胆を1mmも覗かせない。
受けがなにやっても全て先回りしてるし、外堀内堀着々と埋めつつ、鷹揚に構えてる。
あまりの計算高さというか、穏やかな顔して自分の望む方向へ周囲含めて動かしている感じに空恐ろしいというか、あまりに完璧すぎて怖いな……と。
(注:私の好みは腹芸ができないバカわんこです。)
でも「存分におあがり」はエロかったし、六花不在時にはかなりのポンコツだったと暴露されるシーンは一瞬心が浮き立ちましたが(ポンコツ攻めが好きなので)、でも苑子の件で……と周囲を騙してる様子に、はぁ〜怖!この人絶対に敵に回したくないわ!!と背筋がひんやり……。
完璧な攻めのポンコツさに愛おしさと萌えを感じる私からすると、この作品の攻め桐一郎はあまりにも隙が無さ過ぎました。
堀川子爵登場時は、ぜったいこいつ胡散臭いやつ!!と警戒してたけど、まさかの……。
【良かったところ】
・タイトルの意味がわからなかったけど読後、腑に落ちた。
・6歳も年下である自分に焦れているような攻めの言動があって、年下攻め好きとしては萌えた。
【気になったところ】
・初合体が無理やりというのが嫌で、ガックリ。
酔って思い余った末とはいえ、そういうことするキャラには思えないんだけど……。
おまけに「感じるんだ?ここ」とか言う子じゃないというか、攻めのキャラがあそこだけ崩壊してる気がする。
しかも、受けがあんな酷い過去持ちだったとあの時点では知らなかったとはいえ、後から知ったら自己嫌悪どころか俺も犯人と同類とか思ったりしないのかしら??
あの無理やり感が古いBLっぽいけど、2006年のだから仕方ないか……。
後半、受けにめいっぱい振り回されているのに忍耐強くずーっと付き添っている姿や、真っ直ぐで一途な姿が印象的なだけに、あの初合体シーンは彼らの汚点としか思えない……。
・濡れ場が長くて流し読み。
・あいつは一命とりとめたとはいえ、これからどうなるんだろう??また堀の中だろうけど二度と執着しないという保証はないのでなんか不安が……。
【その他】
・受けの発作的なキレっぷりにドン引きして、読むの止めようか迷いつつも最後まで読んだところ、あんな陰惨な過去持ちならキレてもしゃーないな…という感想に変わった。
狂犬っぽい攻め、レイプありということを把握した上で読んでみたけど……。
小中時代から、攻めは何かと受けに付きまとっては暴力してたそうで……。
(同級生からみると「いじめ」と思われていたくらいの)
暴力的な男は嫌だわ……。
なのに受けときたら「いじめられていた感覚なし」だし、そんな男そういえばいたっけね……程度なもんで、これは破れ鍋に綴じ蓋カプのお話でしたね!
この受けにしてこの攻めあり!って感じの。
ちなみにレイプは、裂けて流血という痛そうなやつでした。
暴力的な攻めということで攻めへの好感度はめちゃ低からのスタートでしたが、受けのあまりの鈍感力、人間に興味がなさすぎて、攻めがいくら波風起こしても無関心みたいな態度もなかなか酷いものがあり、同情を禁じ得なかったです。
いつしか攻めを応援していたわ。
最後まで、受けはラブラブになってなかったし……。
受けの中での最大限って感じではありましたが……。
ちなみに受け限定で暴力的になったりイかれた態度を取るだけで、周囲の人からはまとも&好青年と思われているんですよね。
どんだけ二重人格なの?っていうくらいの変わりよう。
そして攻めの元嫁の害悪っぷりは目を見張るものがありました。
「月と太陽」で、チンコ喰いキノコ呼ばわりされてたあの将太。
あいつかぁ……全然好きじゃないんだけど……と思いつつも買ってみましたが。
将太、まじで超〜〜厄介だったな。
「好き嫌いは言わないよ」の受け、直も下衆ビッチだったけど、あれを軽く超えてました。
やり過ぎてEDになってしまったとか、すごい設定(笑)
まだ若いのに枯れてちゃってるけど、自業自得でしかないので同情ゼロ。
で、対する詩郎がこれまた一筋縄ではいかない男だったわ。
でも、好き。
穏やかそうに笑っていながら、中身は圧倒的な雄。
眼福ボディといいすごい色気でした。
でもさー変なクソガキに絡まれて災難としか思っていなかった詩郎が、あっという間にほだされちゃってつまらない。ちょろすぎる。
もっと将太にお仕置きというか、超必死にあれこれ頑張るも詩郎に歯牙にも掛けてもらえず、ぺっっしゃんこになって「どーしたら僕のこと、好きになってくれるの??」と泣くような受けザマァが見たかったなぁ……。
キラッキラな脇役は、やっぱり攻めになってもキラッキラでしたね。
前作、「王子は無垢な神官をこよなく愛す」で当て馬にしておくには勿体無いほどキラキラしていた金髪美形クラウス。
ナザリオがレオンハルトとくっついてしまい傷心のまま終わってしまったクラウスが今作の攻めですが、相変わらず性格も抜群で、見た目も麗しく非の打ち所のない攻めでした。
「イケメン」なんてレベルではない正真正銘の美形・美人なお人なので、なんで電子には挿絵がないのさーーー!!と心のうちで絶叫しちゃいました。
お相手はまさかのティモ。
前作では最初に出てきたけれど、途中で怪我しちゃって療養し通しで影薄かったのでほぼモブだと思ってた。
おまけにティモがこんなに美人さんだとは思ってもいなかったので表紙を見て、ビビりました。
茶髪でそばかすがあるような、見た目はフツーな人を想像していたので……。
そしてこんなに不憫な過去をお持ちだったとは……。
ただ大きな秘密というのが、もしやナザロに身体でもお仕えしていたのでは?それだったら辛すぎて撃沈する……とヒヤヒヤしながら読んでいたのですが、そうではなくて良かったです。
それでなくても充分に辛い過去なので……。
クラウスはナザリオが好きだったのに、どうやってティモに心が移るんだろう?と思っていましたが、無理のない心の変化だったと思います。
クラウスが絹のようなさらつや金髪・抜けるような白い肌で天使か?みたいな発光系美人さんななのに、長身で骨格もしっかりしていて鍛え抜かれた逞しい筋肉付きというところが萌え。
サンタさんとの手紙のやり取りはとても素敵だったし、フィンランドの景色が浮かんでくるような描写もとても素敵だった。
なのに、後半!!
受けへの好感度がだだ下がり。
後半、恋人同士になってから、受けが帰国するんですね。
母親がガン検診でひっかかったと知って。
「一度、日本に帰る」から「(フィンランドに)戻る日が決まったら連絡する」
と約束して、攻めから「ずっと待ってる」と言われたのに、日本で就職活動を始めてしまう受け。
……えっ?!
半年の間、なぜメールの一通も、電話の一本もないのだろうって思ってるけど、自分から電話すればいいじゃん!
自分からメールすればいいじゃん!!
というか、なんで二人とも半年間音沙汰なしなの?
そして受けは聞けば一発で解決することを聞かずに疑心暗鬼に陥って結論出してる姿に、なんでそーなるよ……と。
前半は生真面目ゆえにちょいズレたところも可愛いと思ってたけど、後半は思い込み激しいし、変な頑なさが好みじゃないというか、なんかめんどくさいやつだなー……って思うようになってしまいました……。
攻めは一見、無愛想に見えて……というタイプでとても良かったです。
ヘタレ×男前が読みたくて探したのがこちら。
秘めた思いを一切出さず、何気ない顔して受けの隣にいる攻めっていいですよねぇ。
この攻めはまーったくそんなそぶりも見せずにいたお人。
で、受けはひょんなことから、その攻めの本当の気持ちを知ってしまう。
(正直、この受けが、クマの着ぐるみで人生相談をすることになる理由とか、着ぐるみに心の安寧を見出す様子とか、いまいちなにそれ??って感じではあるものの……)
攻めとは学生時代から一緒で、今は共同経営者として絶対の信頼を置いているから手放すなんて絶対に無理。
攻めが自分から離れるなんてありえない。
だけど、恋人として付き合うことはできるのか……?
悩むよねー。
そりゃ悩むわーって感じで楽しく読めました。
長年、秘めた想いを隠しつつ、何気ない顔をして……かと思ったら、攻めが受けを好きになったのは2年前というので、割と短い片思い期間だなとは思いました。
(すみません、10年前からずーーーーーーーーーっとみたいなのが好きなので。2年も長いんですけどね)
受けは男前かと思ったら、最後に「可愛い俺」発言があって、ちょっとガクッとなりました。
「大事にされたいとか、優しくされたいとか、思い切り抱かれたい」願望があって、そんな可愛い感じになってる自分がキモい!と。
受けになったからといって、なんか急に思考回路まで受け身になってしまうのは何故??
というのも、私の中の男前受けは、攻めを見ながら「こいつ可愛いなぁ」としみじみしつつ「(攻めを)大事にしてやりたい、優しくしたい」と思うような受けなので、男前受けどこいったーー!と思いました。
でもノンケなのに「思い切り抱かれたい」と思ってしまう自分に気づいたら、そりゃ混乱もするわな…とも思う。
こういう映画、どこかで観た記憶があるなぁ…なんだったっけ?と読みながら思ってましたが、「ある日どこかで」ですね。
先祖にまつわる「写真」をきっかけにタイムスリップしてしまう。
タイムスリップした先が19世紀末のロンドンで、自分のご先祖様に関わる男女のロマンスを調べるのだけど、昔の映画のような優雅な雰囲気に満ちていて良かったです。
身分違いのせいで恋を成就させられなかったロイドとアンの魂が、末裔である椋梨と晶を過去に導いたんだろうけど、成就しなかったのが「男女カプ」というところが新鮮だった。
BLのタイムスリップ・生まれ変わり(この話は生まれ変わりではありません)系の話で、過去、成就できなかったカプは男男同士ゆえ……みたいなものしか読んでこなかったので。
まぁBLなのでアン(晶の高祖母)が白羽の矢を立てたのは、男の晶なんだけど、楡崎家にはそれまで女性は誕生しなかったのか?なんであえて男を指名する?と思ってしまいました……。
それにしても、簡単にタイムスリップできてしまうもんだなぁ……と思いました。
もし、私がこういう能力持ちだったら、怖くて博物館とか美術館とか史跡とかいけないなぁ…。