名倉さんの受けが好きすぎて変態になる攻めが好きなのですが、この攻めは最後までマトモでしたね。
生真面目で堅物なお方。
でも、その堅物さがユーモラスな感じで良き。
受けのティルダに惹かれてしまう自分を制御せねば!と思ったエイリーク(攻め)が、兜を被って警護にあたっちゃうところなんていい。
最初、ページを開いたときに大変美麗な口絵に、ほぅ〜!とうっとりしたんですね。
でも、足元に転がる野球のグローブみたいなグレーの物体はなんだろ??と。
話を読み進めて、あとで見返したときに、これかーー!!と笑わせてもらいました。
お話の展開は正直なところちょっと物足りなさを感じました。
トントン拍子に進んでしまうというのかな。
人も死んだりするし、山場はもちろんあるけれど、すぐ解決!みたいなアッサリ感を感じてしまいました。
あと、攻めはDTじゃないんだ……と。
海野幸さんのお仕事BLということで読んでみました。
しごできで、40にはとても見えない綺麗なお方だけど、やたら自己評価が低い受けの渋谷。
眉毛さげながら、ははは……力なく笑っているようなイメージというんでしょうか。
なんかどこか弱々しいというか……。
いや、めっちゃ仕事できるんですよ。
こんな人材、引く手数多だと思う。
頑固なじいちゃん揃いの第二工場と、現場無視の本社営業部との板挟みになりながらも奮闘している様子とか、読み応えあります。
相変わらず勝手なスケジュールを捩じ込んでくる営業部に対して、正当に怒る、物申すシーンなんて、めちゃくちゃスカッ!として、良く言った!!と拍手したいくらいです。
なんだけど、その後の恋愛シーンで、またイジイジし始める……。
40で恋愛経験も低いノンケなので臆病になるのもわかるんですけど、久しぶりに「読んでてイライラした気持ちにさせられる受け」に遭遇したなぁ……と思ってしまいました。
中学時代の友達からの一言や、大学時代に付き合っていた彼女とのうまくいかなかったやり取りを、40になるまで消化しきれず抱え続けているんですね。
渋谷自身、「こんなこと、後生大事に覚えてるようなことでもないのにね」と言ってるし、こんなにもありふれた出来事をいつまでも引きずってしまうこと自体、恥ずかしいと思っているけれど、でも忘れられず情けなさに俯いてしまう姿がこれまた歯痒すぎるというか、約25年前のやり取りをこんなにも引き摺らせていることにマジか……!と思ってしまう自分もいたりして……。
素直でとても良い方だと思うのですが、デリカシーのない私が無自覚に傷つけてしまいそうなお方といったイメージを抱いてしまいました。
海野さんのお仕事BL作品で「社長、会議に出てください!」がありますが、あちらの受けの鳴沢もやはり自己肯定感が著しく低いんですね。
でも一度も鳴沢に対してはイジイジしていると感じたことはないので、同じ自己肯定感の低いキャラなのにその差はどこから来るんだろう???
めーちゃくちゃ久しぶりの再読。
攻め受け、完全に忘れていたもんだから、受けがそっちか!となんか新鮮でした。
私の中では、リオナさん=きりっとした強気黒髪男前が受けみたいなイメージが強いので。(「その恋、成立なるか」の薫みたいな)
四がアンラッキーナンバーで四に呪われし男・マチと、四がラッキーナンバーで四に愛されし男・与四哉とのラブコメ。
正直、ジンクス、ラッキーアイテムとかそういうの信じない類なので、四をあそこまで頑なに拒否るマチの姿には、???がいっぱいというかついていけないな……と思っていたのだけど、あとがき読んだらリオナさんご自身が6月が例年、災難月とのことで、なるほどなー、そういう方もいらっしゃるんだなーと。
二人が出会ったゲイバーの美人ママが個人的には好きです。
スッピンとの落差よ!
しかもあれでタチ!好き!
積み本解消。
初読み作家さんで、いつ、何故購入したかも覚えていないけど、きっとちるちるの詳細検索で、こんな攻めが読みたいと探してヒットした作品だったのかも。
というのも、攻めは思い込み激しく直球で愛ゆえにちょい暴走しがちの攻めという私の好きなタイプだったので。
出だしの勢いや、「インポなんで!」というインパクトのある断り文句といい、第一話はいい感じ。
難攻不落とタイトルにあるので、もっと押して押して押しまくってのラブコメかと思いきやラブコメ感は第一話で終わり……。
というのも、攻めが案外まとも。
攻め秘書が「私だけじゃなく みんなあのお方を好きになるんです」と攻めを評していうんだけど、それに受けも同意するんですよね。
つまり、愛ゆえに突っ走るところはあるけど、やべーやつではないってこと。
人を近づけないワケアリ男子な受けだけど、わりとスルスルと陥落したなーという感想。
全4話で起承転結しないといけないので仕方ないですかね。
綺麗にまとまっていると思いますが、第一話のラブコメのノリで突っ切って欲しかったです。